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ポルターガイスト

今日の気になるニュース。

今月日本公開されるディズニーの『ズートピア』に、
日本公開版だけに登場するご当地キャラがいるそうです。
ディズニー映画の日本版にだけ登場するキャラクターといえば、
『プレーンズ』のサクラや『シュガー・ラッシュ』のミンティがいますが、
ご当地キャラが登場するのは日本の他に中国、オーストラリア、ブラジルだけ。
ディズニーの日本への気遣いが嬉しいですね。

『ズートピア』は高度な文明社会を築いた動物たちの物語で、
ご当地キャラももちろん動物で、テレビキャスター役なのですが、
北米他で公開されるスタンダード版はムース、中国はパンダ、
オーストラリアはコアラ、ブラジルはジャガーのキャラです。
なかなかお国柄を表した動物チョイスだと思われますが、
気になる日本版はというと、タヌキのキャラで…。
正直ちょっと「なぜ日本がタヌキ?」って思ってしまいました。
アメリカ人は日本の代表的な動物といえばタヌキを連想するのかな?
タヌキは日本ではあまりいいイメージの動物ではないので、
「日本人をタヌキ扱いか?」と思うと、ちょっと引っかかるものがあります。

でもたぶんディズニーも悪いイメージでチョイスしたわけではないでしょう。
なにしろタヌキは東アジアにしかいないので、アメリカ人は知りませんから。
たぶんディズニーのことだから、ジブリの『平成狸合戦ぽんぽこ』あたりから
インスパイアされただけではないかと思います。
とにかく日本限定のレアキャラ「マイケル・狸山」に注目です。

さて、今日も映画の感想です。

ポルターガイスト
Poltergeist.jpg

2016年4月2日リリース。

本作は1982年にスティーブン・スピルバーグが製作した
ホラー映画『ポルターガイスト』のリメイクです。
旧作はアカデミー賞に3部門でノミネートされたり、続編も2本製作されるなど、
傑作と評判だったらしいですが、34年も前なので私は観れていません。
それが今度はサム・ライミ製作でリメイクされたわけですが、
全米ボックスオフィス初登場4位で、グロスも旧作の半分ほど。
評判もイマイチで、日本では劇場公開もされない凡作になりました。

凡作になった原因はいろいろ考えられそうですが、
私が見て思ったのは、ストーリーが古典的すぎることですかね。
よく言えば王道、悪く言えば古臭い展開です。
やっぱり34年前の映画のリメイクなので、旧作当時は斬新でも、
今となっては使い古され、カビが生えてしまったようなストーリーです。
ストーリーだけではなく、技術的な面もそうかもしれません。
旧作の特に評価されたところは『スター・ウォーズ』の特撮スタッフによる
当時画期的だったVFXの数々ですが、それも今となっては平凡な技術。
もちろん旧作よりも映像的に向上しているのは間違いないでしょうが、
それ以上にVFX技術が進歩しているので画期的とは言えません。
リメイクするにしても旧作に準拠しすぎずに、
もっと斬新なストーリー展開や映像を取り入れるべきでした。

あとホラー映画として致命的なのは、微塵も怖くないということです。
R指定が一般的な超常現象ホラーなのに、本作はPG指定(全年齢対象)…。
結果的にPG指定になったというよりは、子供でも楽しめるようにと
意図的に怖さを抑えているように感じられます。
というのも、作中の超常現象の数々がホラー映画のものというよりは、
まるでファンタジー映画の魔法のような現象ばかりだからです。
たしかに子供でも楽しめるのはいいことかもしれませんが、
大人の鑑賞には物足りなさ過ぎると思われます。
なお、子供も楽しめるからと言って家族で鑑賞するのはオススメしません。
親子で見るにはちょっと気まずいシーンもあるので…。

ホラー映画としては物足りない本作ですが、
端からホラー風味の子供向けファンタジーとして見れば、
それなりに楽しめるかもしれません。
主人公の怖がりな男の子が幼い妹を助けるために勇気を振り絞る物語で、
なかなか微笑ましいアドベンチャー映画だったりします。
そんな子役たちもなかなか可愛いです。
なので売り方次第では、もう少しヒットできたかもしれません。
以下、ネタバレ注意です。

物語はボーウェン一家が新しい家に引っ越すところから始まります。
ボーウェン一家は父エリックと母エイミー、中学生くらいの長女ケンドラ、
小学校低学年くらいの長男グリフィン、幼い次女マディの5人家族です。
どうも父エリックが勤め先を解雇され、今まで住んでいた家を手放して、
安いボロ家に引っ越さざるを得なくなったみたいですね。
いや、ボロ家と言うほどでもないけど、近所に高圧線用の鉄塔が何本も立ち、
電磁波で健康被害を受けてしまいそうな場所です。
高圧線鉄塔と健康被害の因果関係は証明されてはいませんが、
出来るならあまり住みたくないと思うところで、安いのも納得です。
しかし安い理由はそれだけではなく、不動産屋は隠してましたが、
この場所はもともと墓地だったことが後々判明します。
しかも墓地移設の時に、墓石だけを移設したのだとか…。
まだ地面の下に遺体が埋まっている、とんでもないワケアリ物件です。
電磁波の影響なのか、家中に静電気が充満しているみたいで、
ドアノブに触ると髪が逆立ち、階段の手すりに当たるとバチッとなります。
いくら鉄塔が近いとはいえ、そこまで露骨な電磁波被害は考えにくいので、
これも超常的な何かによるものなのでしょうね。

