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キング・オブ・エジプト

鑑賞済みなのに感想未執筆の映画が溜まってきました。
最近、仕事がハードで、終業後に映画を観に行くのはいいんだけど、
帰宅後に疲れすぎてすぐに寝ちゃうことが多くて…。
とりあえず今日は起きてられそうだからブログ更新します。
観たのが古いやつから順番に書いていった方がいいと思うのですが、
古い映画の感想に需要はないので、新しいものから書こうかな。

ということで、今日は今日公開の今日鑑賞した映画の感想です

キング・オブ・エジプト
Gods of Egypt

2016年9月9日日本公開。

私は一時期ギリシア神話に嵌ったこともあり、
ローマ神話や北欧神話など多神教の神話が好きで、
エジプト神話を題材にした本作も楽しみにしていました。
まぁヨーロッパ系の多神教神話に比べると疎くて、
辛うじて何柱かの神様の名前と役割を知っている程度です。
でもギリシア神話の映画化とかだと、設定の誤りが気になったりするけど、
エジプト神話は疎いので、そういうところがあまり気にならず、
素直に物語を楽しめたのはよかったかもしれません。
エジプト神話の知らなかったこともいろいろ学べて楽しめました。

私はかなり楽しめた本作ですが、どうもあまり評価は芳しくない、
…いや、めちゃめちゃ悪かったみたいです。
全米ボックスオフィスは初登場2位で、なかなかの滑り出しでしたが、
評判が悪いせいか、2週目以降急落し、製作費1億4000万ドルに対し、
全米総興収は3000万ドル程度に留まる、かなり厳しい成績で…。
なぜか中国でアメリカ以上に大ヒットし、世界興収でギリギリ元は取りましたが、
お世辞にも成功したとは言えないでしょうね。
過去のギリシア神話映画でも思ったほど興収が伸びないイメージがあったけど、
やっぱり一神教の国では多神教神話はウケが悪いのかもしれません。
それに加えて、本作の舞台は古代エジプトにも関わらず、
キャストにアフリカ系が少ないのも批判の的になったみたいです。
中途半端に黒人も起用しちゃうから、逆に違和感が強調されるんですよ。
同じ神族なのに、ホルス神は白人なのにトト神は黒人だとやっぱり変ですもん。
とはいえ黒人に統一すれば、興収はもっと下がったと思うけどね。
たしかに古代エジプトが舞台だけど、本当の古代エジプトではなくて、
地球平面説に基づく神話上の古代エジプトなんだし、
種族も神と人間のみなので、人種なんて括りはナンセンスです。
以下、ネタバレ注意です。

舞台は神と人間が共存する古代エジプト。
神は血が黄金で、動物に変身でき、体格も人間の1.5倍ほど大きいです。
そのせいか、神と人間が一緒にいるシーンが少なめな気が…。
人間に対しても慈悲深い神オシリス神がエジプト王として統治していましたが、
息子の天空の神ホルスに王位を譲ることになり、戴冠式が行われます。
ところがオシリスの弟で砂漠の神セトが乗り込んで来て、兄を殺害します。
どうやらセトは王位が甥ホルスに譲られることが不愉快だったみたいですが、
自分は砂漠の神なのに、兄がエジプト全土の神という扱いの差も不愉快で…。
オリュンポスの三兄弟といい、ソーとロキといい、
多神教のロイヤルファミリーはどこも兄弟仲が悪いですね。
ホルスはセトと動物化して戦いますが、本当に動物の姿になるわけではなく、
ホルスはハヤブサの、セトはジャッカルの鎧を纏います。
さながらギリシア神話風漫画『聖闘士星矢』の聖衣(クロス)みたいですが、
影響を受けているのは疑う余地ないでしょう。
激しいバトルの結果、セトはホルスの両目を抉り出して勝利します。

光を失ったホルスは父オシリスの墓に引き籠り、
邪悪なセトがエジプト王となり、人間のほとんどは奴隷化します。
他の神々も打倒セトに蜂起するが、反乱軍リーダーの守護女神ネフティスが、
セトに翼を毟り取られて殺されてしまい、もはやセトは敵なしです。
ネフティスは壁画にもよく描かれる神ですが、翼なんてあったっけ?
ヤギに動物化する神ウルシュ(初めて聞く神)など、セトに降る神もいる中、
なんとホルスの恋人で愛の女神ハトホルはセトの愛人に…。
さすがは愛の神、誰でも見境なく愛する淫乱かよと思いましたが、
これも殺されないための処世術で、仕方がなかったみたいです。

神が不甲斐ない中、人間のカップル、ベックとザヤが立ち上がります。
ザヤは主任建築士の秘書なので、神々の建築物の図面が手に入り、
ホルスの目を保管してある宝物庫の図面をベックに渡します。
ベックは宝物庫に侵入し、ホルスの右目を盗み出すのです。
ザヤと一緒にホルスに目を届けに行く途中、ザヤは射殺されてしまい…。
右目が戻ったホルスは冥界の神アヌビスにザヤの魂を死者の国に送らせます。
死者の国で9つの門を準に通ると天国に行けるのですが、
最後の門で高価な捧げ物をしないと天国には行けないらしいです。
死んで天国に行くために死ぬ前に必死に稼ぐという死生観みたいです。
奴隷のザヤは高価な捧げ物を持っておらず、天国行きは不可能ですが、
ベックとしては天国云々よりも蘇ってほしくて、神であるホルスに懇願します。
ホルスは「ザヤが9つの門を通る前にセトを倒し、両目が戻れば…」と言うので、
ベックは打倒セトに協力しますが、実際ホルスにそんな力はなくて…。
ベックがセトの力の源のピラミッドの図面を見たことがあるので、
ホルスはセト打倒のために彼を騙してでも利用したかったようです。

