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ズートピア

また少し更新が空きましたが、ちょっと旅行に行ってました。
私は仕事柄、GWは忙しくて休みも取れないので、
GW前に休みを取って旅行しました。
その方が料金も安いし、観光地も空いてるのでいいかもね。

ただ一般人の多くがまだ働いている時に旅行している奴なんてのは、
だいたい海外からの観光客で、京都周辺でお寺や神社巡りをしたけども、
どこも中国や韓国からの観光客ばかりで、日本文化を観に行ったはずなのに、
中国語や韓国語が飛び交い雰囲気ぶち壊しです。
中国語や韓国語のイントネーションって、なぜあんなに耳障りなのか。
いや、イントネーションの問題ではなく、なぜあんなに大声で喋るのか。
まぁ外貨を落としてくれるありがたい存在ではあるけども、
その中国や韓国の観光客が欧米などの行儀のいい観光客に、
現地の日本人だと間違われてないか不安になります。
中国や韓国の観光客に限って、貸し着物とか着てるし…。
まぁ中には行儀のいい中国や韓国の観光客もいるのはわかってますが、
目立つのは行儀の悪い奴らなので、やはり偏見を持ってしまいます。
中国や韓国政府は自国のイメージアップのためにも、
行儀の悪い国民の渡航は制限した方がいいです。

ということで、今日は偏見をテーマにした映画の感想です。

ズートピア
Zootopia.jpg

2016年4月23日日本公開。

日本は今年、ディズニーのアニメーション映画が3本も公開されます。
私も大好きなので、このアニメ映画ラッシュを楽しみにしていましたが、
3月に公開されたディズニー/ピクサーの『アーロと少年』が悲惨な駄作で…。
制作現場のリストラや経験不足の韓国系監督など、
駄作になるのも仕方ない状況で制作されていたみたいですが、
やはり成績も散々で、ピクサー史上最悪の興収となりました。
一本目で躓き、ちょっと二本目、三本目の期待感も薄れましたが、
二本目である本作は、なんと全米ボックスオフィスで
ディズニー・アニメーション・スタジオ史上最高のオープニング成績で、
全米興収も『ベイマックス』を抜き『アナと雪の女王』に次ぐ、
ディズニー・アニメーション・スタジオ史上2位となる大ヒット。
こんなことを聞くと、また期待感が増しますね。
ただ宣伝でも最高のオープニング成績とかなり強調されていますが、
そもそもディズニー・アニメーション・スタジオは2006年に誕生しており、
『ルイスと未来泥棒』以降の9本の中で最高だっただけです。
ディズニー・アニメーションの中で最高の成績は『ライオン・キング』だし、
ピクサー・スタジオの『トイ・ストーリー3』や『インサイド・ヘッド』よりも
オープニング成績も全米興収も負けています。
まあ失敗作『アーロと少年』と比べたら、約2倍のオープニング成績、
約2.5倍の興収なので、大成功には違いありませんが。

私もこの全米成績を聞くまでは、本作にあまり期待できませんでした。
動物たちが高度な文明社会を築いた世界を舞台にした物語ですが、
正直、動物の擬人化アニメなんてありきたりすぎて今更感があります。
「例えば他に?」と問われるとすぐには思いつきませんが、『紙兎ロペ』とか。
歴代ディズニー・アニメーションの中でも、(擬人化までは言わないが、)
『ライオン・キング』をはじめ、動物社会の物語が6~7本ありますよね。
ちょっと使い古された設定だと思ってしまいます。
でもいざ本作を観てみると、とても作り込まれた世界観で面白かったです。
単なる動物の擬人化ではなく、人間社会への風刺になっていて、
ある意味「鳥獣戯画」的な興味深い物語に仕上がっています。
風刺とまでは言わないまでも実在の企業名などを
動物っぽくアレンジしたパロディも多くて、可笑しいです。

