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モンスター・ホテル2

また最近、批判的な感想ばかり書いている気がします。
私も出来れば楽しい映画を見たいし、批判させないでほしいですが、
感じたことを正直に書くと批判ばかりになっちゃうんですよね。
ただ知人に「この映画はダメだったね」みたいなことを言うと、
「そう?」と言われることも間々あり、当たり前のことだけど、
私が駄作だと思った映画でも良いと思う人もいるので、
人の感性は多様で面白いなと思います。
あ、別に批判することを大目に見てほしいわけではないですよ。
ただ最近、世間と私の感性のズレが大きくなっているように感じることが多く、
世間に取り残されているような不安を覚えることがあります。

映画や音楽もそうですが、特にお笑いにその兆候が強いです。
「R-1ぐらんぷり」で決勝進出12芸人の中で下から3番目だと思った
ハリウッド・ザコシショウがまさかの優勝してしまったり、
オリラジの面白くない新ネタ「PERFECT HUMAN」が絶賛されていたり…。
いや、「PERFECT HUMAN」が面白くないというのは語弊があるかな。
面白いかどうか以前に冷や汗が出るんですよね。
PSYの「江南スタイル」をあんなに堂々とパクるなんて恐ろしいです。
パクリはお笑いの手段のひとつなので、単なるネタなら問題ないですが、
それを音源化し、販売し始めたらヤバイですよ。
本当にオリラジのオリジナルネタだったら笑えたかもしれないけど。

ということで、今日はオリラジ藤森も参加している映画の感想です。

モンスター・ホテル2
Hotel Transylvania 2

2016年3月23日リリース。

本作はソニー・ピクチャーズ・アニメーション(SPA)の最新作です。
日本ではディズニー以外のCGIアニメ映画が苦戦することが多く、
ドリームワークスやブルースカイなど、有名アニメーションスタジオ作品が、
次々と日本劇場公開を見送る中、なぜかSPAは劇場公開を続けていました。
しかし本作でついに劇場公開を断念し、ビデオスルーに…。
実際はユナイテッド・シネマ数館で、超小規模上映されていますが、
ビデオリリース前のお披露目上映なので、事実上のビデオスルーです。
SPAも劇場公開を見送るようになってしまったのは残念です。

アメリカでも不人気だった映画であればビデオスルーも致し方なしですが、
本作のような大ヒット映画はとりあえず劇場公開しておくべきです。
前作はアメリカで9月の歴代オープニング記録を塗り替えた大ヒット作ですが、
本作はその前作の9月の歴代記録を自ら塗り替えた前作以上の大ヒット作。
この記録はアニメ映画に限ったものではないので、
それがどれほど凄い記録かは推して知れるでしょう。
まぁ9月は一年で最も客入りが悪い月ではあるみたいですが、
最終成績約1億7000万ドルで、吸血鬼映画史上6位の大成績です。
(上位は全て『トワイライト』なので、吸血鬼映画シリーズ史上2位ですね。)
そんな映画史に残る記録的作品を簡単にビデオスルーしちゃダメです。
大ヒットシリーズなので当然続編も決まっていますが、
本作がビデオスルーなら続編が劇場公開される可能性もなくなります。

たしかに前作が日本で全く振るわなかったから、
本作の劇場公開を躊躇したのもわかりますが、
日本以外ではヒットしてるんだから内容は面白いはずなので、
宣伝などのやり方次第では日本でも勝負できるはずです。
今まで日本はディズニーの独壇場だったのに、
『ミニオンズ』のイルミネーションはその牙城を崩せたのだから、
SPAにもやって出来ないことはないはずです。
日本はアメリカ、中国に次ぐ市場規模なんだから、
簡単に劇場公開を諦めるのは勿体ないですよ。

しかしSPAも本作を劇場公開すべきか悩んだように思われます。
というのも、本作の日本語吹替のキャスティングを頑張っているからです。
なんと劇場公開された前作で起用したタレント声優を続投させているのです。
しかも川島海荷、オリラジ藤森、我修院達也、クリス松村など、けっこう大量。
彼らはタレントとしてそれほどビッグネームとは言えないまでも、
プロ声優よりもギャラは高いと思われます。
普通ビデオスルーになったらギャラをケチってプロ声優に交代させるのに、
それどころか新キャストとして稲川淳二まで投入してるんだから驚きです。
逆にオリジナル声優の方はマーレイ役が交代してしまいましたが、
これはギャラの問題ではなく、前任シーローの薬物絡みのレイプ容疑のため。
いくら寛容なハリウッドでも子供向け作品に彼を起用できませんね。
まぁオリラジ藤森も子供向け作品に出ていいかどうかは甚だ疑問ですが、
彼のチャラ男演技の代わりは誰も務まらないので、この続投には好意的です。
前作が日本で倦厭された原因の一端も彼の起用にあるわけですが、
ここまで来たならビデオスルーでもシリーズ終了まで続投するべきでしょう。
それくらいの気持ちがないなら、タレントは声優をするべきではないし、
キャスティングする側もタレントを起用するべきではないです。

