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パディントン

国民的テレビアニメ『ドラえもん』のアメリカ・ローカライズ版『Doraemon』が、
2月1日からディズニー・チャンネルで日本でも放送開始するそうな。
私も見てみたいけど、ディズニー・チャンネルに加入してないからな…。
子供向けテレビアニメに対して保守的なアメリカで受け入れられるように、
かなり思い切ったローカライズを施しているということで、
アメリカ放送前にはかなり話題になりましたが、いざ放送された後では、
あまり評判が聞こえてこないので、たぶんあまりヒットしてないのでしょう。
よく「日本の作品が海外で大人気」と話題になるけど、
嬉しくなる半面、「本当かよ」と疑ってしまいます。
昨年も日本絡みのハリウッド映画が何本かありましたが、
ヒットしたと言えるのは『ゴジラ GODZILLA』くらいですもんね。

ということで、今日はイギリスの国民的キャラの映画の感想です。

パディントン
Paddington.jpg

2016年1月15日日本公開。

本作はイギリスの児童文学『くまのパディントン』の実写映画化です。
全米ボックスオフィスでは初登場3位となかなかの成績でしたが、
イギリスでは2週連続1位で年間3位の大ヒットを記録し、
フランスでも初登場1位の大ヒットを記録したそうです。
本作はハリウッド映画ではなく、英仏合作映画なので納得の結果ですが、
英仏では『くまのパディントン』の人気は相当なものなのだろうと思います。
イギリスの国民的児童文学らしいですしね。
ただ日本ではそこまで有名じゃないのかもしれません。
私も作品名くらいで、実際に読んだことはありませんでしたが、
本作の宣伝でも「紳士すぎるクマ」なんてキャッチコピーが使われ、
日本でも大人気の「下品すぎるクマ」ことテッドに便乗しちゃっています。
パディントンも無知でけっこう下品なこともするし、
良い子なだけで、それほど紳士的なわけでもないんだけど…。
その便乗宣伝の効果があったのかはわかりませんが、
日本週末興収ランキング初登場3位は大健闘だった気がします。
私が公開2週目に観に行った時は、すでにけっこうガラガラでしたが…。

ヨーロッパやイギリスの映画賞を数多く受賞、ノミネートされており、
批評家のレビューも上々で、かなり評価の高い作品です。
しかし私としては、堅実なファミリー向け映画だと思うものの、
目新しさのない物語で、評価が高すぎるような気がします。
どうも海外では、原作を見事に実写化していることを高く評価されており、
原作に思い入れがある人の方が楽しめるのかもしれません。
私も決して面白くなかったわけではないですよ。
パディントンの愛らしさには癒されたし。
以下、ネタバレ注意です。

イギリスのある探検家が、未知の地ペルーの奥地で新種のクマを発見。
そのクマの夫婦パストゥーソとルーシーは知能が異様に高く、
すぐ英語を覚えて、クマのくせに話すことまで出来ます。
暫くクマ夫婦と過ごした探検家は、パストゥーソに帽子を贈り、
いつかロンドンに来たら歓迎すると言い残して帰国するのです。
数年後、クマの夫婦は1頭の子熊と暮らしていますが、
これが本作の主人公である後のパディントンです。
パディントンは原作が書かれたイギリスのクマかと思っていたので、
まさかペルー生まれだったとはちょっと意外でした。
子熊は夫婦の息子ではなく、どうやら親戚の子(甥?)のようです。
実の両親は死んだみたいなのですが、その経緯も気になりますね。
ある日、彼らの住処を天災が襲い、パストゥーソは妻と子熊を守って
倒れた木の下敷きになって死んでしまうのです。
遺されたルーシーは、自分は老クマホームの世話になることにし、
子熊に憧れのロンドンに行くことを勧めます。
子熊はパストゥーソ叔父さんの帽子を被り、イギリスに密航するのです。
紳士すぎるクマなら密航なんてしませんよね。
船内で大好物なマーマレード食い散らかすし、
宣伝から受けたパディントンの印象と違うので、少し戸惑いました。

ロンドンのパディントン駅に着いた子熊は、
住むところを探そうと人々に話しかけますが、ことごとく無視され…。
ロンドンの人々は探検家のような親切な人ばかりだと思っていたようで
アテが外れてしまうのですが、それにしてもあんなに無関心だなんて…。
クマがホームにいるだけでも驚きなのに、しかも英語を喋ってるんだから、
むしろ注目されすぎて大パニックになってもおかしくないよね。
精巧な着ぐるみ着た危ない人と思われたのかな。
しかし、夜遅くに降車したブラウン一家が子熊を見付けます。
一家の父ヘンリーと娘ジュディは子熊を怪しがりますが、
母メアリーと息子ジョナサンは興味津々で、
父娘の反対を押し切り、一晩だけ泊めてあげることにします。
子熊の名前はクマ語で人間には発音が難しい、
というか唸り声にしか聞こえないので、ヘンリーは便宜上英語名を付け、
駅の名前を取ってパディントンと名付けます。
安易な命名方法だけど可愛くていい名前ですね。
実際のこの駅にはパディントンがスーツケースに座った銅像があるとか。
ブラウン一家に会う前のパディントンでしょうか。

