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ミニオンズ

何だか最近、嬉しいことが多くて浮足立ってるのですが、
USJに誘われたのも嬉しいことの中のひとつです。
8月中は夏休みなので混雑が予想されるため、
実際に行けるのは来月以降になる予定ですが、今から楽しみ。
まぁ関西在住なので、行こうと思えば1時間ほどでいつでも行けるけど、
今まであまり行きたいとも思わなかったんですよね。
かなり前に行った時は映画のテーマパークだったのに、
近年は日本のアニメやゲームのテーマパーク化しちゃってたので、
ハリウッド映画ファンとしては魅力を感じなくなってました。
しかし今年に入り、ある映画がUSJに仲間入りし、俄然行きたくなりました。
「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」?
…いえ、違います、「ミニオンズ・プラザ」です。
どうでもいいハローキティなど日本のキャラは別にしても、
USJのキャラはセサミとかスヌーピーとかシュレックとか借り物ばかりでしたが、
ミニオンはウッドペッカー以来の列記としたユニバーサルのキャラですからね。
仲間入りが遅すぎるくらいですよ。

で、ちょっと気が早いけど、USJに浮かれながら着て行こうと、
映画館の売店で『ミニオンズ』のTシャツを買いました。
でも柄が2種類あったのですが、気に入った方の柄のシャツは、
身長160cmまでだったので諦め、もう一方の170cmまでの方で妥協。
それでもボクは170cm以上なのでキツイかもしれないけど…。
ユニクロにも『ミニオンズ』とコラボしたUTがあるのだけど、
こっちはキッズサイズばかりのようなので絶対着れないし、
ディズニーやピクサーのUTは大人用も豊富にあるのに、
やはり映画『ミニオンズ』は子供向けと思われているんでしょうか。

ということで、今日は『ミニオンズ』の感想です。

ミニオンズ
Minions.jpg

2015年7月31日日本公開。
CGIアニメ『怪盗グルーの月泥棒』のスピンオフ。

バナナに目がない不思議な黄色い生物ミニオンたちは、人類誕生よりもはるか以前に生息していた。彼らの唯一の目的は、向かうところ敵なしのボスに従うことだったが……。(シネマトゥデイより)



本作は『怪盗グルー』シリーズの主人公である怪盗グルーの手下の生き物、
ミニオンたちのスピンオフ作品で、彼らがグルーに出会うまでが描かれます。
だからスピンオフというよりもプリクエルかも?
もともとシリーズ1作目『怪盗グルーと月泥棒』は、
企画段階ではミニオンは存在していなかったそうです。
ちょっと物足りないかなということで、賑やかしに追加されたキャラですが、
その証拠に1作目はミニオンがいなくても成立する話になっていました。
そんなオマケキャラがまさか一本立ちするくらい人気が出るとは、
イルミネーションも思ってなかったでしょうね。
しかも本家『怪盗グルー』シリーズを遥かに凌ぐ億越えのオープニング成績で、
なんとピクサー最新作『インサイド・ヘッド』よりも高いんだから驚きです。
もはやCGIアニメ界の二強はピクサーとドリームワークスではなく、
ピクサーとイルミネーションになりましたね。

本作はミニオンのスピンオフでありシリーズのプリクエルですが、
シリーズのファンなら「あれ?」と思うはずです。
なにしろ当初のミニオンの公式設定は、グルーの相棒ナファリオ博士が、
変異したDNA、脂肪酸、バナナから作った生き物だったので、
ミニオンたちがグルーに会うまでの物語なんてあり得ないからです。
まぁこれもオマケキャラ時代に、スピンオフなんて全く考えておらず、
適当にキャラ設定しちゃったからでしょうね。
本作を一緒に観た人が「ミニオンってこんなキャラだっけ?」と言ってましたが、
たしかに1作目の頃から比べると、性格もかなり変わってきています。
後から賑やかしで追加された1作目当時はストーリーの邪魔にならないように、
もう少し控え目なキャラでしたからね。
その人はこの変化を好ましく思わなかったみたいでしたが、
ボクとしては今回はメインなんだから、この変化は当然だと思いました。

ボクはシリーズ1作目『怪盗グルーと月泥棒』が大好きなのですが、
正直、当時はミニオンはそれほど好きではありませんでした。
むしろグルーの養女となる三姉妹の方が好きだったので、
オマケのくせにやたら目立つミニオンを邪魔に思ってたかも…。
ミニオン人気でシリーズ2作目『怪盗グルーのミニオン危機一髪』は
邦題どおりミニオンの出番が大幅に増えましたが、
やはり三姉妹の出番が喰われた感じで、あまり好ましくなかったです。
それに2作目はお世辞にも出来がよかったとは言えなかったし…。
でもミニオンがコジラとコラボするTOHOシネマズのサウンドロゴを、
TOHOシネマズに行く度に何回も何十回も観ているうちに愛着が湧きました。
フジテレビ映画のサウンドロゴにしてもそうだけど、
わざわざ日本用にこんな映像を作ってくれる心意気が嬉しいしね。
TOHOシネマズのロゴも含め、本作はティザー広告が豊富に用意され、
それらもとても面白く、どんどんミニオンが可愛く思えて…。

