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V/H/S ファイナル・インパクト

今週はあまり更新できませんでした。
なにぶん先週末に封切られた映画に観たい作品が少なかったので、
感想を書こうにもネタがなかったんですよね。
実は今週末も観たい映画が少ないというか、一本もない状況で、
下手すると今月はもう更新できないかもしれません。
それは避けたいので、ハードル下げて何か観に行こうとは思ってます。

夏休みだというのに、こんなに観たい映画が封切られないのは不思議ですが、
やっぱり各社『HERO』とバッティングするのを避けてるのかな?
ボクはテレビドラマの劇場版なんてもう流行らないだろうと思ってたけど、
意外にも総興収50億円も狙える好スタートだったみたいです。
だからフジテレビは安易に劇場版で儲けようとするんでしょうね。
その際たるものが放送前から劇場版化が決まっていた『HEAT』ですが、
『HERO』は平均視聴率も20%を超えてたから劇場版も成功したけど、
『HEAT』は平均視聴率が5%にも満たないようで劇場版も苦戦しそうです。
主演が大根で有名なのも不人気の理由のひとつでしょうが、
劇場版を予告するなんて、最終話が有料だと予告しているようなもので、
それで視聴率取れると思う方がどうかしてますね。

それにしても今週末の封切り映画の貧弱さは半端なく、
大手配給会社の夏休みかと思うほどで、『HERO』のV2は確実。
なので少しでも更新間隔を縮めるために、新作ビデオ映画の感想でも書きます。

ということで、今日はあまりにも観る映画ないから観たビデオ映画の感想です。

V/H/S ファイナル・インパクト
VHS VIRAL

2015年7月24日リリース。
ファウンドフッテージ・ホラー『V/H/S』シリーズ第三弾。

ハイスピードで逃走中のアイスクリーム・バンを、数台のパトカーが追っている。空にはヘリコプターも動員され、なにやらただならぬ事態の発生だ。野次馬っ気を出しスマホ片手に、その事態をレポートしに外に飛び出した青年:ケビンは、残念ながら一足遅くパトカーを見失ってしまう。が、そうこうしているうちに、家の中でスマホの画面を見ていたケビンの彼女:アイリスが、突如鼻血を流しおかしくなってしまう。しかし、それは彼女の身にだけ起こったわけでなく、スマホを眺めていた周辺の住民達も次々鼻からも血を流し始め…。(公式サイトより)



本作は『V/H/S シンドローム』、そして『V/H/S ネクストレベル』に続く、
ファウンドフッテージ・ホラーのアンソロジー映画『V/H/S』シリーズ第三弾です。
前作、前々作は劇場公開されましたが。本作はビデオスルーとなりました。
いや、正確にはビデオスルーではありませんね。
なにしろ本作はアメリカでも劇場公開されていないみたいなので。
(超小規模な限定公開くらいはされてるかもしれません。)

『V/H/S』シリーズは世界中のホラー映画ファンのために、
某ホラー映画サイトが主導で製作している短編ホラーのアンソロジーで、
一作目に作品を提供したのは無名の新鋭監督ばかりでしたが、
低予算ながらも斬新なアイディアのファウンドフッテージばかりで、
世界中のホラー映画ファンを唸らせてヒットしました。
その若手監督中には、あのアダム・ウィンガード監督もいました。
二作目は前作のヒットで予算も増え、有名なホラー監督たちが起用され、
前作を上回るクオリティの作品が集まったアンソロジーになりました。
『サプライズ』を経て有名ホラー監督の仲間入りをしたウィンガードも続投です。
でも低予算でも斬新なアイディアで撮られた前作の方がボク好みで、
そう思った人も多かったのか、それほどヒットしませんでした。
それを踏まえてか、本作はまた無名の監督ばかりになりましたが、
無名だけど才能はあった一作目の監督たちとは違い、
本作はそこそこの才能の単に無名な監督ばかりのようで、
斬新なアイディアがあるわけでもない、単なる低予算映画に…。
これでは劇場公開されなくても仕方ないです。

