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ミュータント・ニンジャ・タートルズ/影(シャドウズ)

かなり強力な台風が接近しているらしいですが、
台風は面倒だけど、台風が来ると秋って感じがしますね。
今日は昨日の蒸し暑さが嘘のように涼しく、過ごしやすいです。
今年の夏も終わるんだなと、少し寂しい気持ちにもなります。

ということで、今日は今夏最後の超大作の感想です。

ミュータント・ニンジャ・タートルズ/影(シャドウズ)
Teenage Mutant Ninja Turtles Out of the Shadows

2016年8月26日日本公開。

本作は2014年に公開された『ミュータント・タートルズ』の続編です。
お気付きのことと思われますが、前作とは邦題が変わっています。
「影(シャドウズ)」というサブタイトルが足されたのはもちろんですが、
「ミュータント」と「タートルズ」の間に「ニンジャ」も足され、
「ミュータント・ニンジャ・タートルズ」に改題されました。
私も前作の感想で邦題から「ニンジャ」が抜かれたことの不満を書いたけど、
たぶん私以外にも不満の声が多くて改題することになったのかも。
日本公開のための邦題なのに日本由来の「ニンジャ」を外すなんて、
あり得ないというか勿体ないネーミングです。
そのせいもあってか、前作は全米で2億ドルちかいヒットを飛ばすも、
日本では興収10億円にも届かず、あまりヒットできませんでした。
だから心機一転、邦題を改題したのかもしれませんね。
またヒットできなければ、更に「ティーンエイジ」が足されて、
原題通り「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」になるかも。

なんて冗談を言いたいところですが、たぶん本作の続編は作られません。
前述のように前作は全米約2億ドルの大ヒットだったにも関わらず、
本作の全米興収は半分以下の8000万ドルにまで落ち込んでおり…。
製作費が1億3000万ドル以上かかっているのでコケたも同然です。
本作は米中合作なので、外国映画の上映本数制限がある中国でも
中国映画として扱われるため、中国市場でのヒットも期待され、
中国興収4億元(5000万ドル)を超えるヒットになりましたが、
それでも世界興収2億4000万ドル程度に留まっており、
前作の世界興収5億ドルの半分程度となっています。
世界興収で製作費は回収できたものの、これ以上シリーズを続けたら、
更に落ちるのは目に見えているので、もう続編は諦めたはずです。

評判的には前作よりもマシなので、なぜ興収半減したのか不思議ですが、
やはりDCEUも本格始動した今、アメコミ映画が飽和しすぎているので、
客も本シリーズまで手が回らなくなってしまったのかもしれません。
私も前作よりかなり面白くなったと思ったので、ここで終わるのは残念ですが、
2週前『X-MEN:アポカリプス』、2週後『スーサイド・スクワッド』が公開される中、
正直本作への注目度はかなり低かったですからね。
今更タイトルに「ニンジャ」付けたくらいでは日本の客も注目してくれません。
以下、ネタバレ注意です。

冷静なレオ、肉体派ラファ、頭脳派ドナ、陽気なマイキーのタートルズは、
前作でNYを支配するフット軍団の頭領シュレッダーを倒しましたが、
亀のミュータントだから人間に怖がられるので人前には出られず、
協力者エイプリルの同僚ヴァーンにシュレッダー拘束の手柄を譲り、
影から街の平和を守り続けていました。
前作はたった2年前に観たはずなのに、駄作だったためか印象に薄く、
正直ヴァーンが登場しても「誰だっけ?」と思ってしまいました。
でもシュレッダーの顔が変わっていることには気付き、
やはり中国が製作に関わっているからか、元の日系人俳優を降板させ、
中国人俳優に交代したのかと思ったけど、よく見たらブライアン・ティーですね。
(ブライアン・ティーは沖縄生まれの日系アメリカ人です。)
シュレッダーの娘カライ役もブリタニー・イシバシに交代していますが、
なぜ日系人俳優だけ別の日系人俳優に入れ替えたのか謎です。
他の米中合作映画と違って、特に中国フレンドリーな展開もありません。

