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ザ・ブリザード

今日の気になる映画ニュース。
『スター・ウォーズ』エピソード8が2017年12月15日に
世界同時公開されることになったそうで、思ったよりも遅いですね。
エピソード7こと『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が
昨年12月18日公開だから、続編公開まで丸2年もかかっています。
せっかく超絶大ヒットしたのだから、その熱が冷めやらぬうちに
続編公開した方がいいように思うのですが…。
まぁその繋ぎとして、スピンオフ『ローグ・ワン』が今年12月公開されます。
さすがはディズニー、抜け目がないです。

私もエピソード7は公開とほぼ同時に観ているのですが、
ある事情でブログに感想を掲載できないでいます。
『アバター』を軽く上回り、史上最大のヒット作になった作品なので、
映画感想ブログとして、その感想を書けてないのは不本意です。
ビデオリリースされたら、一度見返して、今度こそ感想書くつもりです。

ということで、今日はディズニー映画の感想です。

ザ・ブリザード
The Finest Hours

2016年2月27日日本公開。

私は3D映画に価値を見出せてないので、3Dの追加料金を払うのが嫌ですが、
本作は近所のシネコンで3D版の上映しかなく、仕方なく3D字幕版で観ました。
少しでも追加料金分の負担を軽くするため、ファーストデイに鑑賞しましたが、
やっぱり(メガネ持参で)300円余分に払わされているという意識に苛まれ、
2D版で観る時よりも評価は厳しくなってしまいます。
というか、実際に3D版は2D版よりも眼に負担が掛かり、
映像も見辛いのは間違いないので、評価が下がるのは当たり前です。
本作も大して3Dのメリットが活かされていたとは思えない内容だったのに、
追加料金は取られて、鑑賞後に眼も痛くなって、全くいいとこなしです。
足を延ばしてでも2D版上映しているシネコンに行けばよかった…。
とにかく今回は3D版で観たために厳しめの感想になりそうです。

本作は全米で今年1月に公開された、けっこう新しい映画です。
2016年製作のハリウッド映画を観るのは今年初めてかも。
やっぱり真冬の物語なので日本でも冬のうちに封切りたかったのかな?
全米公開時には週末ランキング初登場4位でしたが、
本作が金のかかるディザスター映画であることを考えると厳しい成績。
国内では製作費の1/4程度しか回収できず、興行的には失敗作です。
観た人の評価は悪くないですが、寒い冬に寒そうな映画を観に行こうなんて
奇特な人がそれほどいなかったのかもしれませんね。
あと実際の海難事故の沿岸警備隊による救出劇を映画化したものですが、
何でもアリなフィクションのディザスター映画に比べると少々地味。
『海猿』なんかと比べても少し見劣りするくらい地味な海難事故で…。
事実は小説より奇なり、…とはなかなかいきませんね。
以下、ネタバレ注意です。

1952年2月17日、マサチューセッツ州チャタムの沖で
石油タンカー、ぺンドルトン号が嵐に見舞われます。
船底に開いた亀裂の溶接部に懸念を感じた機関士シーバートは、
船長に減速するように進言しますが、船長はこれを無視。
そのせいで亀裂が破れて海水が船底に流れ込み、ここままでは沈没です。
シーバートは浸水を船長に報告しようとするが、なぜか船橋との連絡が取れず。
それもそのはず、その時には船は真っ二つになっており、
船橋のある船首側はすでに沈没してしまっていたのでした。
つまりシーバートのいる機関室は船尾側にあるわけです。
『タイタニック』だったら真っ二つになった後、船首も船尾も共に沈んだけど、
ペンドルトン号は船尾だけになってもプカプカ浮かんでいます。
機関室にあるエンジンの発電で排水ポンプを動かしているので、
機関室が浸水して、吸気口に水が入り、エンジンが停止してしまうまで、
約4~5時間は辛うじて浮かんでいられるみたいです。
私は船の仕組みに詳しくないので、なかなか興味深かったです。
ただ60年以上前のタンカーですから、今の船とは違うでしょうね。
耳を傾けるべきだった進言を無視した船長が真っ先に死んだのは、
ちょっといい気味だと思ってしまいました。
まぁ船首側にいた他のクルーは気の毒ですけどね。

ペンドルトン号の船尾は暫く浮かんでられるものの、
船橋を船首ごと失ったので操船も岸との交信も出来ず、
動けずに、助けも呼べずにこのまま沈むだけかに思われましたが、
シーバートは「座礁させよう」という突飛な計画をぶち上げます。
普通なら座礁なんて沈没の原因になることなのに、
逆に浅瀬に座礁させることで沈没を遅らせる逆転の発想です。
しかし浅瀬に行くには操船する必要がありますよね。
そこでシーバートは梶柄を作って人力で操舵する方法を考え、実行します。
無能な船長と違って、シーバートは相当優秀な人材ですね。
なのになぜかクルーには嫌われていますが、冷静沈着すぎるからかな?