本作は『ハロウィン』シリーズのロブ・ゾンビ監督にも打診したが断られたようで、
もし彼が引き受けていたら、それが目玉になっただろうけど、
結局、目玉といえるもののないカスばかりのアンソロジーになりました。
でも本当に痛いのはロブ・ゾンビに断られたことではなく、
シリーズの立役者アダム・ウィンガード監督の降板でしょう。
彼と彼の盟友サイモン・バレットが前作、前々作の枠物語を担当していました。
前作までの枠物語は、ある民家に侵入したグループが、
部屋に散乱しているVHSを何本か見て、怪奇現象に襲われる話です。
そのVHSの内容が、各監督による短編ホラーでした。
しかし本作はウィンガードもバレットも降板したため、全く違う枠物語です。
というか枠物語の体裁にもなっていない単なる短編ホラーで、
その途中で脈絡もなく違う短編が挿入される構成になっています。
VHSを見る展開もなく、タイトルとも全く関係なくなってしまっているし、
内容的にも繋がりがないのでシリーズを名乗らないでほしいくらいです。
まぁ実際には全く繋がりがないわけでもなく、劇中でほんの少しだけ、
前作の「Safe Haven」と前々作の「Amateur Night」のワンシーンが
使用されているそうですが、ボクも気付かなかったくらいの扱いです。
以下、各短編の感想になります。ネタバレ注意です。

「Vicious Circles」
本作の枠物語となる短編です。
監督は「ミッドナイト・マッドネス2013」の一本として日本でも公開された
カナダ製ホラー『デッドガール』のマルセル・サーミエントです。
主人公ケビンが恋人アイリスとテレビを見ていると、
近所で逃走車とパトカーがカーチェイスしていることをニュースで知り、
それを撮影してネットにアップして有名になろうと考え、家を飛び出します。
しかしなぜか逃走車にアイリスが拉致られてしまい、
ケビンはバイクで逃走車の後を追い掛けるのです。
なぜか逃走車は近所をグルグル回り続け、逃走車の付近の人のケータイには
呪いの動画が流れ、それを見た人は死んだり狂ったりします。
逃走車が水の流れていない川で停車したので、
ケビンはやっと追いつきますが、中にアイリスの姿はなく…。
しかし車内のモニターに自傷行為を繰り返す彼女が映し出され、
ケビンに呪いの動画をアップロードしろと語りかけて来るのです。
ケビンがアップロードすると都市全体に呪いが感染(バイラル)してしまう。
…というような内容で、怖くもなければ面白くもないです。
この話の中に他の短編が脈絡なく挿入されるのでテンポも最悪です。
その上、映像にも手ブレや意味不明なノイズが入りまくりで、
見苦しい事この上なく、全くいいとこなしの短編でした。

「Dante the Great」
枠物語に挿入される三本の短編のうちの一本目。監督はグレッグ・ビショップ。
売れないマジシャンのダンテは、ある時フーディーニのマントを手に入れます。
そのマントを身に付けると瞬間移動やサイコキネシス、パイロキネシスなど、
本当に魔術が使えるのですが、マントの力を持続させるには、
マントに人間を食べさせないといけないため、彼は助手を雇っては食べさせます。
しかしマントが助手を食べる様子をなぜかビデオに録画していたため、
そのビデオを新しい助手スカーレットに見つかり、通報されます。
逮捕されてもマントの力で脱走したダンテは、スカーレットに復讐を考えますが、
逆に彼女にマントを利用されて、マントに食べられてしまうのです。
マントは焼却処分しますが、ある夜、マントが現れて彼女も食べられ…。
なぜマントが今まで襲わなかったダンテを急に襲ったのかとか、
イマイチ納得できない内容で、全く面白くない物語でしたが、
何より最悪なのはファウンドフッテージとしてのマナーを無視していることです。
途中でインタビュー映像が挿入されたり、ファウンドフッテージというよりも
フェイクドキュメンタリー形式ですが、なぜそんなところにカメラがあるのか、
一体誰が撮ったんだと思うようなシーンが多々あります。
瞬間移動の映像とか、なかなか面白い演出もあるので勿体ないです。