シュレッダーは拘留されていますが、フット軍団の残党がまだいて、
エイプリルはTCRI(宇宙技術研究所)の研究員ストックマン博士が
フッド軍団の仲間だと疑い、彼のiPadをハッキングします。
その結果、博士がシュレッダー脱獄を画策していることが判明。
シュレッダーを監獄に移送する護送車を襲うつもりらしいです。
ビンゴですが、なぜエイプリルは彼に目星を付けられたのか不思議ですが、
たしかタートルズを生んだ薬品「ミュータジェン」もTCRI製だったので、
TCRIがシュレッダーに繋がっているのは予想できなくもないかな。
その監獄行き護送車にはシュレッダーの他にも
凶悪犯コンビのビーバップとロックステディも乗せられています。
かなりバカっぽい2人なので、シュレッダーに比べたら小物っぽいですが、
どんな罪状で捕まったのか少し気になりますね。
ちなみにシュレッダーは32件の殺人罪ですが、もっと殺してそうな印象あるな。

看守ケイシーが運転する護送車をバイクに乗ったフット軍団が襲撃。
タートルズもゴミ収集車をドナが改造したタルタルーガ号で追い掛けます。
タルタルーガ号はマンホール手裏剣とかネットランチャーとか、
いろんな武器が搭載された面白い改造車ですが、
中でも左右のアームで振り回す巨大ヌンチャクが最高ですね。
何気に車から飛び出したラファの肉弾攻撃が最も効果的だったりしますが…。
ちなみに「タルタルーガ」とはイタリア語で亀のことらしいです。
タルタルーガ号の健闘虚しく、ストックマン博士は自作の転送装置を起動し、
シュレッダーをテレポートさせてしまい、まんまと脱獄されてしまうのです。
ところが博士もどこにテレポートするのかは把握していないみたいで…。
そんな曖昧な装置をよく使えるものだなと思いました。
下手すると「先生」と敬愛するシュレッダーを殺しかねないですよね。

実際シュレッダーはかなり意味不明な場所にテレポートさせられ、
彼が気付くと目の前にパワードスーツを着た脳みその化物クランゲが…。
どうやらクランゲは異次元の支配者らしく、地球征服を目論んでおり、
そのためにシュレッダーを利用しようと呼び寄せたみたいです。
ストックマン博士の転送装置も、元はクランゲの技術で作られていて、
この装置とNY自然史博物館に展示してあるパーツと、
ブラジルのアマゾン奥地にあるパーツを合わせると、異次元の扉を開けられ、
クランゲの移動要塞「テクノドローム」を地球に呼び寄せられるとか。
シュレッダーはクランゲと手を組んで世界征服しようと考えます。
急に異次元人だか宇宙人だかが出てくるなんて、ちょっと超展開すぎますが、
タートルズを生んだ薬品ミュータジェンも隕石から作られた宇宙由来の物だし、
急に地球外生命体が現れても、全くあり得ない世界観でもないのかも。
クランゲはシュレッダーに人間を動物のミュータントに変える薬品を渡しますが、
その薬品も根本はミュータジェンに近いものかもしれませんね。

シュレッダーは護送車に同乗した凶悪犯コンビをフット軍団にスカウトし、
TCRIの研究室に連れて行き、クランゲから貰った薬品を投与すると
コンビは屈強なサイとイノシシのミュータントに変貌します。
なんでも人間の中にある動物由来の遺伝子に働き掛け、
人間を動物のミュータントに変える薬品らしいですが、
サルやネズミならわかるけど、人間にサイやイノシシの遺伝子はない気が…。
シュレッダーは単なる忍者よりも動物ミュータントでフット軍団を作ろうと考え、
ストックマン博士に薬品を分析し、量産するように命じます。
たぶん動物ミュータント化したコンビは、人間の武道家のシュレッダーよりも
強いんじゃないかと思うのですが、なぜ彼らはシュレッダーに従うのか…。
動物化してバカに磨きが掛かったから何も考えてないだけかな?

