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アロハ

今日の気になるニュース。
『アベンジャーズ』のシェアード・ワールドである海外ドラマが
Netflixで配信されていますが、『デアデビル』『ジェシカ・ジョーンズ』
『ルーク・ケイジ』に次ぐ第4弾『アイアンフィスト』の主演が、
白人俳優フィン・ジョーンズに決定したことが批判されています。
どうやらアイアンフィスト役にはアジア人俳優を希望する声が多いようです。
原作のアイアンフィストは中国拳法を学んだ白人だった気がするので、
白人が演じて何が悪いんだと思ってしまいましたが、
アカデミー賞候補が白人だらけだった問題が飛び火した感じで、
アベンジャーズにアジア系ヒーローがいないことが問題視されたみたいです。
私としては、日本の戦隊ヒーローに白人や黒人がいないのと同じで、
白人がマジョリティであるアメリカのヒーローチームに
アジア人がいなくても別にいいじゃないかと思ってしまいます。
まぁ日本人や日系人ヒーローがアベンジャーズに加われば、
日本人として誇らしいことではありますが、同じアジア系ヒーローでも
中国系や韓国系だったら嫉妬するので、全員白人の方がマシです。
『X-MEN:アポカリプス』に登場する日系女性ヒーローのサイロックが、
中国系女優のオリヴィア・マンに決まった時も複雑だったし…。
(マンはハーフなのでまだマシだったけど。)

もっと言えば、別にハリウッド映画でアジア人を見たくないかも。
『攻殻機動隊』のハリウッド版にビートたけしが出演することになりましたが、
そうなるとスカーレット・ヨハンソンが草薙素子を演じる違和感が強まるので、
あまり歓迎されたことではないと思ったし。
このようにハリウッド映画などで白人俳優が非白人役を演じることは
ホワイトウォッシュ・ロール(白塗りの役)などと揶揄され批判されますが、
製作サイドも人種差別でキャスティングしているのではなく、
商売としてヒットするために人気俳優をキャスティングしてるだけ。
そして人気俳優には白人が多いというだけな気がします。

ということで、今日はホワイトウォッシュ・ロールで批判された映画の感想です。

アロハ
Aloha.jpg

2015年5月29日全米公開。

本作は全米ボックスオフィス初登場6位だったロマコメです。
全米公開時にヒットしなかった、というか大コケしたので、
日本では劇場公開を見送られたばかりか、ビデオスルーすらも見送られ、
動画配信のみのリリース(最速で昨年9月かな?)になりました。
好きな俳優ブラッドリー・クーパーの主演作なので見たかったけど、
ネット課金に消極的なので有料動画は見れないのですが、
彼女がNetflixに加入したので、彼女の部屋で一緒に見ることに。
しかし如何せん大コケして日本でビデオリリースすら見送られた作品なので、
それほど面白いはずもなく、というか完全なる駄作なので、
付き合って退屈そうに見ていた彼女には申し訳なかったです。
でも自社オリジナルドラマが売りのNetflixですが、
日本未公開ハリウッド映画も見れるのは魅力的ですね。
彼女に迷惑かけないためにも、私も加入すべきかな。

本作の何がダメだったのか説明は難しいですが、
ロマコメなのにロマンス展開が少なすぎるからかもしれません。
主人公が宇宙開発事業のためにハワイを先住民から買収する話ですが、
そこに彼を手伝うために派遣された米空軍の女性大尉や、
元カノとのロマンスが盛り込まれるけど、なんか取って付けたような感じ。
そもそもロマコメの主要客層である女性の多くは、
宇宙開発やら土地買収やらの政治的な話に興味がないしね。
逆にもっと宇宙開発や土地買収の話に的を絞れば、
ポリティカルサスペンスとしてもう少し面白くなりそうな感じがします。
特に米軍基地問題を抱える沖縄を有する日本の状況と、
本作のハワイの状況というのは、少しだけ繋がるところもあるので、
基地問題に多少でも関心がある日本人なら、その展開は興味深いはずです。
以下、ネタバレ注意です。

