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SPY/スパイ

DC系アメコミドラマのDVDリリースラッシュが凄まじいです。
今月10日の『SUPERGIRL/スーパーガール』1stシーズンを皮切りに、
同24日から『THE FLASH/フラッシュ』2ndシーズン、
来月2日に『GOTHAM/ゴッサム』2ndシーズン、
更に同14日に『ARROW/アロー』4thシーズン、
そして再来月には『LEGENDS OF TOMORROW』1stシーズンがリリース予定。
全部見る予定ですが、『SUPERGIRL』は20話、『THE FLASH』は23話、
『GOTHAM』は22話、『ARROW』は23話、『LOT』は16話で計104話。
一日一話ずつ見ても3カ月半もかかり、嬉しいような大変なような…。
並行して来月2日からの『ウォーキング・デッド』6thシーズン(16話)も見たいし、
映画を観に行く回数が減ってしまうかもしれません。
無理にイッキ見しないで半年がかりでコツコツ見た方がいいかな。

ということで、今日はDVDで見た映画の感想です。

SPY/スパイ
Spy.jpg

2016年8月3日リリース。

本作は6500万ドル程度の低予算ながら、全米ボックスオフィス初登場1位、
全米総興収1億ドルを超え、世界各国でも大ヒットし、
世界総興収2億3500万ドルを稼いだ大人気コメディ映画なのですが、
さすがは20世紀フォックス、また見事に日本だけ劇場公開見送ってくれました。
主演のメリッサ・マッカーシーの知名度が日本では低すぎるからでしょうね。
彼女がアカデミー助演女優賞にノミネートされた『ブライズメイズ』は
日本でもアカデミー賞効果で(小規模ながらも)劇場公開されましたが、
以降の主演作(どころか出演作)はことごとくビデオスルーになっているので、
日本での知名度が上るはずありませんよね。
ハリウッド・コメディが上映され難い日本ではコメディ俳優の知名度は上がり難く、
そのためコメディ俳優主演のコメディ映画が日本公開されない悪循環です。
メリッサ・マッカーシーは今月19日日本公開の新『ゴーストバスターズ』の
主要キャストのひとりなので、それで少しは知名度も上るかも。
というか『ゴーストバスターズ』の公開に合わせて、
このタイミングで本作をリリースしたということなのでしょう。

本作は世界的大ヒットとなったため、続編の話しも出ていますが、
本作が公開されていない以上は、続編の公開も絶望的です。
世界的大ヒット映画シリーズになるかもしれないのに、
日本人だけ知らないで置いてけぼりな状況になるんでしょうね。
これはハリウッド映画ファンとして本当に懸念されることで、
例えば日本でも大ヒットした『メン・イン・ブラック』シリーズだけど、
新作は世界的大ヒットコメディ『21ジャンプ・ストリート』シリーズと
クロスオーバーして『MIB 23』になることが世界的に話題ですが、
『21ジャンプ・ストリート』シリーズは日本劇場未公開なので、
世界的大ヒット間違いなしの『MIB 23』の日本劇場公開は難しいかも。
話しは逸れたけど、シリーズ化される作品くらいは日本公開しましょうよ。
知名度がない1作目を日本でヒットさせるのは難しいですが、
将来ヒットシリーズになるかもしれない芽を摘んでしまうのは勿体ないです。

本作は『スパイ』というスパイ映画としてド直球なタイトルですが、
これは一種の皮肉で、逆に全くスパイ映画らしからぬ内容です。
スパイに向いてない人物がひょんなことからスパイになるという展開は
スパイ・コメディ映画の王道ではあるのですが、
その主人公がオバサンというのは私の知る限りなかった斬新な設定です。
これまでのスパイ・コメディの主人公はだいたい男でしたが、
主人公が全員女性になった新『ゴーストバスターズ』にしてもそうですが、
ハリウッドのフェミニズムの高まりの影響なんでしょうかね。
本作のスパイ組織のボスや相棒も女性、更に敵にも女性が多く、
女性の活躍が際立った珍しいスパイ映画だと思います。