内容については、正直前作の方が面白かったです。
前作が思わぬ大ヒットしたから、二匹目のドジョウ狙いで製作した感じで、
脚本にちょっと急ごしらえ感を覚えてしまいます。
前作の約7年後の話になりますが、実際には前作から3年しか経っておらず、
ちょっと飛ばしすぎな気がするんですよね。
物語的にも3作目か4作目に相応しい内容だと思いました。
主人公カップルに子供が生まれるなんて物語は
『シュレック』でも『アイス・エイジ』でもシリーズ4作目くらいの出来事で、
どちらかといえば行き詰った時に使用する展開ですからね。
そして大抵あまりいい評価は得られず、シリーズの寿命を縮めます。
『ハッピーフィート』シリーズがいい例です。
あと前作で散見されたユニバーサル・モンスターズのパロディが少なく残念。
そこからの新ネタ、新キャラは『オペラ座の怪人』くらいしかなく、扱いも雑。
他にも魅力的な新キャラも少ないし、やっぱりヤッツケ感がありますね。
以下、ネタバレ注意です。

モンスターが働くホテル・トランシルバニア。
吸血鬼のメイヴィスと人間のジョニーは結婚します。
前作で人間嫌いの父ドラキュラからも交際を認められた2人でしたが、
もう結婚なんて気が早いというか、展開が早いですね。
100歳近い年の差なので、交際するのは問題ないにしても、
将来を考えると結婚は控えた方がいい気がしますが…。

そして一年後、メイヴィスは男の子を出産し、デニスと名付けます。
吸血鬼と人間の子供が吸血鬼か人間かはわからないみたいですが、
ドラキュラは孫を吸血鬼だと信じ、吸血鬼風にデニソヴィッチと呼びます。
しかしデニスはコウモリに変身することも出来ず、キバも生えず、
しかも同じコウモリ男でも吸血鬼よりもバットマンが好きで、
モンスターといえば『セサミストリート』のような子供番組のキャラを連想する
普通の人間の男の子のような感じです。
漫画や映画などでは、吸血鬼と人間の混血はダンピールとか呼ばれ、
吸血鬼とも人間とも違う存在として描かれることが多いですが、
本作の場合は必ずどちらかになり、混血とはならない感じです。
5歳の誕生日までに吸血鬼にならないと人間と確定するみたいで、
デニスが5歳目前になると孫を吸血鬼にしたいドラキュラは焦ります。

メイヴィスは息子がどちらでも構わないけど、ほぼ人間だと確信し、
人間の子供にはモンスターだらけの環境は危険だと考え、
夫ジョニーの実家カリフォルニア州サンタクルーズに引っ越すつもり。
娘と孫と離れるのが嫌なドラキュラは意地でも孫を吸血鬼にするため、
デニスを修業の旅に連れ出すことにするが、メイヴィスが賛成するはずないので、
ジョニーに彼女を引越し先の下見に連れ出すように頼みます。
意外にもジョニーは故郷よりトランシルヴァニアで暮らしたいみたいで、
義父ドラキュラの計画に協力することに。
まぁ刺激的な環境だから、冒険好きなジョニーには楽しいのかもしれないけど、
息子が本当に吸血鬼になったら父親として困る気がするんですけどね。
まぁそんなことで困る男なら吸血鬼の妻なんか娶らないか。
ドラキュラも孫を吸血鬼にしたいなら、孫を噛めばいいだけな気がしますが…。

