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宇宙(そら)へ。

8月29日公開の『20世紀少年<最終章> ぼくらの旗』ですが、
月末公開なので来月一日(映画の日)に1000円で観ようと計画してましたが、
どうやらネタバレ厳禁のミステリーなので、初日に観た方がいいようです。
原作漫画とは異なるラストらしいのですが、それがかなりいい出来らしい。
関係者は自画自賛してるし、原作者も太鼓判を押す仕上がりのようです。
原作と異なる"ともだち"の正体なんて想像も出来ませんが、かなり楽しみ。
でもウッカリ見てしまった宣伝番組でのある出演者の様子見てたら、
ちょっとわかっちゃたかもしれない…。
もしそれが外れてたらいいけど、当たってたらその出演者には幻滅です。
今日はその映画のメインキャストのひとりがナレーションをしている映画の感想です。

宇宙(そら)へ。

2009年8月21日日本公開。
『ディープ・ブルー』のイギリスBBCによる、NASA50年のドキュメンタリー。

設立から50年、人類初の月面着陸に成功してから40年が経過したNASAには、知られざる記録フィルムが残されていた。ロケットの打ち上げ失敗、船内火事、宇宙飛行士の死などさまざまな事故に遭遇しながらも、なお彼らは宇宙への飽くなき挑戦を続けてきた。(シネマトゥデイより)

ネイチャー・ドキュメンタリー映画は退屈というイメージがあって、
いままであまり観たことがなかったんですが、本作は公開2日間限定で、
ワンコインで観られるということで、そのお得感につられて見に行きました。
ついでに雨上がり決死隊・宮迫が日本版ナレーションをしてるってのも
ちょっと興味があったし。
なんでもTV番組『NHKスペシャル』の企画「沸騰都市」でのナレーションの
評判がよかったとかで抜擢されたらしいです。
『アース』の渡辺謙とか、『ディズニー・ネイチャー』の宮崎あおいとか、
俳優がナレーションするってのはよくあるけど、芸人が抜擢されるのは前代未聞です。
好きな芸人のひとりだけど、そんないい声という意識がなかったので
どうなんだろうと心配しましたが、まぁ杞憂でしたね。
始めのうちはちょっと緊張感が感じられて、こっちまでソワソワさせられましたが、
いつの間にか宮迫だということを忘れさせられてました。

本作は『ディープ・ブルー』『アース』でネイチャー・ドキュメンタリーブームを
作ったイギリスBBCが、NASAの50年間の記録映像を編集して制作した映画。
海、大地ときて、次は空。勢い余って宇宙(そら)まで来ちゃった感じ。
でもこれまでと違って、昔のネガフィルム使用した記録映像だから
映像的にはあまり綺麗じゃないかも…。
本物の宇宙からの風景だから貴重だけど、宇宙の風景なんてSF映画で見慣れてるし、
CGでつくられたそれの方が断然綺麗だし充分リアルなんですよね。
でも逆にいえば、この程度の撮影技術しかなかった当時に
大気圏を脱出してしまう技術力があったってことにビックリかも。
聞いた話では、月面に降り立った宇宙船は、家庭用ゲーム機にも劣るコンピュータしか
積んでなかったんだそうで、それを思うとスゴイというか無謀なことですね。

ボクは宇宙開発に巨費を投じるのは愚かしいと思ってたので、
あんまり宇宙開発史(?)については詳しくないで、
本作を観て驚いたことが多かったんですが、中でも一番意外だったのは、
意外とロケット打ち上げ事故の犠牲者って少ないんですね。
人類が月に降り立つまでに、打ち上げによる死者はひとりもいなかったんですね。
(NASA以外はどうだか知らないけど。)
月に行くなんて、もっと多くの犠牲の上に成就した偉業だと思ってたけど、
意外と成功率高いんですね。
むしろ打ち上げで死者が出たのは、アポロ11号よりよっぽど高性能な
スペースシャトルが登場してからのこと。
ボクは数年前のスペースシャトル・コロンビア号の大爆発のイメージが強いから、
もっとドカンドカン宇宙飛行士は死んでると思ってました。
そんなスペースシャトルの打ち上げもあと数回で終了するそうです。

月に着陸するシーンなんかは手に汗握るドラマ性があったし、
宇宙開発史の勉強にもなったのでなかなか興味深い作品ではあったんだけど、
如何せんNASAのプロモーション的な、アメリカのプロパガンダ的な、
鼻持ちならない印象も受けました。
まぁアメリカは宇宙開発くらいしか自慢できるような歴史がない若い国だし、
NASAが協力して制作されてるんだから当たり前といえば当たり前ですが、
まるでNASAの宇宙開発だけが全人類の夢であり挑戦だったみたいなノリで…。
特に宇宙開発競争のライバルだったソ連のことは完全に無視した仕上がり。
たしか宇宙に出た最初の動物はソ連の犬だったと思うけど、それは伏せて、
霊長類初とかいってNASAが打ち上げたチンパンジーを自画自賛。
人工衛星もソ連の方が早かったはずだし、NASAが世界をリードしてるような演出は
ちょっと都合がよすぎます。
アポロ11号の月面着陸以降は毎度大成功しているような編集だったけど、
世界的に有名なアポロ13号の失敗は意図的に語られてないような感じだし。

国の威信で宇宙開発してただけのクセに全人類の代表みたいな編集の仕方が
気に入らないわけですが、そもそも月に勝手に星条旗立てないでほしい。
足跡もベタベタ残してきてるし、月面車や発射台も月に残したまんまだし、
なんか綺麗な雪景色に足跡つけられたような、世界遺産に落書きされたような、
WBCのマウンドに太極旗立てられたような、そんな不愉快な気分です。
アメリカは月は自分らの土地と思ってるんでしょうね。
ベトナム戦争でアポロ計画は中止になったわけだけど、あの戦争がなかったら、
ほんとに月はアメリカのものになってた気がします。
アポロ計画以降、月面着陸した人類はひとりもいないわけですが、
とりあえずもう一度だけゴミ拾いに行ってほしいです。
地球の周回軌道上の宇宙ゴミの始末もなんとかしてほしいけど。

でもなんだかんだで、60年代に月面着陸したなんてスゴイですね。
アジアでは2003年に中国が漸く有人飛行に成功したばかり、
アジア人が月に行くのも2020年代の見込みらしいです。
日本は2020年代に有人飛行を予定してるらしいけど、まぁ実現しなさそう。
まぁ今では立派な国際宇宙ステーションもあるし、本作でも示唆されてたけど、
これ以上の宇宙開発は無駄というか、そんな宇宙開発の時代は終わりそうです。

最後に、日本版のエンディング曲をゴスペラーズが歌ってましたが、
何あの戦隊ヒーローもののエンディングみたいなダサイ曲?
せっかくの壮大な宇宙の風景が台無しです。

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