ただそれでもまだ三姉妹の方が好きだし、本作は三姉妹が生まれる前の物語で、
当然三姉妹は一切登場せず、1作目の時のように楽しめるか疑問でした。
でも本作でメインとなるミニオンの三人は、実は三姉妹に符合させているそうで、
しっかり者のケビンは長女マーゴ、ハチャメチャなスチュアートは次女イディス、
そして甘えん坊のボブは末っ子アグネスの性格を踏襲しているみたいです。
なかなか粋ですが、たしかに特にボブはアグネス同様愛くるしいですね。
ノッポのケビンとモノアイのスチュアートは前作から登場していますが、
チビのボブは本作が初登場です。
他にもフィル、ティム、トム、デイブ、カール、ジェリーなどミニオンは沢山いて、
見分けるのは至難の業ですが、ボブだけはオッドアイだし、
ちょっと他のミニオンよりも特別扱いされている気がします。
いつもテディベアのティムを抱えてるし、見分けやすいですね。
『ひつじのショーン』のティミーとかもそうだけど、テディベアを抱えたキャラって、
なんであんなに可愛く感じるんでしょうね。
とにかくボブが可愛いので、三姉妹不在の穴はかなり埋まってます。
…が、やっぱり1作目の方が面白かった気が…。
以下、ネタバレ注意です。

常に世界一凶悪なボスの仲間になりたいミニオンたちは、
地上に生物が誕生する遥か昔、単細胞生物の時代から、
その時代最強の生物の手伝いをし続けながら進化します。
恐竜時代にはティラノサウルス、石器時代には原始人、
古代エジプト時代にはファラオ、中世暗黒時代にはドラキュラ、
フランス革命時代にはナポレオンをボスと仰いでましたが、
いつもミニオンたちのドジのせいで、ボスが死んでしまい、
長く仕えることが出来ないことに悩んでいます。
そして彼らは南極の洞窟に行きつき、彼らだけでミニオン文明を築きますが、
楽しかったのも束の間、やはりボスがいないと気持ちが満たされず…。
わざわざ悪の手先になりたがるなんて難儀な生き物ですね。
ミニオンだけの生活も歌を唄ったりして楽しそうだけど…。
本作の魅力のひとつはミニオンたちの歌です。
初っ端のユニバーサルのサウンドロゴから唄ってますが、
本作の主な舞台が1968年なので、そのころのヒット曲が多く、
それをミニオンたちがミニオン語でカヴァーしていて、面白いです。
ミニオン語は一聴すると滅茶苦茶なようだけど、
ラテン語系のいろんな言語が絶妙に混ざっていて、なんとなくわかるところも。
なぜかミニオン語はチビッコたちにも通じてるんだから凄いです。
「ナカマ」とかところどころ日本語も混ざってますが、
そこはやっぱり日本語吹替版用に吹き替えてあるんでしょうね。
ミニオンたちの台詞は全て監督が充てているはずですが、
日本語の部分も違和感なく吹き替えられているのが少し不思議でした。

1968年、仲間たちの気力を取り戻させるために、ケビンが行動を起こし、
世界一の悪党を探す旅に出発することにして、お供を集い、
立候補したスチュワート、ボブと共に南極から小舟で海に漕ぎ出します。
そしてたまたまマンハッタンに流れ着くのです。
ちゃんとカウンターカルチャー全盛のアメリカが描かれていて興味深いです。
黄色いヘンテコな生き物であるミニオンを見ても誰も驚かないのは意外ですが、
どうやら魚人とか怪獣とか変な生き物が普通にいる世界みたいです。
上陸したケビンたちは干してあったオーバーオールを失敬して着て、
お馴染みのミニオンの格好になるのですが、
あのオーバーオールがもともと人間用だったのは意外ですね。
ケビンたちはデパートの寝具売り場に一泊することにしますが、
持ち込んだテレビを見ていると、VNC(悪党ネットワークチャンネル)の報道で、
週末にオーランドで「大悪党大会」が開催されることを知ります。
しかも世界一の悪党と名高いスカーレット・オーバーキルがゲスト参加します。
ちょうどウーマンリブ運動の頃なので、世界一の悪党も女性なのかもね。
ケビンたちは大悪党大会にボスを探しに行く決心をします。