本作のテーマは「偏見」でしょう。
人間社会でも人種による偏見で差別が横行していますが、
64種類もの動物が住む多様性に溢れるズートピアでも同じ、
大型動物と小動物、肉食動物と草食動物などの違いで差別が横行します。
特に草食動物による肉食動物への偏見が大きく扱われており、
単純に白人による黒人への人種差別の風刺とは言えないかもしれないが、
マジョリティとマイノリティという、どこの世界にもある普遍的な問題を、
辛気臭くならないようにコミカルに描けていますね。
以下、ネタバレ注意です。

田舎町バニーバロウに住むアナウサギの女の子ジュディは
将来、大都会ズートピアの警察官になるのが夢。
でもか弱いウサギはニンジン農家になるのが幸せだという偏見があり、
警察官なんて危険な仕事すぎると反対されます。
警察官は肉食動物や大型草食動物に向いてる仕事らしいです。
しかしジュディは頑張って、なんと警察学校を首席で卒業します。
サイやカバなどの同期を差し置いてウサギが首席なんてあり得ないが、
もうこれは彼女の頑張ったというか、周りがもっと頑張れって感じですね。

そしてウサギ初の警察官となったジュディは、
憧れのズートピア警察シティセンター第一分署に配属されます。
ところがバッファローのボゴ署長からは全く期待されず、
14件起こった連続行方不明事件の捜査にも参加させてもらえず、
駐車違反の取り締まりを命令されるのです。
しかしその仕事に不満なジュディは「私は警察学校も首席で優秀だ」と
連続行方不明事件の捜査に加えてくれるように直訴します。
小動物だからという偏見で捜査に加えてもらえないのは可哀想だけど、
その前に実績ゼロの新米巡査のくせに、上司の命令に不服を唱えるなんて、
クソ生意気な新人でなんかムカつきますね…。
最近の言葉で言えば「意識高い系女子」で、みんなから嫌われるタイプ。
それに駐車違反の取り締まりだって警察の大切な仕事ですよ。
交通課を蔑視する刑事みたいで不愉快です。
こんな共感できないやつが主人公で楽しめるのかと不安になります。
なんでも元は違うキャラ(ニック)が主人公になるはずだったけど、
ジュディの方が客も共感きるだろうという判断で交代したそうです。
うーん、もしかすると女性客なら共感できるのかな?

直訴されたボゴ署長ですが、クソ生意気な新人なんて当然無視。
ジョディは自分の優秀さを見せつけるため、
「昼までに駐車違反を200件取り締まる」と街に飛び出し、
片っ端から取り締まって、本当に200件分の切符を切ります。
有言実行は凄いが、日頃からノルマのために取り締まる警察に
疑問を抱いていたので、その動機ではあまり関心できません。
数秒移動が遅れただけでも切符を切られるので、
街の人々からも「死ねばいいのに…」と恨まれる始末ですが、
こんな鬼の取り締まりでは、それも仕方ないと思いますね。
駐車違反をなくすためじゃなく、自分の優秀さを認めさせるためだし、
その取り締まりに正義も感じられないし…。
まぁ自分が勝手に決めたノルマを勝手にクリアしただけなので、
ボゴ署長から評価されるはずもなく、ずっと駐車禁止の取り締まりです。

