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マギー

いつの間にか、シネマートのメンバーズカードの有効期限が切れてました。
有効期限は最終利用日から一年間なので、
シネマートに丸一年以上も行かなかったみたいです。
まぁ貯まっていた(無効になった)ポイントも3~4ポイントで、
映画一本招待の10ポイントまではまだまだだったし、
もともとそれほど利用しない映画館だったので別にいいかな。
最寄りはシネマート心斎橋ですが、最寄りとはいえ一時間かかるし、
上映作品の傾向もそれほど好みではないしね。
抗日映画『不屈の男 アンブロークン』なんて上映するみたいだし、
もうしばらくは関わりたくない映画館です。

シネリーブルのメンバーズカードも有効期限が切れそうだったので、
こちらは慌てて更新してきました。
近所だとシネリーブル梅田とシネリーブル神戸、テアトル梅田で使えますが、
この3館はそこそこ利用するのでお得なメンバーズカードは必須です。
こちらは入会月から一年が有効期限ですが、毎年この時期になると、
入会すると映画招待券が貰えるのでお得です。
というか、入会金1000円必要なので、映画招待券貰える時期に入会しないと、
1000円まるまる損しているような気がします。
有効期限切れてない人でも今のうちに再入会した方がいい気がします。
映画招待券貰えるキャンペーンは今月末までです。

ということで、今日はシネリーブルのカードの更新ついでに観た映画の感想。
関西だとシネリーブル梅田でしか上映してなかったので好都合です。
(関東よりも2週遅れでの上映になりますが…。)

マギー
Maggie.jpg

2016年2月6日日本公開。

本作と同日公開のシューン・ペン主演の『ザ・ガンマン』と、
ある意味同じで、ある意味真逆な印象を受けた作品でした。
『ザ・ガンマン』は演技派大御所俳優ショーン・ペンが、
本格アクション映画に挑戦した作品でした。
一方、本作は大御所アクション俳優アーノルド・シュワルツェネッガーが、
アクションをほぼ封印したシリアスなスリラーです。
つまり両作とも主演がパブリックイメージとは違う作風に挑戦してますが、
各々の特技を活かせておらず、「期待してた演技と違う」と感じてしまい、
あまりいい印象を持つことが出来ない作品です。

特に本作の場合は、ジャンルがゾンビ映画になるので、
いつものシュワちゃん主演作のようにアクション満載だと予想していただけに、
まさかドラマメインのシリアスな作風だったことに拍子抜けです。
シュワちゃん主演のホラー映画『エンド・オブ・デイズ』のような雰囲気の、
アクション満載でゾンビと戦う物語を想定していたので、
ほとんど暴れないシュワちゃんに物足りなさを感じてしまいました。
これならゾンビ映画ではなく、普通のシリアスなドラマ映画だった方が、
想像とのギャップが少なくて楽しめるような気がします。

結局、製作サイドもこれでは客を裏切って集客できないと考えたのか、
全米でも小規模公開と配信リリースのみでの公開となってます。
アクションしないアクション俳優の主演作なんて観たい人も少なそうだしね。
アクション俳優なんていつまでも続けられるものじゃないから、
演技の幅を広げたい気持ちもわかるけど、
『ターミネーター:新起動/ジェニシス』の大ヒットでもわかるように、
やはり客はかつてのシュワちゃん像を求めてしまいますね。
ただシュワちゃんに期待した一般客の評価はかなり低いですが、
映画批評家の評価はそこまで悪くないので、脚本はいいのかも。
なんでも脚本は脚本世界大会ホラー部門の金賞を受賞したものらしく、
キャスティングを失敗しているのではないかと思ってしまいます。
もしアクション俳優ではなく、シリアスな役に定評がある演技派俳優、
それこそショーン・ペンでも起用していれば、高く評価された映画だったかも。

