ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

リアル鬼ごっこ

先週の週末興行成績は細田守監督のアニメ映画『バケモノの子』が1位でした。
『ターミネーター:新起動』が1位かなと思ってたけど、こちらは2位でした。
『バケモノの子』の前評判はあまりよくなかった印象だったので、
公開2日で50万人も動員するなんて意外な結果ですが、
やはり『金曜ロードSHOW!』での何週にも渡る細田守推しの効果でしょう。
テレビ離れが進んだとはいえ、テレビの一般人に対する影響力は絶大です。

ボクは地上波、しかもプライムで映画が放送されることは、
映画ファンの裾野を広げるためには重要なことだと思ってますが、
どうも最近の『金曜ロードSHOW!』のチョイスには首を傾げちゃいます。
自社制作の『バケモノの子』で一発当てたいための細田守ゴリ推しも、
公共の電波の私的利用同然でフェアじゃないと思いますが、
細田守祭の翌週にはその批判を恐れてか、『バケモノの子』のライバルである
『ターミネーター:新起動』の関連作を放送するみたいですが、
なぜかチョイスしたのが関連の薄い『ターミネーター3』なんですよね…。
ここは直接関連する『ターミネーター』か『ターミネーター2』を放送すべきなのに…。
細田守祭の前週には『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』の公開に合わせ、
前作『アベンジャーズ』を地上波初登場させてくれたのはいいけど、
144分ある作品なのに、放送時間はいつも通りの2時間で、
CM抜けば90分にも満たず、どれだけカットされてんだよって感じです。
これではきっと『アベンジャーズ』の魅力もちゃんと伝わりません。
細田守の前作『おおかみこどもの雨と雪』は放送時間を延長していたのに、
やはり『バケモノの子』のライバルになると考え冷遇したような気がします。
過去の放送10作中7作邦画の『日曜洋画劇場』も頭がおかしいし、
もはや映画を放送する気もない『土曜プレミアム』など、
地上波の映画枠にはほとほと愛想が尽きました。

ということで、今日はテレビの後押しがなく初登場11位だった映画の感想です。
スピンオフドラマ『リアル鬼ごっこ ライジング』がネット配信されたみたいだけど、
やはりネット配信にはまだまだ地上波ほどの影響力はないみたいですね。

リアル鬼ごっこ
リアル鬼ごっこ

2015年7月11日日本公開。
山田悠介の同名小説を園子温監督が再映画化。

女子高生のミツコ(トリンドル玲奈)は、何者かに追われ、ふと気が付くと学校の教室にたどり着いていた。一方、ケイコ(篠田麻里子)は知らない女性にウエディングドレスに着替えさせられ、何者かに追われる。そして陸上部のいづみ(真野恵里菜)も迫りくる恐怖と対峙(たいじ)することとなり……。(シネマトゥデイより)



園子温監督による連続4作公開の3作目です。
2作目『ラブ&ピース』なんて記憶に新しすぎると思ったら、
あれから2週間しか経ってないので当然か。
そのわりには、たった1カ月半前に観たはずの1作目『新宿スワン』のことは、
けっこう忘却の彼方だったりするので、やはり2作目のインパクトが強かったのか。
4作目『みんな!エスパーだよ』までは、ちょっと間が空きます。
といっても、たったの1カ月半なので異常なほどタイトな公開スケジュールです。
同時期に4本も公開するとなると、撮影的にも重なってくるところもありますよね。
4作とは別に公開未定の自主映画『ひそひそ星』も撮っていたようで、
園子温監督は本当にひとりなのだろうか?
なんて思っちゃうくらい無茶な製作スケジュールです。

そんな5本を同時期に撮るとなると、当然1本くらいは手抜きになるのは当然ですが、
たぶん本作が手抜き作になるだろうと予想していました。
なにしろタイトルのキャッチーさだけで売れてしまった素人小説が原作ですから、
その映画化にマトモに取り組む監督なんているはずがありません。
しかも過去5回(実質3回)も映画化されて、テレビドラマにもなって、
その都度出来も人気も右肩下がりになっている紛れもないオワコンですからね。
山田悠介原作映画は数こそ多いけど全く当たらなくなったしね。
ボクも園監督が再映画化すると聞いた時は「まさか」と思いましたが、
彼は人が「まさか」と思うことをやりたがる人なので、
コケるとわかっているのに面白半分で受けちゃったのだろうと。
まぁ4本も連続で公開すれば、1本くらい失敗しても名前に傷は付かないし、
そもそも誰しもがコケるとわかっている企画なので、
失敗して当然、成功したらラッキーくらいの感じでしょう。

