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アニメ映画寸評

まだTOHOシネマズの一カ月フリーパス期間中なので、
仕事帰りや休みの日に映画館通いしています。
もう20本くらいは観ましたが、フリーパス発行時期を間違ったかも。
映画何本でも無料なフリーパスの最大の弱点はネット予約が使えず、
当日カウンターで座席を取るしかないことですが、
シルバーウィークとか祝日の多い日は満席で当日予約が難しいことも…。
まぁ期間中にシルバーウィークを含むから公開本数も多くて、
夏休みに合わせて公開された映画もまだまだ公開中なので、
何本も観ることができるのは有難いですが…。

やはり夏休みや祝日狙いの映画が多いので、
主に子供や学生が標的のアニメ映画が多数公開されました。
私もこれまでの期間中にアニメ映画7本観ましたが、
ブログに感想を執筆できたのはジブリの『レッド・タートル』だけです。
あまり時間が取れなかったので、洋画の感想執筆を優先してしまいました。
でも現在、書きたい洋画のストックが切れたので、
ここで一気にアニメ映画6本分の感想を書いてしまおうと思います。
単独で記事にする時間はないので、この記事に寸評6本書きます。
この夏最大の話題作のアニメ映画『君の名は。』の感想はまた別に書くつもり、
…というか、まだ観てないので書けません。
手抜きのためにアニメを使用していた『真田十勇士』の感想も書きません。

ということで、今日はここ一カ月くらいに公開されたアニメ映画の感想です。
正直、無料じゃなければ観なかった作品ばかりなので、
あまり詳しくもないため、いつもよりアッサリした感想になります。

傷物語II 熱血篇/鷹の爪8 吉田くんの×ファイル/planetarian 星の人
傷物語II 熱血篇 鷹の爪8 吉田くんの×ファイル 星の人 planetarian
弱虫ペダル SPARE BIKE/映画 聲の形/亜人 -衝戟-
弱虫ペダル SPARE BIKE 聲の形 亜人 衝戟

傷物語II 熱血篇
2016年8月19日公開。

西尾維新のライトノベル「〈物語〉シリーズ」の二作目『傷物語』のアニメ化で、
三部作の第二部になるみたいです。
ライトノベルが苦手なので原作は読んでませんが、あまりに人気があるので、
「〈物語〉シリーズ」のテレビアニメは『化物語』『偽物語』『猫物語(黒)』
『セカンドシーズン』『憑物語』までは視聴しました。
(テレビアニメ最新作『終物語』は録画したけどまだHDDで眠ってます。)
原作の順では本来『化物語』の次に来るはずの『傷物語』ですが、
テレビアニメ『化物語』の放送後に劇場版として公開されることが発表されるも、
遅延に次ぐ遅延で、結局公開まで6年ちかく経ってしまっていて、
『傷物語』を抜かしたテレビアニメの方がどんどん進行してしまう状況に…。
私も劇場版発表時には期待していましたが、当初は長編の前後編のはずが
中編の三部作に変更になり、三本も付き合ってられないし、
もう三部作がDVDで出揃ってからレンタルで鑑賞すれば十分だと、
三部作第一部『傷物語I 鉄血篇』の劇場鑑賞はスルーしました。
でも本作がたまたまフリーパス期間にも公開されていたので、
無料で観れるならばと第一部をレンタルして予習し、劇場に足を運ぶことに。

まだ三部作の第二部なので物語も半ばで、感想を書くのは尚早ですが、
劇場版ということで考慮されているのか、テレビアニメで多用されていた
文章を一瞬だけ挿入する演出が少なかったので、とても見易く感じました。
(あの演出は一時停止でもしないと読めなかったので劇場版には不向きか。)
『傷物語』は「〈物語〉シリーズ」のエピソードゼロ的な内容で、
主要キャラたちの出会いなど重要なエピソードが描かれているのですが、
今思えば、テレビアニメではこの重要なエピソードを飛ばしているのに、
その後のエピソードをよく理解できたものだと思います。
第二部の本作は主人公と3人のヴァンパイア・ハンターとの戦いがメインで、
萌えが少なく、アクションシーンが多いのがよかったです。
3人目を倒したところで終わりますが、この先どんなことが起こって、
『化物語』の冒頭に繋がるのか気になるけど、第三部は劇場鑑賞しないかな。
来年正月公開だけど、その頃には本作の記憶も薄れてそうだし。
中編三部作にするなら、せめて三カ月毎の公開にしてほしいです。

