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ロビンソン・クルーソー

ピース綾部が活動の拠点をニューヨークに移すそうです。
ペニオク詐欺事件以来、大嫌いだったけど、なんだか関心してしまいました。
「アメリカでビッグになって帰ってくる」「最終的な夢はハリウッドスター」
「一度でいいからハリウッドのレッドカーペットを歩きたい」などなど、
発言はバカっぽく思えるけど、その心意気は素晴らしいです。
やはりショウビズ界にいる以上は、ハリウッドが頂点なわけだし、
日本でビッグ・スターなんて言っても井の中の蛙ですからね。
まぁ個人的に「お笑い」に関しては日本が最も進んでいると思うので、
芸人としてアメリカに行くのは疑問だが、俳優を目指すなら応援したいです。

でもLAじゃなくてNYに行って、まずは英語の勉強から始めるらしいけど、
それはちょっと悠長すぎる気がします。
何年も前から計画してたなら、日本でも英会話くらい習えただろと思うし、
アメリカ人が考えるステレオタイプな日本人は英語が下手なので、
ハリウッド映画の日本人役はそれほど英語力を求められてないという話も聞くし、
(ピコ太郎なんて、たった数個の英単語で世界的大ブレイクしたわけだしね。)
とりあえずLAに行って、どんどんオーディションを受けたらいいと思う。
まだ日本で知名度があるうちなら、ハリウッドも日本での興行のために、
英語力度外視で使ってくれるかもしれないけど、3年もNYで英語勉強して、
その間に日本で過去の人になれば、ハリウッドも使ってくれなくなりますよ。
結局NY在住の日本人の知人を頼るつもり満々で、
単身LAに乗り込むほどの勇気はないのでしょうね。
もともとペニオクに加担するステマ芸人なので、話題集めかもしれないけど…。

ということで、今日はアメリカ進出した映画の感想です。

ロビンソン・クルーソー
The Wild Life

2016年8月3日リリース。

先月9日に全米公開され、全米ボックスオフィスで5位だった本作ですが、
日本でのDVDリリースは先々月の3日でした。
全米劇場公開より日本でのDVDリリースの方が早かったわけですが、
本作はハリウッド映画ではなくベルギーとフランスの合作で、
ベルギーでは3月30日に公開されていたみたいです。
きっと本国ベルギーで大ヒットしたから米国市場に乗り込んだのだろう、
と思ったら、別にベルギーでもそれほどヒットしてないみたいで、
なぜ全米公開に踏み切られたのか謎ですが、結果的に全米5位と大健闘。
毎週全米ボックスオフィスはチェックしていますが、
ベルギー映画がベスト10に食い込むのを初めて見ました。
やっぱりアニメ映画は国境を越えられるんですね。

私は全米ボックスオフィスをチェックして、10位以内の作品が日本で劇場公開、
あるいはビデオリリースされたら、なるべく観るようにしているのですが、
当然リリース当時は全米公開前なので見向きもしませんでした。
でも全米公開後も本作の存在になかなか気付けず、
結局リリースから2カ月以上経っての鑑賞に…。
というのも、本作の米国公開時のタイトルが「The Wild Life」ですが、
日本では原題(英題)は「Robinson Crusoe」だと表記されていたため、
全米5位の「The Wild Life」がまさか本作だとは気付かなくて…。
それにロビンソン・クルーソーのアニメが全米5位になるとは思いもよらず、
しかも日本で一カ月前にDVDリリースされているなんて気付きません。

しかしなぜこの程度のアニメが全米ボックスオフィスを賑わせられたのか。
CGIアニメですが、映像技術はハリウッドのCGIアニメより10年遅れているし、
『GANTZ:O』など日本のCGIアニメと比べてもクオリティは低いです。
ストーリーが素晴らしいのかと言えばそうでもなく、
なんの捻りもない子供向けドタバタアニマルコメディです。
これで全米5位になれるなら、日本のアニメは公開規模さえ確保できれば、
全米ボックスオフィスを席巻できるんじゃないかと思ってしまいます。
実際、本作の米国での評価もかなり悪かったみたいで、
本当になぜこれが全米公開され全米5位になれたのか、謎は深まるばかりです。

前述のようにロビンソン・クルーソーを題材にしたアニメですが、
私は読書嫌いなので、古典的小説『ロビンソン・クルーソー』も読んではおらず、
「無人島に漂着した男の話」という程度の知識しかありませんでした。
本作を観ることで、原作のことも知ることが出来るかなと思ったのですが、
本作はアニメ的にかなり脚色してあり、原作とは別物と言ってよいでしょう。
なにしろ主人公はクルーソーではなく、オウムたち動物ですからね。
本作のクルーソーは言わばマクガフィンでしかありません。
あえてクルーソーを冠しなかった米国でのタイトルは正しい気がします。
以下、ネタバレ注意です。

大英帝国の商船の航海士見習いだったクルーソーは、
初航海で嵐に遭って難破し、前人未到の小さな無人島に漂着します。
船長など他のクルーは早々にボートで脱出し、彼だけ残されたようです。
いや、実際には彼だけではなく、彼の愛犬エンズリーと、
ネズミ捕り役の二匹の猫メル(雄)とメイ(雌)も無人島に漂着します。
初めての人間、というか外来動物の漂着に驚いたのは島の野生動物たち。
カワセミのキキ、バクのロジー、カメレオンのカルメロ、ハリネズミのエピ、
アルマジロのパンゴ、ヤギのスクラビー、そしてオウムのマックです。
カワセミとヤギ以外、動物園並みの珍獣揃いですが、
カメレオンとアルマジロが共存するなんて分布的にあり得ない気が…。
とにかく考証無視でオモシロ動物を詰め込んでみたのでしょうね。
それほど生態が活かされていないのが残念ですが…。
しかもこの島にはこの7匹(2頭と3匹と2羽か)しかいないみたいで、
絶海の孤島なのに繁殖とかどうなってるんだろうと思いますね。