大会に行くため、ヒッチハイクをする彼らはネルソン一家の車に拾われます。
一見、夫婦と子供3人の普通の一家でしたが、彼らも悪党だったみたいで、
大会に参加するためオークランドに向かう途中でした。
長旅の気晴らしにコンビニ感覚で銀行強盗をするような悪党なので、
もうこの一家がボスでいいんじゃないかと思っちゃうほどです。
日本語吹替版ではネルソン一家の父と長男の声をバナナマンが務めます。
おそらくミニオンの大好物であるバナナ繋がりでネタ的に起用したのでしょうが、
キャラデザが本人をモデルにしたんじゃないかってほど似てます。
やっぱり顔が似てるだけあって声も全く違和感がありませんでした。

大悪党大会に参加したケビンたちは、
世界一の悪党スカーレットが右腕を募集していると知ります。
彼女のルビーを盗めた者を即採用するという条件でしたが、
集まった悪党たちが次々とスカーレットに挑みかかるドサクサに、
なんと図らずもボブがルビーをゲットしちゃい、彼ら3人が採用されることに。
そしてすぐに文字通りスカーレットの根城であるロンドンの城に案内されるのです。
これより先は舞台がアメリカからイギリスに移るのですが、
この時代にミニオンがアメリカで大活躍してしまうと、
アメリカが舞台の『怪盗グルー』シリーズとの整合性が合わなくなるからかな?
60年代後半のアメリカを描いているのが面白かったので少し残念ですが、
ケビンたちが『アビイ・ロード』のジャケ写撮影中のビートルズに遭遇したりと、
60年代後半のロンドンもなかなか面白いので、それはそれでいいかな。

ロンドンに戻ったスカーレットは、ケビンたちにエリザベス女王から
王冠を盗むように命じ、「もし失敗したら消す」と脅すのです。
このエリザベス女王って、47年前のエリザベス2世女王陛下ですよね。
存命中の人物がSFアニメに登場するなんてちょっと面白いですが、
それを許してしまう英王室の懐の深さにも感心します。
正直、外見も含めてあまりいいようには描かれてないのにね。
スカーレットはイギリスの女王になりたいみたいですが、
どうも子供の頃に貧乏でイジメられていたことがバネになっているようです。
なんというか、その設定はちょっと蛇足な気がします。
彼女は本作の悪役なので、同情しちゃうような設定はない方がいい、
或は、もっと掘り下げて、ちゃんと同情できる悪役にするべきだと思いますが、
ちょっと過去に触れただけなので、なんだか中途半端です。
いや、過去だけじゃなく、なんだかいろいろ中途半端なキャラで、
悪役としての魅力に欠ける気がするんですよね。
なのでケビンたちが彼女の仲間になりたがるのもイマイチ納得できません。
やっぱり本作の悪役は見るからに悪そうな男の方がよかった気がします。

王冠を盗みに、宝物庫であるロンドン塔に侵入したケビンたち。
いろいろ困難に遭遇しますが、スカーレットの夫で発明家のハーブに貰った
発明品を駆使して、王冠まで辿り着きます。
その発明品は誰でも踊らす「催眠帽子」に、何でも溶かす「溶岩飛ばし銃」、
四肢を伸縮自在にする「意外と伸び伸びスーツ」ですが、
めちゃめちゃ高性能な発明品で、ハーブは只者ではないです。
というか、それを使えばケビンたちの力借りなくても自力で王冠盗める気が…。
ところがゲット目前で、王冠は女王に渡され、女王を乗せた馬車がロンドン疾走。
盗めなかったらスカーレットに殺されるケビンたちは急いで後を追いますが、
その途中、たまたまボブが石に刺さったアーサー王の剣を抜いてしまうのです。
いわゆるアーサー王伝説の聖剣エクスカリバーで、
それを抜いたものはブリテン島の統治者になる決まりなので、
女王は王位を明け渡し、なんとボブが新国王になってしまうのです。
ちょっと「はぁ?」ってなっちゃう超展開ですが、面白いのでOKかな。

しかし自分が女王になるつもりだったスカーレットは激怒し、
ボブたちを「夢を盗んだ裏切り者」と殺しにやってきます。
焦ったボブは国王の権限でスカーレットに王位を譲れるように法律を変え、
即日行われる戴冠式の後、スカーレットが女王になることが決まります。
ところがまだ怒りが収まらない彼女は、ボブらを地下牢に閉じ込め、
夫ハーブに数々の拷問器具で処刑させるのです。
ところが、どんな拷問をしてもボブたちは死にません。
例えば絞首台に吊るしてもミニオンには首がありませんからね。
というか、生命誕生の頃から生き続けているミニオンは、
たぶん絶対無敵の不老不死なんじゃないかと思います。

