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スノーホワイト/氷の王国

また一週間も更新間隔が空いてしまいました。
なぜか今年の5月はハリウッド映画の公開が低調でしたが、
今週末からはまたコンスタントに公開されそうなので、
暫くは更新もコンスタントに出来ると思います。
今週末は観たいハリウッド映画が3本も公開されるので、多すぎるくらいです。
来週水曜日には大注目作『デッドプール』も変則的に公開されるので、
来週は久しぶりに映画館通いで忙しくなりそうな予感です。

ということで、今日は久々に映画館で観たハリウッド映画の感想です。

スノーホワイト/氷の王国
The Huntsman Winters War

2016年5月27日日本公開。

戦う白雪姫を描いた前作『スノーホワイト』は1億5000万ドル以上の大ヒット。
当然続編製作の話になるのですが、白雪姫を演じたクリステン・スチュワートが
ルパート・サンダース監督と不倫したことが問題となり、双方降板。
その結果、前作の主人公不在での続編製作になりました。
まぁ前作は原題だと『Snow White and the Huntsman』、
直訳すれば『白雪姫と狩人』なので、前作は白雪姫だけではなく、
クリス・ヘムズワース演じる狩人も主人公でした。
本作はその狩人の単独主人公の物語なので、
厳密には前作の主人公が不在と言うわけではありません。
ただ『The Huntsman: Winter's War』という狩人単独主人公を示す原題なのに、
『スノーホワイト/氷の王国』という不在の主人公である白雪姫を
前面に出す邦題にしているので、白雪姫不在の違和感が強いです。
まぁ「スノーホワイト」を銘打たないと続編だと気付かない人もいるだろうから
仕方ない邦題なのかもしれませんが、もう少しなんとかできる気がします。
私が邦題付けるなら『ハンツマン/スノーホワイト・サーガ』にするかな。

そもそも『スノーホワイト』は三部作も考えていたみたいですが、
主演女優と監督のスキャンダルで一度白紙になってしまいました。
不倫だけなら当事者の問題なのでどうでもいいけど、
周りに迷惑かけるような不倫は困ったものです。
人気だった主演女優の降板が響いてしまったのか、
本作の興収は前作の1/3までに減少し、これ以上の続編は不可能。
三部作計画も消滅してしまいました。
二十歳そこそこのガキだった主演女優の不倫は仕方ないけど、
監督は妻子持ちのいい大人のくせに情けない奴です。
監督はその一件で干された感じになってましたが、来年復帰します。
その復帰作が『Ghost in the Shell(攻殻機動隊)』で…。
せっかく日本の漫画原作のハリウッド超大作なので、
もっと(倫理観の)マトモな監督にメガホンをお願いしたかったです。

まぁ白雪姫役クリステン・スチュワートも、いくつかのスキャンダルで、
当時ほどの人気はないので、続投してもヒットできたかは疑問かな。
冒頭の前作のあらすじのところで、前作の映像が使用されているので、
クリステン・スチュワートの姿も少しだけ映っていますが…。
私は前作から狩人役クリス・ヘムズワース目当てだったので、
彼さえ続投してくれたら白雪姫なんてどうでもよかったです。
いや、むしろ彼が単独主演になったのは喜ばしいとも思いましたが、
前作でも主人公よりも悪役の方が目立っていましたけど、
本作でもそれは踏襲されており、主人公が悪役に食われている気も…。
その悪役に主人公と同額のギャラが払われたらしいので、
製作サイドとしてはそのくらい活躍してくれないと損かな。
以下、ネタバレ注意です。

前作で白雪姫は悪い女王ラヴェンナを倒し、王国を取り戻します。
本作の物語はその出来事のおよそ七年前、
ラヴェンナが白雪姫の父王を暗殺し、王国を乗っ取った頃から始まります。
なるほど、クリステン・スチュワート演じる白雪姫を登場させないために、
白雪姫が幽閉されている間の物語にしたのか、と思いました。
王国を乗っ取ったラヴェンナは隣国をどんどん侵略し支配を拡大。
その傍らには妹フレイヤがいましたが、彼女は姉とは違って情の厚い性格で、
ある時、家臣の男と恋に落ち、妊娠し女の子を出産します。
しかし妻帯者だった男が、生まれたばかりの娘を焼殺し、フライヤは激怒。
怒りで氷の魔法を開眼し、男を凍死させ、姉の王国を去り、
自らの王国を築いて氷の女王として支配するのです。
氷の女王や姉妹という設定は『アナと雪の女王』の影響を受けてる気がします。