人目がある昼間は活動できないタートルズの代わりに、
エイプリルはTCRIに潜入し、凶悪犯コンビが動物化するところを目撃。
咄嗟に薬品を盗みますが、見つかってフット軍団に追い掛けられす。
そんな彼女を助けたのはホッケーのマスクを付けた謎の男で…。
男はホッケースティックでパックを打ち飛ばし、フット軍団を攻撃します。
忍者のフット軍団を何人も倒すなんて、かなり強い男ですが、
なんと彼の正体は護送車の看守ケイシーでした。
彼は凶悪犯に逃げられたことを責められて警察局長から停職を命じられるが、
刑事志望だったので自分で捜査し、TCRIまで辿り着いたのです。
なかなか優秀な捜査力なので看守にしておくのは勿体ないですが、
それ以上にホッケーが上手すぎるので、刑事でも勿体ないですね。
ケイシーに助けられたエイプリルは彼をタートルズに紹介し、
シュレッダーを捕まえるために協力することになります。

エイプリルは逃げる途中に薬品を落としてしまい、警察に回収されますが、
凶悪犯コンビの投与に使われた注射器も持ち出していたので、
使い残しを分析したドナは、その液体には人間を動物にするだけではなく、
動物を人間にする効能もあることに気付くのです。
タートルズが人間になれたら影でこそこそ活動する必要がなくなるので、
素晴らしい発見をしたとレオに報告しますが、
レオは「ラファとマイキーには秘密にしておいてくれ」と口止めします。
レオは人間になるのは反対みたいですが、普通はそうですよね。
人間になって甲羅失ったらタートルズの防御力半減どころではないし、
体格も小さくなりそうだし、かなり弱くなりそうな気がします。

ところがその密談をマイキーが聞いており、ラファにチクります。
ラファは昼間も活動するためにも人間になることも厭わないし、
なによりレオが自分たちに秘密にしていることに腹を立てたのでしょう。
彼はマイキーと警察に回収された薬品を盗み出そうと相談し、
エイプリルとケイシー、そしてヴァーンの協力を得て、警察署に侵入します。
ところが先に侵入していたフット軍団と鉢合わせとなり、署内でバトルに。
当然、警察局長や警官たちにその姿を見られてしまい、
警官たちに「バケモノめ」と拳銃を突き付けられてしまいます。
エイプリルとケイシーが立ちはだかって逃がしてくれましたが、2人は逮捕され、
タートルズも「警官の目に恐怖はなかった、あれは憎しみの目だ」と
自分たちを見た人間の反応に大きなショックを受けます。
実際不気味だし、武装してるし、ノータイムで発砲されててもおかしくないよね。

でも薬品を盗み出すことは成功し、それの同位体を分析とかで、
凶悪犯コンビがブラジルにいると判明し、タートルズも飛行機で出発。
しかしコンビはすでにパーツを回収して帰国の途についており、
アマゾンの上空、高度900メートルで飛行機がすれ違い、
タートルズは決死のジャンプでコンビの飛行機に跳び移ります。
意外にもラファは高所恐怖症らしくて、跳び移るのに躊躇しますが、
「俺はヴィン・ディーゼルだ、後悔しない」と自分に言い聞かせて跳びます。
最近ディーゼルはドウェイン・ジョンソンに「臆病なチキン野郎」と罵られたので、
今ならラファもディーゼルになり切ろうとは思わないでしょうね。
機内でタートルズはコンビと激闘を繰り広げ、飛行機はアマゾン川に墜落、
流されながらパーツ争奪戦は続きますが、結局タートルズが負けます。
亀のミュータントがサイとイノシシのミュータントに水上戦で負けるとは…。
レオはチームワークが悪いのが敗因だと考え、
「お前たちは兄弟だがチームじゃない」と吐き捨てます。

すでに自然史博物館のパーツもゲットし、パーツを3つ揃えたシュレッダーは
組み立てて異次元の扉を開く装置を完成させて起動し、
NY上空に渦が出現し、そこから移動要塞の部品が次々出てきます。
たぶん扉が小さいから一度解体して移動させているということでしょうが、
パズルのように組み上がる要塞はなかなか面白い演出だと思います。
タートルズも仲違いしている場合ではなく、出動することになりますが、
日中なので薬品を使って人間の姿になるべきか相談し、
レオはラファに決定権を委ねますが、ラファは薬品を叩き割り、
亀のバケモノのまま、出動することになるのです。
ドナは人間になっても能力は引き継ぐようなことを言ってましたが、
凶悪犯コンビは人間から動物になって明らかに強くなってるし、
人間になれば弱くなるはずなので、そのまま戦うのが賢明です。