「Parallel Monsters」
挿入される2本目の短編。
監督はスパニッシュホラー『ブラック・ハッカー』のナチョ・ビガロンド。
内容は微妙ですが、枠物語も含めて本作の短編の中では唯一、
ファウンドフッテージのマナーを守っているので好印象です。
(主人公の手持ちカメラの映像だけで構成されているPOV作品。)
主人公アルフォンソは並行世界と繋がるゲートを発明し、
並行世界の自分と15分だけ入れ替わることになります。
並行世界は鏡面世界で、元の世界と左右対称ですが、それ以外は全て同じ、
…と思いきや、廊下に掛けてあった妻とのツーショット写真が
変な写真に変わっており、更に並行世界の妻は見知らぬ男2人と一緒にいて、
アルフォンソも含めて、これから何かを始めるところだったみたいです。
乱交でもするのかと思いきや、何かの儀式を行うようですが、アルフォンソは拒否。
その後、男二人の目が光出し、クリーチャー化したイチモツで彼に襲い掛かります。
妻も膣がクリーチャー化していて、アルフォンソは慌てて元の世界に戻ります。
しかし元の世界の妻から包丁で刺殺されてしまうのです。
どうやら彼女は並行世界のアルフォンソのクリーチャー化したイチモツを見て、
並行世界から戻って来た夫をバケモノだと勘違いしたみたいです。
ホラーとは言えない下ネタですが、オチが明確でわかりやすく、
本作の中では最も楽しめる短編だったと思います。

「Bonestorm」
本作最後の短編。監督はジャスティン・ベンソンほか。
スケボーの危険なトリックを撮影した動画をネットにアップする若者4人組は、
メキシコ国境のティファナに行き、撮影に良さげな場所を発見。
しかし一人が転倒して出血してしまい、血が地面に描かれた魔法陣にかかると、
骸骨メイクで鉈を持ったカルト集団が次々とやって来て、彼らに襲い掛かります。
若者たちも必死に応戦し、何人も殺しますが、仲間も2人殺されて…。
残り2人は何とか逃げ切りますが、大量の血を浴びた魔法陣のせいで、
何やら巨大な怪物が目を覚ましたようで…。
という、何やらよくわからない話しでしたが、とにかく映像が見づらく、
状況がわかりにくいため、よくわからなさに拍車をかけています。
なにしろこのファウンドフッテージで使われているカメラが、
若者4人中3人のヘルメットに付けられたCCDカメラですからね。
残る1人は手持ちカメラなのでまだマシですが、
激しく動き回る若者3人の視点カメラなんて乱れまくって見れたものではなく、
更に激しくスイッチングされるので全く状況が把握できません。
4人中2人が殺されたけど、誰が死んだのかもよくわからないくらいで、
とにかくゴチャゴチャした印象しかない短編でした。

アンソロジーは玉石混交になるものですが、本作は4本中4本とも石。
別に公式には本作がシリーズ最終作だなんて宣言されてないのに、
日本では『V/H/S ファイナル・インパクト』なんて邦題が付けられ、
シリーズ最終作を謳って販売されてしまっていますが、ここまで酷い内容だと、
販売元が「どうせこれで終わりだろう」と考えるのも無理からぬことでしょう。
実際にここまで劣化してしまったら、シリーズ続行は難しそうです。
もはや、名残惜しくもないですけどね。
不確かですが、1作目の短編のいくつかが長編化されるという噂も…。

関連作の感想
V/H/S シンドローム
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