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ターザン:REBORN

『アベンジャーズ』の第3弾『Avengers: Infinity War』が
当初予定されていた2部作にならないことになったみたいです。
当初は『Avengers: Infinity War Part 1』が2018年に、
『Avengers: Infinity War Part 2』が2019年に全米公開予定でしたが、
2018年に『Avengers: Infinity War』が公開され、
2019年はタイトル未定の『アベンジャーズ』第4弾になるそうです。
『Part 1』と『Part 2』はかなり違った作品なので誤解を招く、という建前ですが、
実際は2部作(前後編)とか3部作にする分割商法が行き詰ったからでしょう。
シリーズ最終作を2部作にした『ダイバージェント』でしたが、
第1部が大コケし、第2部はテレビ映画になることが決まった矢先だしね。
分割すれば後編を待つのが面倒だと感じるし、前編は尻切れトンボになるし、
前編を観に行こうというモチベーションが湧き難くなりますもんね。
後編出てから前編をレンタルで観ればいいや、とか思っちゃいますもん。
当初の『Avengers: Infinity War』の『Part 1』と『Part 2』の間には
同MCUの『Ant-Man and the Wasp』と『Captain Marvel』が挟まるし、
あまり望ましいスケジュールではないと思っていたので2部作撤回は歓迎です。

ということで、今日はアベンジャーズの立役者ニック・フューリー長官を演じる
サミュエル・L・ジャクソンも出演している映画の感想です。

ターザン:REBORN
The Legend of Tarzan

2016年7月30日日本公開。

本作はエドガー・ライス・バロウズの古典小説『ターザン』を
ワーナーが実写映画化した作品ですが、昨月の全米公開時、
初登場2位のまずまずのスタートだったものの、評判がすこぶる悪く…。
私が本作を観た限りでは、たしかに取り立てて面白いわけでもないけど、
それほど叩かれるほど酷いわけでもないと思いましたが、
たぶんディズニーの実写版『ジャングル・ブック』と比較されてしまったのかも。
『ジャングル・ブック』は春に全米公開され、大ヒット、大絶賛されていますが、
似たようなジャングル・アドベンチャー映画で後発の本作は不利です。
もちろん内容も『ジャングル・ブック』の方が優れているのでしょうけどね。
日本では『ジャングル・ブック』は来週末の公開となり、
本作が3週間先行しているので、後発の不利は受けないでしょうが、
上映期間が被るので、更に比較されることになるかもしれません。
そうなれば本作の評判はガタ落ちになるだろうし、この3週間で稼がないとね。
似たような…というか、そもそもバロウズの小説『ターザン』自体、
ラドヤード・キップリングの小説『ジャングル・ブック』のパクリなのは有名な話で、
やはりパクリは本家には勝てないということなのかも。

バロウズの小説原作の『ジョン・カーター』が史上最悪の大コケをしたことは
まだ記憶に新しいですが、そんな中でまた彼の小説の映画化を企画するとは、
ワーナーもなかなか根性がありますね。
まぁ本作の場合は興収的にコケたわけではなく、酷い評判なだけですが。
ワーナーは昨年も古典原作の『PAN/ネバーランド、夢のはじまり』を公開し、
大失敗していますが、この路線はやめた方がいいかもしれませんね。
ディズニーのディズニー・クラシックスの実写化に便乗しているのでしょうが、
『ターザン』も『ピーター・パン』もディズニー版アニメ映画の印象が強いし、
ワーナーがそれらを実写化しても冷めた目で見られるだけです。
私もバロウズの原作は読んだことがないので、
『ターザン』といえばディズニー版アニメ映画を思い出しますが、
本作はあくまで原作小説の実写化なので、既知の『ターザン』との齟齬から
違和感を覚えるので、もしそんな人が多いと酷評されるのも頷けるかも。
(ディズニーはアニメ化に際し原作を大幅に改変してしまいますから。)
本作は原作小説『ターザン』を忠実に実写化しただけの作品ではなく、
その祖国に戻った主人公ターザンが再びジャングルに帰ってくるという話なので、
客が原作を知っていることが前提になっていますからね。
(どうも本作の本当の原作は『ターザン』を題材にしたアメコミらしいです。)
以下、ネタバレ注意です。