タートルズが地下基地から出ると、エイプリルらと一緒に、
警察署長率いる警官隊が彼らを待ち伏せしていました。
今やNYの英雄であるヴァーンが「実はシュレッダーを倒したのは彼らだ」と
警察に告白してくれたことで、警察はタートルズをヒーローだと認め、
協力して事態収束にあたることになります。
タートルズが街中を移動する時には警官隊が周りを取り囲んで、
ライオットシールドで市民の視線を遮ってくれるため、
タートルズの存在はまだ警察しか知らない状態ですが、
異次元から侵略されている非常時に、そんな秘密どうでもいい気が…。

シュレッダーはもはや用済みになったストックマン博士を東京に追放。
東京をどんな悲惨な場所だと思っているのやら…。
異次元から出現したクランゲは、再会したシュレッダーを冷凍ガスで凍結。
扉さえ開けてくれたらシュレッダーも用済みだったみたいです。
まさかタートルズの最大のライバル、シュレッダーがこんなにアッサリと…。
本作最大のヴィランであるクランゲの強さを示すための噛ませ犬でしたが、
たしかにかなり強く、タートルズ4人がかりでも苦戦します。
クランゲ自身というより、パワードスーツが強いのでしょうが、
このスーツはメカっぽくもありますが、有機的なところもあり、
クランゲの体の一部なのかもしれません。

一方、エイプリルとケイシーとヴァーンは、扉を開けた装置を破壊するため、
装置のあるTCRIに侵入し、装置を守る凶悪犯コンビに見つかってしまいます。
タートルズ4人でも勝てなかったコンビに、ただの人間がどう立ち向かうのか。
しかもケイシーが囮になって、ひとりでコンビを相手にすることになります。
当然逃げ回るのが精一杯だったケイシーでしたが、
拾ったローラーブレードを穿き、L字パイプを拾って、得意のホッケースタイルに。
ローラーブレードで高速で走り回るケイシーを追いかけるコンビは、
勢い余ってコンテナに突っ込んだところにパック代わりの手榴弾を打ち込まれ、
強烈な爆発でダウンしてしまいます。(死んではおらず、後に収監されます。)
まさか普通の人間が凶悪犯の動物ミュータントを倒すとは、熱い展開です。
そして装置を見つけて破壊し、異次元の扉は閉じ始めます。

クランゲと戦うタートルズは、なんとかパワードスーツの頭部を破壊し勝利。
しかしそれ自身が兵器である移動要塞の建設は止まりません。
ドナは異次元から要塞を誘導するビーコンを発見し、
マイキーのドローンに取り付けて扉の向こうに送り返し、
要塞もビーコンを追って扉の向こうに戻って行き、一件落着です。
本作のタートルズの勝利の雄叫びは「カワバンガ」でも「ブヤカシャー」でもなく、
「タートルパワー!」という何の捻りもない掛け声で、少し拍子抜けです。
要塞と共に異次元に送り返された瀕死のクランゲは
「また来るぞ!」と捨て台詞を吐きますが、もし続編が製作されたら
次のヴィランの噛ませ犬としてでも再登場したかもしれませんが、
現実的に続編は不可能で、クランゲが地球に来ることはもうないでしょう。
凍結されたまま要塞に幽閉されたシュレッダーも、もし続編があれば、
異次元で更に強くなって再再登場することは確実だったでしょうが…。

タートルズは非公式にNY市警から表彰されます。
街のどこでも入れるマスターキーを贈られ、警察も協力を惜しまないと約束し、
今後もヒーロー活動を続けることが認められるのです。
警察局長は「公表してはどうか、普通に暮らせるようになる」と提案しますが、
レオは「このままでいい、普通なんて面白いの?」と答えるのです。
やっぱり影に生きてこその隠密、ニンジャですもんね。
ちゃっかりスプリンター先生も表彰式に出席していましたが、
警官はタートルズを見た時よりも、この巨大ドブネズミにゾッとしたことでしょう。

本シリーズはこれで最後なのはほぼ間違いないだろうけど、
本作にもバンブルビーがカメオ出演しましたが、
同じマイケル・ベイ製作でパラマウント配給のヒーロー映画として、
『トランスフォーマー』シリーズとクロスオーバーでもしたらいいのに。
(でもミーガン・フォックスの立ち位置がややこしくなるか…。)
初登場のケイシーはとてもいいキャラなので、これで終わりは勿体ないな。
まぁ原作『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』は人気があるので、
そんなに遠くない将来、またリブートされることになるでしょう。
アニメ映画とかテレビドラマの可能性もあるかな。

関連作の感想
ミュータント・タートルズ

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