昔、ハワイ基地で働いていた元米空兵ブライアンは、
アフガニスタンで負傷して退役しますが、仕事で古巣のハワイ基地を訪れます。
どうも基地拡充のために先住民と交渉して地鎮祭を行うみたいですが、
彼がどんな仕事をしているのか、ロクに説明がないので戸惑いました。
主人公の立場が理解できないので、物語に気持ちが入りにくいです。
物語が進むにつれて、徐々に立場がわかってくるのですが、
人工衛星を打ち上げようとする民間宇宙開発会社のウェルチに雇われて、
土地を米空軍に譲るように原住民と交渉するのが仕事みたいです。
いわゆる軍事コンサルタントですね。
なぜ民間の人工衛星打ち上げに空軍が絡んでくるのかよくわかりませんが、
たぶん人工衛星の打ち上げは米空軍の管轄なのでしょう。
ただ、ブライアンは基地の新しいゲートを作るために先住民と交渉するようで、
それが人工衛星打ち上げと何の関係があるのかは理解できず…。
結局最後までブライアンの明確な立場は理解できませんでした。
私の理解力不足でしょうが、これでは物語を楽しめなくて当然です。

その交渉には空軍の女性大尉アリソンが同行します。
彼女は先住民のクオーターらしく、ハワイ文化をリスペクトしています。
ハワイ文化というかスピリチュアルな物事を信じているみたいで、
ハワイの自然のエネルギー「マナ」やハワイの精霊「メネフネ」、
見たら死ぬ「ナイト・マーチャーズ」などを信じる不思議ちゃんです。
ただ演じるのがエマ・ストーンで、先住民(黄色人種)の混血には見えません。
まぁクオーターなら血も薄くて外見に影響がないのかと思いましたが、
彼女の片親が先住民と中国人のハーフという設定なので、
彼女は黄色人種のハーフということになるんですよね。
生粋の白人にしか見えない彼女をキャスティンしたのは如何なものかと…。
まぁアジア系ヒロインでは人気でないだろうから苦肉の策でしょうが、
このキャスティングが差別的だとして批判されたことも、
本作の大コケの一因であるため、無駄な策でしたね。

一緒に行動するうちに、いい仲になるブライアンとアリソンですが、
ブライアンが軍事衛星を打ち上げようとしていることに気付いたアリソンは、
大好きなハワイの空を汚されると思って幻滅します。
自分は戦闘機でハワイの空を飛びまくってるくせに、何を今更って感じですが、
なんとこの軍事衛星には核兵器まで搭載しているらしくて…。
人工衛星に武器を搭載することは国際法で禁止されていますが、
ロマコメとは思えないSF的な陰謀論の超展開に失笑です。
ある時、中国から攻撃的なハッキングを受けたため、
急遽、核弾頭を搭載した人工衛星を発射することになります。
てっきり先住民から買った土地に発射台を建てるのかと思ってましたが、
発射台はすでに海上に建てられており、そこから打ち上げます。
それならなぜブライアンが先住民との土地買収交渉をしたのか、
いよいよわからなくなって混乱してしまいました。
ブライアンの指揮のもと、人工衛星は発射され、軌道上に乗るが、
彼は失望したアリソンに見直してもらうために、
膨大な量の音楽データをアップロードし、衛星を破壊するのです。
そんな私情で数億ドルのプロジェクトを無駄にするのも信じられませんが、
大量のデータが送られてくらいで物理的に破壊される衛星も無茶苦茶です。

当然、米空軍からこっ酷く怒られ、告訴されるブライアンでしたが、
破壊した人工衛星に核弾頭が搭載されていたことが明らかになり、
犯罪者から一転、国を救った英雄になります。
核搭載はウェルチが勝手にしたことで、米軍も知らなかったみたいです。
無罪放免されたブライアンはアリソンとよりを戻して、めでたしめでたし。
もう「なんじゃこりゃ?」って感じの作品でした。
今回は無料で見たのでこの程度で済みましたが、
もし金払ってたらもっと口汚く罵っていたのは間違いないです。
劇場未公開もビデオスルー・スルーも当然の作品でした。

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