長男エリックはこの家に気味悪さを感じますが、
もともと怖がりなので両親も「またか」って感じで相手にしてくれません。
また、次女マディは見えないお友達と遊んだり話したりするようになりますが、
ある夜、マディが砂嵐画面のテレビに向かって話しかけており、
誰と何を話していたのかと聞くと、「お友達がこっちに来る」と答えます。
母は「子供が見えないお友達を作るのはよくあること」と気にしませんが、
兄エリックは妹マディのことが心配になるのです。
この少女が砂嵐画面のテレビに話しかけるシーンは旧作でも有名なシーンで、
旧作を見てない私でも知っていますが、やっぱりこのシーンは、
薄型テレビよりもブラウン管テレビの方が不気味ですね。
ある日、妹マディの部屋から廊下にボールが転がって来て、
兄エリックが部屋を見に行くのですが、誰もおらず…。
しかし廊下に戻ると、そこに漫画本で出来たタワーが作られていて…。
これまで家電の誤作動とか、原因が電磁波かもしれないものばかりでしたが、
さすがに電磁波では漫画本タワーはあり得ないので、絶対に心霊現象です。
でも霊が漫画本タワーを作る意味もわかりませんけどね。
エリックはすぐに母に報告するが、やはり信じてもらえず…。

ある日、両親が夜遅くまで出掛けることになり、子供3人で留守番することに。
長女ケンドラがリビングでスマホを弄っていると、画像に乱れが…。
電波の乱れが大きくなる方向に歩いて行くと物置に到着。
物置に入ると床が割れて中から腕が出てきて、彼女の足を掴むのです。
一方、長男エリックは自室でピエロの人形に襲われ、
更に天窓が割れて、動き出した庭の木の枝に捕まってしまいます。
そして次女マディはクローゼットの中の異次元に浚われてしまうのです。
エリックは「妹を一人にした僕のせいだ」と責任を感じます。
帰宅した両親もその状況に驚きます。
それにしてもこれらの怪奇現象って、全然ポルターガイストじゃないですよね。

その後、テレビの砂嵐画面から「ママ」とマディの声が…。
娘が異次元に行ってしまったと気付いた両親は
母エイミーの母校の超常現象学科研究室に相談することにします。
研究室のパウエル博士は「霊や呪いではなくポルターガイストの仕業」と断言。
いやいや、ポルターガイスト現象自体、霊の仕業なんだけど…。
さっそくパウエル博士らは特殊な機器を使って家を調査。
でも研究所の学生ボイドは、父エリックが無職なので、狂言誘拐を疑ってます。
そんな現実主義な彼が、なぜオカルトな研究室に所属したのか…。
ところが彼が例のクローゼットを調べると、異次元の穴を発見。
博士曰く、異次元はあの世で、この世である物理的次元と重なっており、
異次元に入ることでマディを連れも戻すことが出来ると考えます。
そしてノイズ除去装置とサーモグラフィを使ってマディの位置を見付けます。
マディは異次元にいるので、物理的次元から見えるのは彼女の影だけ。
父エリックは娘の影を追って2階にある例のクローゼットまで行き、
壁を叩き割って異次元の入り口を発見。
そこから吸い込まれた机が、1階のリビングの天井に出現します。
どうやら異次元はクローゼットが入り口で天井が出口のようです。

パウエル博士はこのケースは自分たちだけでは手に余ると考え、
心霊番組に出演する霊能力者で元夫のキャリガン・バークに協力を要請。
バークはすぐ来てくれるのですが、長女ケンドラが嬉しそうなんですよね…。
彼女は番組ファンなので有名人に会えて嬉しいのでしょうが、
妹マディが異次元に浚われてるのに、姉ならもっと心配するでしょ普通。
一方、兄グリフィンの方は妹をとても心配していて、いいお兄ちゃんですね。
バークはまず異次元の入り口から出口まで命綱を張ります。
そしてドローンを異次元内に入れ、マディを探すのです。
ドローンを使うなんて今時で、たぶん旧作ではなかった展開でしょう。
ただこのドローンはバークの私物ではなく、グリフィンのオモチャで、
しかも父エリックが最近買い与えたものなんですよね。
その時に姉ケンドラにもスマホを買い与えているんですが、
失業して金に困ってるくせにそんな無駄遣いするなんて納得できません。
ドローンを使うための伏線でしょうが、無理がありすぎます。
なのでこのオリジナル展開はちょっと関心できませんね。
ドローンで妹マディが亡者たちに襲われているところを見たグリフィンは、
家族を振り切って入り口から異次元に飛び込みます。
そして異次元内で妹と再会し、命綱を頼りに出口から脱出。
見事にマディを連れ帰って一件落着です。

と思いきや、異次元の亡者たちはまだマディを諦めておらず、
ボーウェン一家が家を捨てて車で逃げようとすると、車を横転させ、
再びマディを異次元に吸い込もうとするのです。
どうやら亡者にとってマディは天国に導くためのランタンのようなものらしく…。
亡者は墓地に埋葬されていたの人々の霊だと思うけど、
墓石がないくらいで成仏できないなんてちょっと納得できないかな。
バークは「光に導けるのは私だけだ」とマディの代わりに異次元に飛び込み、
一家は家から脱出に成功し、その直後、天に昇る光が差し、家が崩壊します。
バークが身を犠牲に一家を助けたわけで、彼は異次元に飲まれた、
と思いきや、本作の最後にパウエル博士と一緒に心霊番組に出演する彼が。
理屈はわからないけど、バークも無事に戻ってこれたみたいで、
これで本当に一件落着です。

亡者たちは天に召されてポルターガイストは完全に消滅したと思われるし、
誰ひとりとして死なないで済んだので、後味のいい終わり方ですが、
如何せん、最後の展開は蛇足だった気もするんですよね。
グリフィンが勇気を出して妹マディを救出したところで終わった方が、
物語的にスッキリしている気もします。
まぁそれだと霊能力者バークの活躍の場がほとんどなくなるけどね。

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