ただ、ゾンビ映画を飽きるほど観て飽きてしまった私からすると、
主演が誰かを度外視しても、それほど興味深い脚本でもない気が…。
ひと口にゾンビ映画と言っても、ホラー、アクション、コメディ、ロマンス、
そして本作のようなシリアスなヒューマンドラマなど、作風は多岐に亘りますが、
本作はシリアスなゾンビ映画としてはよくあるタイプの物語です。
家族がゾンビ化してしまう憂いに焦点を当てた、ありがちな脚本です。
たぶん人気者シュワちゃんが出演していなかったら、
日本でも劇場公開されることはなかった程度の内容だと思われます。
以下、ネタバレ注意です。

アメリカ中西部、腐歩病ウイルスのパンデミックが起きます。
腐歩病ウイルスとは感染するとゾンビ化する病原菌ですが、
動く死体的ないわゆるゾンビとは違い、死んでゾンビ化するわけではなく、
感染したら6~8週間かけて、徐々にゾンビになるみたいです。
ゾンビ化すると外皮が腐り、意識を失い、人を襲うようになるけど、
もしかすると死んでないので心臓とかは動いてるかもしれませんね。
完全にゾンビ化することを変転(ターン)と言いますが、
その兆候として嗅覚が鋭くなるみたいです。
嗅覚が鋭くなるというか、人間から美味しそうな匂いがするようになるそうな。
それまでは食欲が全く無くなるので、食欲が湧いたらヤバイみたいです。
自分で徐々にゾンビに近づく兆候を感じられてしまうのは苦しそうで、
本作のゾンビの設定はそれなりに面白いと思います。

ゾンビに腕を噛まれた少女マギーは病院に監禁されます。
たぶん夜遊びか何かで外出禁止令の出ていた夜の街にいた時に
ゾンビに襲われたようですが、噛まれた経緯は明確に描かれません。
父ウェイドは帰らない娘を捜していたみたいで、2週間後に病院で漸く発見。
知人のヴァーン医師の計らいで、娘を連れて帰宅が認められます。
感染者を外に出して大丈夫か、と思いましたが、
どうやらこのウイルスは空気感染せず、多少接触しても大丈夫みたい。
たぶん噛まれなければ感染しないのでしょう。
なので意識のあり、他人に危害を与えない間は外出可能みたいです。
ただ変転の兆候が現れたら、すぐに隔離所に送るように指示されます。
でもいつ変転するかなんてわからないのに、帰宅させるなんて危ないよね。
家族は仕方ないけど、ご近所さんにはいい迷惑です。
変転するまで一緒に過ごしたいなら、家族が病院に会いに来ればいいのに。

マギーはウェイドの連れ子で、家には継母のキャロラインと、
腹違いの幼い弟妹がいますが、さすがに弟妹と一緒に暮らすのは危なく、
2人は親戚の家に預けられます。
キャロラインも本当は実の子たちと一緒に暮らしたいだろうけど、
義理の娘を見捨てることも出来ず、夫と3人で生活することになります。
何事もなかったかのように普通に接そうとするキャロラインですが、
彼女のマギーとの微妙な距離感がリアルです。

ある日、マギーは自分の指先が腐っていることに気付き、
パニックになって包丁で指を切り落とし、家を飛び出します。
その時、雑木林で親しいご近所さんネイサンとその娘ジュリアと遭遇します。
しかし彼らは完全にゾンビ化していて、襲われそうになるのです。
ゾンビは感染者でも襲うんですね。
でも父子は互いに襲わないから、変転前の感染者しか襲わないのかも。
ただ、この世界ではゾンビがそこら辺を徘徊しているわけではなく、
変転した者はほとんど隔離所に収容されているみたいで、
ネイサンの妻ボニーが変転した夫と娘を隔離所に送るのが嫌で通報せず、
その後、妻が行方不明になり、彼らが徘徊し始めたようです。
襲われそうになっている娘マギーを見付けたウェイドは、
ウェイドとジュリアを殴り殺して娘を助けます。
親しい知人を殺すのは忍びないでしょうが、特にジュリアは厳しいです。
なにしろ4歳の女の子ですから、彼も罪の意識を感じてしまいます。
一見、仕方ないことでウェイドに罪はないような気もするけど、
別に殺さないで娘を連れて逃げ、後で通報したらいいだけでは?
ちなみにジュリアを殺害する直接描写は避けられていますが、
なぜかウェイドの死体とかもボカシた感じに撮られてます。
ゾンビ映画なのに配慮しすぎな気が…。
ボニーも変転した夫に食われたのかなと思ってましたが、
その夜、夫と娘を殺したウェイドに復讐(?)に来て、自殺します。
生きてたなら、なぜ野放しにしたのか?