鷹の爪8 吉田くんの×(バッテン)ファイル
2016年8月27日公開。

フラッシュアニメ『秘密結社鷹の爪』の劇場版で、
ナンバリングでは8本目ですが、実際は6本目だったかな?
というか、本作は6本目でもなく、実質1本目だと思います。
小学生向け月刊誌『コロコロイチバン!』に連載されている漫画
「鷹の爪 吉田くんの×(バッテン)ファイル」の劇場版1作目です。
鷹の爪団の戦闘員・吉田くんが単独主人公で、彼の小学生時代が中心で、
総統やレオナルド博士などいつものメンバーはカメオ出演程度の扱いで、
これを『秘密結社鷹の爪』の劇場版と数えるのはちょっと抵抗があります。
小学生向け漫画が原作なので、内容も非常に子供っぽくて、
『秘密結社鷹の爪』本来のシニカルさなど毒が全くありません。
これでは大人には物足りないどころか、大人の鑑賞に堪えない作品です。
そもそももともと民放の深夜で始まった『秘密結社鷹の爪』ですが、
NHK(Eテレ)で放送され始めた頃から、急激に健全になってしまい、
当初の面白味がなくなってしまったように感じられて残念です。

フラッシュアニメなんて劇場で観る価値があるのか疑問ですが、
今まではそれを逆手に取って、いろいろ面白い仕掛けを用意していました。
バジェットゲージや赤字ゲージの導入や、露骨なプロダクト・プレイスメントなど、
単なるフラッシュアニメでは終わらない斬新すぎる挑戦で話題になりました。
プロダクト・プレイスメントが行き過ぎて、副題のネーミングライツにまで手を出し、
更に行き過ぎて前作『鷹の爪7 女王陛下のジョブーブ』では、
リクルートによる一社提供で、まさかの鑑賞料無料にまで至ります。
ところが本作は、バジェット・ゲージもなければ、プロダクト・プレイスメントもなく、
(私はフリーパスでしたが)当然鑑賞料金もきっちり徴収します。
なんの挑戦もしない単なる大画面のフラッシュアニメに成り下がりました。
ゲスト声優が多いのはある意味ウリとも言えるかもしれませんが、
もともとFROGMANが七色の声色で一人何役もするのも面白味なので、
ゲスト声優の起用、しかも主要キャラに起用すると面白味が薄れます。

最近復活した海外ドラマ『X-ファイル』のパロディですが、
残念ながら新しい『X-ファイル』自体、あまり話題にもなってなくて、
便乗に成功したとは言い難い状況です。
都市伝説やUMAやオーパーツのネタはそれなりに面白かったと思うけど、
やはり小学生向けなので、あまりコアなネタをブッ込めるわけでもなく…。
そもそも小学生が90年代に流行った『X-ファイル』を知ってるのかも疑問で、
いったい何処を向いて作っているのか、中途半端な内容です。
なんでも『秘密結社鷹の爪』も10周年ということで、今年中に映画4本作る計画で、
本作がその1本目らしいのですが、初っ端がこれでは他も期待できないかも。
というか1本目を8月末に公開してたら、4本作るなんて無理でしょ。
超有名なハリウッド映画とのコラボ映画も企画されているそうだけど、
きっと『スター・ウォーズ』あたりの有料PR映画でも作る気なのでしょう。

planetarian 星の人
2016年9月3日公開。

今回の6本の中では最も予備知識がなかった作品です。
なんでも美少女PCゲームが原作らしいです。
ゲームと呼べるほどゲーム性もないみたいですが、映画化されるくらいだから、
きっとある筋の人々からは絶大な人気があるんでしょうね。
基本美少女萌えアニメだから、物語なんかは二の次で、ヒロインの魅力が売り。
しかしそのヒロインは廃墟のプラネタリウムで働くコンパニオン・アンドロイドで、
ロボ娘属性が皆無(というか苦手)な私は全く萌えられず…。
むしろ無機質に繰り返される台詞やバグった異常な行動に恐怖すら感じて…。
もう少しメカっぽい姿だったら不気味さも軽減されるのでしょうが…。

