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スティーブ・ジョブズ

OS「Windows 10」の無償アップデートが今月までなので、
(本当に今月までなのかはかなり眉唾な気がしますが、)
一昨日、ようやく私もアップデートに踏み切りました。
タダより高い物はないと言うし、強引にアップデートさせようとするのも怪しく、
何か裏があるはずで、スパイウェアに違いないと思っていたので、
ずっとMicrosoftからのアップデート催促を拒否していたのですが、
やはり無料の誘惑には勝てず、ついに折れてしまいました。
いざアップデートして、いろいろ設定を確認している時に、
これがスパイウェアであることは間違いないと確信しましたが、
元の「Windows 8」もスパイウェアだったので、それが強化されただけかな。
仕事関係だったり、犯罪絡みのデータを保存しているわけでもないので、
Microsoftに覗き見されても特に困ることもないのだけど、
コチラは個人データという"代償"を渡しているわけだから、
"無償"アップデートには語弊があり、"無料"アップデートと言うべきです。
とにかく今は不具合が起きないか心配しています。
すでに一度、原因不明のシャットダウンを経験したのですが、
今も急に落ちるんじゃないかとドキドキしながら執筆中です。

ということで、今日はMicrosoftのライバル社の創設者の伝記映画の感想です。

スティーブ・ジョブズ
Steve Jobs

2016年2月12日日本公開。

第88回アカデミー賞で主演男優賞、助演女優賞にノミネートされた本作。
アカデミー賞主要部門に絡む作品は極力劇場鑑賞すると決めていましたが、
本作の劇場鑑賞はスルーし、DVDレンタルを待つことにしました。
アカデミー賞授賞式2週間前という、最もアカデミー賞熱の高まる
絶好のタイミングでの日本公開にも関わらず、劇場に足を運ぶ気になれず…。
同時期に公開されたアカデミー賞関連作『キャロル』が退屈だったことや、
本作がオスカー受賞するはずないという根拠のない確信があったことなど、
劇場鑑賞をスルーした理由はいくつかあるものの、最大の理由は、
やっぱりスティーブ・ジョブズの伝記映画だからでしょう。

ジョブズといえば世界的IT企業アップルの創設者として有名ですが、
私はアップル製品を所有したことは一度もないため、
使ったこともないものを作った人物の話なんて関心が湧きにくいです。
Facebook創設者ザッカーバーグの伝記映画『ソーシャル・ネットワーク』も
私自身がFacebookを使ってないので全く楽しめませんでしたし。
ただ最高のビジネスマンとして偉人扱いされ持て囃されている人物なので、
一般教養としてジョブズのことを知っておいた方がいいだろうと思い、
2013年に公開された伝記映画『Jobs』(邦題は本作と同じ)を観ましたが、
そこに描かれていたジョブズは偉人とは程遠いクソ野郎で、
興味ない人物から嫌いな人物になってしまいました。
嫌いな人物の伝記映画なんて尚更観たくないですよ。
まぁ『Jobs』は単純に映画としての出来も最低でしたからね。
ジョブズ役に筋肉俳優アシュトン・カッチャーを起用するなんて悪い冗談ですが、
2011年にジョブズが急死したのを受けて、慌てて製作された作品だったので、
あの程度の出来になるのも致し方なしか。

その点、本作はジョブズの死から5年も経って公開されているので、
タイムリーさは激減するものの、時間を掛けてじっくり取り組めたはず。
元はソニー・ピクチャーズ配給で、デヴィッド・フィンチャー監督という
『ソーシャル・ネットワーク』陣営で製作されるはずだったそうですが、
たぶん『Jobs』の失敗を目の当たりにして怖気づいて投げ出し、
それをユニバーサルが拾い、ダニー・ボイル監督で製作したそうです。
後発の利を活かし、大不評だった『Jobs』の失敗から学ぶことも出来、
その結果アカデミー賞にノミネートされるほどの仕上がりになりました。
ただ全米興収は不評で興行的にも失敗した『Jobs』を僅かに上回る程度なので、
やはり公開時期が遅すぎた感は否めませんね。