ジュディは取り締まりの最中、キツネのニックがある店に入るところを目撃。
キツネはずる賢くて悪い奴という偏見がある彼女はニックを追って入店。
そこはゾウの親子が経営する巨大なアイスキャンデーを売るカフェで、
ニックはアイスを買おうとしているが、店主は売ってくれません。
みんなジュディと同様に、キツネは悪い奴だと思っていて嫌いなようです。
ニックは「息子の誕生日だから」と店主に懇願し、憐れに思ったジュディは、
売ってあげるように店主に頼み、財布を忘れたというニックのために、
アイス代まで出してあげるのです。
でもニックの連れている子ギツネは明らかに彼とは種類が違うし、
(この子ギツネは子ギツネではなく、大人のフェネックギツネです。)
これはまんまと寸借詐欺に引っかかったなと思いました。
ところが詐欺には違いなかったものの、寸借詐欺なんて可愛いものではなく、
店を出たニックはゾウサイズの巨大アイスを溶かして小さく分けて再び凍らし、
ネズミサイズの小さなアイスを何本も作ってレミングたちに売りさばき大儲け。
一匹が買ったら全員買うレミングのサラリーマンは、
なんとなく日本人サラリーマンを揶揄している気がします。
それを目撃したジュディは怒りますが、違法行為とまでは言えないようで…。
いや、屋根の太陽熱で溶かして雪で凍らすなんて衛生的に違法だと思うけど、
ジュディは鼻でアイスを作るゾウには不衛生で違法だと言っておきながら、
なぜニックには言わないのか…。

次の日、ジュディは駐車違反の取り締まりの最中、
何かを盗んで逃走するイタチに遭遇し、これはチャンスと追いかけます。
ネズミの街リトルローデンシアで大捕物を繰り広げますが、
この街はすべてネズミ使用なので、建物もミニチュアサイズで、
ウサギのジュディや泥棒イタチなんて怪獣サイズです。
うーん、絵的には面白いけど、このネズミたちはちょっと小さすぎる気が…。
ネズミがこの大きさだとジュディは人間くらいの大きさになってしまいますよ。
泥棒イタチを捕まえたジュディは、署長から褒められるかと思いきや、
逆にリトルローデンシアを騒がせたと怒られてしまいます。
泥棒捕まえるのに建物を何棟も倒壊させてるんだから当然ですね。
ちなみにイタチが盗んだものはミドニカンパム・ホリシシアスという
クロッカスの球根らしいです。

説教中の署長室にカワウソのオッタートン夫人がやって来て、
「行方不明になった夫エミットを早く捜してほしい」と署長に頼みます。
例の連続行方不明14件の内の1件が彼女の夫のようです。
説教中のジュディは「私が捜査します」と夫人に勝手に宣言します。
彼女の勝手な行動にボゴ署長は激怒し、ついにクビを言い渡しますが、
ジュディに期待するヒツジの副市長ベルウェザーの口利きで、
「48時間以内に見つけられなければクビ」という条件で捜査を許可します。
しかし新米の彼女はデータベースにアクセスすることもできず、
手掛かりは事件資料のエメットが最後に写った交通カメラの写真だけ。
しかしその写真のエメットがニックの作ったアイスを食べているのに気付き、
ニックなら何か知ってるかもしれないと考えます。
ニックっていつも例のアイスを売ってるんですね。
でもゾウのカフェを騙すなんて一度しか使えない詐欺だと思うんだけど…。

ジュディはニックに捜査協力するように言いますが、
「俺は日に200ドル稼いでいる、そんな暇はない」と拒否されます。
ジュディはその言葉をボイスレコーダーに録音し、
「稼ぎがあるのに税金払ってない、脱税で刑務所5年」と脅して協力させます。
司法取引とは小賢しいウサギで、どちらが詐欺師だって感じですが、
データベースにアクセスできないのに、どうやって納税記録を調べたのか?
ニックはエメットの居場所は知りませんが、エメットがよく出入りしている
ナチュラリスト・クラブを知っており、連れて行ってくれます。
そのクラブは会員たちが素っ裸で集まる大人の遊び場ですが、
動物のヌードなんて全然エロくない、…と思いきや、
本作の動物は服を着ているのが普通なので、なんだか卑猥に感じます。
ヤクの受付が異常に記憶力がよく、失踪前にエメットが乗っていた
白いリムジンのナンバーを記憶していました。
しかしデータベースにアクセス出来ないので、わざわざ免許センターに行き、
ナンバーの照会を依頼するのですが、職員が怠け者、いやナマケモノで、
照会だけで貴重な一日を無駄にしてしまいます。
私も最近免許センターに運転免許の更新に行きましたが、
これは免許の更新が一日仕事になることの揶揄ですね。
まぁ職員が怠けているわけではないので、失礼な比喩ですが面白いです。
なによりムカつくジュディの捜査なんて上手くいってほしいと思ってないので、
時間を浪費させてくれてグッジョブって感じです。

