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地下に潜む怪人

海外ドラマをよく見るようになりましたが、主にレンタルビデオで見ているため、
レンタル代が月々4000円以上もかかっています。
4000円あれば映画3本くらい観に行けると考えると少し勿体ないけど、
面白い海外ドラマがどんどんリリースされちゃうので仕方ないです。
まぁ旧作になるのを待てば、もう少し出費を抑えられそうだけど、
海外ドラマは面白すぎるので、リリースされたら我慢できないんですよね。
特にDCのアメコミドラマは見逃すわけにはいきませんが、
来週にはいよいよ『GOTHAM』シーズン1がリリース開始され、
来月は『ARROW』シーズン3、再来月は『THE FLASH』シーズン1と、
立て続けにリリースされるので、嬉しいやら苦しいやらです。
大ヒットハリウッド映画のビデオスルーも増えてる気がするし、
それも月何本も見たいものがリリースされるので、レンタル代は膨らむ一方です。

ということで、今日はビデオスルーになったハリウッド映画の感想です。

地下に潜む怪人
As Above, So Below

2015年7月8日リリース。
カタコンベを舞台にしたファウンドフッテージ・ホラー。

華やかなりしパリの通りの地中深く、1785年に造られたらしい世界最大の巨大地下墓地の探検に挑んだ研究者の一団が、迷路のような地下で迷い、絶対に踏み込んではいけない禁断の領域に入り込んでしまう。そして死霊たちが一団を血祭りにあげていくのであった。(公式より)



本作は昨年全米公開され、初登場4位だったユニバーサルのホラー映画です。
4位なら悪くない成績だと思いますが、日本ではビデオスルーとなり、
「ユニバーサル絶叫シリーズ」の第一弾としてリリースされました。
このシリーズはユニバーサルが今月から10月まで毎月1~2本、
計6本のホラー映画を連続リリースするという企画で、
第一弾は今月8日にリリースされた本作と『恐怖の人体研究所』です。
第二弾は来月5日リリースの『鮮血ピエロの惨劇』と『血の儀式』、
第三弾は再来月2日リリースの『呪い襲い殺す』、
最後の第四弾は10月8日リリースの『戦慄の誘惑』となります。
ボクは全米ボックスオフィス上位の『呪い襲い殺す』と『戦慄の誘惑』、
そして本作は見るつもりでしたが、こうしてシリーズとしてリリースされると、
全部見てもいいかなと思っちゃいますね。
本当に全部見るかどうかは初っ端の本作の出来次第で決めるつもりでしたが、
いざ見てみて、とりあえず『恐怖の人体研究所』はスルーしようかなと…。
つまり本作は、残念ながらイマイチ面白いとは思えませんでした。
以下、ネタバレ注意です。

錬金術を研究しているUCLの教授スカーレットは、
イランの洞窟で「ローズの鍵」が刻まれた遺跡を発見します。
「賢者の石」を作ったと14世紀のパリの錬金術師ニコラス・フラメルが、
石を隠した場所を暗号で記した墓碑を解読するのに必要な鍵で、
鍵を手に入れたスカーレットは、カメラマンのベンジーとパリに行きます。
しかし墓碑を暗号を鍵で変換するとアラム語になったため、
アラム語を読めない彼女は、アラム語を翻訳できる知人ジョージに協力を要請。
ジョージのお蔭で解読に成功し、賢者の石がフラメルの墓の下、
370.5フィート(約110メートル)のところにあることが判明します。
ちなみにその倍の地下741フィートに地獄があると考えられているそうです。
なんだか『インディー・ジョーンズ』や『ナショナル・トレジャー』みたいな、
伝説の秘法を探すアドベンチャー映画のような印象を受ける展開ですが、
アドベンチャー映画も嫌いじゃないけど、今回はホラー映画として見ているので、
この展開は望ましいものではありませんでした。

