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陰日向に咲く

今日は予定通り映画の感想です。

陰日向に咲く
陰日向に咲く

2008年1月26日公開。
劇団ひとり原作、同名の小説を岡田准一、宮崎あおい、西田敏行、三浦友和など
豪華キャストで映画化。

ボクは基本的に芸人が本かいたりすることに対して嫌悪感があるので、
劇団ひとりの小説が原作のこの映画に対しても抵抗があるんですが、
まぁ主題歌を担当しているケツメイシが大好きだし、
先日出た新曲「出会いのかけら」はこの映画の原作本を読んで製作されたということで、
それなりに興味はあるものの、さすがに原作本を買って読む気にはなれず、
せめて映画だけでも見てみようかなと思い見に行きました。
なので多少アンチ目線での感想になります。

まずこの映画を見て感じた事は「中途半端」。
シンヤ(岡田准一)のオレオレ詐欺話、
ホームレス(西田敏行)に憧れるサラリーマン(三浦友和)の話、
寿子(宮崎あおい)の母の軌跡探し、
崖っぷちアイドル(平山あや)とアイドルヲタク(塚本高史)の話の
4つの群像劇が交錯しながらストーリーが展開するのですが、
ひとつひとつの話があまりにご都合主義な上に平凡で意外性もないです。
となれば楽しみ方は「一体この4つの話がどう繋がって感動のラストになるのか」。
だけど気持悪い事にアイドルとヲタクの話だけは他と交差することなく完結します。
なんという裏切り…。

でもこのアイドルとヲタクの話はストーリーとしての出来はともかくとして
ポップな雰囲気で笑える部分もあり、最も劇団ひとりらしい話です。
ご都合主義なのは間違いないんだけど、今風で比較的無理のない話だと感じました。
逆にいうなら他の3つの話は現代が舞台とは思えない時代錯誤な話だと感じます。
この3つの時代背景が昭和なら、もうちょっと説得力がある気がします。
だからこそアイドルとヲタクの話だけ浮くし、交差もしないから尚更です。

ホームレスの話は原作未読なので何とも言えないが、たぶん大事な部分を端折りすぎ。
サラリーマン(三浦友和)がホームレス・モーゼ(西田敏行)に憧れる過程が
ゴッソリ抜けてて違和感を感じます。展開も速すぎます。
結果、このサラリーマンが何を考えてるかわからない変わり者にしか見えなくなります。
モーゼにしても、もっとしっかり描かないとカリスマ性というか説得力がないです。
見る前はイチバン期待していた話なんだけどなぁ。

最悪なのは寿子(宮崎あおい)の母の軌跡探しの話。
寿子が母の昔の漫才の相方を探す話で、回想シーンが多いんだけど、
気持悪いほどのご都合主義でうそ臭さが鼻につきます。
相方の芸人(伊藤淳史)は殺人的に面白くない(超下品)な上に容姿もイマイチ。
そんな芸人に寿子の母(宮崎あおい2役)みたいな美人が惹かれるのが不自然すぎる。
性格もウジウジしてるし自己中だしもう最悪な男なのに…。
まぁ人の好みはそれぞれとはいえども、映画である以上ある程度の説得力がないと…。
しかし伊藤淳史ってどの作品でもボクの嫌いな感じの役ばっかりしてるなぁ。
そろそろ伊藤淳史自体に嫌気が挿してきたかも…。

シンヤ(岡田准一)のオレオレ詐欺話は不覚にも泣かされました…。
親子愛とか家族の死別とかそんな話持ち出すなんて卑怯すぎ…
なにより岡田くんの演技がいいです。嫌味のない男前だし。
ストーリーとしてはオレオレ詐欺は比較的新しいものだけど、
どうも物語の雰囲気が古臭くて現実味がないんですよね。
ホントはALWAYSみたいにノスタルジックなものを作りたかったのに、
今の世相も入れたかったから現代劇にしてみたものの中途半端になった感じかな。

とにかく個々の話が中途半端で、ラストもうまく重ねられていない。
原作では4つの他にもうひとつ話があるらしいけど、それを落としたからかな?
個々の登場人物の素性が物語の確信でありサプライズでもあるんだけど、
登場人物の繋がりも意外性がなく読みやすいので「やっぱりそうか」としか思えない。
ただひとつ感心したことがあるとするならば、この程度の話を大ヒットさせた劇団ひとりには
かなりの文才があるんだろうな、ということでしょうか。
ケツメの主題歌はCDではイマイチだと思ったけど、
エンドロールを見ながら聴くとちょっといいかもと思いました。

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