女王フレイヤは支配した村々から子供たちを拉致し、
戦い方を仕込み、最強の軍団「ハンツマン」を作ります。
ラヴェンナは魔法で軍隊を作り出せたけど、そこまで魔力が強くないのかな?
その子供たちのひとりが、後に白雪姫を助けることになる狩人エリックです。
エリックは単なる狩人ではなく、訓練された狩人だったのですね。
エリックは女ハンツマンのサラと恋に落ちますが、
フレイヤは愛する男に娘を殺された経験から、愛することを掟で禁じており、
エリックとサラは結婚するために駆け落ちすることにします。
ところが女王にばれ、裏切り者を粛清するためハンツマンたちに襲われます。
2人はハンツマンと戦いますが、女王が彼らの間に氷の壁を張り分断。
エリックは氷の壁越しにサラが殺されるところを目撃し絶望。
その隙にハンツマンに倒されて、川に捨てられます。

そして月日は流れ、白雪姫がラヴェンナから王国を取り戻してから7年後に。
本作は前日譚かと思ったら、それは導入だけで前作の続きの物語ですね。
前作で白雪姫はエリックのキスで目覚めたし、2人は結ばれたかと思ったけど、
どうもそうではなく、彼は一介の狩人に戻っており、
白雪姫に対する恋心もなく、死んだサラに未練があるみたいです。
そんな彼は王国からある仕事を依頼されます。
ラヴェンナの魔法の鏡を聖域に運んでいた王国軍が消息を絶ったので、
失われた鏡を捜し出し、聖域まで持って行ってほしいという依頼です。
ニオンとグリフのドワーフ兄弟も同行することになります。
ニオンは白雪姫を助けた7人のドワーフ(小人)のひとりですが、
他のドワーフ6人がどうしているのか気になりますね。
7人のドワーフは無駄に大御所俳優をキャスティングしてたので、
続投してくれたのがニック・フロスト演じるニオンだけだったのかも。
女王フレイヤも魔法の鏡を狙っているみたいです。

エリックらは鏡を輸送していた王国軍の死体を発見。
どうやら同士討ちで全滅したみたいですが、鏡は何者かに持ち去られており、
その現場には大粒ダイヤの埋め込まれた黄金の矢があり…。
聞き込みのため現場近くの酒場を訪れた彼らは、ハンツマンに絡まれます。
多勢に無勢で殺されかけた彼らを、ある女戦士が助けてくれるのですが、
なんと彼女は氷の壁越しに殺されたはずのサラで…。
本作のヒロインだと思われたサラが序盤で死ぬのは変だと思ったんですよね。
どうも氷の壁越しに見たのは女王フレイヤが作り出した偽の映像で、
逆にサラ側からはひとりで逃げるエリックの偽映像が見えたみたいで、
彼女は自分を置いて逃げたエリックに不信感を抱いています。
しかし彼女は魔法の鏡を聖域に届ける任務を手伝ってくれることになります。
鏡捜しを再開した彼らは2人組の女ドワーフと遭遇。
ドワーフ兄弟が「女のドワーフは醜い」と言ってたけど、意外と普通です。
てっきり女なのに髭が生えてたりするのかと思ったけど、
女ドワーフはダイヤの矢を見て、禁断の森に棲むゴブリンの物と断言。
彼女たちも同行し、禁断の森に行くことになります。

禁断の森に着くと、鏡の周りにゴブリンたちの死体が転がっており、
どうやら鏡の魔力の影響で同士討ちしたみたいです。
鏡を覗くと殺人したくなるように洗脳されるのでしょう。
ダイヤや黄金で出来た美術品のような武器を使うなんて、
ゴブリンは高度な種族なのかと思いきや、その姿は猿のバケモノで、
知性を持ち合わせているような印象は受けませんでした。
まぁ知性がないから貴重な宝石や黄金なんかを武器にしちゃうのかもね。
剣とか槍とかを黄金製にするのはわかるけど、消耗品の矢まで黄金製だし、
価値がわかってないから、そんな勿体ないことするのでしょう。
鏡を持ち去ろうとしたエリックたちをゴブリンの群れが襲います。
なかなか手強いゴブリンですが、なぜか体液が可燃性のようで、
サラが放った火矢一本で全滅してしまうのです。
うーん、強いんだか弱いんだか…。