370.5メートルも地下にどうやって行くかですが、
パリの地下には巨大な納骨堂「カタコンベ」が広がっているので、
スカーレットはそこに賢者の石が隠されているに違いないと考えます。
しかし記録ではフラメルの墓の地下にはカタコンベは通っておらず…。
とりあえず彼女はカタコンベに観光客として入ってみますが、
そこで謎の男から「パピヨンに頼め」と助言されるのです。
そんな怪しげな男の言葉をなぜ信じるのか謎ですが、
彼女はパピヨンという男を探し出し、カタコンベを案内してほしいと依頼します。
パピヨンは仲間のゼットとスージーと一緒に協力してくれることになり、
彼ら6人はカメラ付きヘッドライトを装着して、カタコンベに潜ります。
本作はファウンドフッテージなので、登場人物たちのウェアラブルカメラ6台と
ベンジーの持つ手持ちカメラ1台の計7台のカメラの映像で構成されますが、
これではカメラが多すぎて、POVとしての面白味があまり感じられません。
しかも手ブレ(というか頭ブレ?)がほとんどないので嘘くさいです。
まぁそのお蔭で映像としては見やすいのはいいですが、
これならファウンドフッテージの意味がないです。

フラメルの墓の地下の方に行くには、
2年前にパピヨンの友達ラ・トープが入って行方不明になった
不吉なトンネルを通らなくてはいけません。
トンネルを少し進むと、急に黒電話のベルの音が聴こえ、
その音の方へ進むと、なぜか古いピアノが置いてあり、
ジョージはそれが実家にあったピアノだと言い出すのです。
さらに黒電話も発見し、スカーレットが出てみると、
死んだ父の声で「どうして私と話してくれないんだ」と…。
ピアノにしても父からの電話にしても、なぜカタコンベにそんなものがあるのか、
とても不思議で気になる展開ですが、本作は最後までその説明はなされません。
というか、これ以降も数々の怪奇現象に襲われるのですが、
どれもこれも全く理屈のわからないものばかりで…。
意味不明すぎて登場人物さえリアクションしないものまでありますが、
ここまで無意味だと怖がりようがなく、ホラーとしては致命的です。

更に進むと、2年前に行方不明になったラ・トープが突然現れ、
「ここに来ちゃいけない」と言い、出口まで案内してくれるみたいで、
皆は彼について行くことにします。
いやいや、スカーレットは石探しを諦める気はないんだから、
出口に案内しようとするラ・トープについて行くのはおかしいでしょ。
ところがラ・トープは「出口は下だけだ」と深い縦穴に皆を連れていきます。
ここは地下なんだから下に出口があるはずないんですけど、
彼らは明らかに様子がおかしいラ・トープの言葉を疑う様子もなく、
その縦穴をロープで降りちゃうんですよね。
案の定その先は出口どころか行き止まりでしたが、隠し通路を発見し、
そこを抜けると死体が横たわっている部屋に出ます。
その死体は700年前のものらしいけど、腐っておらず…。
賢者の石で永遠の命を手に入れたフラメルの死体なのかな?
いや永遠の命を手に入れたら死体になるはずもないか…。
結局これも何の説明もなく、意味不明なままです。

さらに死体の部屋から水没した隠し通路を発見し、
そこを抜けると、財宝と賢者の石が置かれた部屋に到着します。
その部屋で落石が起こり、スージーが下敷きになり大怪我しますが、
石の力で一瞬で怪我が治ってしまうのです。
しかし落石で水没した通路も塞がってしまいますが、床に抜け道を発見。
抜け道から降りて行くと、「ここに入るもの一切の望みを棄てよ」という、
地獄の門の銘文が記された穴があり…。
たぶんどんどん降りて、地獄のある741フィートまで来ちゃったのでしょうね。
地獄ってどんな場所かと思ったら、なぜか穴を抜けると石のあった部屋で…。
ただし全く元の世界でもなく、左右反転した鏡面世界になってます。
水没した通路も塞がれておらず、そこから遺体の部屋に戻ります。
なるほど、これから鏡面世界を逆に進むことでセットを使いまわせるわけか。
本作は本当にカタコンベで撮影しておらず、スタジオで撮影してますが、
低予算映画ならではの知恵ですね。

