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エンド・オブ・キングダム

伊勢志摩サミットが何事もなく終わって、本当にホッとしました。
中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題が議題になったり、
現職米国大統領初の広島訪問なんかもあって、
ちょっと良からぬことが起きそうな懸念があったので。
今回のサミットに中国や韓国は不満に思っているみたいですが、
中韓の不満は大抵日本の国益になることなので大成功でしょう。
まぁロシアも不満だろうけどね。

ということで、今日はサミット並みにG7首脳大集合の映画の感想です。

エンド・オブ・キングダム
London Has Fallen

2016年5月28日日本公開。

本作は2013年に公開された『エンド・オブ・ホワイトハウス』の続編です。
前作を観たのが丸3年前なので、すでに記憶も曖昧で少し不安でしたが、
復習する時間が勿体なかったので、曖昧なまま観に行きました。
でも全く問題なく楽しむことが出来ました。
前作は北朝鮮テロリストに襲撃、占拠されたホワイトハウスから、
シークレットサービスの主人公が大統領を救出するという話でしたが、
その程度の記憶さえ残っていれば本作を観るのに支障はありません。
いや、前作を全く観てなくても十分楽しめる内容になってます。
それに各国首脳が集まったところでテロ事件が起きるという本作の内容は、
伊勢志摩サミットがあったばかりの今、とてもタイムリーな内容です。
まぁ伊勢志摩サミットはテロもなく無事に終わりましたけどね。
本作には米国大統領の警護の大変さが描かれていて、
サミット後にオバマ大統領が広島を訪問してくれたことに対しても、
リスクが増すことなのに、感謝の気持ちが一層強まりました。
本作は今が旬なので、いずれ観るなら今観た方がより楽しめます。

前作は全米1億ドルちかい大ヒットとなりましたが、
本作はその6割強に全米興収に留まっています。
まぁ続編ものは右肩下がりになる場合が多いものですが、
舞台がアメリカではなくなったことも全米興収減少に影響したかも。
邦題の通り今回の舞台は「ホワイトハウス」から「キングダム」に変わっており、
「キングダム」というのは王国、つまり英国を表しているのでしょう。
原題も『Olympus Has Fallen』から『London Has Fallen』となり、
(「Olympus」はホワイトハウスの俗称らしいです。)
本作の舞台は英国のロンドンに移っています。
そのせいか英国では前作の倍ちかい興収となり、近所の欧州でもヒット、
その結果、世界興収では前作を超える大ヒットになっています。
日本では北朝鮮テロリストを描いた前作の方がキャッチーなので
前作越えは難しいかもしれませんが、私としては前作より楽しめました。
単純にホワイトハウスだけが舞台だった前作より、
ロンドンほぼ全域を舞台にした本作の方が大規模で見応えがあります。
以下、ネタバレ注意です。

イギリス首相が病気で急死したため葬儀が行われることになり、
主要各国首脳が葬儀に出席するためロンドンに集まります。
ロシア大統領は欠席するみたいですが、
同盟国である米国大統領は欠席するわけにはいかないようです。
日本も米国の同盟国だけど、首相が死んでも米国大統領は来ない気が…。
それにしてもなぜロシア大統領だけ出席しないのか不思議ですが、
ロシアが伊勢志摩サミットにも参加しなかった理由と同じで、
たぶんクリミア編入問題で主要国と対立しているからでしょうね。
説明はないが時事もちゃんと考慮されているところも面白いです。

アッシャー米国大統領の警護のため、主人公であるSSの特別捜査官マイクと
SS女性長官リンも同行し、エア・フォース・ワンでスタンステッド空港に着陸、
葬儀の行われるセントポール大聖堂に車で向かいます。
ドイツ、カナダ、日本、イタリア、フランスの首脳もロンドンに到着します。
葬儀が始まるまでの間、ドイツの首相はバッキンガム宮殿を見学したり、
イタリアの首相はウェストミンスター寺院を観光したりする中、
日本の首相は大聖堂に向かう途中にチェルシー橋で渋滞に巻き込まれますが、
仮にも要人なんだから交通規制くらいされると思うんだけど…。
フランス大統領がテムズ川でボート遊びしてるのもあり得ないけど、
たぶんせっかくのロンドンロケだからいろんな名所を使いたかったんでしょうね。

アッシャー米国大統領がセントポール大聖堂に到着。
続いてカナダの首相も到着しますが、彼の乗った車が、
警官に化けたテロリストにより爆破され、それを皮切りに、
ロンドン中の警官や衛兵、民衆に紛れた大勢のテロリストが一斉蜂起。
各所で爆破テロも起こり、ドイツ、日本、イタリア、フランス首脳も死亡します。
銃殺や爆殺された各国首脳と違って、日本の首相だけは橋桁を爆破され、
川に転落しただけなので生存の可能性もあると思ったけど、
やっぱりちゃんと死んだみたいです。
アッシャー大統領も大聖堂前で壮絶な銃撃を受けますが、
マイクたちSSが必死に警護して、なんとか車でその場を脱出。
しかしテロリストのパトカーやバイクが追いかけてきて、
街中で激しいドンパチしながらのカーチェイスになります。
やっぱりカーチェイスは映画の華、出来も素晴らしく大興奮しますね。