ホルスはベックを連れて(太陽を牽引する)太陽の船に行きます。
父オシリスの父、つまり祖父の太陽神ラーに力を借りるためです。
ラーといえばエジプト神話の最高最強の最重要神で、神々にとっても殿上人。
そんな爺さんに協力してもらえたらセトなんて目じゃないですが、
ラーにとってはオシリスもセトも息子なので、孫には手を貸しません。
なんでもラーは宇宙大蛇アポピスから(平面)地球を守るのに忙しく、
地上の権力争いなんて些末なことだと思ってるみたいです。
さすがはラー、地球を守るなんてスケールが違いますが、
アポピスって宇宙規模の超巨大大蛇もスケールが違い過ぎますね。
なんか私までセトが小者に感じられてしまいました。
ホルスは太陽の船から聖水を汲んで地球に帰ります。

地球に戻ったホルスとベックをセトの刺客の二柱の女神が襲います。
巨大な火を吐くコブラで襲ってくるけど、女神が動物化したのかと思いきや、
彼女たちは普通にコブラに跨っているだけなんですよね。
どうも神は全員動物化できるというわけでもないみたいです。
そこに助けに来たのが愛の女神ハトホル。
彼女は元恋人ホルスが復活したと知り、セトの元を去ったようです。
彼女も動物化は出来ませんが、心を操れ、コブラを洗脳して倒します。
牝牛の化身ハトホルなら牝牛に動物化してくれそうなのに…。

ハトホルと合流したホルスたちは、セトの力の源のピラミッドを目指すが、
ピラミッドに侵入するにはスフィンクスのナゾナゾを解かねばならず、
知恵の神トトに協力を依頼し、4人でセトのピラミッドに向かいます。
スフィンクスがナゾナゾを出すのはギリシア神話のエピソードですが…。
「朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足」というナゾナゾが有名ですが、
これはあまりに有名すぎて芸がないと思ったのか、本作のナゾナゾは
「常に未来にあり、誰も会ったことがないが、皆が信じるものは?」というもの。
その答えは劇場で確かめてほしいので伏せておきますが、
自信満々だったトトも何度か間違えてしまう超難問(?)です。
結局最後は正解し、スフィンクスも通してくれるのですが、
正解するまで何度答えてもいいなんて、なかなか優しいスフィンクスです。
ギリシア神話だと間違えた途端にガブリなのに。
まぁ本作での間違えた度に超強力なネコパンチをお見舞いされるので、
回答者が神じゃなかったら一回間違えれば一撃死かな。

ピラミッドの最深部まで進み、セトの力の源の炎を発見し、
それに太陽の船で汲んできた聖水を掛けて消そうとしますが、
セトが現れて阻止され、更にトトは脳を抜き取られて死んでしまうのです。
セトはオシリスの心臓、ホルスの左目、ネフティスの翼、トトの脳を取り込み、
最強の超合神にパワーアップしてしまいます。
相手の力を奪うためにパーツを奪っていたのかと思ったら、
まさか自分に移植するためだったとは…。
超合神トトは太陽の船に行き、最高神ラーまでも倒し、
神も焼き尽くせる炎を発射できるラーの槍を奪うのです。
うーん、神四柱分の力を取り込んだくらいで勝ててしまうなんて、
ラーはもっと規格外な強さだと思ったけどそうでもないのか…。
ラーが死んだので宇宙大蛇アポピスは野放しになり、地球を襲いますが、
なぜかセトはアポピスが全生物を殺すことを望んでいるみたいで…。
せっかくエジプト王になったのに、なぜ自分の国を滅ぼさせるのか…。

ホルスとベックはセトがいる超高層オベリスクを登り、頂上で対決に。
まだ隻眼で神の力が完全ではなく動物化できないホルスは苦戦しますが、
オベリスクから落下したベックを助けるために飛び降りたら、
なんとハヤブサに変身して飛ぶことが出来たのです。
どうも両眼無いと動物化できないというのはホルスの思い込みだったようで…。
せっかく助けたベックですが、この後なぜか力尽きて死んでしまうんですよね。
ホルスとセトは激しい空中戦を繰り広げますが、
ラーも倒してラーの槍まで持つ超合神セトに隻眼のホルスが勝てるはずない。
と思いきや、ホルスはセトからネフティスの翼を捥ぎ取り、墜落させます。
そしてラーの槍を奪って、セトを焼き殺して勝利します。
なぜ急にそんなに強くなったのか、もう少し理由がほしいかな。

ホルスは太陽の船に行き、死んだはずのラーを復活させ、槍を返します。
ラーがアポピスを地球から追い払ってくれて、一件落着です。
死者は神でも蘇られることが出来ないというのが本作の不文律かと思ったけど、
やはり最高神ラーだけは別格みたいです。
セトから翼や脳を回収したことでネフティスとトトも蘇りますが、
なぜか心臓を回収したはずの父オシリスだけは蘇ってないようで…。
ラーは蘇らせてくれたホルスに借りを返したいと申し出、
ホルスはベックとザヤが生き返ることを望み、
ラーの力で2人は見事に生還し、めでたしめでたしです。
自分が生き返るのも、人を生き返すのも、ラーは何でもアリなんだね。

別にベックとザヤが死者の国(天国)で再会する展開でもよかった気がする。
作中の死生観だと、現世より死者の国の方が素晴らしいところみたいだし、
あまり死者を生き返らせる前例を作ると、死に重みが無くなってしまって、
続編の物語を作る時に支障が出ると思うんだけど…。
あ、この成績ではどのみち続編製作は不可能か…。
個人的には面白かっただけにちょっと残念です。

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