陸地と交信できない問題は、「汽笛を鳴らし続ければ誰か気付く」と
彼らしくない雑な方法で対処しますが、思ったよりも岸から離れてないようで、
その汽笛をチャタムの地元漁師が聞きつけ、更に船影を目視で確認し、
沿岸警備隊チャタム支局に報告します。
ところが、神の悪戯にもほどがあるけど、ペンドルトン号の他にも、
真っ二つに折れたタンカー、マーサー号が救難信号を出していて、
沿岸警備隊の主力部隊はそちらの救助に出動した後で…。
そんな偶然あるのかと思うけど、実話が基になってるんですよね。
司令官は仕方なく、若い隊員バーニーにペンドルトン号救出を命じ、
バーニーは経験不足のクルーを引き連れ、たった4人で出動します。
しかも乗り込むのはCG36500という小型救難船で、
こんなので嵐の海に出るなんて自殺行為で、勇敢というか無謀ですね。
なんでも彼は依然、ランドリー号という漁船を救えず沈没させてしまったそうで、
その償いに今回こそはと思っているみたいです。

浅瀬を見付けて向かうペンドルトン号でしたが、強烈な大波に襲われ、
手作り舵柄が壊れてしまいますが、錨鎖でなんとか回頭し、浅瀬に座礁。
しかし座礁してられるのも満ち潮になるまでで、早めの救助が待たれます。
その間にもどんどん機関室は浸水し、吸気口まで水が達しそう。
吸気口に水が入れば発電しているエンジンが停止し、
排水ポンプも停止してしまって沈没が早まるので大変です。
発電を維持するためにも吸気口を浸水から守らなければいけなくて、
シーバートやクルーたちは頑張るのですが、
なんと普通にブレーカーが落ちて、発電がストップしてしまって…。
ポンプも止まって浸水が進み、吸気口に水が入ってエンジンが死にます。
シーバートは有能なんだけど運が悪いですね。

一方、沿岸警備隊のバーニーは運がめちゃめちゃいいです。
沖に出るには難所の砂州を上手く乗り越えなければならないのですが、
ノープランで猪突猛進し、まぐれで乗り越えられてしまいます。
しかしその際、一瞬波に飲まれて羅針盤を紛失してしまい、
ペンドルトン号どころか、自分たちの現在地すら見失ってしまうのです。
仲間たちからは「岸に戻ろう」と助言されますが、
彼は「せっかく砂州を越えれたのに勿体ない」と救助を続行。
その救助すべき船がどこにあるかもわからないのに、
自分だけではなく仲間3人の命を危険に晒すなんて自分勝手ですよね。
しかし彼はとにかく運がいいので、季節風に乗って漂流しているだけで、
偶然にもペンドルトン号にもとに到着してしまうのです。
本作がフィクションなら「ご都合主義すぎるだろ!」と批判するところです。

転電したペンドルトン号はまるで幽霊船のようですが、
甲板では沢山のクルーが沿岸警備隊の到着に大喜びしている姿が見えます。
そう、クルーはけっこう沢山いるんですよね。
それなのにバーニーの救難船はかなり小型で、定員12名だとか…。
バーニーたち4人を除けば8人しか乗せられない定員で、
その倍くらいはなんとか乗れそうかなといった感じです。
そもそもなんでそんな小さな船で助けに行くのか、と。
全長150メートルはある石油タンカーの救助なので、
数十人乗ってるのは予想できることなのに…。
端から十数人しか救わないつもりだったのか…。
結局、かなり無理して32人全員乗せることが出来たのですが、
もし船首もまだ無事だったら全員救出は無理ですよね。
もし何人か見殺しにしていたらバーニーの英雄的評価も下がるし、
これもある意味、彼の運の良さがなせる業な気がします。
32人全員と書きましたが、実は生存者は33人でした。
しかし救出途中でひとり死んでしまったんですよね。
というのも、荒波で救難船がペンドルトン号に接近できず、
荒れ狂う海に飛び込んだクルーを、救難船で回収する救助方法なので、
こんな雑なやり方では死亡事故が起きない方が不思議です。
そして案の定最も巨漢のクルーの救助に失敗し帰らぬ人になりました。
ただこんな雑な救助で犠牲者がひとりで済んだこと自体奇跡です。
これもバーニーの運の良さがなせる業かもしれませんが、
どうせなら全員生還が気持ちよかったかもしれませんね。
まぁ実話が基だからあまり贅沢は言えませんが。

定員オーバーにも程がある状況で操船もままならぬまま救助しましたが、
32人も乗せたはいいが、羅針盤がなく、現在地も岸の方角もわからないので、
救助どころか小型船で漂流しているようなものです。
後々のことを考えると、ペンドルトン号と運命を共にした方が、
まだ楽に死ねたんじゃないかと思えるような悲惨な状況です。
ところが、そこは強運の持ち主バーニー。
なんと潮の流れに乗っているだけで、岸に到着します。
しかも出動した桟橋に戻って来たんだから運が良すぎますね。
(岸から自動車のランプである程度は誘導されたとはいえ。)
更に凄いのは、行きはあんなに苦労した難所の砂州を、
帰りは気付かないうちに越えていたという運の良さでしょう。
32人を連れ帰ったバーニーはみんなから英雄扱いを受け、
後に凄く名誉なことらしい金のメダルを授与されます。

…しかし、バーニーなんて単に運がよかっただけじゃないですか。
本当に凄いのは知恵と行動力で救助まで沈没を防いだシーバートでしょ。
彼こそ英雄視されるべきだと思います。
それにしても、バーニーの婚約者のミリアムも不愉快な女でしたね。
バーニーとは電話だけで交流し、なかなか会ってもくれなかったのに、
漸く会えたと思ったら2か月で強引に婚約を迫って、
仕事中に職場に電話してきて、連絡がつかないと職場まで乗り込み、
彼の上司に「呼び戻して」と連呼する自分勝手なモンスター彼女です。
救助から帰ってきた時も、寒さに震えるバーニーを、早く温かい室内に
連れて行ってあげたらいいのに、寒い船上で何回もキスを迫ったり…。
ヒロインがムカつく女で、主人公が運だけの男の物語が面白いはずないです。
2人とも実在の人物なので、あまり悪く言うのも気が引けるけど…。
救助された側のシーバードなんかは、実際に救助された人たちとは関係ない
ほぼ創作されたキャラなのだろうと思われます。

2D版だったら及第点ですが、300円余計に取られたので赤点です。

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