鏡を持って聖域に向かう前に野宿することになったエリックたち。
そこに女王フレイヤ率いるハンツマン軍団が現れます。
この時の女王の乗り物は一瞬クマかと思ったけど、よく見たらネコ科ですね。
強そうだけどただの乗り物扱いで、戦うシーンがなかったのは残念。
女王フレイヤに囁かれたサラは、いきなりエリックを弓で射ます。
射られたエリックは倒れ、女王は鏡を奪い城へ帰ります。
サラは女王に洗脳でもされたのかと思いましたが、射られたエリックは無事。
どうやらサラはエリックのペンダントを狙って射ており、
女王に忠誠を誓ったふりをした狂言だったみたいです。
エリックは鏡とサラを奪い返すために城に向かいます。

城に戻った女王フレイヤが鏡を覗き込むと、鏡に「縁の文字を読め」と囁かれ、
彼女は言われた通り「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは?」と音読すると、
なんと鏡の中から7年前に死んだはずの姉ラヴェンナが出現します。
ラヴェンナは白雪姫に殺された時に肉体を捨てて鏡と一体化したらしく、
妹フレイヤが文字を読んでくれたお蔭で再び受肉できたようです。
やっぱり復活しましたね、ラヴェンナ。
フレイヤではメイン悪役として力不足ですもんね。
ラヴェンナから「白雪姫から私の国を奪い返して」と頼まれたフレイヤは同意。
ハンツマンを集めて決起集会を開きますが、城に忍び込んだエリックが、
壇上のフレイヤをボーガンで狙撃、サラもフレイヤに斬りかかります。
しかしラヴェンナが妨害し、エリックとサラは捕らえられてしまい、
愛は禁止という掟を破った罪で処刑されることになるのです。

しかし処刑の寸前、イチャつくエリックとサラを見たハンツマンたちは、
忘れていた愛を思い出し、女王を裏切ってエリックたちに加勢。
2人の女王を倒すために武器を取ります。
ラヴェンナは向かって来るハンツマンを魔法で攻撃するのですが、
それを見たフレイヤは自分たちとハンツマンの間に氷の壁を張ります。
これは自分たちをハンツマンの攻撃から防御するためではなく、
なんと姉ラヴェンナの攻撃がハンツマンに届かないようにするためです。
娘を失ったフレイヤは自分が育てたハンツマンたちを子供のように思っており、
子供たちが姉に殺されるのを見過ごせなかったみたいです。
ラヴェンナが蘇った時点で読めていた展開ですが、やはりフレイヤは
『アナ雪』のエルサ同様、悪い氷の女王ではなかったのですね。

そんな日和った妹フレイヤに対し姉ラヴェンナは
「せっかく私があなたの弱さを追い出してやったのに」と言います。
実はフレイヤの生まれたばかりの娘を殺したのはラヴェンナだったのです。
建前はフレイヤに愛を捨てさせることで魔法を目覚めさせるためですが、
本音は魔法の鏡が「妹の娘がこの世で一番美しくなる」と予言したためでした。
そんなことで姪を殺してしまうなんてね。
でも姪と白雪姫だったら、どちらがより美しいんでしょうね。
白雪姫の時は鏡も成長するまで美しくなると気付かなかったはずなので、
鏡がまだ赤ちゃんのフレイヤの娘を美しくなると断言したのは矛盾してます。
真実を知ったフレイヤは姉ラヴェンナに戦いを挑みますが、
やはり魔女としての力は姉の方が数段上で、刺されてしまいます。
しかし最後の力を振り絞り鏡を凍らせ、そこにエリックが斧を叩き込んで粉砕。
鏡と一体化しているラヴェンナも粉砕してしまいます。
直後、フレイヤも力尽き、女王姉妹は死に、ハンツマンは解放され、
白雪姫の王国も攻め込まれる心配がなくなり、ハッピーエンドです。

うーん、でも改心した女王フレイヤが死んじゃったのは可哀想かもね。
それに鏡は聖域でしか処理できないって話だったのに、
物理攻撃で普通に粉砕できちゃったのはちょっと納得できません。
とはいえ、やはり鏡を完全に無力化するには聖域じゃないとダメだったのか、
最後のシーンで鏡の一部と思われる金色の鳥が飛び立つ映像が…。
これはたぶん、この鳥はラヴェンナの化身で、彼女が完全に死んでおらず、
また復活する可能性があることの暗示に違いないと思います。
が、前述のように前作の1/3の興収の本作はヒットしたとは言い難いので、
ラヴェンナの復活の可能性はあっても続編が製作される可能性は…。
まぁクリステン・スチュワートが再登板することがあるなら、
続編の可能性もゼロとは言えないかもしれませんね。
もはや童話『白雪姫』とはかけ離れすぎた物語だったし、
世間の評価もあまり高くありませんが、久々に観たハリウッド映画だったので、
それだけでもなかなか楽しめてしまいました。

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