ナンバー照会するとリムジンサービスが所有する車だとわかります。
その車を見つけて調べると、車内は無数の引っ掻きキズと、白熊の毛が…。
どうやら白熊の部下を持つ犯罪王Mr.ビッグの車のようです。
ジュディたちは物色中に白熊に捕まり、Mr.ビッグの前に連れて行かれます。
Mr.ビッグとは名ばかりで、その姿は小さなトガリネズミでした。
ジュディたちは凍り漬けにされそうになるが、Mr.ビッグの愛娘が止めます。
ジュディはリトルローデンシアの捕物中にたまたま愛娘を助けており、
Mr.ビッグも愛娘の命の恩人に協力してくれることになります。
Mr.ビッグによれば、エメットは贔屓の花屋で、何か相談があると言うので、
例のリムジンで迎えに行ったが、エメットはジャガーの運転手を襲い、
そのままどこかに逃げて行った、ということらしいです。
全く動機のわからない話ですが、エメットって夫人曰く優しい夫らしいけど、
犯罪王と懇意にしてたり、如何わしいクラブに通ったり、なんかアレですね。
それにしても運転手がジャガーだと車に落ちてた白熊の毛は説明つきません。

ジュディたちはジャガーの運転手マンチャスに会いに行きます。
マンチャスは当時のことを話してくれるのですが、
エメットは襲ってくる時に豹変し「夜の遠吠え」と何度も叫んでいたそうです。
その後、マンチャスも突然豹変し、ジュディたちに襲い掛かります。
ジュディはニックが狙われている隙にマンチャスの脚に手錠を掛け応援要請。
しかしボゴ署長らが駆け付けた時には、なぜかマンチャスの姿はなく…。
署長はまた怒って、「もう2日経ったからバッチを返せ」と言いますが、
ニックが「48時間ならまだ10時間あるはず」とジュディを助けます。
ニックは子供の頃にボーイスカウトに入ったのですが、
キツネというだけで嫌われてイジメられた経験があり、
ウサギというだけで職場で除け者にされるジュディに同情したみたいです。
ボーイスカウトに草食動物しかいないのは意外な設定な気がしますが、
排他的なイメージがあるので、その揶揄かもしれませんね。
その経験からニックは「キツネは狡いと思われている、何をしても無駄」と悟り、
詐欺師になったらしいですが、そのせいで更にキツネへの偏見が強まるが、
偏見が偏見を生むのは人間社会でもよくある話ですね。

捜査を再開したジュディたちですが、ニックが交通カメラを調べることを提案。
しかしジュディは交通カメラにもアクセスできないので、
ヒツジのベルウェザー副市長に頼り、交通カメラの記録を見せてもらいます。
ズートピアのライオンハート市長はその名の通りライオンですが、
選挙でヒツジ票が必要なのでヒツジを副市長に抜擢したそうで、
副市長は単なる肩書だけで、実際は市長のヒツジ、じゃなくて執事同然の扱い。
だから副市長は同じ草食動物なのに頑張るジュディに期待しています。
選挙のためならヒツジよりもネズミを副市長にした方が票を稼げそうだけど…。
交通カメラには消えた運転手マンチャスが森林オオカミに拉致されるところが
バッチリ映っており、交通カメラで彼らの行方を更に追跡し、
怪しい廃病院に連れて行かれたことが判明します。