ブラウン家に世話になるパディントンですが、知能が高いとはいえ野生のクマ。
無知なのでバスルームで大洪水を起こしたりと、大迷惑を掛けます。
父ヘンリーは「言わんこっちゃない」て感じで、早く追い出したいと考えます。
その空気を読んだパディントンは、歓迎すると言った例の探検家を探して、
彼のお世話になろうと考え、事情を聞いた母メアリーの計らいで、
探検家が見つかるまでブラウン家に泊めてもらうことになります。
でも肝心の探検家のことは、名前すらもわからず、
ヒントはパストゥーソ叔父さんが探検家から貰った帽子だけ。
メアリーの提案で、帽子に詳しい骨董屋に帽子を見てもらうことになり、
それが地理学者協会の帽子だと判明するのです。
それにしてもホントに小汚い帽子です。
パディントンは周りの人々に少しでも小奇麗に思われるために
ヘンリーのおさがりの青いダッフルコートを貰って着るのですが、
帽子ももう少し綺麗に手直ししてもらった方がいいよね。
そこにずっとマーマレードのサンドイッチを入れてるんだから不衛生。

さっそく地理学者協会に探検家について問い合わすが、
ペールーに行った探検家は該当者なしとの返答が…。
パディントンと一家は協会が何か隠していると思い、
ヘンリーと一緒に協会の資料室に侵入して調べます。
潜入の時に、ヘンリーは掃除婦に変装するのですが、
あの堅物な彼が女装までして協力するのは意外でした。
それだけパディントンを早く追い出したいということか…。
まぁ掃除夫に変装しても同じなので、女装する必要はないんだけどね。
そして隠されていた探検家の極秘ファイルを発見し、
探検家の名前が「モンゴメリー・クライド」だと判明するのです。
パディントンは電話帳(住所録?)に載っている「M・クラウド」に総当たりします。
ファーストネームが「モンゴメリー」じゃなくて「M」で載っているので、
けっこう膨大な件数だと思われますが、なぜか電話するんじゃなくて、
一軒一軒家を訪ねて回るんだから大変です。
そんなアバウトな電話帳では電話帳としてあまり役に立たない気がします。

そんな折、ブラウン家で留守番していたパディントンはボヤ騒ぎを起こします。
ただ、このボヤは洪水と違って、パディントンが悪いのではありません。
ロンドン自然史博物館の女性研究員ミリセントが、
新種のクマであるパディントンを剥製にしようと考え、
ブラウン家の隣人カリーを誘惑してブラウン家を監視させ、
一家が外出したのを見計らって捕獲のために潜入。
その時、彼女が誤ってキッチンでボヤを起こしたのです。
意外にもミリセントを演じるのは演技派大女優ニコール・キッドマンです。
こんなファミリー向けコメディに出演するイメージがあまりないけど、
製作サイドもダメ元でオファーしたら、快諾されちゃったみたいで…。
なんでも子供の頃に原作が大好きだったみたいです。
ブラウン家に潜入するシーンでは元夫トム・クルーズを意識したような、
『ミッション・インポッシブル』風のアクションも見せており、ノリノリです。
ノリノリすぎて、本作のためにナイフの扱いも特訓したそうなのですが、
演技がリアルすぎて怖いという理由でカットされたそうです。
ヘンリーに侵入者の話を信用してもらえず、パディントンは追い出され、
いや、自主的にブラウン家を去り、ひとりでモンゴメリーを探しを続けます。

パディントンはついにモンゴメリー・クライドの家を発見。
残念ながら彼はすでに他界していましたが、娘が歓迎してくれます。
しかしその娘こそ、パディントンを剥製にすることを企むミリセントで…。
なんでも地理学者モンゴメリーは新種を発見しても標本を持ち帰らない
動物愛護精神に溢れた探検家だったみたいですが、
そのせいで地理学者協会から追放されたらしく、娘ミリセントは
父の発見した新種のクマであるパディントンを剥製標本にすることで、
父の汚名返上しようと企んでいるのです。
当然パディントンは彼女に捕まってしまいます。
隣人カリーは彼女の残忍な本性を知り、協力したことを後悔し、
彼女のことをブラウン一家に打ち明け、ボヤの誤解が解け、
一家全員でパディントンの救出に向かうのです。

主にブラウン家の家政婦(で親戚の)バードさんの活躍でパディントンを奪還。
パディントンはブラウン家に戻って、家族の一員となり、めでたしめでたし。
本作が世界的にヒットしたことで、続編の製作も決まり、
まだまだパディントンとブラウン一家の冒険は続きそうです。
逮捕されて動物園で社会奉仕させられるミリセントもまた登場するかもね。
ニコール・キッドマン演じるミリセントが普通に悪役で終わるのは
ちょっと違和感もあったので、再登場に期待します。
世界的な評価が高すぎたので、期待値上げ過ぎた感はありましたが、
なかなか良質なファミリー映画でオススメです。

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