ただ、終盤の自走式戦車とのバトルはなかなか迫力があってよかったです。
こんなアクションが要所要所に挿入されていたら退屈はしなかったでしょうが、
そのバトルシーン以外では、睡魔とのバトルを繰り広げることになりました。
頻繁に使用される讃美歌「いつくしみ深き」(いや「星の世界」と言うべきか)も
心地よく睡魔を後押ししてくれました。
途中意識が飛んだところでもあったのか、終盤の展開もよくわからず…。
感動した、泣いたという感想も多いので、観る人を選ぶ作品なのでしょう。

弱虫ペダル SPARE BIKE
2016年9月9日公開。

ロードレースに全く関心がなかったので、原作漫画は読んでませんでしたが、
この作品を好きな知人がいて、お付き合いでテレビアニメを見始めました。
はじめはイマイチでしたが、我慢して見ているうちにロードレースに興味が湧き、
昨年に公開された劇場版もその知人と一緒に観に行きました。
オリジナルストーリーでしたが、面白くなかったので感想は書いてません。
なんかロードレースのスポーツアニメというよりもキャラアニメ的な内容で…。
女子に人気が出てミュージカル化までされるようなスポーツアニメは、
肝心のスポーツが軽視されてキャラ重視になるのが世の常ですね。
その中でも特に人気があるキャラが巻島先輩のようです。
前述の劇場版もほぼほぼ巻島中心のエピソードと言っても過言ではないです。
スポーツマンとは思えない、いや、高校生とも思えない奇抜すぎる外見と、
癖がありすぎる喋り方で、私も始めは拒絶反応が出ましたが、
我慢して見ているうちに慣れてきて、その癖が味になります。
今泉や真波のような狙ったキャラより人気が出るとは作者も予想外でしょう。
巻島はロードバイクの乗り方にも癖がありすぎますが、作画が面倒そうなので、
アニメ制作的には人気出てほしくなかったかもしれませんね。

インターハイ後を描いた劇場版では3年生の巻島は引退していましたが、
物語が2年目に突入した原作でもすでに高校卒業していると思われます。
そんな人気キャラの出番が少なくなるのは惜しいと思ったのか、
3年生を中心としたスピンオフ漫画『弱虫ペダル SPARE BIKE』の連載が始まり、
(この漫画の作者は何本の漫画の連載を抱えるつもりなのか。)
同名の本作もそれに沿った内容で、3年生が主役の短編3本からなります。
そのうちわけは、巻島のエピソード2本と、巻島のライバル東堂1本…。
やっぱり巻島中心の構成になってますね。
やはりキャラもの感が強く、ロードレースのスポ根ものとしてはイマイチです。
巻島の高1時代と東堂の中学時代が描かれますが、2人ともクライマーなので、
ヒルクライムが舞台となり、2人とも大活躍するわけだけど、
努力とかではなく才能だけで活躍している感じがスポ根としてはダメですね。
まぁ未経験で入部早々にインターハイ優勝に貢献してしまった主人公を含め、
生まれ持った才能だけのキャラが多いのはこの漫画の傾向でもありますが…。
来年からテレビアニメ第三期がスタートするみたいです。
巻島の出番は減ってるだろうけど、たぶん見るかな。

映画 聲の形
2016年9月17日公開。

原作漫画は未読ですが、かなり話題になったので名前だけは知っていました。
今年の24時間テレビ、パラリンピック前後に、「感動ポルノ」が話題になったが、
私も障害者ネタはあまり好きではない、というか面白いことが少ないので、
本作もフリーパスがなければスルーしていたと思います。
本作の予告編を観た時に、昨年夏に公開されたアニメ映画で
言葉が発せないヒロインの『心が叫びたがってるんだ。』と似た印象を受けたが、
その『心叫』が面白くなかったこともあって全く期待できず…。
京都アニメーションも最近微妙な劇場版が多いイメージだったし…。
でも京アニがオタク向けアニメ映画以外も作るのは意外でした。

