ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

しんぼる

やっぱり映画ってのは芸能人にとっては特別なものみたいで、
たとえば、草なぎ剛が『クレヨンしんちゃん』出たり『黄金伝説』出たり、
自分の出演作の宣伝のためにはどんな仕事でも請けるような感じだけど、
こと自分の監督作となると、もう宣伝に余念がないです。
もちろんダウンタウンの松本人志のこと言ってるんだけど、
他人の番組へのゲスト出演は苦手と公言してる彼でさへ、いろんな番組に出てます。
中でも滅多に絡まない大御所との絡みが見れるのはお笑い好きとしては興味深いです。
前作『大日本人』の時も『笑っていいとも』や『さんまのまんま』に出演してましたが
今回も『情報7days』『A-Studio』『恋のからさわぎ』に出演して、
ビートたけし、笑福亭鶴瓶、明石家さんまと共演しました。
むしろ個人的には映画本編より、こっちが楽しみだったり…。
『情報7days』のたけしさんとの映画対談は情報掴んでなくて見逃しましたが、
『A-Studio』の鶴瓶師匠との初共演はかなりいい雰囲気でよかった。
『恋のからさわぎ』ではやっぱりギスギスしてて、見てて痛々しかったかも…。
あ、もちろん映画も観ましたよ。

しんぼる

2009年9月12日公開。
ダウンタウン松本人志が監督した長編映画第2作。

家族と幸せに暮らすプロレスラー、エスカルゴマンはメキシコのとある町でいつもと変わらぬ朝を迎えていた。一方、水玉のパジャマを着た男は、目を覚ますと四方を白い壁に囲まれた部屋に閉じ込められており、途方に暮れ出口を必死に探すが見つからない…。(シネマトゥデイより)

松本人志監督は各エンタメ雑誌のインタビューで、「映画のことはわからない」とか、
「悪意を持ってみなければわかるはず」とか、「映画評論家には評価されない」とか、
公開前から酷評された場合の言い訳というか、予防線張るのに必死です。
たしかに本作に対する映画評論家の評価は惨憺たるものでした。
ボクはそこまで酷いとは思わなかったけど、面白くはなかったかな?
前作の『大日本人』はなかなか面白かったし、悪意は全くないつもりだけど…。
まぁこれがまっちゃんの監督作じゃなかったら、間違いなくケチョンケチョンです。
とりあえず、芸人の頂点に君臨する彼が撮った映画ってだけでも、
どう転んでも興味深くはありますよね。
そんなに面白くもないし、笑えもしないけど、好奇心は満たされたので、
観て損したという気分は湧かないです。

内容はナンセンス・ブラック・コメディって感じでしょうか。
ストーリーは『ソウ』の第一作目と『キューブ』を足して3で割って、
そこに更に独特な世界観のコントを足したような感じ。
言われてるほど斬新でもない、ワンセットものの脱出スリラーです。
それに全体的にはシュールな設定だけど、個々のネタは至ってベタ。
お約束とか天丼とか古典的な展開で、正直個々のオチは読めまくります。
普段からダウンタウンの笑いを見てる人は拍子抜けするんじゃないかな?
そうなったのも、海外での上映も意識して作られてるからだと思います。
昔まっちゃんが電波少年でアメリカ向け短編コメディ映画作ったときも、
「アメリカでは6割くらいの力で丁度いい」みたいなこと言ってたし。

でも例え6割の力だとしてもちょっと低レベルすぎます。
いまどきチ○コやおならで笑うのなんて箸が転げてもおかしい年頃の女の子だけです。
実際に笑ってたのは若い女性のお客さんくらいのものでした。
彫像の天使のチ○コを主人公(まっちゃん)がポチッと押すだけでケラケラ…。
むしろあんな軽い下ネタが女性のツボに嵌るなんてとビックリしたくらいです。
まぁそれも始めだけですけどね。
天丼天丼で、さすがにチ○コ押しただけでは女性も笑わなくなってきました。

でも逆に、その辺りからちょっと面白くなってきたかも。
面白いといっても笑えるとかじゃなくて、世界観の設定がわかってきて、
興味深い展開になってきたというか、ワクワクしてくる感じです。
序盤の主人公がわけもわからず白い壁に囲まれた部屋に閉じ込められてて
途方にくれてるところは、観客もわけがわからないので途方にくれるてしまうけど、
中盤、主人公がその部屋から脱出する方法がわかってきて、
それを実行するために試行錯誤する展開になってくると、
その頑張る主人公の姿に感情移入できるようになってきて、断然面白くなってきます。
それと同時に密室に閉じ込められる恐怖も実感できるようになってきて、
ハラハラドキドキ…。
チ○コで笑ってた女性のお客さんからも「怖い…」という声が漏れてました。

そのまま『ソウ』や『キューブ』のように脱出劇として展開すれば
それなりに高い評価付けれたんですが、急に神学的で哲学的なシニカルな展開に…。
あまりに難解な展開で、何を意図してるのか全く理解できません。
ボクだけじゃなく、悪意を持ってなくても一般のお客さんが理解できるとは思えない。
松本信者ならなんとか理解しようとするんでしょうが、
よしんば理解できたとして、別に面白い内容じゃないのは間違いないです。
そんなことより、せっかく盛り上がってきたトコロだったのに、
あんなラストだなんて、勿体無くて口惜しい気持ちでいっぱいです。

何でしょうね。たぶんまっちゃんはマトモに映画作る気はないんでしょうね。
というか、自分の底を知れるのが嫌だから、とにかく難解にしておけば、
好意的な人からは前衛的な芸術作品だと思ってもらえるし、
否定的な人は感性が違うだけだと切り捨ててしまえると考えてるのかも。
まぁたしかに、直球のコメディで滑ったら大怪我するけど、
この作品ではまっちゃん自身の評価には何ら影響を与えないでしょうね。
彼の周りはイエスマンばかりだろうし、日本人の酷評には耳を貸さないだろうし、
彼が意識した外国のお客さんの評価に対する彼の反応が楽しみです。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/172-2857f093
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad