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名探偵コナン 純黒の悪夢

これで今年劇場鑑賞した映画30本目です。
昨年は2月中旬に到達していたので、昨年の半分くらいのペースです。
それでもけっこう忙(せわ)しなく映画館に行ったりしている気がするんですが、
今から思えば、昨年はなぜそんなに観に行けたのか不思議です。
仕事の忙しさはそれほど変わってないはずなんですが…。
やっぱりハシゴしなくなったのが大きいかな。
ハシゴしなくなると、観たい映画が週3本公開されてしまうと、
週3回も映画館に行くことになるから、けっこう大変になりますね。
でも歳のせいか、ハシゴするだけの体力がなくなって…。
映画館通いは週2回がちょうどいいかな。

ということで、今日は先週末に公開された観たい映画3本目の感想です。
今週末も観たい映画が3本公開されるので、忙しくなりそうです。

名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)
名探偵コナン2016

2016年4月16日公開。

毎年欠かさず観ている劇場版『名探偵コナン』ですが、
本作「純黒の悪夢」で記念すべきシリーズ20作目になりますね。
そのためか、本作は原作漫画やテレビシリーズでも
最大の敵であり最大の謎である「黒の組織」に迫る物語になっており、
いつもの劇場版とは少し趣の違った物語となっています。
どう違うかと言えば、ミステリーじゃないってことですね。
今回の主人公コナンは、ほとんど推理しません。
事件の犯人(というか正体)が「黒の組織」と端からわかってるし、
客にも推理する余地なんてなく、ミステリーではありません。
「黒の組織」絡みの劇場版としては第13作『漆黒の追跡者』があるけど、
それは「黒の組織」のエピソードといつものミステリーが並行して描かれてたし、
ここまでミステリー要素のない劇場版は初めてですね。
ジャンルで言うならアクション・スリラーになるかな。

別にミステリーじゃないからといって期待ハズレなわけじゃないです。
「黒の組織」絡みの物語は、原作ファンにとっては興味深いでしょうし、
ファンサービスという意味では、20作目の記念作品として相応しいです。
しかし、そこまでファンでもない人には少し厳しいかもしれません。
いつもの劇場版であれば、完全一作完結のミステリーだったので、
一見客でもなんとかついていける内容でした。
しかし今回は原作を購読したり、テレビ放送を毎週欠かさずに見るくらいの
ちゃんとしたファンではないとついていけない(楽しめない)内容です。
たまにテレビ放送を見る程度のライトな客では少々辛いと思われます。
かくいう私も基本的に『名探偵コナン』とは劇場版だけのお付き合い。
テレビ放送も、たまたま年に2~3回見ることがあるくらいです。
テレビ放送は決して視聴率がいいわけじゃないから、
(視聴率は劇場版では常に圧勝する『クレヨンしんちゃん』より低いはず。)
たぶん私同様、劇場版のみのお付き合いの客は多いと思うんですよね。
ライトな客にとって、「黒の組織」関係者がフル出演する本作は、
相当ややこしく感じるのではないかと思います。

私は昔、原作漫画を購読していましたが、「黒の組織」の話が込み入り出した
50巻当たりで話についていけなくなり、購読打ち切った経験があり、
特に「黒の組織」については苦手意識があり、本作も不安でした。
しかしわからないなりに必死に物語について行こうと頑張って観ると、
本作を観終った頃には、「黒の組織」の全体像や構成員の立ち位置、
「黒の組織」を取り巻く各国組織の関係性などが、
ある程度理解できるようになっているので驚きです。
それによりコナンと「黒の組織」との戦いの行方にも関心が湧き、
もう一度原作を読もうか、テレビ放送を見始めようかという気になります。
本作を観た感じだと、原作の物語もかなり佳境に入って来てる気がしますね。

「黒の組織」が物語に絡んでくると、どうしても彼らとあまり関わりのない
レギュラーキャラクターの扱いが悪くなりますね。
お馴染みの警視庁の面々や毛利親子など、本作ではほぼ見せ場なしです。
特にヒロインである毛利蘭の出番がほとんどないため、
劇場版恒例のロマンスもほとんどなく、それもいつもと趣が違う一因かも。
例外的に「黒の組織」と関わりがないのに少年探偵団はいつも以上の活躍。
まぁ少年探偵団のひとりは元「黒の組織」構成員だから、例外的でもないか。
以下、ネタバレ注意です。

ある夜、女スパイが警察庁に侵入し、何かのデータを盗み出す。
「黒の組織」に潜入中のバーボンこと私立探偵・安室こと公安(ゼロ)・降谷は、
車で逃走する女スパイを車で追いかけるが、その途中、
「黒の組織」に潜入していたライことFBI捜査官・赤井も女スパイを追い、
3台による激しいカーチェイスとなります。
どうやら降谷と赤井には組織の壁以外にも何か因縁があるらしいですが、
それについては本作では描かれませんでした。
(きっと一年戦争で戦った因縁なのでしょうね。なんて。)
因縁の2人は足を引っ張り合い、女スパイに逃げられてしまうのです。
しかし女スパイはレインボーブリッジぽい橋で事故って転落し、
頭を打って記憶喪失になり、二輪観覧車のある東部水族館を彷徨います。
この二輪観覧車は本作の重要な舞台のひとつなのですが、
あまり二輪である必要性を感じなかったのは残念です。
二輪だと風景も片側しか見えないし、観覧車として実用的じゃないですよね。

翌日、水族館に遊びに来たコナンら少年探偵団が彼女を発見。
記憶喪失だとわかり、一緒に知り合いを探してあげることにするのです。
しかし元「黒の組織」シェリーこと灰原は、彼女が「黒の組織」のNo.2、
ラムではないかと疑い動揺、こっそりコナンに相談します。
ラムはまだ正体不明ですが、片目が義眼ということだけわかっており、
右目が黒、左目が青のオッドアイの彼女を怪しんだみたいです。
正体隠すのにわざわざ色の違う義眼なんて使うはずないですけどね。
ただでさえ銀髪で嫌でも目立つのに…。
コナンも彼女の身体能力が凄いので、只者ではないと警戒しますが
とりあえず様子を見ることにします。
それにしても、さすがにアレは身体能力異常すぎるでしょ…。
一応ミステリー漫画だし、バトル漫画並みの能力はやりすぎです。
(コナンが秘密道具を使ってやる分には許容範囲ですが…。)

少年探偵団の歩美、光彦、元太は彼女と一緒に二輪観覧車に乗ります。
すると頂上付近で彼女が急に発作に襲われ、
「ハッキはキール、バーボン、スタウト、アクアビット、リースリング」と、
意味不明な言葉を漏らして意識を失います。
キール、バーボンといえば「黒の組織」潜入中のCIA水無とゼロ降谷。
彼女が「黒の組織」関係者なのは間違いなさそうです。(わかってたけど。)
水族館の医務室に運び込まれて検査を受けた彼女ですが、
どうも黒い右目は義眼ではなく黒いカラコンだったようです。
これで彼女は「黒の組織」のNo.2ラムではなかったことが判明しました。
まぁ当たり前の展開ですよね。
原作の展開に影響を与えられない(外伝でなくてはならない)劇場版で
原作で追っているNo.2の正体が判明するはずありませんもんね。
ただ彼女の本当の右目は透明で、オッドアイなのは間違いないようです。
光彩が透明だとやたら瞳が小さいように見えてなんか怖いですね。
彼女は警視庁捜査一課によって警察病院に搬送されます。

コナンは彼女のスマホを解析し「ノックはスタウト、アクアビット、リースリング」
「そしてあなたが気にしていたバーボン、キール」という送信メールを発見。
彼女が「黒の組織」へ潜入している各国の工作員を暴くため、
警察庁からノンオフィシャルカバー(NOC/潜入捜査官)の名簿を盗み出した
「黒の組織」の女スパイだと確信、しかもNo.2ラムの腹心キュラソーです。
宛先は「黒の組織」の幹部(?)ジンで、イギリスMI6のNOCスタウト、
カナダCSISのNOCアクアビット、ドイツBNDのNOCリースリングが
各国でメールの情報を元に粛清されてしまうのです。
そしてキールことCIAのNOC水無、バーボンことゼロのNOC降谷も捕まり…。
うーん、公安警察が降谷ら自前のNOCの名簿持ってるのはわかるけど、
各国の諜報機関のNOCの名簿を共有しているとは考えにくいんだけど…。
それと「黒の組織」って潜入されすぎじゃないですか?
ゼロ、CIA、MI6、CSIS、BND、さらにFBI(赤井)にも潜入されてたし、
謎の組織のわりに構成員の身体検査がザルすぎる気がします。
どこかの倉庫に拘束され、ジンに粛清されそうになったCIA水無とゼロ降谷。
しかしなぜかFBI赤井が救出してくれるのです。
降谷と赤井は足引っ張り合ったり、助けたり、何なんですかね?
この後のクライマックスでも殺し合ったり、協力したりしますが、
どんな因縁があるのかちょっと気になっちゃいます。

記憶喪失のキュラソーは警察庁侵入容疑で公安・風見に引き渡されます。
風見は彼女からNOC名簿を奪い返すため、二輪観覧車に連行します。
彼女には特殊な記憶能力があり、NOC名簿は全て記憶しているそうです。
でも記憶喪失中なので、思い出すことは出来ませんが、
二輪観覧車の特殊な環境でなら、記憶と共に思い出せるみたいです。
ジンはキャンティ、コルンを呼び、巨大アーム付きのプロペラ機で、
NOCを記憶したキュラソーを公安から奪還しに向かいます。
ベルモットが停電させてキュラソーの乗っている観覧車を停止させ、
その隙に観覧車のゴンドラごと収容する計画です。
ところが頂上付近で記憶を取り戻したキュラソーは、
なぜか組織に戻りたくないみたいでゴンドラを抜け出し逃走するのです。
本当になぜ記憶が戻った途端に組織を裏切るのか理解できませんでした。
彼女にとって直属の上司ラムは命の恩人でもあるみたいなのに…?
ジンは裏切り者を粛清しようと、プロペラ機から掃射して彼女を撃ち落とします。

ジンは観覧車に仕掛けた爆弾の起爆スイッチを押すが、
寸前にゼロ降谷が爆弾解体済みで事なきを得ます。
なんでも降谷は元爆弾処理犯の故・松田と警察学校の同期で、
松田から爆弾処理の技術を教わった、正式に学んだわけではなく、
友達に教わった知識で爆弾処理するなんてリスキーすぎますよね。
コナンの「花火ボール」でのアシストを受けて、FBI赤井がプロペラ機を狙撃。
ローターが故障し撤退を余儀なくされたジンでしたが、
去り際に乱射し、観覧車の車軸を破壊し、観覧車が地面を転がり始め、
蘭を含む大勢の客がいる水族館の方へ向かって行きます。
あわや大惨事でしたが、なんとコナンが探偵グッツ「伸縮サスペンダー」と
「どこでもボール射出ベルト」で止めてしまうのです。
直径100メートルくらいありそうな観覧車の暴走を、
身に付けている道具だけで止めるなんて、ちょっと無茶すぎて笑えました。
コナンが凄いというか、そんな強度の道具を発明した阿笠博士が凄すぎ!

ただ実際は、コナンの探偵グッツだけでは完全には止め切れず、
最後は致命傷を負ったキュラソーがクレーン車で特攻して、
自らの命と引き換えに観覧車の暴走を止めたのでした。
彼女は作中で二回も三回も高所から落下たのに死なないなんて不死身ですね。
キュラソーはどうやら水族館の客を助けたかったのではなく、
観覧車のゴンドラ内に取り残されていた少年探偵団を救いたかったようです。
殺人も厭わぬ極悪犯罪組織の女スパイだった彼女が、
記憶喪失中に仲良くなった少年たちを命懸けで助けるという、
なんとも感動的な展開ですが、彼女と少年探偵団の交流なんて、
オセロとかキーホルダーあげたりとか、それほど深く描かれてないので、
命を懸けるほどの仲でもないだろうと思ってしまいます。
まぁ少年探偵団にはシェリーこと灰原もいたので、
元太たちではなくシェリーに対して何か想いがあったのかもしれません。

キュラソーは死んだものの、彼女の自己犠牲で観覧車は止まり、
少年探偵団も客も助かって一件落着です。
No.2ラムの腹心なんて設定だとかなりの重要人物になるので、
もし生きていたら原作に影響を及ぼしかねないのは明白だから、
キュラソーのデッドエンドは予想出来ちゃいました。
原作も十年ちかく読んでないし、テレビ放送も見てないので何とも言えないが、
本作だけを観て思ったことは、ラムの正体ってベルモットじゃないかな?
キュラソーとベルモットの絡みを見ているとそんな気がしました。
ベルモットがキュラソーを殺そうとしてラムが止める回想シーンがありましたが、
ラムは姿を見せず加工された声だけの登場だったし、必要性を感じないシーンで、
ラムの正体がベルモットではないとミスリードさせる意図がある気が…。
エンドロールにキャスト空欄でラムの名前が流れるのも、
加工された声の主が本作のキャストの中にいることの暗示な気がします。
あくまで本作だけを観ての予想なので、全く的外れかもしれないけど…。

「黒の組織」絡みの話で、全く期待はしてなかったんだけど、
「黒の組織」関係者の相関関係を一気に学べたので、
今後も『名探偵コナン』と付き合っていく上ではよかったかも。
ただ酒のコードネームは覚えやすいけどゴッチャになるし、
バーボンこと安室こと降谷のように、偽名や本名など、
何個も名称を持ってる人物が多いのでやっぱりややこしいです。
次作は西の名探偵・服部絡みの話なので、
一見さん大歓迎のいつものミステリーに戻りそうですね。
紅葉の季節の物語になりそうですが、もちろん4月公開のGW映画です。

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