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湾岸ミッドナイト

このところ洋画を観る割合の方が高かったけど、今日から暫くは邦画が続く予定です。
邦画といえば先日、今年度のアカデミー外国語映画賞の日本代表の作品が
『誰も守ってくれない』に決まりましたね。
去年度の同賞を受賞した『おくりびと』よりも、個人的には面白かったけど、
なんとなくノミネートすらされなさそうな気がする…。
ボクなら今年度代表は『ブタがいた教室』か『ディア・ドクター』を推すかなぁ。
あ、でも日活やアスミック・エースは映連じゃないから選ばれるわけないのか。

湾岸ミッドナイト THE MOVIE
湾岸ミッドナイト

2009年9月12日公開。
人気漫画『湾岸ミッドナイト』の実写映画。

解体所に転がっていたフェアレディS30Zは“悪魔のZ”と恐れられたいわくつきのクルマだった。朝倉アキオ(中村優一)によって再びよみがえった悪魔のZは、ポルシェ911ターボ“ブラックバード”を操る外科医の島達也(加藤和樹)をはじめ、スピードにとりつかれた男たちを魅了し、熱い闘いを繰り広げていく。(シネマトゥデイより)



超期待のカーアクション映画『ワイルド・スピードMAX』の公開を前にして、
最近は劇場やDVDでカーアクション映画を観まくって気分を高めているんですが、
そんな中、公開されたのが本作です。
仮面ライダー俳優の中村優一、加藤和樹がメインキャストってことで、
普通ならこんな婦女子向けイケメン映画は観に行かないんですが、
とにかく今はカーアクションが観たくて仕方ないので観に行きました。

ところが意外なことに、女性のお客さんは1割にも満たない感じで、
車好きなのか原作漫画ファンなのか、若い男のお客さんばかり。
それなら始めから演技力の拙い若手イケメン俳優使わないで、
もっと男向けの硬派なキャスティングにすればいいのに…。
少年誌漫画の映画化にイケメン俳優使う風潮はそろそろ止めないとね。
というわけで、お芝居の方は大袈裟というか気取ってるというか、
ホントに日曜朝のヒーローものレベルです。
ひとりくらい貫禄のある大御所俳優をキャスティングするだけでも
かなり画が締まったと思うんだけど、マジでどうしようもないお遊戯。
そんな中でもメカニックの高橋功太役バッドボーイズ佐田は唯一はまり役でした。
といっても原作読んだことないので元がどんなのかは知らないんですが…。

まぁでも、そこは端から期待してなかったし、車を観に行ってるんだからいいです。
ライバル・島達也(加藤和樹)の乗る"ブラックバード"こと黒のポルシェ911は
夜走るシーンが多いので、黒のボディーが目立たず、全景がハッキリしないのが残念。
でも主人公・朝倉アキオ(中村優一)の"悪魔のZ"こと青いフェアレディS30Zは
半端なくかっこいいです。
ボクは日産贔屓なんで、もともとフェアレディは好きだけど、
やっぱり昔のモデルはかっこよさはヤバイですねー。

でもねー。カーアクションとしては…地味すぎます。
劇中では200km/hでぶっ飛ばしてることになってるけど、
対向車などのモブ車の様子からしても、せいぜい100km/hちょい…。
レース中も車内の様子や車の接写ばかりで、デッドヒート感が全然ないです。
まぁ『ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT』もカーアクションは日本で撮影できず、
ロスで撮影したものに東京の風景を合成しなくちゃならなかったらしいけど、
日本の公道で無茶なカーレースとかカーアクションの撮影は無理ですからね…。
車をCGじゃなくて実写で撮ったってだけでも評価すべきかな。

で、ストーリーですが、ボクは原作知らないので本来はどうなのかわからないけど、
こんな中途半端なものでいいのか?って感じです。
本作の原作と同じく日本を代表する車漫画『頭文字D』を引き合いに出しますが、
こんな漫画って"非力な旧車が搭乗者のテクで最新のハイパワー車に勝つ"ってのが
面白さだと思うんだけど、本作のフェアレディも『頭文字D』のハチロクも
旧車なのにスカイラインGT-Rをぶっ千切ったりするのは一緒だけど、
ハチロクの搭乗者は超絶テクで性能差を覆すのに対し、
本作のフェアレディS30Zは、なぜか知らないけどとにかく速いという設定。
搭乗者の主人公・朝倉アキオも特にテクがスゴイというわけでもなさそうだし、
レースの度に事故ってるのでどちらかというと下手なんじゃないの?って感じ。
その事故に関しても"悪魔のZ"と呼ばれる呪われた車なのが原因ってことだけど、
まずアキオがスゴイ運転手っていう描写がないもんだから、
下手クソが湾岸線を200km/hで走ったら事故って当然だろ、って思っちゃいます。
しかもレースの度に事故るんで、結局レースでは一度も誰にも勝ってません。
こうなってくると、そのフェアレディがホントに速いのかも怪しくなってきます。

それにしても、主人公が負けっぱなしで終わる映画なんて、前代未聞じゃないですか?
せめてライバルの島達也くらい1回勝たないと映画として中途半端です。
全然本筋には絡んでこないグラビアモデルの走り屋・秋川零奈(松本莉緒)の話に
ダラダラと時間かけれるんだから、ちゃんと決着つくとこまで描けたはず。
もしかして、原作でも未だ達也に負けっぱなしとか?
それに"悪魔のZ"にしても、3回も事故って3回とも軽傷で済むんだから、
全然呪われてないし…。
まぁある意味、車の維持費のために留年してでもアルバイトしなきゃいけないという、
経済的に恐ろしい呪いがかかってる気がしますが…。

というか、この映画って実はカーアクション映画じゃないのかもしれません。
主人公もアキオじゃなくて達也の方っぽいし、ストーリーもレースがどうのじゃなくて
達也の彼女・朝倉えりこ(小林涼子)が "悪魔のZ"に乗って死んだ兄に対する悲しみを
断ち切ろうと四苦八苦する話がメイン。
娯楽色の強いカーアクションというよりは、シリアスなヒューマンドラマなのかも。
だからこそ役者の演技がやたら気になるのかもしれません。
まぁどちらにしても中途半端なことに変わりはないです。

結局フェアレディのかっこよさ以外、観るべきところのない作品でした。
あぁ原作ファンが可哀想…。

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