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I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE

2016年になってもう一週間以上過ぎました。
今更ですが、あけましておめでとうございます。

昨年は秋以降、あまり更新できませんでしたが、
今日から本格的に更新再開したいと思います。
といっても、一昨年のように年200本以上更新するのは無理だし、
たぶん映画も週2本くらいしか観に行けないので、
映画感想記事も月10本を目標に更新を続けたいと思います。

今年はまだ映画を一本も観てないので、今日は昨年観た映画の感想です。
観てから一カ月近く経っているので、すでに内容もうろ覚えですが…。

I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE
The Peanuts Movie

2015年12月4日日本公開。

スヌーピーでお馴染みの『ピーナッツ』は、
アメリカの漫画家チャールズ・M・シュルツが1950年から連載していた漫画で、
世界中の雑誌や新聞に掲載された世界的に大人気の作品です。
とりわけ日本での人気は高く、本国アメリカを凌ぐとも言われています。
私も漫画自体はあまり読んだことがありませんが、家にグッツが何個かあり、
スヌーピーやチャーリー・ブラウンには親しみを感じています。
昨年USJに行った時も、沢山のキャラのグッツがある中で、
「スヌーピーを嫌いな人なんていないから安牌だろ」と考え、
お土産にはスヌーピーのグッツばかりを選びましたからね。
とにかく日本における『ピーナッツ』およびスヌーピーの人気は世界一です。
それがCGIアニメーション映画として製作されたわけですが、
日本での人気を受け、あの20世紀フォックスもついに動きました。

本作を作ったアニメ製作会社ブルースカイを擁する20世紀フォックスは、
日本ではディズニー以外のアニメ洋画はヒットしないと思っているのか、
アニメ洋画の日本公開に消極的な配給会社で、『アイス・エイジ3』を最後に、
ブルースカイ作品の日本公開を全て見送ってきました。
(別の配給会社が限定公開した例はありますが。)
ドリームワークス・アニメーション(DWA)と配給契約を結んでからは、
DWA作品も全てビデオスルーにしてくれちゃってます。
世界で6億ドル以上の超ヒットした『ヒックとドラゴン2』すらスルーなので、
フォックスのアニメ洋画の日本公開の後ろ向きな姿勢は筋金入りです。
アニメ洋画が大好きに私にとっては我慢ならない状況でしたが、
スヌーピー大人気の日本で本作を公開しないのはさすがに損、
というか、日本で公開しなきゃ何処で公開するんだ、と考えたのか、
フォックスはアニメ洋画として実に6年ぶり、
ブルースカイ作品としては初の日本公開に踏み切りました。

フォックスもやっと重い腰を上げてくれたか、…というか、
本作くらいヒットが見込めないと公開に踏み切れないのかと、
挑戦しない弱腰なフォックスには呆れてしまいますが、
どうあれ、ともかく公開することになったのはよかったです。
これがヒットすれば、フォックスも日本でのアニメ洋画の扱いを変えるだろうし、
ブルースカイ作品やDWA作品を劇場で観れるようになるかもしれない。
かもしれないというか、きっとそうなるに決まっていると確信していました。
スヌーピーを世界一大好きな日本で本作がヒットしないはずないので、
50億円以上の大ヒットは間違いないだろう、と。

ところが、どういうわけか本作の日本デビューは3位という結果に…。
ダントツで1位になるものと踏んでいただけに意外すぎる結果で、
驚くと言うよりも唖然としてしまいました。
公開から一カ月経ちますが、まだ興収10億円にも届いてないはず。
『妖怪ウォッチ』なんて2日間で16億円稼いでいるのに、
日本でのスヌーピー人気はその程度だったのかと…。
おそらくフォックスもアテが外れてガッカリしているだろうと思われます。
スヌーピーでダメならもう何やってもダメだろうと思われても致し方なく、
今後のアニメ洋画の日本公開が更に消極的になりそうで恐ろしいです。
シネコンやら電話会社やらレコード店やら保険会社やらと、
あんなに無節操にタイアップしまくった挙句こんな結果とは…。
日本のスヌーピー人気は幻想だったのかな?
とはいえ日本は、本国アメリカ、中国に次ぐ興収をあげています。
でもこれは日本で人気あるというより他国で人気なさすぎなだけかも。
アメリカでの興収も1億3000万ドル程度で、悪くもないが良くもなく、
これでは続編製作の話も出てこないでしょうね…。

思ったより人気がなかった、思ったよりヒットしなかったですが、
ダメな作品だったわけではなく、むしろ思ったよりいい出来です。
原作の手描きならではと思われた味のある画風を、
見事にCGIアニメーションで再現しており、感心しました。
どのキャラクターもめちゃめちゃ可愛くて、とても癒されます。
そんな温もりのある映像だけでも十分観る価値のある作品ですが、
物語もとても道徳的で感動的で、素晴らしいものでした。
アドベンチャーが多いアニメ洋画の中では、とても珍しい日常系なので、
観る人によってはストーリーが薄いと感じるかもしれませんが、
ちゃんとメッセージは明確に伝わるし、このユルさも本作の魅力です。
以下、ネタバレ注意です。