1884年の欧州列強によるアフリカの植民地化を決めるベルリン会議で、
コンゴ共和国は英国とベルギー王国に分割支配されてしまいます。
ベルギーは鉄道建設で多額の負債を負い、財政破綻の危機に瀕し、
レオポルド国王はコンゴの秘境オパルのダイヤモンド採掘しようと、
特使レオン・ロムを現地に派遣しますが、現地の部族の待ち伏せに遭い…。
ロムは族長ムボンガと交渉し、ダイヤモンドと引き換えに
遺恨のあるターザンを引き渡すことを約束するのです。
ベルリン会議は実際の出来事ですが、歴史ネタを絡めるのは面白いですね。
ただベルリン会議は当時のベルギーについて全く知識がないので、
ちょっと難解な印象を受けてしまうのも事実です。
ディズニー版『ターザン』のジャングルには人間はいなかったと思うけど、
ムボンガ族長が率いるオパルの部族は原作には出てくるみたいです。
そのジャングルがコンゴだとは明言されてないと思われますが、
歴史ネタと絡めるためにコンゴにしたのかな。

現在ターザンは妻ジェーンと共に、生まれ故郷のロンドンで、
グレイストーク卿ジョン・クレイトン三世として貴族院議員をしています。
ターザンって英国貴族の出だったんですね。
しかしジャングルから戻って8年しか経ってないのに政治家になるとは…。
ディズニー版ターザンは野生児の印象が強く、
言葉もカタコトだったし知的な印象は受けなかったので…。
彼の活躍は小説化されて皆に知れ渡っているみたいで有名人です。
この時代には原作小説の出版は20世紀初めなので、
出回っているものはバロウズの小説ではないのでしょうね。(自伝か?)

ターザンはベルギー国王からコンゴを視察してほしいと招待されます。
彼はどうもコンゴに戻るのが嫌みたいで、招待を拒否します。
「ターザン」と呼ばれるのも嫌がっているし、母がゴリラなのも否定するし、
どうやらジャングル時代はコンプレックスになっているのかも。
そのわりにはチビッコたちにジャングルでの経験を語ったりもするし、
自分の生い立ちをどう思っているのか、本当のところはよくわかりません。
まぁターザンとは呼ばれたくないみたいなので、以下、本名のジョンと呼びます。

コンゴ視察を拒否したジョンに、アメリカ特使ウィリアムズが接触、
招待を受け、自分も同行させてほしいと説得します。
ウィリアムズ曰く、コンゴでベルギーが奴隷貿易していると噂があり、
アメリカ政府がそれを調査するために自分を遣わせたそうな。
実際に当時のコンゴではベルギー国王によるホロコーストのようなことがあり、
ダイヤモンドや象牙を採取する労働力に奴隷として現地人を使い、
現地人奴隷を殺すことも許可されていたんだそうです。
ウィリアムズも実在の人物で、ジョージ・ワシントン・ウィリアムズという名前。
彼のフルネームは終盤に明かされますが、あまり有名な人物でもないので、
「ウィリアムズはあのウィリアムズだったのか」という驚きも特にありませんね。
なんでも「歩く火薬樽」と恐れられた南北戦争の英雄(?)だそうで、
だからコンゴで行われている非道な黒人差別を許せなかったのでしょう。
ウィリアムズの熱意に押されて、ジョンはコンゴ行きを決意します。
ついでに妻ジェーンも同行することになります。
彼女もアメリカ人ですが、コンゴ育ちなので里帰りのつもりみたいです。

ジョンとジェーンとウィリアムズはコンゴを訪れます。
が、ベルギー国王の特使ロスが待つボマ港には行かず、
ジェーンの育った家のあるクバ族の村を訪れます。
ジョンを捕まえようと待ち構えていたロスは公安軍を率いて村を襲撃。
族長ムビロを銃殺し、ジョンとジェーンを拉致しようとしますが、
ウィリアムズがジョンを奪還するも、ジェーンはロスの蒸気船に乗せられて…。
ロスの狙いはジョンだけですが、ジェーンを人質にジョンを誘き出すつもりです。
人質なのにディナーに誘ってたから、彼女に横恋慕でもしてるのかと思ったけど、
ロスに下心はなく、ムボンガとジョンの因縁を彼女に尋ねるためでした。
私も因縁は気になってましたが、なんとジョンはムボンガの息子を殺したそうな。
まぁ先にムボンガの息子に母ゴリラのカーラを殺され、その復讐でしたが、
ディズニー版しか知らないので、ターザンにそんな暗い過去があるのは意外。

ジェーンを浚ったロスの蒸気船はコンゴ川を下ってボマ港に向かいます。
ジョンとウィリアムズは近道のジャングルを通って、ロスを追いかけます。
途中でベルギー政府の鉄道が走っており、2人はそれに飛び乗るのですが、
ここで代名詞とも言える「ターザンロープ」を見ることができます。
といっても「アーア、アー!」と叫ぶのはジョンではなく、
ジョンに担がれたウィリアムズの悲鳴でしたが…。
その列車は強制労働させる現地人を積んだ奴隷列車で、
ジョンたちは列車をジャックして奴隷を解放します。
これによりウィリアムズはベルギーの奴隷貿易の証拠を掴むのです。