それだと男の視聴者としては少し物足りないと思われそうですが、
本作にはちゃんと男性スパイも出てくるし、これがかなり個性的。
ジュード・ロウが演じるファインも変わり者ですが、
なんといってもジェイソン・ステイサムが演じるフォードが最高です。
ステイサムといえば、男も惚れる兄貴的アクション・スターですが、
スパイでも刑事でも傭兵でもギャングでも殺し屋でも、
何を演じさせても凄腕でハードボイルドなイメージでしたが、
本作で演じるのはキャラはかなり間抜けなスパイで、
いつもと違う役柄が新鮮で面白いです。
いや、フォード本人はハードボイルドな凄腕スパイを気取っているけど、
実際は足を引っ張りまくるという困ったちゃんなので、
ある意味ステイサムのパブリック・イメージを逆手に取った設定ですね。
私も鑑賞前はステイサムが出演していることを知らなかったので、
まさかの登場に驚いたし、かなり嬉しかったです。
ジュード・ロウも主演級人気俳優だし、彼らは日本でも人気があるし、
彼を推した宣伝をすれば劇場公開してもそこそこヒットしたかも。
以下、ネタバレ注意です。

CIAの分析官スーザンはヴァルナで任務を遂行中の
エージェントのファインをサポートしていました。
ファインは核爆弾の隠し場所を知るボヤノフをうっかり射殺。
CIAはボヤノフの娘レイナが核爆弾の隠し場所を知っていると考え、
ファインに彼女の家へ潜入させるが、罠に彼女に嵌り射殺されてしまう。
スーザンはファインの仇討のため、上司にエージェントになりたいと直訴。
レイナにCIAエージェントの身元を全て把握されているため、
まだ顔が割れていない分析官の彼女をエージェントに採用することに。
同僚で親友の分析官ナンシーがサポートについてくれます。
スーザンはデブだしエージェントには向いてなさそうで、
他にももう少しマシなエージェント候補はいそうな気もしますが、
実はアカデミーでは凄腕女エージェントのカレンと並ぶ成績だったらしいです。
訓練で大暴れして、分析官に配属されてしまったみたいですが、
スパイにするなら如何にもスパイなスタイリッシュ美女のカレンより、
スーザンのようなスパイに見えないオバサンの方が重宝するかも。

ただスーザンをスパイにした上司も、彼女には全く期待しておらず、
アルカイダ系テロ組織チェチェン殉教軍団の指導者とレイナを繋ぐ
仲介係デ・ルーカの尾行だけさせるつもりで、支給する七つ道具もショボく、
防犯笛を模した毒矢、除菌スプレーを模した催涙スプレー、
流せるおしり拭きを模したクロロホルム・ペーパー、下剤に模した解毒剤、
『フォーエバー・フレンズ』がプリントされた暗視スコープ付き腕時計など、
あまりかっこよくないスパイ道具ばかりです。
ボンドカーみたいな凄い道具を期待したスーザンはガッカリしますが、
実際のスパイ道具はこんなものかもしれませんよね。
なによりスパイ道具とバレないことが肝心なわけだから、
まさかおしり拭きにクロロホルムが染み込ませてあるなんて誰も思わないし。
更にどう見てもスパイには見えないオバサンファッションで送り込まれます。

スーザンはデ・ルーカが潜伏するパリへ送られますが、
CIAエージェントのフォードも勝手にやって来ており…。
トップ・エージェントを自負するフォードは、この重要な任務に
自分ではなく事務のオバサンが送り込まれたことが不服で、
CIAを退職し、勝手にデ・ルーカを追っているみたいです。
でも彼は顔が割れているので、デ・ルーカの雇った殺し屋ニコラから
荷物に爆弾を仕掛けられ、ニコラ尾行中だったスーザンが気付き、
ヴェールカ・セルヂューチュカの野外イベントに乱入して、
マイクを奪ってフォードに警告し、彼は間一髪助かるのです。
馬鹿にしていた事務のオバサンに救われたわけですね。
その後、スーザンは殺し屋ニコラを追い詰め、戦いになりますが、
さすがはアカデミーの首席だけあって、なかなか強いです。
でもずっと内勤だったから殺しの経験がないみたいで、
いざニコラを殺してしまってから動揺するんですよね。
それがオバサンみたいなリアクションで面白かったです。