チェイスで仲間のSSを殺されてしまうが、なんとか追っ手を撒き、
マリーン・ワン(大統領専用ヘリ)に乗り込みます。
しかしテロリストたちはスティンガー(地対空ミサイル)まで持ち出し、
マリーン・ワンを撃墜、公園に墜落します。
奇跡的にアッシャー大統領とマイクは軽傷で済みましたが、
墜落の衝撃でリンSS長官が死亡してしまうのです。
前作から続投のリンがこんなに簡単に死んでしまうとは意外な展開です。
いや、あの壮絶な墜落でも死なない2人の方が意外か。
移動手段を失い、大統領とマイクは徒歩で逃げるしかなくなります。

その頃、ホワイトハウスの副大統領の元に
ロンドンテロの首謀者バルカウィから声明が届きます。
武器商人バルカウィは武器を売るために世界中でテロを支援しており、
2年前、フィリピンでアジア最大の爆破テロを行った後、娘の結婚式を行うが、
その会場をG8の承認を受けた米軍のドローンに爆撃されるのです。
なぜか標的のバルカウィだけ生き残りますが、彼の娘などは爆死。
出席者もろとも爆撃しちゃう作戦なんて、ちょっと酷いですね。
バルカウィはその復讐のため、この大規模テロを計画したようです。
G8首脳を一堂に集めるため、英国首相も彼が病死に見せかけて殺しました。
でも爆撃承認したG8への復讐ならちゃんとロシアの首脳も殺さないとね。
バルカウィは副大統領に、最後の標的アッシャー大統領の引き渡しを要求。
大統領をネットで公開処刑するつもりのようです。
そのわりにはテロリストは殺す勢いで攻撃してましたけどね。
副大統領はもちろん引き渡しを拒否します。

どうもテロ対策を行う英国の特殊作戦室にテロリストの協力者がいるらしく、
もはやロンドン警察さえも信用できない状況の中、
マイクは大統領にMI6の隠れ家に避難することを提案します。
なぜMI6が信用できると思ったのか謎ですが、
MI6の女性捜査官ジャクリーンと面識があったみたいですね。
うーん、覚えてないけど前作にでも登場してたのかな?
彼らは地下鉄でのテロリストとのドンパチを経て、MI6隠れ家に到着し、
そこで副大統領からのメッセージを受け取ります。
「そこにデルタ(陸軍特殊部隊)を送ったから米国大使館に迎え」と。
すぐに武装部隊が到着しますが、実はテロリストによる偽デルタ。
マイクはデルタの到着が早すぎることから偽デルタだと気付き、
大統領と共に隠れ家の地下から車で脱出、大使館に急ぎます。

ところが道中、テロリストに襲われ、大統領が拉致されるのです。
残されたマイクはSAS(英国特殊空挺部隊)と合流し、
大統領の公開処刑場所と思われるバルカウィのダミー会社に突入します。
マイクは警察もデルタも信用しないのに、なぜSASは信用するのか…。
内部協力者がいる特殊作戦室が送り込んできた部隊なのに…。
マイクは生中継のウェブカメラの前で断首されかけていた大統領を救出。
充満させたガスに引火させ、テロリストのアジトを大爆破。
自分と大統領はエレベーターシャフト(?)に飛び降り、爆破を逃れます。
ここでは簡単に書きましたが、このテロリストとのバトルは
クライマックスに相応しいドキドキの展開の連続で興奮しました。

でもこのクライマックスで倒したのはバルカウィの息子カムランで、
首謀者バルカウィはイエメンからテロの指示を出していたので無事です。
もう時間もないし、これは続編でバルカウィと直接対決になるのか、
と思いましたが、ラストにドローンでバルカウィのイエメンのアジトを爆撃し、
(今度はちゃんと民間人がいないことを確認しての爆撃です。)
本作中にちゃんと決着が付くのでよかったです。
一見するとテロリストを倒して勝利したような印象を受けますが、
米国大統領と欠席のロシア大統領以外のG8首脳が全員殺されてるんだから、
バルカウィの復讐はほぼ完遂されたようなものですね。
まぁハリウッド的には米国大統領さえ死ななければ勝利なのでしょうが。

なお特殊作戦室の内部協力者はMI5長官で、MI6ジャクリーンに粛清されます。
『007』シリーズでもそうだけど、MI5長官が悪者って設定は流行りなのかな?
MI5長官は不安定な情勢なのにテロ対策予算が削減されたことが不満で、
その教訓に逆にテロを起こしてやろうと、バルカウィに加担したようです。
本末転倒だけどなかなか面白い動機だと思いました。
アクション満載のスリリングな作品で、かなりオススメです。
次はエンド・オブ・何になるのか楽しみにしています。

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エンド・オブ・ホワイトハウス

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