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キラー・ヴァージンロード

来週の大型連休のことを、ボクは"秋のゴールデンウィーク"って呼んでたけど、
世間的には"シルバーウィーク"って呼ぶそうですね。
"シルバーウィーク"も日本の映画界が作った言葉だそうで、
その関係か、先週末は大型邦画がたくさん封切られました。
ボクは週末映画館に入り浸って、先週末公開作品を洋1本、邦5本の計6本観ました。
その中で断トツで一番面白かったのが唯一洋画の『ウルヴァリン』でしたが、
続いて2位『火天の城』3位『TAJOMARU』4位『しんぼる』…って感じかな。
興行成績も似たようなもので、不思議と面白さと順位は比例することが多いです。
それでも『しんぼる』の興行成績5位ってのは意外な低さです。
吉本にしてもまっちゃんにしても後輩の品川が初監督作『ドロップ』で
大ヒットしてるし、この低調さは意外な結果だったんじゃないかな?
ちなみに6本中、断トツで面白くなかったのが今日感想を書くこの映画です。

キラー・ヴァージンロード

2009年9月12日公開。
俳優・岸谷五朗が映画初監督に挑んだブラック・コメディ。

幼いころからドジな沼尻ひろ子(上野樹里)は、ようやくこぎつけた結婚式の前日にアパートの大家を誤って殺してしまう。結婚を逃したくない彼女は死体を隠すために向かった富士の樹海で、何度自殺を試みても死ねない小林福子(木村佳乃)と出会う。福子がひろ子の死体処理を手伝う代わりに、ひろ子が福子を殺すという条件で奇妙な逃避行が始まり…。(シネマトゥデイより)

ボクは基本的にエンドロールで席を立つことはしません。
それはエンドロール後のオマケ映像を期待してるのもあるし、
他のお客さんの邪魔になるってのももちろんあるけど、
よかった映画に対しては、末端のスタッフに対してまでの賞賛の意味を込めて、
ダメな映画に対しては、「よくこんな駄作を撮っておいて堂々と名前晒せるな」という
侮蔑の意味を込めて、劇場が明るくなるまでは絶対に立ちません。
でも本作では、記憶にある限りでは初めて、エンドロールと同時に席を立ちました。
(他のお客さんの迷惑になるほどお客さんは入ってませんでしたし。)
あまりに酷い映画で、普通なら侮蔑の眼差しでエンドロールを眺めるところだけど、
そんなことも超越する酷さで、この映画に関わってしまったキャスト、
全てのスタッフが、もう気の毒で気の毒で…。
エンドロールに名前が刻まれてしまったことが不憫で不憫で観てられません…。
とにかく今年観た中では最低最悪の出来です。

何が悪いって、もう監督・脚本の岸谷五朗の映画の才能がまったく無いのが悪い。
たしかにショボイとはいえCGを使ったり、お金はそこそこかかってます。
キャストも主演の上野樹里をはじめ、寺脇康文、小出恵介、小松彩夏、小倉久寛など
アミューズ制作なのをいいことに自社の人気俳優をズラッと揃えてます。
他事務所のキャストも岸谷も俳優のコネクションをフル活用し、
W主演の木村佳乃、高島礼子、EXILEのMAKIDAI、田中圭、中尾秋慶、北村一輝まで、
無駄に豪華な女優や、旬なイケメンをチョイ役でキャスティング。
普段ならこんなクソ台本では受けないけど、岸谷さんの手前仕方なく…感がヒシヒシ。
数年後には間違いなく公式プロフィールから出演歴を消去しますね。
特に不憫なのは新人の清水くるみです。
アミューズ30周年オーディションでせっかく獲得したアミューズ制作映画出演権を、
まさかこんな汚点にしかならない駄作に出演させられて消費しまうなんて、
芸能界の不条理さを身をもって知ったことでしょう。
最近いまいちパッとしない岸谷監督が、人気者の後輩俳優から
自分が慕われていることを見せ付けたいがために作られた映画みたいです。

ストーリーは主人公がある人をウッカリ殺害してしまい、
その遺体をトランクに詰め込んで逃避行するというブラック・コメディです。
あれ?どっかで観たような話…。しかもけっこう最近…。
あ、これ、佐藤佐吉監督・脚本の超B級映画『平凡ポンチ』と全く同じ設定ですね。
まぁB級どころかC~D級の映画だから、その存在を知ってたかはわかりませんが、
ナンセンスな演出や、逃亡するのが2人連れだったり、実は死んでなかったり、
けっこう細かいところまで似てる気がします。
それをわざわざ超メジャー映画会社から、しかも劣化コピーして公開するなんて、
正気の沙汰とは思えない所業です。
(いや、むしろ『平凡ポンチ』はそこそこ面白い作品でした。)

ブラック・コメディなので、ある程度不条理なのは目を瞑るとして、
コメディが致命的に面白くないのが痛い。全く笑えません。
上映開始直後からミュージカル的なノリで、温度差が凄まじいハイテンション。
劇場内にも「えらいものを観に来てしまった…」って感じの空気が充満…。
その後もナンセンスなネタの連発で畳み掛けてくるんですが、悉く滑り倒す。
そのネタのセリフひとつひとつにまで笑わせてやろうと繰った爪痕が見えるから
なおさら痛々しく、企画段階の会議室や撮影中は大爆笑を想定してたんだろうな、と。
頑張ってテンション上げても全然ウケない若手芸人のコントを見てるようです。
ハイテンションな劇中とは逆に、布ズレも聴こえるほど静まり返る劇場…。
もともと少ないお客さんが、ひとり立ちふたり立ち…。
「注目作がたくさんある中で、何でコレをチョイスしたんだろ…?」
という後悔で、劇場内に妙な一体感が生まれた気がしました。
岸谷五朗さんがここまで笑いの感性ゼロだったとは…。彼の評価も下がります。
もうこんな面白くない人の監督する映画は二度と観たくないし、
こんな面白くない人が面白いと思って出演してるであろうドラマ・映画も
絶対面白くないに決まってるから観たくない、と思うくらいの気分です。

クソ面白くないくせに、最後に泣かせる展開にするのも鼻に付きます。
というか、主人公は人殺しのクセに"自分も幸せになりたい"なんて設定で、
そんな身勝手な感動の押し売りで誰が感動するのか。
とにかく終わりよければ…みたいな、急にブラック・コメディを捨て去ったような、
あざとい展開に愕然です。
これさえなければ、ただのお寒いギャグ映画で済んだのに…。
映画興行を頑張らなくちゃいけない大型連休を前に、
こんなE級映画をメジャーで流通させた東宝もアミューズも反省するべき!
そして返金しろ!

あと上野樹里って、前はけっこうかわいかったはずなのに、
久しぶりに見たら韓国女芸人のヘリョンみたいな顔になってますね。
でも映画『のだめカンタービレ』の予告ではそうでもないし、
本作が面白く無さすぎて、そう見えるだけかも…?(ヘリョンも面白くない。)

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