製作サイドも、このオワコンを何とか再生できないものかと、
飛ぶ鳥を落とす園監督にダメ元でオファーしたのでしょうが、
まさか受けてもらえるとは思ってなかったでしょう。
その結果、このオワコンは園監督によって、完全に引導を渡されました。
それは本作が旧作より更に右肩下がりな駄作で、更にオワコン化が進んだ。
…ということではなく、こんな強烈な作品にされてしまうと、
今後この原作を再映画しようなんて監督が現れないと思うからです。
それは本作が出来が良いということでもなく、とにかく無茶苦茶すぎて、
原作の枠組みを突き破ってしまっているためです。

園監督はオファーを受けた時、全く乗り気じゃなかったらしいですが、
前述のように、まともな監督ならそれも当然の反応でしょう。
しかしプロデューサーから、追いかけっこをする映画という
コンセプトを外さなければ自由にやってくれて構わない、
と言われて、それなら受けてやろうと思ったみたいです。
なんでも園監督は原作も読んでないし、映像化作品も観てないらしく、
内容も全く知らず、タイトルから受ける印象だけで脚本を書いたそうです。
…と言ってますが、これはさすがに嘘でしょう。
本作の内容を観る限り、意図的に原作や旧作から外す内容になっていたり、
被りようのない設定が被っていたりと、原作を意識していることは間違いないです。
そもそも「リアル鬼ごっこ」いうタイトルの印象でこんな作品にはなりません。
なぜなら本作で描かれているのは「鬼ごっこ」でもなければ、
「リアル」でもないからです。(あ、これはネタバレか?)

劇中でヒロインが友達の不思議ちゃんに、
「シュールに負けるな、人生はいつだってシュールだ」
「シュールに耐えられなくなったら負けだ」と意味深な助言を受けますが、
これはヒロインへの助言という体裁の、監督から観客への挑戦です。
本作はとにかくシュールな内容で、正直理解するのが難しいというか、
そもそも理解できる内容じゃないので、客としては辛いところがあるけど、
それに耐えられなくても、それは君たち(客)が負けただけだという挑発です。
ある意味「意味不明」という批判に対する予防線かもしれません。
ボクも始めこそシュールな展開に「どういうことだ?」と引き込まれましたが、
徐々に考えても理解できるようになってないことに気付いてしまい、
見続けるのが辛くなった時間がありました。
旧作もシュールな物語ではあったものの、それは物語をまとめ切れずに、
結果シュールなオチになってしまった感じでしたが、
本作は端からまとめる気もサラサラなく、狙ってシュールな内容にしています。
もはやここまでシュールだと、シュールを超えてカオスです。

ボクは園監督のファンだし、彼に好意的なので、こんな無茶苦茶な内容でも、
「彼らしい」と思えるので問題ないですが、原作や旧作のファンで、
もし監督を意識せずに本作を観に行ってしまうと厳しいかもしれません。
まぁ苛烈なグロ描写や、可愛いちょいエロ描写もあるので、
物語を度外視すれば娯楽的な映像で楽しめますけどね。

いや、そんな映像も序盤がピークなので、中盤以降は単にシュールなだけかも…。
トリプル・ヒロインで、主人公が交代しながら物語が進むけど、
正直、最初のヒロイン役トリンドル玲奈以外のシーンは退屈だったかも。
逆にトリンドルがここまでやれるとは予想外でした。
一年前の主演作『呪怨 終わりの始まり』の時は、この大根なんとかしろよ、
と思ったけど、本作で一皮剥けちゃってますね。
実際に服も一枚剥けて、パンチラやびしょ濡れブラ姿も披露してますが、
上品さが売りの人気モデルだった彼女も、本格的に女優を目指し、
ちょいエロなセミヌードくらいなら解禁したってことかな?
その点、他の現役アイドル2人、元AKB篠田麻里子とハロプロの真野絵里奈は、
まだエロNGなのか、トリンドルは終始ミニスカ制服だったのに対し、
篠田は露出の少ないウエディングドレス、真野は短パンのユニフォームです。
まぁ真野の場合は『みんな!エスパーだよ』でパンチラしまくるはずなので、
今回は意図的に出し惜しみしているのかもしれませんね。

