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マイ・インターン

TOHOシネマズのフリーパスが切れました。
期間中に20本以上観れたので満足です。
手当たり次第観たら、ほとんど邦画でした。
久しぶりに邦画たくさん観たけど、やはり洋画よりハズレが多いな。
無料ということもあって、爆睡しちゃった邦画も2~3本…。
でも『ピース・オブ・ケイク』と『罪の余白』、
あとアニメ邦画だと『GAMBA ガンバと仲間たち』は楽しめました。
もうハリウッド映画の感想以外あまり書かないことにしたので、
いくら面白くても邦画の感想は書きませんが。

ということで、今日もハリウッド映画の感想です。

マイ・インターン
The Intern

2015年10月10日日本公開。
ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ共演のコメディ・ドラマ。

ジュールズ(アン・ハサウェイ)は、ファッションサイトを経営・管理する会社のCEOとして充実した日々を過ごしていた。仕事と家庭を両立するパーフェクトな女性像そのものの彼女はまさに勝ち組だったが、ある日、試練が訪れる。同じころ、シニアインターンとして、40歳も年上のベン(ロバート・デ・ニーロ)がジュールズの会社に来ることになり……。(シネマトゥデイより)



アン・ハサウェイ主演の本作は、
彼女がファッションサイトのCEOを演じ、年配の新人を雇うという物語ですが、
彼女がファッション雑誌の新人編集者を演じ、ベテラン編集長にしごかれる
『プラダを着た悪魔』と、ある意味真逆の設定なので、
本作を語る上で『プラダ~』のことが引き合いに出されることが多いです。
公式でも「『プラダ~』の続編が最高の形で実現(略)」という寸評を載せたり、
まるで『プラダ~』の続編のような宣伝がなされています。
もちろん実際は『プラダ~』と本作には何の関係もありません。
だから傑作である『プラダ~』と比較されるような宣伝は如何なものかと…。

…思ったけど、実際に観てみると、たしかにそんな感じだなと思えました。
ハサウェイ演じる『プラダ~』のヒロインが出世したらこんな感じかな、
なんて思えるような役柄でしたからね。
製作サイドも『プラダ~』を意識してキャスティングしているのかと思いましたが、
ヒロイン役はリース・ウィザースプーンの降板でハサウェイになったようで、
もともとそんな意図はなかったみたいですね。
でもこのキャスティングは正解だったと思います。
たぶんハサウェイを起用して『プラダ~』を意識した宣伝をしなければ、
本作が日本で映画ランキング3位にはなれなかったはずです。
それに本作はかなり面白い作品に仕上がっているため、
傑作『プラダ~』と比較してもそれほど引けを取らない気がします。
いや、完全に女性向けだった『プラダ~』よりも、
ロバート・デ・ニーロが主演の本作の方がボクには楽しめたかもしれません。

電話帳の印刷会社の重役を引退した70歳のベンは、
妻にも先立たれ、日がな一日やることを見つけるのに四苦八苦です。
朝からスタバで読書したり、太極拳したり、北京語習ったりしています。
ベンはよく別れの挨拶で「サヨナラ」と言いますが、
もしかすると脚本家は「サヨナラ」を北京語だと思ってるのかも?
そんなベンはある日、ファッションサイト「アバウト・ザ・フィット(ATF)」の
シニア・インターンの求人広告を見つけ、それに応募するのです。
ベンはお洒落な爺さんではあるけど、若者のファッションを扱う
通販サイトの求人なんかに何故応募するのかと不思議に思いました。
パソコンの起動方法も知らないし、しかも応募方法は自己紹介動画を撮って
YouTubeにアップするというややこしい方法です。
今やアメリカではそんな応募方法があるのかと驚いてしまいましたが、
そのわりには求人広告の張り紙は街頭に貼ってあるんですよね。
観進めると、どうやらベンがATFに応募した理由は、その会社の所在地が
自分が務めていた電話帳印刷会社の跡地だったからみたいです。
つまり彼は定年退職したのではなく、会社が倒産して引退したのかも。
ネットの普及で電話帳の需要が減少し、印刷所の跡地にネット企業が入る、
なんとも時代の流れを感じる興味深い設定です。