その後、ケビンたちは下水道から地下牢を脱出し、
スカーレットの戴冠式が行われるウェストミンスター寺院へ急ぎます。
自分たちを閉じ込めたスカーレットの戴冠を阻止するつもりかと思いきや、
どうやら謝ってもう一度ボスになってもらうつもりのようで、なんとも健気です。
しかしドジというかグッジョブというか、戴冠直前のスカーレットの上に、
シャンデリアを落としてしまい、戴冠式をメチャメチャにしちゃうのです。
下敷きになったスカーレットですが、夫の発明した戦闘ドレスのお蔭で無傷。
シールド機能はもちろん、空を飛んだりミサイルを発射したりもできる、
まるでアイアンマンのような超ハイテクドレスです。
「私を殺そうとしたわね」と更に怒り、悪党軍団を嗾けてきます。
そしてスチュワートは悪党のスモウレスラーに、ボブは悪党の魚人に捕まり、
残るケビンは何とか逃げ切りますが、仲間2人を人質に取られ、
スカーレットから仲間を助けたいなら夜明けまでに投降するように警告されます。
まぁ夜明けどころか、すぐに2人を爆殺しようとするんですけどね。

ケビンはスカーレットの城に忍び込み、ハーブの究極兵器の試作品を起動。
するとなんとケビンがゴジラなみに巨大化するのです。
ジャイアント・ケビンは、爆殺寸前のスチュワートとボブを救出し、
ハイテクドレスで武装したスカーレットと戦います。
そこに、氷の洞窟で留守番しているはずの大勢のミニオンたちもやってきます。
ミニオンたちはイエティに洞窟を奪われたので、ケビンたちを探して、
オーストラリア、日本、アメリカを経てロンドンに来たみたいです。
ただケビンと一緒にスカーレットと戦うかと思いきや、特に何をするでもなく、
スカーレットに溶岩ミサイルを撃ち込まれるだけで…。
ジャイアント・ケビンは仲間を守るためにミサイルを飲み込み、
飛んで逃げようとするスカーレットに捕まって上昇。
上空でスカーレットもろとも、ミサイルを飲み込んだケビンが大爆発し…。
ミニオンたちはケビンが死んでしまったと思いましたが、
元のサイズに戻ったケビンがオーバーオールを落下傘にして降りて来ます。
あの大爆発でなぜ無事だったのか謎ですが、やっぱり不死身なんでしょうね。

ミニオンたちはイギリスを悪党から救った英雄として復帰した女王から感謝され、
特にケビンはナイトの称号を授かり、サー・ケビンになります。
とても名誉なことでケビンたちも嬉しいと感じる反面、
やっぱり世界一凶悪なボスに仕えたいという思いは燻ぶっていて…。
その式典の最中、なんとスカーレットが女王の王冠を盗みます。
ケビンだけじゃなく彼女もあの爆発で無事だったのですね。
ミニオンたちはすぐに彼女を追いかけますが、全く追いつけず、
このままでは逃げられる、と思った矢先、彼女はカチコチに凍り付くのです。
どうやらある少年が彼女に冷凍銃を撃ったみたいで、
少年はスカーレットの手から王冠を奪い取り、飛行マシンで逃亡しますが、
その少年こそ、後の怪盗グルーだったのです。
ミニオンたちは有望なボスを見付け、グルーの所に押しかけ、めでたしめでたし。
グルー少年もシリーズ通り、律儀に鶴瓶師匠が声を充てていましたが、
逆に子供であの声は変なので、そこまで拘ることもない気がしますが、
オリジナル音声でもスティーブ・カレルが続投してるみたいですね。
なんにしても、グルーの登場はシリーズのファンには嬉しいサプライズでした。

でもミニオンの誕生からグルーと出会うまで描き切っちゃったら、
スピンオフの続編(『ミニオンズ2』)は作れませんね。
本作がめちゃめちゃヒットしちゃってるので、イルミネーションとしても
またミニオンを主役に作品を製作したいと思ってそうな気がしますが、
イルミネーションも『怪盗グルー』関連作ばかりに頼っちゃダメですね。
来年公開のイルミネーション最新作『ペット』も面白そうです。
なお、『怪盗グルー』シリーズの続編は2017年に公開予定です。
たぶんミニオンの出番もかなり多い続編になると思われますが、
本作のミニオンの習性を見た印象では、グルーも怪盗から足を洗ってるので、
悪党に仕えたいミニオンが不満を持ち…、みたいな物語になりそうな気がします。

関連作の感想
怪盗グルーの月泥棒
怪盗グルーのミニオン危機一発

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