修業の旅にはデニスの他にフランク(フランケンシュタインの怪物)、
マーレイ(ミイラ男)、ウェイン(狼男)、グリフィン(透明人間)といった
ドラキュラの親友たちが同行することになります。
(ついでにブロビー(ブロブ/人喰いアメーバ)も勝手についてきます。)
彼らは人間の脅かし方、狩りの仕方、呪文の使い方など、
立派なモンスターになるために必要な技術をデニスに教えますが、
彼ら自身かなりダメモンスターなので、いずれも失敗します。
人間たちのいるところで修業するんだけど、
人間たちも普通にモンスターの存在を認知しているみたいです。
ビックフットがサッカーのドイツ代表でキーパーしてたりします。
(オリバー・カーンよりも鉄壁の護りです。)
前作はそんな設定じゃなかった気がするけど、この数年で変わったのかな?
ホテル・トランシルヴァニアも人間の客も宿泊可能になってるし。
サンタクルーズのジョニーの実家の近所にもパンドラゴーラという
元ネタもよくわからないモンスターが住んでるし、それなら引っ越す意味ないね。

ドラキュラは孫デニスの教育を、吸血鬼のサマーキャンプに任せることに。
しかし吸血鬼界も何かとうるさいご時世なのか、スパルタ教育は行われず、
安全第一のなんとも生易しいユトリ教育で…。
これでは埒が明かないと考えたドラキュラは、「獅子の子落とし」よろしく、
デニスを高い塔の上から投げ落とすのです。
こうすれば嫌でもコウモリ化するだろうという荒療治ですが、
地面目前になってもデニスはコウモリになれず…。
慌ててドラキュラも飛び降り、間一髪のところで助けますが、見物人により
この動画がネット上にアップされ、サンタクルーズのメイヴィスが見て激怒。
彼女は急いでホテルに戻り、「パパのそばが一番危ない」と父を説教。
誕生日後すぐに引っ越すことを宣言し、ドラキュラ意気消沈です。
それにしても吸血鬼は写真に映らないのに、なぜ動画には映るのか…。

メイヴィスはデニスの5歳の誕生日に、祖父ヴラドを招待します。
ヴラドはデニスにとっては曽祖父ですね。
ヴラドは昔のドラキュラに輪をかけて人間が大嫌いなので、
ドラキュラは娘の結婚式にも招待しませんでしたが、
メイヴィスはそのことを知らなかったみたいでウッカリ招待するのです。
ジョニーはコスプレで吸血鬼のふりをすることになります。
彼は前作ではゾンビのふりをしていましたね。
誕生日に参加したヴラドは曾孫にキバが生えてないことに気付き、
「成長が遅いようだが脅かせばキバが飛び出すだろう」と、
デニスの大好きな『セサミストリート』っぽい番組の優しいモンスターキャラ、
ケーキーに憑りついて大暴れさせ、デイブを驚かそうとしますが、
それを見たデニスは驚くと言うよりも悲しくて、
親友ウィニー(狼男の娘)と一緒に逃げ出してしまいます。

ジョニーが人間であることもバレ、曾孫デミスも人間に違いないとわかり、
ヴラドは「人間の曾孫など許さん」と大激怒。
それを聞いたドラキュラは「人間でも吸血鬼でも可愛い孫だ」と反論。
この言い争いで、ドラキュラもデニスが人間でもいいと思い直せたようです。
息子に猛反論され、意外にもヴラドも納得してしまいます。
まぁドラキュラは妻を殺されたから人間を恨んでたわけだけど、
ヴラドは特に理由もなく人間を毛嫌いしていただけですからね。

しかしヴラドに同行していた手下の巨大コウモリ男ベラは納得せず、
「人間とモンスターは敵だ!」とデニスとウィニーを拉致。
仲間の巨大コウモリ男を呼び出して、ホテルをぶっ潰そうと企みます。
ベラがウィニーを投げ飛ばしたことに激怒したデニスは
吸血鬼の能力が発現し、コウモリに変身して脱出します。
ドラキュラたちも駆け付けて、巨大コウモリ軍団と激しい戦いになり、
ヴラドも協力してくれ、巨大コウモリ軍団を撃退するのです。
デニスも無事吸血鬼になり、引っ越す必要もなくなり、めでたしめでたし。
いや、子供が吸血鬼になるなんてめでたいどころか不幸な話ですよ。
正直予想できたオチとはいえ、あまり望ましくない展開でした。
せっかく祖父も曽祖父もデニスが人間でもいいと思い直したところなのに…。
それにデニスが人間の方が、3作目は面白い話にできる気がするのにな。

どうせ日本では劇場公開されない『モンスター・ホテル3』は、
2018年9月21日に全米公開される予定です。
また9月の歴代オープニング記録を塗り替えられるか注目です。

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