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スーサイド・スクワッド

先日Village Vanguardで『DC SUPER-VILLAINS』を買いました。
DCコミックに登場するヴィランを紹介する図鑑的な書籍です。
私はアメコミ映画ファンを自負していますが、如何せん貧乏なので、
高価なアメコミ買い集めることは出来ません。
なのでアメコミの知識は、この本のようなキャラ図鑑や、
雑誌のアメコミ特集号を買って得ることが多いです。
でも金があったらアメコミを買いたいかと言えばそうでもなく、
アメコミ映画の面白さに匹敵する日本映画はないと思っていますが、
アメコミよりも日本の漫画の方が面白いとも思っているので、
どうせ買い漁るなら日本の漫画にすると思います。
アメコミは実写映画化されると高確率で原作を超えるのに、
日本の漫画は実写化されると高確率で駄作になるのが不思議ですね。

ということで、今日はアメコミ映画の感想です。

スーサイド・スクワッド
Suicide Squad

2016年9月10日日本公開。

マーベルコミックが放つ一大クロスオーバー『アベンジャーズ』シリーズこと
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の大盛況を受けて、
そのライバル、DCコミックでもMCUに対抗すべくクロスオーバーシリーズ、
DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)がスタートしました。
『マン・オブ・スティール』、『バットマンvsスーパーマン』に続く
DCEU3作目となる本作ですが、正直前二作の出来がイマイチだったので、
本作の出来如何でDCEUの成否が左右されるのではないかと思い、
期待と不安を感じながら観に行きました。
その結果、本作は予想以上に楽しめ、DCEUの展望も明るくなりました。
全米ボックスオフィスも初登場から1億ドル越えの圧倒的一位スタートで、
総興収も3億ドルを超え、『マン・オブ・スティール』を抜き、DCEU二位の好成績。
映画批評家の評価は芳しくないものの、一般客からは絶賛され、
ちょっとしたカルト的人気を博しているように思われます。

バットマンとスーパーマンという二大ヒーローの激突が描かれた前作以上に、
本作のウケがいいのは、やはりアメコミ映画では珍しい、
ヒーローではなくヴィランが主人公という設定でしょうね。
正直DCEU自体、MCUの二番煎じ感は否めなかったけど、
ヴィランが主人公の作品はMCU含むマーベル作品でも前例がなく斬新です。
しかもヴィランひとりではなく徒党と組んでのアンサンブルで、
ヴィランのアベンジャーズ(いやここはジャスティス・リーグか?)的な
お得感もあって、かなり盛り上がります。
ただこの企画自体は、やっぱり二番煎じなのだろうと思います。
ヴィラン・チームを描いたアメコミ映画は、マーベルも以前企画しました。
『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのスピンオフとして、
ゴリーンゴブリン、ライノ、バルチャーら6人のヴィランが徒党を組む
『シニスター・シックス』の製作が決まっていたのですが、
スパイダーマンのMCU合流が決まり『アメ・スパ』シリーズは打ち切られ、
初のヴィラン・チーム映画になるはずだった『シニスター・シックス』もお蔵入り。
私もかなり期待していただけにガッカリしてしまいましたが、
その二番煎じとも言える本作がその期待の受け皿にもなっています。
もし『シニスター・シックス』が実現していれば、本作の評価も変わっていたかも。

ただ、これは私の持論ですが、マーベルはヒーローが魅力的なのに対し、
DCはヒーローよりもヴィランの方が魅力的だと思います。
DC系アメコミ映画最大のヒット作『ダークナイト』は言うに及ばず、
DC系でいつも印象に残るのはヒーローよりもヴィランです。
そんなDCヴィランが集結する物語が面白くないはずはなく、
正直DCヒーロー大集合の『ジャスティス・リーグ』よりも楽しめる気がします。
本作で徒党を組むヴィランたちは映画初登場の面々ばかりなので、
(アメコミファン以外からの)知名度としてはそれほど高くないと思いますが、
マイナーでもこれほどクセもの揃いなのがDCヴィラン恐るべしです。
ヴィランが8人も9人も出て、識別できるのかという不安もあったけど、
各々個性的すぎるので全く杞憂でした。

