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クーパー家の晩餐会

昨日の気になる映画ニュース。
『ソウ(Saw)』シリーズの8作目となる新作が製作されるそうです。
2010年のシリーズは7作目で完結を謳っていたのですが、
早くも反故されることになりました。
まぁ7作目時点ではホントに完結させたつもりだったのでしょうが、
結果、見事な閉店商法になってしまいましたね。
まぁ人気作はシガラミもあって終わりたくても簡単に終れないものです。
私も好きなシリーズだったので嬉しい報だったし。

そういえば先々週くらいに完結したはずの『ハリー・ポッター』シリーズの
最新刊『ハリー・ポッターと呪われた子供』が発売になると発表されました。
なんでも完結編の19年後を描いた舞台脚本を書籍化するらしいし、
原作者ではなく脚本家が執筆しているので、
厳密にはシリーズ最新刊とは言えないかもしれません。
どうせ映画化の話にもなるでしょうが、シリーズ1作目の70年前を描いた
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』も来冬公開されるので、
そっちを頑張ってヒットさせてシリーズ化した方がいいと思います。
『ハリー・ポッター』の後日談にはあまり興味をそそられないので。

今日も映画の感想です。

クーパー家の晩餐会
Love the Coopers

2016年2月19日日本公開。

本作は正真正銘のクリスマス映画です。
単にクリスマスを舞台にした物語というだけではなく、
クリスマスシーズンに観てもらうことを念頭に作られていると思われます。
なぜなら、クリスマスシーズン以外に観ても、ちっとも面白くないからです。
なんというか、クリスマスには優しい気持ちになる独特の空気感があり、
本作もその空気感を描いたハートウォーミングな内容ですが、
それに共感できるのはクリスマスの魔法にかかっている人だけ。
魔法が解けたクリスマスシーズン以外に観ても全然面白くないです。
全米公開から約4カ月のスピード公開だったのはいいですが、
今年の年末まで日本公開を待ってもよかった気がします。
本作は駄作だと思っている私も、もしクリスマスシーズンに観ていれば、
クリスマスの魔法に絆され、佳作だと感じたかもしれません。
クリスマスに観るクリスマス映画は不思議と寛容な気持ちで観れるけど、
今はクリスマスバイアスかかってないので、冷静に観れちゃうし。
でもアメリカではクリスマスシーズン前に公開されたけど、
ゴールデンラズベリー賞最低助演女優部門にノミネートされるほど、
やはり評価は低かったので、いつ観ても駄作なのかも。

クリスマスバイアスを度外視した本作は、単なるコメディ群像劇ですが、
問題を抱えたクーパー家の面々とその関係者が織りなす物語だけど、
誰のエピソードも小粒というか盛り上がりに欠けるというか…。
いや、じっくり観れば多少は楽しめるエピソードもあったでしょうが、
群像劇の弊害で、各エピソードを行ったり来たりするので、
注目が散漫になり、個々のエピソードを楽しみ難いです。
それにこれも群像劇の弊害で、主要登場人物が多くなり、
その関係性も複雑なので、それを理解するまでに時間がかかります。
だから群像劇は苦手なんですよね。
別に豪華キャストというわけでもないから覚えにくいし…。
以下、ネタバレ注意です。

クリスマス・イブ。
結婚40年のサムとシャーロットのクーパー夫妻は、
家族が集まるイブの晩餐会を最後に、明日離婚するつもりです。
サムがどうしても行きたかったアフリカ旅行をシャーロットが断ったことが
離婚の引き金になったようですが、もう夫婦仲は破綻していたみたいです。
クーパー夫妻の長女エレノアは既婚者の医者モリシーと交際中ですが、
不倫してるなんて家族に知られたくないので、空港で米兵ジョーをナンパし、
婚約者のふりをしてもらってイブの晩餐会に参加します。
クーパー夫妻の長男ハンクは妻アンジーと間に3人の子供がいますが離婚。
その上、失業していますが、それを両親や元妻に知られたくありません。
ハンクの思春期の長男チャーリーはユダヤ人の女の子ローレンに片想い。
幼い次男ボーは思春期で様子がおかしい兄を心配しています。
末っ子の長女マディソンはどこで覚えたか「You are such a jerk」が口癖。
クーパー夫妻の妻シャーロットの妹で独身のエマは、姉に劣等感を持ち、
晩餐会で贈る姉へのプレゼントをケチって万引きし、
ゲイで無表情な巡査ウィリアムに逮捕、連行されます。
シャーロットとエマの父親バッキーは、行きつけのダイナーの若いウエイトレス
ルビーに恋心を持ち、孤独な彼女も彼に好意を持っていて、
ちょっとケンカにもなりましたが、2人で晩餐会に参加します。
クーパー夫妻の夫サムの叔母フィッシャーは痴呆気味です。