ATFの女性CEOジュールズは、元カリスマブロガー(?)で、
そのサイトの人気を受けて1年半前にファッションサイトATFを立ち上げ、
従業員220人以上の新鋭ネット通販会社になりました。
まだ起業してから1年半の新米企業家わりには妙な貫録を感じますが…。
彼女は意外にも既婚者で専業主夫の夫とひとり娘がいますが、
夫マットは仕事が忙しい妻の代わりに、育児や家事をするため、
仕事を辞めて家庭に入ったアットホーム・ダッドです。
彼の決断もなかなか出来るものではないですよね。
家庭を顧みれないほどバリバリ仕事をするジュールズですが、
あまりに凄腕すぎて、他の従業員がついていけずに疲弊しており、
ATFのCOOキャメロンは外部から経験豊富なCEOを迎えるように進言。
ジュールズは渋々同意し、自らCEO探しを始めます。
システムがよくわからないけど、雇ったCEOはジュールズの上司になるそうな。

シニア・インターン・プログラムもCOOキャメロンの発案によるものですが、
ジュールズは大学4年生のインターンのことだと思っていたみたいで、
70歳のベンが採用されたことに驚きます。
まぁそうですよね、シニアのインターンなんてボクも初めて聞きました。
アメリカのインターンは就業体験制度なんかではなく、
実質、大学生などが正社員を目指すための研修生制度なので、
老人が今更正社員を目指して研修するなんてピンとこないですが、
高齢者を活用するシルバー制度みたいなもののようです。
奇しくも学生インターンよりもシニア・インターンの方が、
本来のインターンの意味に近いような気がして、
無給や低賃金で若者を搾取する学生インターンには否定的なボクも、
シニア・インターン制度はなかなか素晴らしいと思えます。

そんな経緯からシニア・インターンに懐疑的だったジュールズでしたが、
彼女の専属になったベンは年功のせいか気が利き、
オフィスで山積みになっている荷物を何も言わずに片付けてくれたり、
素行の悪い運転手の代わりに家まで送り迎えもしてくれ、
そんな彼を「目ざとすぎる」と感じ、異動させたりもしますが、
次第に頼りにするようになり、結局はまた専属に戻します。
ベンは公私共にジュールズに世話を焼き、信頼関係が生まれますが、
少し物足りなく思えたのは、ベンの仕事面での貢献があまり描かれないこと。
長い人生経験を元に助言してジュールズを支えるベンですが、
それは家庭のこととか人間関係とかプライベートなことばかりです。
もっと前職の経験を活かしてファッションサイトの経営にも助言するような、
仕事面での貢献も描いてくれないと、前職での経験が無駄に思えて…。
極端な話、前職の重役経験を活かして新CEOに抜擢されてもいいくらいです。
あと、ベンとジュールズの信頼関係が最も深まるキッカケになった
彼女の母の家に不法侵入するエピソードも、コメディとしては面白いけど、
ちょっと突飛すぎてドラマ的にはイマイチだった気がします。

ある時、ベンはジュールズの夫マットがママ友と浮気していると気付きます。
専業主夫であるマットは男としての自尊心が傷付いており、
それを女を作ることで癒そうとしているようです。
うーん、男として彼の気持ちもなんとなくわかる気がしますよね。
ただ幼い娘がいるので、その浮気を肯定する気にはなれませんが。
実はジュールズも夫の浮気に薄々気付いており、
それは自分が仕事で忙しすぎるのが原因だと考えていて、
それもあって新CEOに会社経営を任せることに同意したのでした。
そして、ついに会社を任せるのに相応しいと思える人物を見付け、
ATFのCEOになってもらえるように打診します。
しかしベンはジュールズがどれほど仕事に情熱を持っているか理解しており、
彼女が新CEOを迎えることは本意ではないことを見抜いており、
「夫の浮気で仕事を諦めるのはおかしい」と助言。
ジュールズは考えを改め、CEO打診を取り下げるのです。
あー、なるほど、家庭よりも仕事を選んだのか。
マットとも別れるんだな、それが正解だろうな。

…と思いきや、なんとマットが反省し、オフィスまで謝りに来て、
あろうことか2人はヨリを戻してしまうのです。
たしかに幼い娘もいるし、映画的にもそれがハッピーエンドかもしれないけど、
こんな浮気男をあっさり許す展開はイマイチ納得できない気が…。
今回は改心したとしても、マットの男としての自尊心が回復したわけでもなし、
またジュールズが忙しいのをいいことに余所に女作るよ、コイツは。
まぁエンディングではジュールズもベンと一緒にのんびり太極拳してたし、
以前ほど家庭を顧みずにバリバリ働くようなこともなくなったのかな?

ちょっとシコリが残る幕引きでしたが、概ね面白いコメディドラマでした。
アン・ハサウェイ演じるジュールズもよかったと思うけど、
なによりの功労者はロバート・デ・ニーロです。
彼にしてはちょっと珍しい役柄な気もしますが、
彼の演じるベンの素敵な好々爺っぷりが素晴らしく、
こんなシニアになりたいなと憧れてしまいました。

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