DCEU前作『バットマンvsスーパーマン』で、
メタヒューマン(クリプトン星人)のヒーローであるスーパーマンは
メタヒューマン(クリプトンの怪物)のヴィランであるドゥームズデイを倒すが、
その時に使った有害なクリプトナイトの槍のせいで彼も死亡してしまいます。
今後、ドゥームズデイのようなメタヒューマンの脅威が現れても、
それに対抗できるメタヒューマンのヒーロー、スーパーマンはもういないため、
アメリカ諜報担当高官アマンダ・ウォラーは、メタヒューマンの脅威に備えて、
非公式の特殊部隊「タスク・フォースX」を再結成します。
当然隊員たちは生還するのは難しい任務に就くことになるので、
別に死んでも構わない死刑囚の超人たちをスカウトするのです。
まぁスーパーマンがいなくても、まだワンダーウーマンがいるので、
メタヒューマンの脅威はなんとかなりそうな気もするけど…。

タスク・フォースXこと通称「スーサイド・スクワッド」の構成員は以下の9名。
凄腕狙撃手の暗殺者デッドショット、元精神科医のサイコ女ハーレイ・クイン、
パイロキネシス能力者ディアブロ、人食いワニ男キラークロック、
ブーメラン使いの強盗ブーメラン、緊縛師の殺し屋スリップノットの犯罪者6人。
彼らの手綱を握って任務を遂行する軍人リック・フラッグ大佐と、
大佐に護衛としてスカウトされた未亡人の女侍カタナ。
そして考古学者ジューンに憑依した太古の魔女エンチャントレスです。
犯罪者は構成員2/3だけなのは意外と少ない印象です。
(日本刀帯刀している時点でカタナも十分犯罪者だけどね。)
それにメタヒューマンの脅威に対抗するための部隊なのに
メタヒューマンの構成員も1/3しかいないのも意外です。
まぁスーパーマンの最大の敵レックス・ルーサーもメタヒューマンではないし、
DCヴィランはメタヒューマンじゃないキャラの方が魅力的です。
そういえば収監中のルーサーはスカウトされなかったんですね。

ヴィランチームが主人公のアンサンブルキャストな物語ですが、
やっぱり主人公格はいて、それはデッドショットになるでしょう。
ウィル・スミスが演じており、他の面子とは俳優の格も頭二つ抜き出てますしね。
デッドショットは原作だと白人で、テレビドラマ『ARROW』でも白人が演じますが、
御存じスミスは黒人俳優で、人種の改変が行われています。
それによりアメコミ映画では珍しい黒人主人公の作品となりました。
MCUではこれまで全て白人男性が主人公で、批判されることもあり、
(再来年公開の第18作目『ブラック・パンサー』が初の黒人主人公です。)
DCEUはそれも踏まえて、早期に黒人主人公を実現させたのかも。
次作『ワンダーウーマン』でも早々に女性主人公も実現させているし、
DCは人種や性別のバランスをかなり重視している気がします。
本作でもスーサイド・スクワッド構成員のうち1/3は女性もいるし、
黒人はデッドショットだけですが、カタナはアジア人女優(日本人)、
原作では白人だったスリップノットにもイヌイット俳優を起用しており、
マイノリティに対する配慮が感じられます。
チャイナマネー欲しさから中国にゴマを擦るハリウッド映画の超大作で、
アジア人役に中国人ではなく日本人を起用するのは珍しいですが、
(しかもカタナは日本語しか話さないという設定です。)
たぶん本作は端から中国公開を諦めていたためでしょう。
検閲が厳しい中国では「カルトや迷信を促進するような作品」は上映禁止で、
魔女エンチャントレスの存在が該当するのかもしれません。
まぁ訳すと「自殺部隊」ってタイトルだけでアウトかな。

ウィル・スミスほどの有名俳優が実質主演級とはいえ、
アンサンブルキャストに出演するのも少し意外な気がしました。
(本人は本作の主人公はフラッグ大佐だと言っているそうです。)
日本では、福原かれん演じるカタナが強調されるかと思いきや、
やはり可愛いモノ好きな日本人を鑑みてか、ハーレイ推しの宣伝です。
セクシーな役柄が多いマーゴット・ロビーが演じていますが、
今回はキュートなファッションで新境地に挑戦しています。
イカレたアメリカンガールなコーデで、存在感は主演級です。
しかしサラシに特攻服のカタナといい、ほぼ半裸のエンチャントレスといい、
本作の女性キャラは露出度がかなり高めで目の保養になります。

