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GANTZ:O

なんでも人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第四部が実写映画化されるとか。
『ジョジョ』は私も未だに購読している数少ない漫画のひとつですが、
世間の原作ファンの大多数と同様、全く期待できないと懸念してます。
ただ世間の不満は主演が山崎賢人なことや、ロケ地がスペインなことですが、
私の懸念は監督が三池崇史ということです。

傑作『十三人の刺客』など、三池監督に才能があるのは間違いないけど、
『龍が如く』『ヤッターマン』『忍たま乱太郎』『逆転裁判』『愛と誠』『土竜の唄』、
そして『テラ・フォーマーズ』など、この一連の監督作を見ればわかるとおり、
彼はゲームや漫画の実写化では原作に敬意を払わない男なのです。
いくら才能があっても、取り組む姿勢がそれでは駄作になるのも当然。
彼はゲームはプレイせず、漫画は読まず、伝聞や資料だけで実写化します。
なのでキャラの外見は似せるが、中身は別物の映画になりがちです。
たぶん『ジョジョ』は外見の印象だけでヤンキー映画になると思います。
逆に「三池監督なら期待できる」みたいな意見もあるのはビックリです。
もし大友啓史監督や山崎貴監督だったら少しは期待できたかもしれない。
限界まで譲歩しても佐藤信介監督だな。

ということで、今日は過去に佐藤信介監督が実写映画化した漫画を
アニメーション映画化した作品の感想です。
やっぱり漫画(アメコミ除く)の映像化はアニメーションに限るな。

GANTZ:O
ガンツ・オー GANTZ O

2016年10月14日公開。

今週末は特に観たい映画の公開がなかったものの、
昨日が月に一度のTOHOシネマズデイ(映画1100円均一)だったので、
せっかくだから何か観たいと思ってチョイスした本作。
漫画『GANTZ』の「大阪篇(ぬらりひょん編)」をCGIアニメ化した作品です。
『GANTZ』はテレビアニメ化もされた大人気漫画で、
二宮和也、松山ケンイチ主演で二部作として実写映画化されました。
ジャニーズ主演の実写化なんて地雷臭が半端ありませんでしたが、
意外にも前編はかなり原作に忠実な、いい出来だったんですよね。
ところが当時2011年はまだ原作が完結してなかったため、
映画オリジナルの展開となり、これがクソみたいな出来で…。
大人気アイドル二宮主演作として実写化で下手に注目されてしまったものだから、
この失敗により『GANTZ』という作品自体、オワコン化が進んでしまいました。
実写映画の少し後に原作の連載が終了したのもそのせいだと思います。

で、原作終了し実写映画化から5年経った今、なぜかCGIアニメとして復活。
たしかにオワコンにするのは勿体ないコンテンツなので、
実写映画の失敗を世間も忘れ始めた今、再映画化するのはいいと思うけど、
それならまたイチから映画化すればいいのに、なぜか原作中盤のエピソード
「大阪篇(ぬらりひょん篇)」だけを切り取って映画化したようです。
原作漫画でも「大阪篇」だけを切り取り、加筆した『GANTZ:OSAKA』が、
単行本として出版されたようで、それだけ人気のあるエピソードなのでしょう。
『GANTZ』は人気漫画だったので私も友人から勧められて読みましたが、
ひとつ前のエピソード「オニ星人篇」途中で飽きて、読むのをやめたので、
「大阪篇」以降は知らないんですよね。
本作を見る限り、たしかに面白いエピソードなので惜しいことをしました。

実写版では二宮が演じた『GANTZ』の主人公・玄野計は、
「オニ星人篇」で死亡しますが、本作は冒頭でその経緯が描かれます。
私は「オニ星人篇」の途中までしか知らないので、
そこで玄野が死んでいたことも初めて知りました。
まぁ死んでも生き返れる設定があるので、死はあまり重くなく、
主人公が死んでいたことについては何の驚きもなかったけど、
まさか主人公不在のエピソードをあえて映画化したことに驚きです。
玄野の代わりに本作で主人公を張るのは実写版で松ケンが演じた加藤勝。
彼は「オニ星人篇」時点ですでに死んでいるはずなので、
なぜ生きてるのかと思いましたが、どうも原作を改変したみたいです。
調べてみると原作では「オニ星人篇」の特典で、鈴木が彼を再生し、
「大阪篇」から復帰していたみたいですが、本作では新しい参加者として、
「大阪篇」から参戦するという流れになります。
本作を単発作品と考えた場合、その改変は秀逸だと思います。
何も知らずに巻き込まれた彼が主人公になることで、
何も知らないで本作を観る一見客でも入りやすい演出になりますからね。
まぁ原作漫画も実写映画も知らない客が観に来るとは思えないし、
本当に全く知らない状態であれば、少し厳しい内容だと思いますが。
以下、ネタバレ注意です。