いざ観てみたら、とても不愉快な物語で、楽しくはなかったです。
障害者へのイジメがテーマなのだから、楽しめる方がおかしいし、
不愉快な物語であるべきなのでこれでいいのでしょうが、
やっぱり障害者ネタは苦手だと再確認しました。
まぁ感動するような内容でもないので「感動ポルノ」とも言えないかも。
なにより不愉快なのは、主人公の石田がイジメの主犯格として話が始まり、
主人公なのに印象最悪な状態でのスタートで感情移入が出来なかったこと。
まだバカな小学生とはいえ、補聴器を8個も壊すなんて、イジメの域を超えてる。
彼の母親が被害者の母親に170万円も返すことになるが、
せめて母親は息子をもっとしっかり怒るべきだと思います。
(後に石田はバイトで稼いで母親に返すが、金の問題ではない。)
イジメが発覚し、彼と一緒にイジメていた同級生が保身のために彼を批難し、
イジメる立場からイジメられる立場になったり、贖罪のために自殺未遂するが、
それでも最悪な印象をリカバーできるほどではありませんでした。
それだけイジメは取り返しがつかないという教訓ではあるかな。

それでも石田は反省しているだけマシで、イジメの加害者女子である
植野と川井には腸が煮えくり返るほどの不快感を覚えました。
被害者意識の強い植野も酷いが、罪悪感すらない川井はホントに最悪で、
そんな彼女たちが京アニらしい美少女で描かれることが、更に不快感を煽ります。
美少女でも性格が最悪なら可愛いと思わないものですね。
まぁ京アニの手に掛かれば、女子キャラは全員美少女になってしまうわけで、
もちろんイジメの被害者の聾唖少女・西宮も美少女ですが、
石田が贖罪を考えたのも、彼女が可愛いからじゃないかと思えてしまい、
もし被害者がブスだったらもっと救いのない物語だった気がします。
これが一種の「障害者萌え」のような印象だったのも不愉快でした。
石田のブサイクだけど性格は抜群にいい男友達・永束の存在だけが
本作のオアシスでした。

亜人 -衝戟-
2016年9月23日

人気漫画『亜人』のアニメ化した劇場版三部作の第三部(最終作)です。
原作未読だし、それほど興味もありませんでしたが、
昨年末の第一部『亜人 -衝動-』公開時にもフリーパス期間中だったので鑑賞。
第二部『亜人 -衝突-』公開時はフリーパス期間中ではなかったのでスルー。
しかし今回のフリーパス期間中に第三部の本作が公開されてしまったため、
せっかくなので観ようと思うものの、第二部が抜けても大丈夫かと不安になり、
その穴を埋めるために漫画喫茶で原作を読みました。
第二部でどこまで描かれたかわからなかったため、既刊8巻全て読んでしまい、
ネタバレで逆に本作を楽しめなくなったかもしれないとまた不安に…。
しかし第二部まではかなり原作に忠実だったみたいですが、
完結してない原作を三部作で完結させるわけだから、
三部作完結編の本作はかなりオリジナルな内容になっていて、
新鮮な印象で鑑賞でき、とても楽しめました。

普通のアニメと違い三次元CGをトゥーンレンダリングしているのが特徴で、
滑らかなアクションが描けているのは素晴らしいのですが、
やはりレンダリングの影響でキャラが無機質すぎるのはどうしたものか…。
完結したと言っても、テロリスト佐藤との一応の決着が描かれただけで、
結局「亜人」とは何だったのかは描かれず、少し消化不良かも。
(佐藤の飛行機テロからのSATとの戦いは原作でも大きな見せ場なのに…。)
描写も原作に比べると生温い気がしましたが、第一部、第二部同様、
再編集してテレビアニメ化する計画でもあるのかもしれませんね。
主人公の旧友・海斗はもっと活躍してほしかった気がします。
あと、上映前の週替わり音声ドラマも煩いだけで微妙。
それでリピーターを稼ごうという浅ましい考えだろうけど、
アニメ好きが全員声優ファンだなんて思わないでほしいです。

以上、アニメ映画6本の寸評でした。
フリーパス期間中にはあと2本ほど観るつもりですが、
それは単独の感想記事にする予定です。

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