ハーレイを語る上でジョーカーの存在は外せませんが、
ハーレイが登場する本作でもジョーカーの登場は欠かせません。
ファンには有名なデッドショットやキラークロックを知らない人でも
アメコミ界最高のスーパーヴィランであるジョーカーのことは知っているし、
ジョーカーの登場は客寄せパンダ的な意味合いもあると思いますが、
彼が本作の最大の不安要素でもありました。
なにしろ『ダークナイト』でジョーカーを演じた故ヒース・レジャーが
あまりにも完璧すぎて、その印象が強く残りすぎたため、
ジャレット・レト演じる本作のジョーカーを受け入れることが出来るか…。
やはりレジャー版ジョーカーのイメージを払拭しようと考えたのか、
緑のオールバックで全身タトゥーだらけという奇抜なファッションでしたが、
なんか恰好だけのチンピラという印象を受けてしまって…。
ハーレイに対する愛憎渦巻く感情もクレイジーさを薄め、
ジョーカーらしからぬ人間味のあるキャラに仕上がっていて…。
まぁ今回はハーレイの引き立て役としての登場なのでこれでいいけど、
今後続くDCEUでも、当然バットマンの最大の敵として登場すると思うが、
その時にこの小者なジョーカーで大丈夫なのかと不安になります。
本作でもスーサイド・スクワッドに加わらず、逆に邪魔する立場で登場ですが、
メインの敵キャラは他にいて、そちらが強敵すぎるので、すでに噛ませ犬です。

で、そのメインの敵キャラですが、本来敵役であるヴィランが主人公の本作、
誰が敵キャラなのかも全く予想できなかったのも面白かったです。
ヴィランの敵ならヒーローでしょうが、本作はアメリカ政府の特殊部隊で、
構成員はヴィランだけど正義のために戦うことになります。
ヒーロー映画ならヴィランを倒して終わるのは間違いないけど、
こんなヴィラン映画だとどんな展開になるのか予想も出来ず、
また任務の性質上、全員生還するとも考えにくく、誰が死ぬのか、
本来悪党のヴィランだらけなので、誰が裏切るのかなど、
先の読めない展開でハラハラドキドキです。
以下、ネタバレ注意です。

スーパーマンが死んだことで、アーガス計画課で秘密裏の特殊部隊
タスク・フォースXが再結成されることになり、その隊員にするため、
諜報担当高官ウォラーは犯罪者たちをスカウトします。
主に凶悪犯を収監するベル・レーヴ連邦刑務所の囚人をスカウトしますが、
実際は囚人をスカウトするというよりも、隊員にしたい犯罪者を捕まえて、
減刑などの司法取引で隊員にしている感じですね。
ウォラーは欲しい犯罪者の情報をバットマンに流して、彼に捕まえさせます。
バットマンに捕まったらアーカム精神病院行きという印象があるけど、
今回はベル・レーヴ刑務所に送られたみたいです。
バットマンはデッドショット、ハーレイ、キラークロックの3人を捕まえました。

ゴッサムの悪党ではなデッドショットがバットマンに捕まるのは意外ですが、
ゴッサムに彼の娘が住んでいて、会いに来たところを捕まります。
娘は父のことが好きですが、父が殺し屋家業なのは嫌みたいで、
タスク・フォースXにスカウトされて正義のために働けることも満更ではなさそう。
ハーレイは元アーカム精神病院の精神科医でしたが、
患者だったサイコ野郎ジョーカーに恋をして脱獄を手引きし、
その際ジョーカーから脳に電流を流されてサイコ女になってしまいます。
その後はジョーカーの恋人として一緒に行動していたみたいですが、
どうも2人でバットマンのサイドキックであるロビンを殺害したみたいです。
2人はドライブデート中にバットモービルに追われ、川に転落してしまい、
カナヅチだったハーレイだけバットマンに捕まってしまいます。
キラー・クロックは遺伝子の突然変異で爬虫類に逆進化したワニ男で、
人を襲うメタヒューマンでしたが、バットマンに下水道に追い込まれて御用に。
なぜか人工池のある特別な独房に収監されます。
この世界ではメタヒューマンの存在は一般的なのかな?