劇場鑑賞はスルーしたものの、腐ってもアカデミー賞関連作なので、
映画ファンとしては観ないわけにもいかず、気が進まないながらも、
DVDリリースされたのでレンタルしてきて鑑賞したわけですが、
さすがはアカデミー賞候補、それなりに楽しめました。
当然だけど『Jobs』とは比較にならない出来です。
本作でもジョブズはやっぱり最低のクソ野郎なので、
彼のネガティブな印象には更に拍車がかかったくらいですが、
脚本の出来がよく、とても観やすかったです。
伝記は伝記なんだけど、1984年から1998年のある3日だけにフォーカスする、
なかなか面白い趣向の伝記映画だったと思います。
しかもその3日は、それぞれ1984年のマッキントッシュ、1988年のNeXT、
1998年のiMac、それぞれの発表会直前の舞台裏で構成されています。
その短い時間に起こった出来事だけでちゃんとドラマになっていて、
ジョブズの為人も描けている伝記になっているんだから感心します。
主演男優賞よりもむしろ脚本賞(原作があるので脚色賞か?)に
ノミネートされるべき作品だったと思いました。
惜しいのは完全に3日だけではなく、少しだけ回想も使われていることか。

ジョブズの為人は描けているように思いましたが、
やはり3日間だけのことなので、人間関係などは予備知識がいるかも。
特にアップル共同設立者スティーブ・ウォズニアック、
部下のプログラマーのアンディ・ハーツフェルド、
アップルCEOのジョン・スカリーら仕事仲間の関係性は、
ある程度知っておいた方がいいような気がします。
私はジョブズに関心がないので、本来なら知らないところでしたが、
運よく別の伝記『Jobs』を観ていたので、予習はバッチリでした。
この点だけは駄作『Jobs』に感謝ですね。
『Jobs』は主にウォズニアックとの友情や確執を描いていたのですが、
本作は娘リサ・ブレナンとの父子関係にフォーカスされています。
新製品の発表会直前、つまりジョブズの仕事中の出来事だけなのに、
プライベートである父子関係をドラマチックに描くんだから凄いです。

『Jobs』では友人や上司として最低なクソ野郎だと思いましたが、
本作では父親としても最低なクソ野郎だと思ったので、
(女性を妊娠させておいて認知しないなんて最低です。)
ジョブズは公私共に最低なクソ野郎で、大嫌いになりましたが…。
仮にも偉人扱いされている故人の伝記映画なら、
もっと偉業を褒めるところがあってもよさそうだけど、
伝記映画2本とも貶める内容で、ジョブズは草葉の陰でどう思ったでしょう。
まぁ劇中で「嫌われたいわけではないが、好かれなくても平気」と言ってるので、
その性格が本当なら、もし生前に公開されていても文句は言わなかったかな。
たぶんジョブズと関係が深いソニーが製作したら偉人伝になっていたかも。
そしたら終盤のジョブズがウォークマンを貶すシーンもなかったでしょうけどね。

もしディズニーが製作しても、こんなボロカスな描き方はしてないかな。
なにしろジョブズはピクサーの設立者でもありますからね。
アップル製品は使ったことがない私でも、ピクサー映画は大好きなので、
ある意味ではジョブズの恩恵を被っているのかもしれませんが、
ユニバーサル映画である本作でピクサー設立が描かれるはずもなく…。
(たしか『Jobs』でも描かれていなかったと思います。)
私としてはジョブズの経歴の中で最も気になる部分なのに残念です。
まぁピクサーの立役者はジョン・ラセターなのでジョブズに見せ場はないか。

ジョブズが死んでからアップルは迷走し、落ち目になりましたが、
やっぱり人間的にクソ野郎だけどビジネスの手腕は素晴らしかったのでしょうね。
特に本作でも言及されている彼の「現実歪曲空間」は効果絶大だったのでしょう。
今後もアップル製品を手に取ることはなさそうかな。
今週末、ピクサー『ファインディング・ドリー』は観に行きますが。

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