正直ほとんど理解できない物語でしたが、以下、ネタバレ注意です。

トリンドル演じる女子高生ミツコは修学旅行のため、山道をバスで移動中です。
彼女の学校は女子高で、担任も女性ですが、珍しいことにバス運転手も女性で、
そういえば本作は「登場人物全員女性」と謳われてましたね。
車内がなぜか枕投げで盛り上がっているのを余所に、ミツコはポエムを執筆中。
ところがペンを落としてしまい、拾おうと屈んだ瞬間、
バスの上半分がクラスメイトの上半身ごと、スパンッと切り倒されて…。
下半身だけがチョコンと座っている屋根のないバスにひとり取り残されたミツコ。
このシーンはなんとも衝撃的で、これ以上ないツカミだと思いました。
バスが切れたのは、道に超強力なワイヤーでも張ってあったのかと思いましたが、
どうも風の仕業、つまりカマイタチのようなものに切り倒されたようです。
旧作では作品ごとに鬼のデザインが違うので、今回はどんな鬼なのかと思ったら、
まさか姿が見えないとは意外でしたね。
というか風だし、鬼ごっこの鬼と呼べるようなものではないかも。

ミツコはバスを降りて走って逃げますが、後から風が追いかけて来て…。
でも風はいつでも追いついてミツコを切り倒せそうなのに、なぜか追ってくるだけで、
代わりに途中ですれ違ったハイキングやサイクリング中の女性を切り倒します。
今回は全国の佐藤さんやB型ではなく、全国の女子高生が標的と謳われてたけど、
担任や運転手やハイキング中の女性など、
女子高生じゃなくても女性なら見境なく殺されてしまうみたいです。
いや、そもそも女性しか出ないから、誰だろうと見境なく殺されるのかも。
という感じで、この鬼ごっこにはルールがないのです。
誰が標的かも、どう殺されるかも、殺されるエリアも、殺される制限時間も、
誰が鬼かすら決まってない中で、ただただ不条理に殺されます。
ルールがないものは鬼ごっことは言えないので、本作は鬼ごっこではありません。
なので監督の「タイトルだけで作った」という話は眉唾なのです。

クラスメートの血に塗れたミツコは、川で血を洗い流し、
川で死んでいる地元女子高生の制服を拝借します。
その後、ずぶ濡れのままフラフラ歩いていると、
同じ制服を着た登校中の地元女子高生の列に遭遇。
すると初対面のはずの彼女たちから「ミツコおはよう」と声を掛けられるのです。
中でもやたら馴れ馴れしいアキという子が言うには、
ミツコはずっと前からこの女子高に通っているらしく…。
混乱するミツコですが「今まで変な夢を見ていたのかも」と考え、
アキたちと一緒に「私立女子高等学校」に登校するのです。
ミツコも混乱してましたが、この展開にはボクも混乱しましたね。
一体これはどういう状況なのかと戸惑った反面、その謎に引き込まれました。
まぁその謎の明瞭な答えは最後まで提示されないんですけどね。

アキは様子がおかしいミツコを気遣って、一時限目をサボって散歩に行こうと誘い、
隣のクラスのタエコとシュール(あだ名)も誘って、近くの湖に行きます。
そこでミツコの夢の話を聞いたシュールは「あり得る」と言い、
「確率の世界では無数の宇宙があり、ミツコは違う宇宙から来たのかも」と推理。
まぁたしかにミツコの置かれた状況は、そうとしか説明できません。
簡単に言えば並行世界がある設定ですが、その設定は2007年版と被ってます。
並行世界は原作にはない設定なので、もし本当に旧作を知らなければ、
こんな偶然は起こり得ないため、監督が旧作を知らないというのも眉唾です。
更にシュールは「運命は決まっている」と言い、
「抜け道は普段自分がしないことを自分が気づく前にやること」とミツコに助言します。
何やら意味深な発言ですが、どんどんワケがわからなくなります。

湖でなぜか枕投げをした後、学校に戻り二時限目に出席しますが、
なぜかミツコの席の足元に枕が落ちていて、彼女はそれを拾ってアキにパスすると、
女教師が急に機関銃でミツコ以外のクラスメートを全員射殺。
学校中で女教師による女生徒殺害が起こっているみたいで、
タエコとシュールも別の女教師にショットガンで殺害されるのです。
風が鬼だと思ったら、今度は女教師が鬼になったようで、やはりルール無用です。
校内放送で「錨を上げて」が流れる中、校庭で逃げ回る女生徒を、
女教師が次々と射殺撃ち殺していますが、ミツコもみんなと学校の外に逃げるも、
校門を出たところで、一緒に逃げていた子たちが風に切り倒されて…。
うーん、鬼が風から女教師にバトンタッチしたわけでもなさそうです。
ただこれ以降は風による殺害は起こらなくなります。
風の切り株描写が衝撃的だっただけに、風が活躍しない中盤以降はイマイチです。