ジュディたちが廃病院に侵入すると、そこには最新の医療機器と、
ケージに閉じ込められたエメットら15匹の行方不明者が…。
さらになんとライオンハート市長もいて、アナグマの博士と密談しています。
どうやら連続行方不明事件の黒幕は市長で、豹変した動物たちを
拉致監禁して、豹変した原因を秘密裏に研究しているみたいです。
というのも、豹変は生物学的要素が原因で野生に戻ったと推測され、
野生に戻ったのが肉食動物ばかりだったので、
肉食動物が野生に戻る可能性があると9割が草食動物の市民に知れたら、
肉食動物の市長としては次の選挙に悪影響があると考えたからです。
むしろ草食動物9割なのに前の選挙でよく当選できたものですね。
まぁアメリカも黒人一割強でも黒人大統領ですからね。
ライオンハート市長は「誰でも何にでもなれる」というスローガンで、
肉食動物にも草食動物にも平等な社会を目指しているようなので、
草食動物からも人気はありそうですが。

行方不明者をジュディはボゴ署長に報告。
廃病院は警察に踏み込まれ、行方不明者は保護、市長は逮捕されます。
すぐに事件解決の記者会見が開かれ、功労者ジュディも壇上することに。
ジュディは会見前にニックに「警察になって相棒になってほしい」と頼み、
ニックも満更でもないと思いましたが、壇上したジュディが、
「野生に戻ったのは肉食動物のみで、生物学的要因が原因かも」と発表し、
「肉食動物は危険だから隔離すべき」という世論が席巻。
肉食動物キツネのニックも憤慨し、ジュディと絶交します。
草食動物ヒツジのベルウェザー副市長が新市長に繰り上げられ、
署の受付のチーターも記録保管係に異動させられるなど、
肉食動物たちは差別を受けて次々と閑職に追いやられます。
街が良くなればと思って頑張っていたジュディでしたが、
街をバラバラにしてしまったことを後悔し、警察を退職、田舎に帰ります。
意識高い系女子だったことが災いする展開で気持ちが晴れました。
ここまではムカつく主人公の物語でイマイチ楽しみ切れなかったけど、
彼女が自意識の高さを悔い改め、少しは共感できるキャラになり、
ここからはとても楽しく見れるようになりました。

故郷バニーバロウで家業のニンジン農家を手伝うようになったジュディ。
そこで子供の頃にイジメられた意地悪なキツネのギデオンと再会します。
でも大人になったギデオンは真面目なパティシエになっていて、
ジュディは「やはり偏見はよくない」と思うのです。
そんな折、両親からミドニカンパム・ホリシシアスを誤って食べて
凶暴に豹変した叔父の話を聞き、行方不明者たちも生物学的要因で
野生に戻ったのではなく、その植物が原因だったと気付きます。
その植物の通称が「夜の遠吠え」だったみたいです。
ズートピアに戻ったジュディはニックに謝罪し、イタチの泥棒デュークに会い、
盗み損ねたミドニカンパム・ホリシシアスの取引相手について聞きます。
バニーバロウには自生してるし、デュークが盗んだ店にもあるんだから、
別に大麻みたいに取引が制限されてるものでもないと思うけど。
デュークは海賊版DVDの販売もしているみたいですが、そのラインナップが
『塔の上のラプンツェル』『シュガーラッシュ』『アナと雪の女王』『ベイマックス』と
近年のディズニー・アニメーション・スタジオ作品のセルフパロディで面白いです。
更に面白いのは次回作『モアナ』、次々回作『ギガンティック』まであること。
オリジナルよりもパロディの方が早いなんてね。
窃盗で逮捕されたはずのデュークが露頭で商売してるのはおかしいけど…。
ディークが口を割らないので、Mr.ビッグに頼んで脅して口を割らせますが、
あまり警察官が犯罪王と癒着するのもどうかと思いますね。
あ、今のジュディは警察官じゃないか。