ある日、高校生・加藤勝は地下鉄のホームで通り魔に襲われて死亡し、
謎の黒い玉「ガンツ」に導かれて、マンションの一室に召喚されます。
部屋には中学生の西、中年オヤジ鈴木、現役アイドル玲花がいます。
(あと名前も不明なヤクザ風の男がいたけど、西が瞬殺。)
加藤は「ガンツ」の命令で彼ら3人と共に、強化スーツと武器を装備して、
ぬらりひょん率いる妖怪軍団を時間内に殲滅するミッションに参戦することに。
そしてそのミッションのステージである夜の大阪道頓堀に転送されます。
西たち3人はミッション経験者ですが、いつもステージはいつも都内だったので、
大阪でのミッションは初めてのようです。
私は関西人なので馴染みのある大阪が舞台になるのは嬉しいです。
しかも見慣れた心斎橋筋商店街や戎橋、通天閣など大阪の名所が、
見事にCGIアニメ化されていて感激してしまいました。
ある意味、実写映画でロケ地に使われるのを見るよりも嬉しかったかも。

前ミッションでリーダー玄野を失って、大幅に戦力ダウンした彼らは、
強い上に数が多い妖怪軍団に成す術もなく、逃げ隠れしますが、
そのミッションには彼ら東京組の他に大阪組も参戦しており、
猛者揃いの大阪組により、雑魚妖怪は瞬く間に殲滅されます。
とにかく経験値が違うのもあるけど、大阪組は装備が凄いです。
ミッションで100点を取るとクリアとなり、「ガンツ」から特典が与えられます。
強い「武器」、仲間の「再生」、ミッションから「解放」の3つから選べますが、
普通なら問答無用で「解放」を選ぶところだけど、大阪組の猛者たちは
ミッションを楽しんでいるため「武器」を選んでいるみたいです。
リーダー格のノブやんは4回クリア、その相棒のジョージは3回クリア、
さらに最強エースの岡八郎は7回クリアの超実力者です。
この三人には自然な関西弁を話せるキャストにする意図なのか、
それぞれレーザーラモンRG、レーザーラモンHG、ケンドーコバヤシが声優に。
大阪芸人なんて起用して大丈夫か、と思ったけど、これが嵌っててめちゃ渋い。
やっぱり声優のタレント起用も使い方次第だなと思わされました。

東京組が4人なのに対し、大阪組は10人くらいいましたが、
もちろん全員が猛者というわけでもないです。
その中のひとり、女性メンバーの山咲杏が加藤に興味を持ちます。
杏は初期装備のYガンを使っていたので、まだ何度か参戦した程度かな。
妖怪に襲われる民間人を守ろうとする加藤を「偽善者星人」とバカにしますが、
そんな加藤をなぜかほっとけないみたいで、烏帽子の妖怪と戦う加藤に加勢し、
逆に妖怪に捕まり、加藤に助けられます。
彼女は23歳のシングルマザーで、11歳の弟と二人暮らしの加藤に対し、
シンパシーを感じているみたいです。
それが後に恋愛感情にも発展するのですが、正直ロマンスまで描くには、
本作の上映時間では短すぎるので、ちょっと急展開すぎる気がしたかな。
「お互い死なれへんな。」とか関西弁が可愛いです。

東京組は西がラスボス狙いでステルス行動。
弱い鈴木と玲花は戦闘を大阪組に丸投げし隠れていましたが、
彼らの目の前の道頓堀から超巨大な妖怪・牛鬼が出現します。
妖怪というよりも怪獣のようで、こんなのどうやったら倒せるんだ?
…と思ったら、同じくらい巨大なロボットが出現し、牛鬼とバトル。
なんとその巨大ロボには7回クリアの岡が乗っているみたいです。
7回も特典で「武器」を選び続けたら、こんな巨大兵器まで貰えるんだね。
てか、このロボット兵器がなければ、絶対牛鬼を攻略できないでしょ。
…と思ったら、巨大ロボは敢え無く牛鬼に破壊されてしまい、
中から飛び出したパワードアーマーを着た岡が、ソードで牛鬼を刺し殺します。
パワードアーマーも特典で貰った武器でしょうが、それを着込んだまま
巨大ロボに乗り込んでたなんて、岡って意外と用心深いですね。
まぁそうじゃないと7回クリアできるほど生存し続けられないか。