初めの人間と犬を「海の怪物」と警戒するキキたちですが、
オウムのマックだけは興味津々です。
彼は漂流物を集めるのが好きで島の外の世界に関心があるからです。
そんなマックでしたが、猫メルとメイに襲われそうになったところを、
クルーソーと愛犬エンズリーに助けられ、手当を受け、
やはりこの動物たちは敵ではないと悟ります。
メルとメイは航海中から貴重なニワトリを盗もうとしたりして、
クルーソーとマックとは険悪な仲でしたが、どうも原作でも猫は登場し、
無人島で孤独なクルーソーを慰めてくれる友達だったみたいですが、
本作では気の毒に悪役に改変されてしまったのですね。
ちなみに手当を受けたマックはクルーソーに「チューズデー」と命名されます。
マックという名前があるのに勝手に命名されて迷惑な話ですが、
クルーソーに動物の言葉はわからないので仕方ないですね。
ちなみに原作のオウムは「ポル」と名付けられたらしいですが、
原作でクルーソーは助けた捕虜に「フライデー」と名付けていて、
本作はそこからインスパイアされてオウムが改名されたのでしょう。

悪い猫メルとメイは「マックが人間に食べられた」と他の動物を騙し、
動物たちは復讐するためクルーソーに突撃します。
その隙に猫はメルとメイはマックの保護されている難破船に侵入。
マックを食べようとしますが犬エンズリーに邪魔され大暴れして火事に。
マックは飛んで、メルとメイは海に飛び込んで脱出しますが、
エンズリーは逃げ遅れて焼死してしまうのです。
クルーソーはエンズリーが死んで悲観に暮れますが、
物資を乗せた船が焼失したことの方がダメージでかいと思いますけどね。
戻ってきたマックの話で猫に騙されたことを知り、動物たちは後悔。
言葉は通じないのでクルーソーに果物を届けて謝罪します。
クルーソーも動物にビスケットをあげて仲直りします。
貴重な糖分を動物にあげてしまうなんて…。

メルとメイは罰が当たったのか、無人島ちかくの岩礁に漂着します。
動物たちからも「呪いの島」と忌み嫌われる場所で、虫しかいません。
そこでメルとメイは仲間を増やして復讐しようと、交尾に励むのです。
うーん、これは想像の斜め上を行く、シュールな展開です。
でもこんな展開があると、改めて無人島の繁殖とことが気になりますね。
食料どころかまともな水もないであろう呪いの島で、
どうやって子育てするのかも気になる、というかあり得ない展開で、
いくら子供向けとはいえ、考証が雑すぎるにも程があるな。
てか、子供向けなら繁殖で仲間増やしなんて展開はどうかと思うな。

メルとメイがせっせと子作りしている間、クルーソーは巣作り。
動物たちにも手伝ってもらって、ツリーハウスと灯台を作ります。
自分の腕では地面に家を建てられないからツリーハウスにしたのですが、
いやいや、地面より木の上の方が難しいだろ。(しかもかなり立派。)
更にそこに水道設備まで作って、快適に生活するんですよね。
一介の航海士見習いに出来ることではない気がします。
彼は畑も作って食物を栽培し、動物たちもその快適さを享受します。
しかしキキは野生が薄れ弱くなる仲間に懸念を覚え、
「もし人間が島を去ったらどうなるの?」と不安になります。
動物たちもツリーハウス作りや畑作りを手伝ったことで、
体も鍛えられ、そのノウハウは吸収した気もしますけどね。

そんな折、いよいよ呪いの島から猫軍団が乗り込んで来ます。
猫の7~8匹、人間様の敵ではないと思うが、クルーソーは翻弄され気絶、
代わりに動物たちが奮闘して、猫軍団を一時撤退させます。
再度襲撃されますが、マックが囮になって灯台に登り、
猫軍団が追って登って来たところで、他の動物たちが灯台を倒し、
灯台もろとも猫軍団を海に落下させて勝利します。
うーん、なんかイマイチ盛り上がりに欠けるのは、
猫軍団がそれほど脅威だとは思えなかったからかな?

勝利した翌朝、近くを通りかかった海賊が島を見つけてやってきて、
クルーソーを救出してしまい、動物たちはガッカリします。
クルーソーもこれで英国に戻れると喜んだのも束の間、
海賊は捕まりたくないから英国には行かないと…。
しかもクルーソーに海賊見習いになることを強要するのです。
それでも無人島暮らしよりはマシな気がしますが、クルーソーは脱走し、
筏で無人島に戻り、動物たちと再び一緒に楽しく暮らしてめでたしめでたし。
って、全然めでたくないような気もするけど…。
原作だとクルーソーは27年も無人島生活したんですよね。
脱走するなら、とりあえず海賊のふりをして、どこかの港ですればいいのに…。
まぁ本作は動物が主人公なので、クルーソーがどんなに不幸だろうが、
動物たちが幸せならハッピーエンドなのかな。

いやー、酷いアニメだったな。

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