取引相手のヒツジのダグは廃線の地下鉄車内で「夜の遠吠え」を栽培し、
科学を用いて青い薬に精製しています。
まるで『ブレイキング・バッド』のメスを作るところみたいだと思いましたが、
ダグの仲間ウォルターとジェシーで、『ブレイキング・バッド』の登場人物と
同じ名前なので、やっぱりパロディだったみたいです。
本作にはそんな名前ネタなど細かいパロディも沢山あって面白いです。
他にも主人公ジュディ・ホップスもテレビ版『21ジャンプ・ストリート』の
女性捜査官ジュディ・ホフスのパロディなんですよね。
ダグは青い薬を弾薬にして、こっそり肉食動物に撃ち込み、
暴れさせることで、市民の肉食動物への不信感を煽ろうとしています。
ジュディたちはダグたちを倒して弾薬を押収し、署に向かいます。

署に向かう途中で自然史博物館を抜けるのですが、
そこでベルウェザー新市長に呼び止められます。
新市長はなぜか弾薬を渡してほしいとお願いしてきて…。
ダグがヒツジだった時点で予想できていたことですが、
やはり肉食動物を凶暴化させて偏見を煽ろうとしていた黒幕は
ヒツジのベルウェザー新市長だったわけです。
新市長はジュディから弾薬を奪い、それでニックを撃ちます。
ニックを凶暴化させて、ジュディを食い殺させるつもりです。
そしてニックはジュディの首元に噛みつくのです。
勝ちを確信した新市長は、ペラペラと自分の計画を得意げに話すが、
実はニックは凶暴化したお芝居をしていただけ。
青い弾薬は奪われる前にブルーベリーにすり替えられており、
噛み殺されたお芝居をしていたジュディは、
ボイスレコーダーで新市長の自供を録音しており…。
新市長はその録音が証拠となり、駆け付けた警察に逮捕されます。

ただ、ベルウェザー新市長の気持ちもわからなくはないかな。
力の強い少数の肉食動物が幅を利かしている社会に、
力は弱いが数だけ多い草食動物が不満を抱くのも当然です。
人種差別の比喩としてならマイノリティを差別する新市長は悪いが、
1割の権力者が9割の市民を虐げている資本主義社会の比喩にも感じられ、
弱者の反撃と考えれば新市長に共感を覚えます。
それにやはり肉食動物が危険なことには変わりないと思うんですよね。
そんな自生したり店に売ってる植物を食べただけで凶暴化するんだからね。
もちろん草食動物も凶暴化するけど、肉食動物ほど強くはないし。
植物を食べなくても、酔ったり怒ったりして暴れることもあるだろうから、
殺傷能力が高い肉食動物はある程度管理されるべきだと思います。

ジュディは警察官に返り咲き、ニックもキツネ初の警察官になり、
2人はバディを組むことになり、めでたしめでたしです。
本作は大ヒットしたし、この世界観はなかなか魅力的なので、
1作で終わらせるのは勿体ないし、続編が製作されそうな気がします。
ただ警察官と詐欺師のコンビの方が面白い気がするので、
2匹とも警察官だと続編作っても微妙かも…。

コメント

ものすごく今更ですし、不必要な情報ですが、アメリカでは駐車違反の取締りはそもそも警察官の仕事じゃないそうですよ。
外部委託のようです。
ジュディの感覚としては警察官として入ったのにデパートの警備員をまかされた、みたいな感覚でしょう。
ですので、バカにしてるというより自分の仕事じゃないと思うのは当然かと

  • 2016/09/03(土) 12:13:53 |
  • URL |
  • 無記名 #-
  • [ 編集 ]

無記名さんへ。

> アメリカでは駐車違反の取締りはそもそも警察官の仕事じゃないそうですよ。
> 外部委託のようです。

そうなんですね。知りませんでした。
日本での緑のおじさんみたいなものなのかな?
ハリウッド映画でも警官や保安官が駐禁切ってるところを
見たことがある気がしていたので、勘違いしていました。

  • 2016/09/04(日) 18:19:56 |
  • URL |
  • BLRPN #-
  • [ 編集 ]

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