ベル・レーヴ刑務所からはパイロキネシス使いのディアブロもスカウト。
彼のような超能力者もメタヒューマン扱いになるんですね。
彼はもともと善良な人間でしたが、ある時能力を犯罪に悪用してしまい、
それが妻子にばれ、ついうっかり焼き殺してしまって自責にかられ、
それ以来パイロキネシスを封印して、自首したみたいです。
そんな経緯から戦いを好まず、タスク・フォースX入りにも消極的です。
まぁ善良な人間が、あんな骸骨の全身タトゥーなんて入れるはずないけど。
残る犯罪者ブーメランとスリップノットはベル・レーヴの囚人ではなく、
捕まってすぐにタスク・フォースXに召集されたみたいです。
スリップノットの逮捕の経緯は描かれていませんでしたが、
ブーメランはダイヤ強盗の最中にメタヒューマンのヒーローであるフラッシュに
捕まったみたいですが、DCEU6作目の主人公フラッシュの活躍が
僅かですが描かれていたのは嬉しかったです。

タスク・フォースX最初のメンバーであるエンチャントレスは犯罪者ではなく、
考古学者ジューンが洞窟探検中に遭遇し憑依された邪悪な魔女です。
6373歳の不老不死のメタヒューマンで、テレポーテーションを使い
テヘランの軍事機密を一瞬で盗み出すなど、かなり強力な能力者であり、
このタスク・フォースXの要(かなめ)的な存在でもあります。
人類を憎む邪悪な魔女のエンチャントレスですが、
ウォラーが洞窟から彼女の心臓を見つけて持ち歩いているため、
従わざるを得ず、タスク・フォースXに協力しています。
その不気味でエロいホラー的な風貌が魅力的です。
エンチャントレスに憑依されたジューンの恋人が軍人フラッグ大佐で、
その縁もあって彼が隊長としてタスク・フォースXを率いることになります。
いつ裏切ったり逃亡するとも限らないヴィランの隊員たちの首元に
(バットマンのフロント企業)ウェイン産業製のナノ爆弾を埋め込み、
彼のiPhoneからいつでも起爆することが出来、隊員を牽制します。
でもそれだけでは安心できず、個人的に女侍カタナを用心棒に雇います。
彼女が帯刀するソウルテイカーは魂を封じ込める妖刀で、
彼女の旦那の魂もそこに封じ込められているとか。
若くして未亡人なわけですが、なぜ用心棒なんてしてるのかは謎です。

以上がタスク・フォースXのメンバーですが、結成前に早くも裏切り者が…。
エンチャントレスがこっそり封印されていた弟インキュバスを召喚し、
ミッドウェイシティ駅で大暴れさせるのです。
事態収拾のためフラッグ大佐がエンチャントレスを連れて出動しますが、
彼女は現場で逃げて弟と合流し、人類を滅ぼす最終兵器を作り始めます。
エンチャントレスは弟の力で神として崇められていた昔の姿に戻りますが、
小奇麗になったけど、不気味な今までの姿の方が魅力的だったので残念。
エンチャントレスに逃げられたウォラーは怒って心臓を滅多刺しにするけど、
殺せるほどのダメージは与えられないみたいです。
それなら今までどうして従っていたのかちょっと不思議な気がしますね。
テヘランの軍事機密盗むより、ウォラーから心臓奪い返す方が簡単そうなのに。
エンチャントレスはキスすることで人間をバケモノの下僕に変えることが出来、
ミッドウェイシティはバケモノに占領されてしまいます。

ウォラーの指示でフラッグ大佐はタスク・フォースXを招集。
てっきりエンチャントレス退治が任務かと思いきや、
ミッドウェイシティのあるビルからHVT1(最重要人物)を救出する任務です。
出動した8人でしたが、ブーメランがスリップノットを唆し、脱走しようとします。
ブーメランはすぐにカタナに捕まりますが、緊縛師のスリップノットは
得意のロープで高所に逃げてしまい、フラッグ大佐はナノ爆弾を起爆。
スリップノットは本作の中では最もマイナーなヴィランだったので、
死ぬだろうとは思ってたけど、まさかこんな惨めな死に方とはね。
単にナノ爆弾の威力を試す、見せしめにされただけとは気の毒です。
でも彼のあっけない死で、やはり全員生還はないと確信したので、
次は誰が死んでしまうのかとハラハラすることが出来ました。