ニコラの遺留品から、デ・ルーカがローマにいることが判明し、
スーザンは新しいオバサンのIDを与えられ、ローマに行きます。
そこでCIAが用意した陽気なドライバーのアルドと合流します。
アルドは女を見れば見境なくナンパするイタリア人で、
なんとオバサンファッションのスーザンにまで求愛するんですよね。
デ・ルーカを追ってカジノに到着したスーザンは、カジノに潜入しようと、
オバサンファッションを捨て、セレブなドレスに着替えます。
でもお洒落なドレスに着替えたところで美女になれるわけでもなく、
まるでマツコ・デラックスみたいでした。
カジノにはフォードが先に潜入していましたが、すぐに掴まってしまいます。
ズラ被ってフサフサだったので、うまく変装してたと思いましたが…。
スーザンはカジノを停電させ、フォードを何とか逃がしてあげるのです。
彼はまたしても事務のオバサンに救われましたね。

カジノにはボヤノフの娘レイナも来ていて、スーザンが監視していると、
彼女の飲み物に給仕係が毒物が入れているのを目撃します。
テロリスト女なんて毒殺されてしまえばいいと思いましたが、
スーザンはオバサン的お節介で彼女に忠告し毒殺から救い、
給仕係の殺し屋はレイナに殺されます。
スーザンはレイナの信頼を得て、プライベート機でブダペストに行くことに。
しかし客室乗務員が殺し屋で、レイナはまた命を狙われ…。
スーザンは彼女を助けるために殺し屋と戦って倒すのですが、
それによって自分がエージェントだと彼女にバレそうになり、
咄嗟に生前ボヤノフに雇われたボディガードだと嘘を付き、誤魔化します。
こんなデブ女をボディガードと信じるなんてレイナもどうかしてますね。
それにしても給仕係や乗務員の殺し屋は誰の差し金なのか気になります。
スーザンたちCIAにとっては敵の敵なので味方な気もするけど…。

ブダペストに到着すると、サポートしてくれていた分析官ナンシーが合流します。
どうやら彼女もエージェントとして送り込まれたみたいですが、
アカデミー主席のスーザンはまだしも、単なる分析官なんて送り込んでも…。
ナンシーもボディガードと偽って、レイナと行動を共にしますが、
街中でレイナが謎の車から銃撃を受けます。
被弾は避けられましたが、ナンシーが車を追うと、
そこに乗っていたのはCIAの女エージェントのカレンでした。
やっぱりレイナを狙った殺し屋たちはCIAの味方だったのか、と思いましたが、
どうもカレンはCIAの指示で動いていたのではなく、二重スパイだったようです。
カレンはおそらく仲間の殺し屋に口封じで狙撃されます。
カレンや殺し屋を雇っていたのは誰なのか…。

レイナは核爆弾の買い手と会うために50セントが出演するクラブに行きます。
同行したスーザンはパリで殺し屋ニコラと接触していた女を発見し、追います。
この女もやはり凄腕の殺し屋で、厨房でバトルになるのですが、
スーザンはデブのくせに機敏な動きで女殺し屋と互角の戦い。
しかし女殺し屋はスーザンの後ろから放たれた銃弾で死んでしまうのです。
後ろにはレイナと彼女に殺されたはずのCIAエージェント、ファインの姿が…。
ファインも二重スパイでレイナの愛人だったのです。
スーザンはCIAだとバレ、レイナに捕まってしまいます。
ついでにドライバーのアルドも捕まり、2人で監禁されます。