ある日、親友アリーがマギーに会いに来て、キャンプに誘います。
アリーはマギーが感染者だと知らないのかと思いましたが、
別れる時の切なそうな様子を見ると、たぶん親友のために
知ってるけど普通に接するように努めていたんでしょうね。
キャンプでマギーはボーイフレンドのトレントと再会し、キスします。
感染者とキスなんてしたら感染しそうで怖いですが、
トレントも感染者なので同じ境遇の者同士、意気投合したのでしょう。
トレントは隔離所の恐ろしい噂を教えてくれます。
なんでも送られてきた感染者を大部屋に監禁して共喰いさせるとか…。
なので彼は絶対に隔離所に行きたくないと思っており、後に兆候が表れると
部屋に立て籠もりますが、親に通報され、警察に強制連行され…。
ボニーのように娘を隔離所に送りたくないと思うのが普通な気がしますが、
トレントの父みたいに変転を恐れて息子を通報する親もいるんですね。
なお、その隔離所の恐ろしい噂が本当かどうかも描かれません。
でもウェイドにヴァーン医師が「隔離所では薬を使う」って言ってたから、
そんな共喰いさせるようなことはしてない気がするな。

ある日、ついにマギーも人間から美味しそうな匂いを感じ始めます。
彼女から「食べ物の匂いがする」と言われたキャロラインは不安になり、
更に野生のキツネを食べた彼女を見て、身の危険を感じて、
夫ウェイドに通報するように進言しますが、拒否され、家を出ます。
やっぱり実の子かどうかで、夫婦間にも気持ちに隔たりがありますね。
感染したのが親戚に預けた実の娘なら彼女も通報しないでしょうが、
義理の娘だったら自分の命の方が大切ですよね。
キャロラインが出て行き、マギーとウェイドの父子2人暮らしになります。

マギーの病状は悪化し、たまに意識も飛ぶようになって、
夜中に無意識のうちにウェイドの部屋に来たりします。
いくらなんでも寝てる間は部屋の鍵掛けておいた方がいいよね。
警察もマギーの状態は懸念しており、たまに様子を見に来ますが、
ウェイドは追い返してしまいます。
しかしマギーは恐ろしい噂のせいで、絶対に隔離所には行きたくないので、
父に「苦しみを終わらせて」、つまり殺してほしいと懇願します。
そんなこと出来ないウェイドはヴァーン医師に隔離所の薬を譲ってもらうが、
(腐歩病は治らないはずなので殺すための毒薬かな?)
かなり苦痛が伴う薬なので使うのを躊躇います。
そうしているうちにもマギーの意識は日に日に弱まり、暴れたり、
父を襲いそうになりはじめ、ウェイドはついにショットガンを手に取るのです。
自ら娘の苦しみを終わらしてやる決意をしたんですね。
でもショットガンなんか使ったら、娘がグチャグチャになっちゃうから、
もっと綺麗に殺せる武器を選んだ方がいいよね。

しかしショットガンをブッ放す前に、マギーは屋根から飛び降り自殺します。
父の手を煩わせては可哀想だと思ったのかもしれません。
普通のゾンビだったら2階から飛び降りたくらいでは死ななそうだけど…。
いや、普通の人間でもあのくらいの高さなら怪我する程度じゃないかな?
マギーが飛び降りたところで本作は幕を閉じるので、自殺成功かは不明です。

鬱屈したラストで、シリアスというか、辛気臭いゾンビ映画でした。
シュワちゃん主演映画は、酷い脚本でも構わないから、
痛快なアクションを求めてしまうな…。

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