列車を降り、ジャングル「マンガニの森」を通り抜ける2人でしたが、
そこでゴリラの群れに遭遇し、ジョンはボスゴリラのアクートと戦うことに。
「マンガニの森」っていうから、ボスの名前がマンガニかと思ったけど、
マンガニというのは類人猿のことを指しているらしいです。
このアクートは養母カーラの息子でジョンとは兄弟だったみたいですが、
なぜここで兄弟ゲンカをするのかよくわかりませんでした。
幼馴染のライオンとは今でも仲がいいのに、兄弟でなぜ戦うのか。
タイマンの結果、意外にもアクートが圧倒的に勝利します。
「ジャングルの王」なんて言うくらいだからジョンは動物より強いかと思ったけど、
やはり所詮は人間、素手ではゴリラに勝てないってことかな。
アクートもジョンが降参したら群れと共にあっさり去ります。
自分の森に入って来た部外者を排除するつもりで戦ったのかと思ったけど、
どちらが強いかはっきりさせたかっただけのような感じです。
ジョンがボスの座を脅かそうとしているとでも思ったのかな?

一方、ジェーンは蒸気船から川に飛び降りて脱走を謀ります。
川に棲むカバに襲われそうになりながらも岸まで泳ぎ切り、
ジャングルに逃げ込むのですが、そこも「マンガニの森」で、
彼女もアクート率いるゴリラの群れに囲まれてしまうのです。
彼女を追って来たロム率いる公安軍はゴリラを射殺し、怒った群れと激戦に。
そこにジョンも飛び入り参加し、ゴリラ側に加勢します。
ジェーンを救うなら、人間側にゴリラと戦った方がいい気がしますが…。
でもアクートと共闘したことで、兄弟は和解したみたいです。

しかしまたしてもジェーンはロムに連れ去られてしまいます。
ロムはそのままオパルまで行き、ムボンガとジョンを待ち受けます。
案の定現れたジョンとムボンガは戦いますが、
「ダイヤ欲しさにロムから殺されるぞ」と説得され目を覚ますのです。
この後、ジョンはジェーンを連れてボマ港に逃げたロムを追いますが、
港にロムが雇った千人の傭兵部隊を見て、対抗するため仲間集めを開始。
てっきり和解したアクート率いるゴリラの群れや、
改心したムボンガ率いるオパルの部族に声を掛けると思いきや、
友達のライオンとヌーの群れでボマ港を襲撃するんですよね…。
(しかもヌーはライオンに追われて誘導されているだけのようです。)
クライマックスは敵対していたジョンとアクートとムボンガが共闘する
熱い展開を期待していたのに、なんか残念、というか拍子抜けでした。
あと奴隷列車から解放された奴隷たちも参戦してくれるのですが、
敵味方関係なくタックルするヌーだらけの戦場では大して役に立たず…。

ボマ港がヌーだらけになって、ロムは蒸気船で海へ脱出。
ウィリアムズは岸から機関銃で船を攻撃し、沈没させます。
ジョンは泳いで彼を追いかけ、沈みゆく戦場でロムとバトル。
いつも手下の部隊に守られているロムですが、自分で戦っても強いです。
クモの糸で作った数珠のような武器でジョンの首を絞めて苦しめます。
クモの糸ってそんなに強度あるのだろうか、と思いましたが、
調べてみたら自然界最強級の繊維と言われているそうですね。
しかしジョンが求愛の鳴き真似でワニを呼び集め、ロムはワニに食い殺され…。
悪党に相応しい情けない最期でしたが、海にワニがいるのか?
とりあえずジェーンも奪還し、奴隷も解放して、めでたしめでたしです。
ウィリアムズはベルギー国王の奴隷貿易を告発するために英国に戻るが、
ジョンはジェーンと共にコンゴに残るんですよね。
英国時代はコンゴになんて戻りたくなさそうだったのに、
里帰りしてみたら故郷の素晴らしさを再認識したのかもね。

悪い作品ではないけど、イマイチ盛り上がりには欠けるかな。
もっと動物の戦いを描くとか、もう少しいろいろな動物の活躍が見たかったけど、
人間を助けるために人間と戦う物語では動物も活躍できませんよ。
主人公以外人間がほとんど出ない実写版『ジャングル・ブック』に期待だな。

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