まさかファインが裏切り者だったとは意外、いや、本当は予想してましたが、
実はそれも嘘だったというのは予想外の展開でした。
ファインは二重スパイのふりをしてレイナの信用を得て、
核爆弾の隠し場所を突き止めようと潜入捜査していたのでした。
なぜCIAにまで内緒なのかは謎ですが、敵を騙すにはまず味方からか。
ファインは監禁されたスーザンとアルドを逃がします。
脱出したスーザンは、招待がバレそうになったファインを助けるため、
レイナに核爆弾の取引の協力すると申し出るのです。
レイナは核爆弾を用意して、仲介役デ・ルーカの豪邸に行きます。
そこに大量のダイヤを持った買い手のテロ組織指導者ドゥディエフも来て、
ダイヤと核爆弾の交換が行われるのですが、
なんとデ・ルーカがドゥデヒエフを射殺し、レイナも殺そうとします。
どうやらダイヤも核爆弾も独り占めしようと企てたみたいです。
カレン含め今までレイナの命を狙った殺し屋たちも
デ・ルーカが差し向けたと考えるのが妥当ですが、もし暗殺に成功し、
核爆弾のありかを唯一知るレイナが死んでいたら、取引も破談になり、
デ・ルーカは核爆弾もダイヤも手に入らなくなると思うんだけど…。

そこにまたしてもフォードが乱入してきて、デ・ルーカはダイヤと核爆弾を持ち、
ヘリで逃走しようとしますが、スーザンはスキッドに飛びつき、そのまま離陸。
なんとフォードもスーザンに飛びつき、ヘリにぶら下がります。
フォードは文字通りスーザンの足を引っ張ってますね。
結局、フォードは手を滑らせて湖に落下し、最後までマヌケな男でした。
スーザンはヘリに這い上がり、ダイヤと核爆弾を湖に投げ捨て、
ヘリ内でデ・ルーカと一騎打ちとなりますが、かなり旗色は悪く…。
しかし50セントのプライベート・ヘリに乗った親友ナンシーが飛んで来て、
デ・ルーカを狙撃し、スーザンを助けるのです。
スーザンと揉み合ってるデ・ルーカをライフルで正確に撃ち抜くなんて、
ナンシーも単なる分析官とは思えない射撃センスですね。
そのヘリを操縦するアルドも、単なるドライバーではないと思いましたが、
どうやら彼はMI6のエージェント(かもしれない)みたいです。

スーザンと友情が芽生えたレイナでしたが当然逮捕され、一件落着。
スーザンは片想いしていたファインにディナーに誘われますが、
それを断って親友ナンシーと女子会に行きます。
恋愛よりも女の友情を取るなんてスーザンの人柄が表れてますね。
しかし女子会でしこたま飲んで記憶が飛ぶくらい酔ったのか、
翌朝起きたら彼女のベッドに男が寝ていて…。
その男は憧れのファインではなく、彼女に好意を寄せるアルドでもなく、
なんと彼女を嫌っていたフォードで、まさかのオチに爆笑でした。
起きてから「もう1ラウンドするか」とか言っていたので、
フォードも酔った勢いだけで抱いたわけではないみたいですが、
スーザンの活躍を最も評価していたのは彼かもしれませんね。
まぁこの事件で何度も命救われてるし、惚れちゃったのかな。

かなり面白かったので、続編も楽しみです。
その時はもちろんステイサムも続投させてほしいです。
重ね重ね劇場公開されなかったのが悔やまれます。

コメント

カレンの二重スパイ行為と殺した人については、映画を見終わった後もモヤモヤしてしまい、何か判断できるきっかけがないかとこのブログにたどり着きました。

劇場公開していたら私も見に行きましたね。

  • 2016/12/29(木) 08:47:32 |
  • URL |
  • ジュードロウファン #-
  • [ 編集 ]

ジュードロウファンさんへ。

コメントしていただき、読み直したおかげで、
一部カレンとレイナを書き間違えていたことに気付きました。
ありがとうございます。

全米1位映画くらい問答無用で劇場公開してほしいものです。

  • 2016/12/30(金) 20:31:21 |
  • URL |
  • BLRPN #-
  • [ 編集 ]

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