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ペンギンズ FROM マダガスカル ザ・ムービー

今年は映画館に行ける回数がどうしても減ってしまうので、
DVD鑑賞した映画の感想もどんどん書いていこうと思います。
昨年までのDVDの感想はビデオスルーされたハリウッド映画が主だったけど、
今年は劇場鑑賞をスルーせざるをえなかったハリウッド映画も、
DVDリリース後にレンタルで鑑賞してから感想を書いていきたいです。
そんな古い映画の感想に需要があるのかわかりませんが…。

ということで、今日はDVD鑑賞した映画の感想です。

ペンギンズ FROM マダガスカル ザ・ムービー
Penguins of Madagascar

2016年11月14日日本公開。

本作はドリームワークス・アニメーション(DWA)を代表する
人気CGIアニメ映画シリーズ『マダガスカル』の、
スピンオフTVアニメ『ザ・ペンギンズ from マダガスカル』の劇場版です。
『マダガスカル』シリーズは私も大好きで、3作全て鑑賞しましたが、
TVアニメ『ザ・ペンギンズ from マダガスカル』は視聴してないんですよね。
今もEテレで放送中なはずですが、どうにも見る気が起きないのは、
日本語吹替えキャストが『マダガスカル』と違うからです。

特に主要サブキャラであるサルたちキング・ジュリアンとモーリスが
『マダガスカル』ではおぎやはぎなのに、TVアニメではプロ声優で…。
まぁプロ声優の演技が拙いわけではなく、むしろ上手いんだろうけど、
おぎやはぎの特徴的な声が2匹に絶妙にマッチしていたので、
彼らの声じゃないと無性に違和感を覚えてしまい、見てられませんでした。
TVシリーズまで人気芸人を起用できない台所事情もわかりますが、残念…。
ちなみに本作にもキング・ジュリアンが少しだけ登場しますが、
劇場版とはいえキャストはおぎやはぎ小木ではありません。
TVシリーズの劇場版なんだからTVシリーズのキャスト使うのが当然か。
…と思ったら、TVシリーズとは違うプロ声優を使ってるみたいですね。
主人公ペンギンズも4匹中2匹のキャストがTVシリーズと変わっていますが、
どうやら『マダガスカル』シリーズの声優に戻したみたいです。
このことからもTVシリーズの劇場版というよりも、
『マダガスカル』のスピンオフ映画として日本語版製作されていそうですが、
それならキング・ジュリアンも小木を使ってほしかったなと思います。
セリフも2~3行しかなさそうだし、安いギャラでやってくれそうだけどな。

その程度の出費もケチっ日本語版て製作されているのは、
本作を日本で劇場公開するつもりがなかったからです。
20世紀フォックスは海外アニメの日本配給に消極的で、
DWAのアニメは一本も日本配給したことがありません。
『マダガスカル』シリーズ3作はDWAがパラマウントと
配給契約していた頃の作品なので日本でもちゃんと公開されましたが…。
思えば『マダガスカル3』が日本で一般公開されたDWA最後の作品ですね。
日本劇場公開していた映画シリーズのスピンオフだし、
日本で放送されているTVシリーズの劇場版なので、
本作くらいは普通に劇場公開されるかもしれないと期待していましたが、
さすがは20世紀フォックス、見事にスルーしてくれました。

しかしユナイテッド・シネマとシネプレックス限定ではありますが、
昨年11月14日に劇場公開されているみたいです。
まぁ劇場公開と言っても、同時にその劇場でDVDも独占販売しているので、
DVDのプロモーション上映みたいなものです。
(配給も20世紀フォックスのビデオ部門が行っています。)
私はTVシリーズは見てないし、特に楽しみにしていたわけでもないけど、
DWAの映画は全て鑑賞しているので、本作も見逃せませんが、
ユナイテッド・シネマまで遠いため観に行けませんでした。
でも年を越して今月8日にDVDの一般リリースが始まり、やっと見れます。
DWAの20世紀フォックスとの配給契約がさっさと切れたらいいのに…。
20世紀フォックス配給になってから、DWA作品の全米興収も下がっていて、
本作もスピンオフとはいえ、『マダガスカル』シリーズの半分以下の興収です。
『スター・ウォーズ』シリーズも20世紀フォックスからディズニーに移って、
興収が倍以上になったし、20世紀フォックスってサゲマンじゃないの?