タスク・フォースXはバケモノ軍団と交戦しながらビルを目指します。
しかし戦いに消極的なディアブロだけは傍観を決め込みます。
後にデッドショットに「腰抜けか」と発破をかけられてパイロキネシスを使うが、
文字通り火力は最高なので、戦えば最も頼りになる隊員です。
まぁメタヒューマンなキラークロックはもちろん、他の隊員も十分強いです。
デッドショット、ブーメラン、カタナは戦闘のプロなので強いのも納得だけど、
狂った元精神科医のハーレイまであんなに強いのは不思議です。
たぶんジョーカーに鍛えられたので、武器の扱いが上手いのはわかるけど、
エレベーターでの近接戦なんて格闘技のプロみたいでしたよね。
むしろ最も足手まといだったのは隊長フラッグ大佐で、
米軍が誇る凄腕軍人のはずが、隊員たちは彼を守るのに必死になる状況。
まぁエンチャントレスが作ったバケモノには、ジューンの念でも籠っているのか
フラッグ大佐に群がりやすい習性みたいですが…。

タスク・フォースXはビルからHVT1を救出しますが、それはウォラーで…。
自分を救出させるための任務だったのかと隊員たちは呆れます。
彼らは屋上にあがり、救助ヘリの到着を待ちますが、
やって来たヘリはジョーカーに乗っ取られていて…。
ジョーカーは恋人ハーレイを奪還し、飛び去ろうとしますが、
ウィラーが彼女のナノ爆弾を起爆しようとするも、爆弾は不発。
ジョーカーがウェイン産業のラボを襲撃し、起爆装置を解除したようです。
ウィラーはデッドショットにハーレイの狙撃を命じますが、弾は外れ…。
百発百中の彼が外すはずないが、今回の任務で仲間意識が生まれたため、
ハーレイを逃がしてやろうとわざと外したのでしょう。
しかしウィラーの部隊により、ジョーカーのヘリは撃墜され、
ハーレイは辛うじて脱出しますが、ジョーカーはそのまま墜落、炎上し…。
ハーレイは愛するジョーカーを失って悲しみに暮れますが、
観客は誰もがこの程度でジョーカーが死ぬはずないと思ったでしょうね。
本作のジョーカーはあまり好きじゃないので死んでくれてもよかったけど…。
ハーレイはすぐにタスク・フォースXに戻って来ますが、
本当は辛いのに強がっている彼女と、それを察している隊員たちが、
なんだか切なくて、ちょっと感動してしまいました。

ウィラーは再度来た救助ヘリにひとり乗り込みます。
救出してもらった分際で「お前らは次のヘリに乗れ」なんて偉そうな女です。
でも結果、ウィラーの乗ったヘリはインキュバスの攻撃で撃墜され、
タスク・フォースXは彼女と一緒に乗らなくて命拾いしましたね。
インキュバスは墜落したヘリからウィラーを拉致し、姉の心臓を回収。
心臓を取り戻したエンチャントレスの力で最終兵器の完成も近づきます。

フラッグ大佐の指示でウィラー救出することになったタスク・フォースXですが、
デッドショットがたまたまウィラーの機密文書を見つけて読み、
大佐の本当の目的がエンチャントレスに憑依された恋人を助けることだと知り、
隊員たちは呆れて任務を放棄し、酒を飲みに行ってしまいます。
大佐の用心棒カタナまで任務を放棄してしまうのは、ちょっと意外です。
大佐は起爆アプリが入っているiPhoneを破壊し、彼らに自主的な協力を懇願。
その気持ちに打たれ、デッドショットは娘に誇れる武勇伝になると協力を承諾。
他の隊員も協力してくれることになります。
ただブーメランだけは、起爆の心配がなくなった途端にトンズラ…。
とんだ腰抜け野郎だと思ったし、ブーメランを使うだけの役立たずなので、
脱退されても痛くないと思ったけど、なぜかすぐに戻って来るんですよね。
意外と義に厚いのかもしれず、腰抜けなんて思ってしまい申し訳なかったです。
カメラ付きブーメランで偵察したりと、彼のブーメランも侮れたものではないです。