戎橋にいた加藤たちでしたが、妖怪ではなく自衛隊の攻撃に遭います。
妖怪なんて出現したら、自衛隊が出動するのも当然だけど、
そこに怪しい黒スーツの集団がいたら、敵視するのも無理ないか。
しかし直後、戎橋に天狗が出現し、自衛隊を皆殺し、加藤たちも殺されそうに。
そこにノブやんとジョージが駆け付け、強力な武器Zガンで攻撃するも、
決定的なダメージを与えることが出来ず、クリア4回の実力者ノブやん殺害。
牛鬼と天狗は副ボス級で雑魚妖怪とはレベルが段違いのようです。
ジョージがなんとか倒すが、今度はラスボスのぬらりひょんが出現。
どんな攻撃もヒラヒラかわすぬらりひょんをジョージは必死で捕まえるが、
ぬらりひょんは女体のレギオンに形態変化し、ジョージを殺します。
このエログロい女体形態は一見の価値があると思うけど、形態変化しすぎで、
初期形態以外ぬらりひょんには見えないのが残念です。

東京組最強の西がぬらりひょんに立ち向かうも、腕を斬られてダウン。
牛鬼を倒したアーマード岡がムキムキ形態のぬらりひょんと対決して善戦。
破壊されたパワードアーマーを脱ぎ捨て、背後から斬り上げて真っ二つに。
それでも倒すには至らなかったようで、岡は一度姿を隠します。
どうも戦いの中で奇襲など「意識の外からの攻撃」しか
ダメージを与えられないと判断し、奇襲のチャンスを狙うみたいです。
禍々しい骸骨のような形態になって復活したぬらりひょんは、
加藤を狙って弾を飛ばすも、鈴木が盾になってくれて助かります。
ぬらりひょんは加藤の強化スーツを破壊し、岡を探しに行きます。
巨大ロボもパワードアーマーも破壊された生身の岡は、
すぐ見つかって呆気なく殺されたみたいです。

ぬらりひょんが戻ってくる前に加藤と玲花と杏は作戦会議。
加藤が囮になって、遠くから女子2人が狙撃する作戦を立案。
杏は囮役の加藤に「うち、きみのこと好きやねん。死なんといて。」
「生き残ったら4人で住もう」と約束し、配置に付きますが、
なんかもう死亡フラグ立ちまくりのセリフで、結果は見えてますね。
戻ってきたぬらりひょんの注意を惹くために、
加藤は「なぜ俺たちは殺し合うのか?」と質問します。
意図がよくわからない「ガンツ」のミッションの謎に迫る質問で、
どんな返答が聞けるのかワクワクしましたが、ぬらりひょんの答えは、
「神が作り出したことだから、諦めるほかない。」と要領を得ないもので残念。
やっぱり「ガンツ」の目的は原作漫画を最後まで読まないとわからないのか。

その隙に玲花と杏は遠距離からぬらりひょんを狙撃。
ぬらりひょんはどこから撃たれているかわからず、ダメージを受けます。
あんなに連射されたら発砲地点くらいわかりそうなものだけど…。
ぬらりひょんは四方八方に目からビームを発射して、手あたり次第攻撃。
ビームは加藤の両足にも被弾し、千切れ飛びます。
死にさえしなければミッション後の転送時に回復しますが、
その足ではもう戦うことも逃げることも出来ず、絶体絶命です。
そんな加藤を助けるため、杏が特攻をかましビームに被弾、案の定死にます。
やっぱり死亡フラグは間違ってませんでしたね。
その後、西の決死の不意打ちと加藤の怒りの一撃で、
ぬらりひょんを倒してミッションクリア。
全くいいとこなしだった西くんでしたが最後に魅せてくれましたね。
しかし加藤の一撃はたぶん初期装備のXガンだった気がするけど、
「意識の外からの攻撃」であれば初期装備でも倒せるなんて意外でした。

ミッション終了し、マンションの一室に転送され、「ガンツ」の採点タイム。
玲花6点、鈴木2点、西12点でしたが、なんと加藤は100点で、
特典として「武器」「再生」「解放」からひとつ選ぶことが出来ます。
加藤は「解放」ではなく「再生」を選び、死んだ杏を再生してもらいます。
なかなか感動的な選択だとは思いましたが、大阪組が全滅した今、
杏だけ再生しても大阪組の次のミッションですぐ殺されそうな気が…。
あと、どうやら加藤は以前に一度「解放」を選んだことがあるみたいで、
「解放」を選ぶと記憶が消されるので本人は覚えてないけど、
なんでも彼は今回が初めての参戦ではなかったようです。
原作だと加藤は以前のミッションで死に、鈴木に「再生」してもらう展開ですが、
本作は死なずに100点貯めて「解放」を選んだ展開に変更されているんですね。
前述のように、単発映画としてはその方がよかったと思いますが、
もし続編で「大阪篇」以降も原作に沿って描こうとしたら支障が出るかも。
本作は端からシリーズ化する意向はなかったということなのでしょう。
「ガンツ」の目的とか、ちょっと気になるからシリーズ化してほしかったけど、
やっぱりネカフェでも行って原作漫画を読破してこようかな。

関連作の感想
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