とはいえ、興収と面白さが比例するとは限りません。
本作もあまりヒットしませんでしたが、手堅い出来だと思います。
本家『マダガスカル』シリーズに比べると少し劣る気がするものの、
CGIアニメらしい賑やかなスラプスティック・コメディで楽しいです。
本家よりちょっと子供向けかもしれませんね。
以下、ネタバレ注意です。

10年前、南極でまだ子供だった隊長、コワルスキー、リコは、
ヒョウアザラシに襲われそうだったタマゴを救出します。
そのタマゴから新人が孵化し、4羽は家族同然のペンギンズになります。
ひょんなことから流氷に乗ってしまい、南極を離れたペンギンズは、
ニューヨークのセントラルパーク動物園を経て、
現在は『マダガスカル3』で描かれた通り、サーカス団を経営しています。
TVシリーズは動物園時代の話なので、やはりTVシリーズの劇場版ではなく、
『マダガスカル3』の後日談的スピンオフという立ち位置の作品ですね。

ある日、ペンギンズは新人の誕生日を祝うことになり、
フォート・ノックスの金塊保管庫に侵入し、盗んだ金塊をプレゼント、
…するかと思いきや、保管庫の奥の自販機に直行します。
その自販機は美味しいけど体に悪いため発売禁止になったスナック菓子
「チーズ・ディブルズ」をまだ売ってる珍しいもので、新人は大喜び。
さっそく購入しようとすると、自販機から触手が出てきてペンギンズを捕まえ、
自販機はそのまま移動して、謎の潜水艦に乗り込みます。
自販機に化け、ペンギンズを潜水艦に拉致したのは遺伝子学者オクト博士。
一見人間のような格好の博士だが、その正体はタコのデーブでした。
デーブは「久しぶりだな」と言っていたので、どうも知り合いみたいですが、
『マダガスカル』シリーズでは見たことないキャラだったので、
TVシリーズのキャラなのかと思い、TV未視聴の私は焦りましたが、
ペンギンズもデーブのことは知らないみたいで…。
なんでもデーブは昔、セントラルパーク動物園の人気者でしたが、
可愛いペンギンズが南極からやってきたため人気が陰り、
お払い箱にされたことを恨み、復讐に現れたみたいです。
単なる逆恨みで一方的な知り合いだったようですね。

デーブは人気を奪われたことで、生まれながらに愛される動物、
特にペンギンを憎んでいますが、そもそもタコが元人気者なんて…。
そもそもタコが飼育されている動物園も珍しいですよね。
本作ではペンギンが可愛い動物の代表、タコが醜い動物の代表、
みたいな描き方がされていますが、それもちょっと違和感があります。
本物のペンギンは可愛いけど、ペンギンズのデザインは可愛くない気が…。
なんだか角刈りみたいだし、バタ臭く感じるんですよね。
タコを醜いと感じるのも、タコを「デビルフィッシュ」と呼び忌み嫌う
アメリカ人ならではの感性かもしれません。
タコに慣れ親しんだ日本人の私はタコを可愛いとも醜いとも思わないので、
ペンギンが可愛い、タコが醜いという大前提で展開する本作の物語は、
ちょっと納得しがたいところもあるんですよね。

デーブは謎の薬品「メデューサ血清」をペンギンズに照射しようとするが、
リコがその薬品を奪い、ペンギンズは潜水艦から逃げ出します。
追ってきたデーブのタコ軍団に捕まりそうになったところを、
ノース・ウィンドと名乗る部隊に助けられるのです。
ホッキョクオオカミのシークレット、タテゴトアザラシのヒューズ、
シロフクロウのエバ、ホッキョクグマのコーポの4匹からなる
ノース・ウィンドは、自称「か弱い動物を助けるエリート部隊」で、
か弱い動物を狙う怪しい科学者オクト博士を調査しているみたいです。

ノース・ウィンド本部に連れてこられたペンギンズですが、
ベルリンやロンドンの動物園からペンギンが誘拐される事件が発生。
デーブの仕業と考えたペンギンズは、同胞救出のために出撃しようとするが、
ペンギンをか弱い動物と考えるノース・ウィンドは、足手まといになると、
ペンギンズを麻酔で眠らし、箱に詰めてマダガスカルの隠れ家に配送します。
空輸中に目覚めたペンギンズは、飛行機からダイブし、上海に着地します。
たまたま上海の水族館ではデーブがペンギンを誘拐しようとしていて、
ペンギンズは阻止しようとするが、上海のペンギンと一緒に新人も浚われ…。
上海を舞台にするなんて、DWAも中国市場に媚びを売り始めたんですね。
まぁペンギンズは着地地点をダブリンと勘違いしたみたいですけど。
ペンギンに人魚のコスチューム付けて見世物にするなんて、
中国の水族館なら本当にやりかねませんね。

ノース・ウィンドが新人に追跡装置を付けていたため、
ペンギンズは彼らに同行し、デーブの潜水艦が停泊する島に向かいます。
ノース・ウィンドはペンギンズをオトリにして、その隙に自分たちが潜入し、
デーブを倒してペンギンたちを救出する作戦を提案します。
一方ペンギンズは逆にノース・ウィンドがオトリになる作戦を提案しますが、
上海での失態を責められ、隊長は「プロに任せよう」と折れます。
素直に引き下がるなんて、あの自信家の隊長らしからぬ決断ですが、
それだけ新人を助けたいという思いが強いのでしょうね。
隊長は新人のことがめちゃめちゃ可愛いみたいですからね。
私にはペンギンズ4羽の可愛さの差なんてほとんど感じないけど…。
新人は可愛がられるだけではなく、仲間の役に立ちたいと願ってますが、
隊長からは「可愛いだけが売り、他に取柄ない」と言われてます。
たしかにコワルスキーは頭脳派、リコは武闘派として貢献してますからね。
本家『マダガスカル』シリーズではペンギンズの4羽に
これほど明確な個性付けはされてないので少し戸惑います。