タスク・フォースXはエンチャントレスが兵器を作っている駅に到着。
ワニで泳ぎが得意なキラークロックは、地下から爆弾で攻撃するため、
水没した地下道に入り、他の隊員は陽動のため正面から突入します。
待ち構えていたエンチャントレスは、彼らに精神攻撃を仕掛けます。
デッドショットにバットマンを倒すビジョンを見せたり、
ハーレイにジョーカーと結婚するビジョンを見せたりして、
戦意を喪失させようとしますが、妻子と幸せに暮らすビジョンを見せられた
ディアブロは「過去は変えられない」と一喝し、みんな目を覚まします。
しかしデッドショットの望みってバットマンを倒すことなの?
精神攻撃を破られたエンチャントレスは弟インキュバスを差し向けます。
太古のメタヒューマンのインキュバスはめちゃめちゃ強く、
カタナが腕を斬り落とすので精一杯で、普通の人間では相手になりません。
しかしコチラにもメタヒューマンの隊員ディアブロがいます。
ディアブロは火炎の巨人と化し、インキュバスと互角に戦うのです。
6000年以上生きる元神のインキュバスと、メタヒューマンの犯罪者が
互角に戦えるのはなんだか変な気もするけど…。
ディアブロがインキュバスの足止めをしているうちに、
地下からキラークロックが彼らの足元に爆弾を仕掛けて爆発させ、
ディアブロ諸共インキュバスを爆殺するのです。
功労者ディアブロが犠牲になってしまったのは残念ですが、彼は強すぎるので、
今後のDCEUのことを考えると、ここで退場させるのは仕方ないのかも。

そうこうするうちにエンチャントレスは最終兵器を完成させ起動します。
軍事衛星や軍艦、軍の基地などをビームで攻撃する兵器です。
兵器には諜報担当高官ウィラーが繋がれているので、
例え秘密基地でも余すことなく攻撃できるみたいです。
でも米軍の設備や施設を攻撃するだけの兵器なんて、意外とショボイかも。
もっと人類を一瞬で死滅させるくらいの神の兵器でも出来ると思ったけど。
まぁエンチャントレス自体、DCEU前二作の敵キャラに比べたら弱いよね。
ゾッド将軍やドゥームズデイはスーパーマンの宿敵だから当たり前だけど。
弟を殺されたエンチャントレスは自ら戦うことになりますが、
フラッグ大佐、デッドショット、ハーレイ、ブーメラン、キラークロック、カタナを
ひとりで相手にするんだから、強力なメタヒューマンとはいえ、多勢に無勢。
兵器もキラークロックとデッドショットに爆破されてしまいます。
大佐は彼女の心臓を再び抜き取り、握り潰してトドメを刺します。
当然彼女の依代であるジューンも死んだと思われましたが、
エンチャントレスの遺体から脱皮してジューンが生還、めでたしめでたしです。

生還したのはジューンだけではなく、なんと兵器に繋がれていたウィラーも…。
ウィラーは隊員を10年減刑しただけで再びベル・レーヴ刑務所に収監します。
こんな恩知らずで偉そうな女は兵器と共に爆死したらよかったのに…。
エンドロール中のオマケシーンでは、ウィラーはブルース・ウェインと密会し、
彼にフラッシュやアクアマンなどが記されたメタヒューマンのリストを渡します。
そのリストにはエンチャントレスのデータもありましたが、
死んだ彼女のデータなんて無用なはずなので、実はまだ生きてるとか?
ブルースはそのリストでヒーローチーム「ジャスティス・リーグ」を作る気ですが、
つまりウィラーはブルースがバットマンだと知っているってことですよね。
ウィラーごときのクソババアでも知っているということは、
DCEUではバットマンの正体を知る人物はけっこういるのかも?

ブルースは「(ヴィランの)部隊はすぐに解散した方がいい。」
「俺たち(ヒーローが)潰す前に」と言って立ち去りますが、
そんなこと言わずにタスク・フォースXは存続してほしいです。
ロビンを殺されたブルースにとって一番許し難い隊員ハーレイは、
やっぱり生きてたジョーカーによって脱獄したので、
ブルースがタスク・フォースXを目の仇にする理由はないだろうしね。
ただ、DCEUは2020年まで、13作目まで製作が決まっているのですが、
そのラインナップに『スーサイド・スクワッド2』はないので、
デッドショットらが中心になる続編の製作は難しいかもしれません。
でもその一方で、ウィル・スミスが続編に続投することも発表されており、
DCEUのライナップに本作続編が割り込んでくる可能性もあるかな。
とりあえずDCEU次作は来年公開予定の『ワンダーウーマン』です。
初の女性ヒーローというのも不安だし、ザック・スナイダー製作なのも不安で、
あまり期待できませんが、本作で加速したDCEUの勢いを継続してほしいです。

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バットマンvsスーパーマン/ジャスティスの誕生

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