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幸せをつかむ歌

『ゴーストバスターズ』を先行上映で観てしまったこともあり、
先週末は観たい映画が公開されなかったので、
ビデオ鑑賞した映画の感想が続きます。

幸せをつかむ歌
Ricki and the Flash

2016年3月5日日本公開。

今年3月に日本公開された本作ですが、
公開規模が小さかったため劇場に観に行くことが出来ず、
ビデオリリース待ってレンタルで鑑賞しました。
当代きっての名女優メリル・ストリープの主演作ですが、
全米ボックスオフィス初登場7位と振るわず、評価もまずまずで、
これでは小規模公開も当然、ビデオスルー回避しただけでも上出来です。
なにしろ本作の売りはメリル・ストリープと実の娘メイミー・ガマーの
母子役での共演しかありませんが、日本でもアメリカでも親の七光りは嫌われ、
親子共演なんてむしろマイナスなのかも…。
大女優の親とは違いメイミー・ガマーはマイナー女優だし、
誰がどう見ても親のバーターにしか見えませんからね。

ストリープ演じるリッキーの元夫ピートを演じるのはケヴィン・クラインですが、
ストリープとクラインはガマーが生まれる直前の1982年に
『ソフィーの選択』でカップル役で共演していましたが、
もちろん『ソフィーの選択』に肖ってキャスティングしたわけですが、
キャスティングで話題性を演出する作品は、総じて内容は二の次になります。
もともとストリープをキャスティングする映画は彼女の演技力頼みになり、
内容がお粗末になることが多いけど、本作は彼女の演技も微妙かも。
ドラマシーンはさすがの名演だったと思いますが、
今回の彼女はロック歌手役だけど、彼女の歌唱力は正直微妙。
ミュージカル映画『マンマ・ミーア!』でも酷評されてましたが、
下手とも思わないけど感心するほど上手くもないですよね。
彼女の次回作は音痴すぎるオペラ歌手の伝記映画だし、
もはや歌唱力が微妙なのは彼女のパブリック・イメージです。
本作はそれを逆手に取って話題にしようと思ったのかもしれませんが、
突っ込まれるほど下手でもないので話題にもし難いです。
それに特に中盤以降、歌のシーンが長すぎます。
それほど上手いわけでもないストリープの歌を長々と聞かされるなら、
抜群に上手いストリープの演技をもっと見たかったです。
以下、ネタバレ注意です。

ロックスターを目指して家庭を疎かにし、夫ピートから離婚されたリッキーは、
かなり歳を取った今でも、LAでスーパーマーケットでレジ打ちをしながら、
バンド「ザ・フラッシュ」を率いて場末のバーでギグる冴えない毎日です。
現役ロック歌手のリッキーが何歳の設定かわかりませんが、
七十路前のストリープが演じるにはちょっと役が若すぎるような気がします。
ある日、離婚することになった娘ジュリーが大変だと元夫から連絡があり、
インディアナポリスの元夫の家まで娘に会いに行きます。
ジュリーは新婚でしたが夫が女を作って出て行ったみたいですが、
まぁストリープの娘なので当然だけど、やはり少し老け過ぎです。
彼女にはジョシュとアダムという二人の兄がいますが、彼らが弟に見えます。
母リッキーは五十代、娘ジュリーは二十代半ばくらいの女優が合ってるかも。

夫に捨てられ自殺未遂までしたジュリーでしたが、
はじめは自分たち家族を捨てた母リッキーに反発するも、
暫く一緒に過ごすうちに落ち着きを取り戻し、元気になります。
子は鎹で、元夫ピートとの関係も改善、というかヨリが戻りそうになりますが、
親の介護で実家に戻っていた元夫の現妻モーリーンが帰宅し、
リッキーは追い帰されてしまうのです。
自分は留守にしていたくせに娘ジュリーを救ってくれたリッキーを
追い出すなんて酷いが、まぁ後妻のモーリーンにとっては、
義娘の自殺よりも実父の介護の方が重要なんでしょうね。

LAに戻ったリッキーを、また冴えない毎日が待っています。
しかしある日、モーリーンから先日の態度を詫びる手紙が届き、
長男ジョシュの結婚式の招待状も同封されていました。
しかし破産申請中のリッキーには再びインディアナポリスまで旅費がなく…。
日本だと親の交通費は新郎新婦が負担するのが一般的だと思うけど…。
彼女と交際中の「ザ・フラッシュ」のギタリストのグレッグは、
彼女のために大事な高給ギター(1968ギブソンSG)を質入れし、
インディアナポリスまでの旅費を工面してくれるのです。
ビンテージギターならたぶん5000ドル以上で売れそうな気がしますが、
旅費なんてそんなに高くないだろうに勿体ないな…。
…と思ったら、グレッグも結婚式に同行するんですよね。
新郎にしてみたら出て行った母の恋人なんか式に来てほしいかな?
祝儀は全額寄付するらしいので参加者増えるだけ損なのに。

式に出席したリッキーですが、親戚から後ろ指を指されます。
特に新婦の両親は露骨に嫌そうな顔をしますが、
どの面下げて式に来るんだよって思ってるんでしょうね。
リッキーとグレッグの席も冷遇され、一番後ろの隅に設けられましたが、
日本では親族の席はだいたい後ろだけどアメリカは最前列なのか。
リッキーはお祝いのスピーチをしますが、「私に出来るのはこれだけ」と、
余興のステージに上がって歌を唄うのです。
グレッグはもちろんギターでアシストしますが、
なんと他の「ザ・フラッシュ」のメンバーもぞろぞろ壇上。
2人分の旅費でもギブソンの売値には遠く及ばないと思ってたけど、
バンド5人分の旅費だったとしたら納得です。
でも余興の演奏だけのために3人の旅費を余計に出すなんて勿体ない…。
「金もないから歌を贈る」みたいなこと言ってたけど、
3人分の旅費を流用すれば相当いいプレゼントも買えたはずだし。
あと、そこで唄った曲もなんか微妙だったかも。
ロックナンバーで盛り上がるのはいいんだけど、
結婚する息子に贈る歌なら泣かせも欲しかった気がします。

ストリープの歌とストリープの娘との共演だけが売りの作品ですが、
どちらも全く望んでないことだったので、あまり面白味のない映画だったかな。

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