ノース・ウィンドの作戦でデーブの潜水艦に潜入したものの、
ノース・ウィンドはあっさり捕まり、オトリのペンギンズも捕まります。
しかし新人は自力で脱出し、逆に仲間を救出しようと単独行動します。
仲間の役に立てる千載一遇のチャンスです。
まず新人は拷問(ひき肉に)されそうになっていたノース・ウィンドを救出。
しかしノース・ウィンドはペンギンズの救出を手伝ってはくれず、
「仕切り直す」と言い残して撤退してしまうのです。
か弱い動物を助けるエリート部隊が聞いて呆れますね。

その頃、潜水艦はニューヨークの港に浮上します。
デーブの「メデューサ血清」は可愛いものを醜いモンスターに変える薬品で、
それを浴びせて醜い姿にしたペンギンたちをニューヨークに放ち、
憎きペンギンの人気を失墜させる計画です。
新人はペンギンズを発見するが時すでに遅く、彼らは他のペンギンと共に
メデューサ血清でモンスター化して、街に放たれており…。
どんなモンスターになるかと思いきや、予想外に変化がなかったですね。
隊長は片腕がロブスターになっただけ、リコはコウモリのような羽が生え、
コワルスキーはアフロになり腕が触手になっただけで、ほぼペンギンのまま。
まぁ体が緑色になったことで汚らしい印象を受けますが…。
あと、性格もちょっと凶暴、というかゾンビみたいになります。

新人は狂った隊長たちを必死で説得し、正気に戻させます。
これは彼らの家族同然の絆がなせる業で、ちょっと感動です。
新人はメデューサ血清を照射する巨大光線銃をリバースすることで
モンスター化したペンギンを元に戻せると考えますが、
それにはメデューサ血清に変わる、とてつもなく可愛いものが必要です。
そこで新人は自分がその可愛いものになり巨大光線銃にセットされます。
しかしそれは自分の可愛さを使うので自分は醜くなるみたいです。
自分のことを可愛いと思ってるなんて厚かましい奴だとも思いますが、
新人のその自己犠牲精神は立派ですね。
デーブはリバース光線を阻止するためにタコ軍団と共に襲って来ますが、
隊長たちは照射準備が完了するまで、新人入り光線銃を死守。
そこにノース・ウィンドも加勢し、タコ軍団と戦います。
あの時逃げたノース・ウィンドも心を入れ替えたのかと思うけど、
ただ本当に一度本部に戻り、仕切り直して来ただけかも。
それにこのタコ軍団との戦いでも、あまり役に立ってないんですよね。
オオカミやクマがタコに苦戦するって…。

いよいよリバース光線の準備が完了し、一斉照射。
ペンギンズ含めモンスター化したペンギンたちは元に戻ります。
デーブも光線の影響を受けたのか、可愛い姿にはならなかったものの、
スノードームに入るほど小さくなり、ある意味では可愛い姿になったのかも。
可愛さを使い果たした新人は、さぞ醜い姿になると思いきや、
赤っぽくなってトナカイのような角が生えただけで…。
まぁリアルにこんな動物がいたら気持ち悪いかもしれないけど、
アニメで見る分にはこの姿はアリかなと思えてしまいました。

後日、ペンギンズはサーカスに戻り、可愛いコビトキツネザルのモートに
光線銃に入ってもらって照射し、新人を元の姿に戻すのです。
モートは外見的には変化がないように見えますね。
『マダガスカル』シリーズのマスコット的キャラだし、圧倒的に可愛いので、
新人を元に戻す程度の可愛さを消費しても全然平気なのかも。
まぁ変化がないのはあくまで外見だけですけどね。
あと、モートを見て思ったのですが、そもそもこの作品には、
ペンギンたちより可愛いデザインの動物が多いです。
ノース・ウィンドのヒューズやエバの方が新人よりも可愛い気がします。
新人が最も可愛くないと成立しない物語のはずなんですけどね。
まぁ何が可愛いかなんてのは人それぞれなので一概には言えないけど。

本家『マダガスカル』シリーズの第4弾も企画されていましたが、
DWAが『マダガスカル』シリーズに携わっていたPDIをリストラしたり、
スピンオフである本作がイマイチな成績だったこともあって、
本当に第4弾が製作されるのかは不透明です。
来週末、全米公開されるDWA最新作『カンフー・パンダ3』は
日本でも劇場公開を予定しているみたいですが、
本作も昨年初めには劇場公開が予定されていたし、
実際に劇場公開されるかは微妙じゃないかな。
DWAの火を消さないようにホントに頼むよ、20世紀フォックス…。

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