反転した遺体の部屋に行くと、またラ・トープがいました。
スージーは仲間の忠告も聞かず様子がおかしい彼に近づきますが、
案の定、頭を硬い地面に打ち付けられて殺されちゃいます。
死んじゃったら賢者の石も効果はないみたいで…。
悲しむパピヨンたちですが、とにかく先に進むことに。
すると縦穴から降りてきたところが、さらに下に伸びる縦穴に変わっていて…。
この鏡面世界は左右だけじゃなく上下が反転してる場所もあるんですね。
彼らはもちろん縦穴を降りますが、最後に降りるベンジーが、
謎の女に突き落とされて転落死しちゃうのです。
ラ・トープが邦題の「地下に潜む怪人」かと思っていたので、
「誰だよ、この女」って思っちゃいましたが、やはり説明はなく…。
更に意味不明なのは、更に進んだところに、なぜか炎上する車があり、
その車から出てきた燃え盛る男に、パピヨンが捕まってしまい地中に埋まり…。
もうシュールすぎて何が何やら…。

残ったスカーレットとジョージとゼットが更に進むと、
今度はゾンビみたいなやつが襲ってきて、ジョージが噛まれます。
スカーレットは賢者の石で治療を試みますが、
今更ながらその石が偽物だったことに気づき、
本物でジョージを治そうと、もう一度財宝の部屋まで取りに行くことに。
いやいや、偽物ならなぜスージーの怪我を治せたのか、やはり説明はなし。
途中でなぜか首吊りしている父に会ったりしながらも、
本物の石を取って戻ってきたスカーレットですが、
なぜか石を当てて治療するのではなく、彼女がキスするとジョージは回復。
なぜキスで回復するのか、またしても説明はなく、よくわからない展開でしたが、
石を取って戻ってきたわけではなく、石のパワーを授かって戻ってきたのかな?

ジョージも元気になり、3人はさらに進みますが、またしても縦穴が。
今度はロープも使わず、なぜか飛び降りますが、底は密室になっていて…。
でもすぐに足元にマンホールを発見し、そこを開けると地上に繋がっていて…。
鏡面世界ではどんどん地下へ降りて行ってるつもりでも、
実はどんどん地上に向かっていたみたいです。
ファウンドフッテージは、その名の通り「見つかった映像」なので、
登場人物が全滅することが多い(生き残ってもせいぜい1人)ですが、
6人中3人も生き残るなんて意外なラストでした。
まぁ生き残りが多いと後味は悪くないですね。

でもいいのは後味だけで、全体を通しての印象は悪いです。
説明が少ないのもファウンドフッテージの特徴とはいえ、
理解できない登場人物の言動、意味不明な怪奇現象ばかりで、
一体どういう意図の作品なのか全くわからず、楽しめませんでした。
こういう作品が多いから、ファウンドフッテージは飽きられやすいんだろうな。

コメント

地下で襲いかかる不吉な出来事はどれも登場人物の罪の意識が生んでるんだよ

  • 2015/07/18(土) 01:06:17 |
  • URL |
  • あ #-
  • [ 編集 ]

あさんへ。

それは劇中でも説明されていたのでわかります。
なので弟を見殺しにしたジョージの前に、弟の霊が現れたのはわかります。
しかし、なぜスージーがラ・トープに殺されなきゃいけないのか、
なぜベンジーがカルト女に突き落とされるのか、
なぜパピヨンが炎上する車に飲み込まれたのか、
なぜジョージがゾンビに噛みつかれるのか、
その原因(罪)が説明されず、怪奇現象との因果関係が不明です。
そこは視聴者が勝手に補完しろってことかもしれないが、
なぜそれらの怪奇現象がパリのカタコンベで起きるのかも不明。
スカーレットはイランでも父の首吊りに出会ってるので、
カタコンベが地獄に繋がってるからというわけでもなさそうだし。

  • 2015/07/18(土) 16:21:10 |
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