不器用で失敗ばかりだけど思いやりに溢れる少年チャーリー・ブラウン。
そんな彼の家の近所に赤毛の女の子が引っ越してきて、
同級生になった彼女に彼は一目惚れします。
チャーリーは彼女に自分を覚えてもらおうと、
学校のタレント・ショーに出場しようと手品を猛特訓しますが、
当日、同じく出場した妹サリーが失敗してるのを見て、
彼は自分の出番を犠牲にして、妹の出し物を手助けするのです。
早くもこの兄弟愛に感涙してしまいました。
でもチャーリーは妹だから可哀想だと思って助けたのではなく、
誰でも助けてあげる、自己犠牲を厭わない利他的で奇特な子です。
よく『ドラえもん』ののび太に例えられたりしますが、
実際はドジなところが同じなだけで、全然違いますよね。
チャーリーはもっと純粋で前向きで、優しくて忍耐力の強い少年です。
ドジさはたぶんのび太以上で、次に挑戦したダンスパーティでは、
赤毛の女の子の前でコケて靴を飛ばしてスプリンクラーを誤作動させ、
パーティを台無しにしてしまい、同級生たちから呆れられてしまいます。
ドジというか、徹底的に運がない感じですね。

そんなチャーリーでしたが、ある日、幸運が巡ってきます。
なんとテストで学校で唯一の満点を取り、一躍学校の人気者になります。
更に宿題で赤毛の女の子と組んで本のレポートを書くことになるのです。
残念ながら彼女は家の用事で一週間街を離れるため、
チャーリーひとりで書くことになりますが、彼は彼女のためにも頑張り、
凄いレポートにしようと、トルストイの『戦争と平和』について書きます。
私は読んだことないけど長い上に難しい小説ですよね。
子供のチャーリーには無茶な題材だと思いましたが、
頑張り屋の彼は二度と書けないような素晴らしいレポートを完成させます。
手品やダンスもだけど、チャーリーは努力で何でもマスターしちゃう、
潜在能力のめちゃめちゃ高い子です。
ただ運が悪くて、それを発表する機会に恵まれないんですが…。
この『戦争と平和』のレポートも提出する前に運悪く破損してしまいます。
更に満点のテストの答案も、実はペパーミントパティの答案だとわかり、
誠実なチャーリーはすぐにそのことを公表し、人気者生活は終わります。
ペパーミントパティも適当に回答したのがたまたま全問正解しただけで、
チャーリーさえ黙っていれば誰にもばれなかったのにね。
レポートの件でもわかるように、彼は実際に頭がいいんだし。
でもたぶん嘘を付いてまで人気者に固執する自分が嫌というよりも、
ペパーミントパティに悪いと思ったのかもしれません。

一夜にして人気者から元のサエない少年に戻ったチャーリーでしたが、
なんと赤毛の女の子が、夏休みの文通相手にチャーリーを指名するのです。
彼女の前で失敗ばっかりしていたチャーリーはビックリして、
サマーキャンプに出掛ける彼女のバスを追いかけて理由を聞きます。
すると彼女は、チャーリーの無私無欲な素敵な男の子だと称賛します。
タレントショーで妹を助けた思いやり、ダンスパーティでの頑張り、
テストの誤解を公表した正直さ、本のレポートをひとりで頑張った優しさ、
全て彼女はちゃんと見ていて、理解してくれていたのです。
いくら失敗しても、頑張れば誰かが見ていてくれるものですね。
赤毛の女の子のチャーリーに負けず劣らず素敵な子ですが、
そんな彼女に一目惚れしたチャーリーは人を見る目がありますね。
その後、同級生たちからも称賛され、めでたしめでたしです。

という感じのチャーリーの恋を描いた素敵な物語だった本作ですが、
この感想の中にスヌーピーが登場してませんよね。
チャーリーの物語に並行して、タイプライターを発見したスヌーピーが、
第一次世界大戦のパイロット、フライングエースになりきった小説を執筆し、
その内容が映像化された劇中劇が描かれます。
恋人フィフィを救出するため宿敵レッド・バロンと
激しいドッグファイトを繰り広げるストーリーですが、
メインプロットのチャーリーの物語とあまり繋がりがないのが残念。
チャーリーの物語に集中しているのに関係ないスヌーピーの妄想話が挟まり、
ちょっと邪魔に感じるくらいでした。
やっぱり制作サイドとしては日常系の緩い物語だけでは不安なので、
アニメ洋画らしいアクロバティックなアクションシーンを入れたのでしょう。
もちろんスヌーピーはマスコットだし可愛いので、その活躍も見たいけど、
どうせならそんな妄想上だけではなく、メインンプロットの中でも活躍して、
もっとチャーリーとの友情を描いてほしかったです。
邦題は「I LOVE スヌーピー」なのに、スヌーピーの活躍が微妙すぎです。

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