あと愛犬のラグスもいますが、クーパー家の面々はだいたいこんな感じ。
説明があるわけでもないので、物語の流れの中で
各人の関係性を理解する必要がありますが、少しややこしいです。
私も見始めはルビーがクーパー夫妻の娘かと勘違いしたくらいです。
公式サイトに人物相関図がありますが、観る前に一度目を通すべきかも。
いや、あの相関図にはとんでもないネタバレがあるから避けるべきか。
そのネタバレというのは、クーパー夫妻の次女リジーが心臓が弱くて、
幼くして死んでしまっていたことです。
それがサムとシャーロットの夫婦仲破綻の始まりであり、
エレノアの両親に対する遺恨の原因にもなっています。
この事実は中盤まで伏せられているので、エレノアの遺恨はまだしも、
一見すると幸せそうな夫妻の離婚の原因が何なのか理解できず、
夫妻の気持ちが伝わってこないので、前半はモヤモヤしたままでした。

前半は一家の面々各々のエピソードが交互に描かれ、
中盤で漸く晩餐会が始まり、家族が一堂に会します。
晩餐会がメインで展開する密室会話劇のようなものを想像していたので、
晩餐会の開始がけっこう遅かったのは意外だったし、
エピソードがアチコチに行ったり来たりする展開に疲れてしまったので、
早く晩餐会を始めてくれよとも思いました。

晩餐会は案の定、サムとシャーロットの夫妻の確執、
シャーロットとエマの姉妹の確執、エレノアと両親の確執など、
問題山積の中で進行しますが、宴もたけなわで突如停電。
電気が復旧すると、なぜかバッキーが倒れていて…。
停電で暗闇になった間に誰がバッキーを殺したのか、
なんてミステリー展開になれば少しは楽しめたかもしれないけど、
ただ単に高齢による脳卒中で倒れただけみたいで、病院に運ばれます。

その病院はエレノアの不倫相手のモリシー医師が勤めており、
ジョーが偽の婚約者であることが両親にバレて一悶着するが、
エレノアはジョーと婚約者のふりをするうちに本気になっていたので、
モリシーを振ってジョーと結ばれます。
一方、ボーが兄チャーリーのためにメールでローレンを呼び出し、
チャーリーとローレンは公衆の面前でディープキス。
そんな孫の様子を見たサムとシャーロットも若い頃の気持ちを思い出し、
仲直りしてイチャイチャし始めます。
その夫妻の様子を見ていた妹エマも心が和み、姉との和解を決心し、
今度は万引きせずに最も高価なプレゼントを贈るのです。
病院の売店で売ってる最も高いものだから微妙な品ですが…。
ハンクも元夫の失業を知った元妻アンジーから仕事を紹介してもらい、
更に祖父バッキーの連れてきたルビーと話しているうちに親しくなります。
バッキーが倒れて病院に運ばれた付き添いで来ているくせに、
待合室でイチャイチャしたり、食堂で晩餐会の続きしたりと、
この家族はどういう神経してるんだって思ってしまいますが、
バッキーも大事なかったので、とりあえずハッピーエンドかな。

ただ大団円に向かっての流れがあまりにもご都合主義すぎで醒めます。
チャーリーの片想いが成就したのも理由がわからないけど、
なにより祖父ほども年の離れた恋人バッキーの付き添いで来たのに、
病床の恋人を余所にその孫といい感じになるルビーの心境が理解できず…。
(これではルビー演じるアマンダ・セイフライドのラジー賞ノミネートも納得。)
目に余るご都合主義ですが、もし本作をクリスマスシーズンに観ていれば、
「これぞクリスマスの奇跡」って感じで寛容な心で観れたかも…。
まぁ後味は悪くないし、ちょっとホッコリできたからいいかな。

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