なぜかやはり風から殺されなかったミツコは、
逃げるうちに商店街に迷い込み、交番に助けを求めます。
すると婦人警官トモコが「あなたケイコじゃない、なぜ制服なんて着てるの?」と。
戸惑うミツコが鏡を見ると、自分の顔が別の女性の顔になっていて…。
ここからトリンドル演じるミツコから、篠田演じるケイコにヒロイン交代です。
どうやらいつの間にか別の宇宙に来てしまったみたいですね。
今度は前回と違って姿まで変わってしまったのが不思議ですが、
トリプル・ヒロインでオムニバス的に描かれるのかと思ったら、
別宇宙の同一人物としてバトンタッチする設定なのですね。

篠田が女子高生役なんて無理があるだろと思ってましたが、
ケイコは25歳で、どうやらこれから結婚式が控えているみたいです。
(いやー、25歳でもちょっと厳しい気がしますが…。)
トモコに連れられて式場に行くと、そこにアキがいて…。
アキはケイコがミツコだとわかっているみたいですが、
「奴らが見てる」とケイコに平静を装うように助言します。
どうやらこの状況には何者かの意思が介在しているようですね。
その後、なぜかアキは招待客を関節技で次々と殺害し、
ケイコにウェディングドレスを着せ、割れた瓶を持たせて結婚式に送り出します。
バージンロードを歩くケイコに、招待客が下着姿で絡んできます。
画面一面、下着姿の女性ばかりで、それはそれで見所ではあるけど、
それよりも新郎が誰なのかの方が気になります。
なにしろ女性しか出ないので、新郎も男じゃないはずですが、なんと豚男で…。
豚みたいな男ではなく、顔が豚、体が人間の正真正銘豚男です。
下着姿の招待客からキスコールが沸き上がり、豚男にキスを迫られますが、
ケイコは持っていた割れた瓶で豚男の首を刺し…。
すると例の女教師2人がボンテージ姿(?)で式場に乱入してきて、
ケイコはアキと一緒に戦い、アキが囮になってくれているうちに逃げます。
もうシュールすぎて状況を理解する気も失せたし、単純に展開的も面白くないです。
特にヒロインが格闘したりすると、急に安っぽく感じます。
いや、AKBに安っぽいイメージがあるからそう思うのかな?

逃げる途中、陸上部と思われるユニフォームを着た女子高生に、
「イズミ、久しぶりね」と声を掛けられるのです。
また鏡を見ると、陸上部のユニフォームの女子高生に変わっていました。
ここで篠田演じるケイコから、真野演じるイズミにバトンタッチです。
どうやらイズミはマラソンの試合の途中で、他の部員たちと出場しています。
沿道からの応援の中、何人も抜いてトップに迫りますが、
なんとトップを走っていたのはシュールで、タエコとアキも走っています。
すると後方から女教師と豚男が出場者をなぎ倒しながら追いかけて、
イズミは集団を離れて逃げるうちに、採石場のようなところに着きます。

採石場でイズミは女子高生から「こっちよ」と呼ばれたのでついていくと、
まるで貞子のような姿の女子高生たちが大勢いる場所に…。
するとイズミを呼んだ女子高生が「死んでくれる?」と言うのです。
「あなたがこの世界にいる限り、みんな死ぬのよ」とナイフを突きつけられます。
なるほど、ヒロインは鬼のいる世界を転々としているわけではなく、
鬼がヒロインについてきているから、彼女が来るとその世界の人は迷惑なんですね。
イズミは女子高生にナイフで殺されかけますが、アキが助けてくれます。
アキから「私はミツコと言え」と言われたイズミが言う通りにすると、
姿もトリンドル演じるミツコに戻るのです。
あらあら、真野の出番はこれで終わりなんですね。
園監督の連続4作フル出演の真野ですが、よほど寵愛を受けていると思いきや、
これまでの3本の扱いは予想外に小さいです。
まぁ彼女の本番は4作目『みんな!エスパーだよ』なので、今は顔見世かな。

アキ曰く、私たちは世界に取り込まれていて、この世界の主役はミツコなので、
世界の出口を作れるのはミツコだけだと説明します。
出口を作る方法は、ミツコがアキの手首から出ているコードを引っ張って、
アキを引き裂くことで出口が出現するらしいのです。
ミツコは泣く泣くアキを引き裂き、出口を開けて、世界の外に出ます。
するとそこはどこかの厨房で、なんと男たちが働いているのです。
出演者全員女性って話も嘘だったのか、と驚きました。
その裏切りはある意味園監督らしくて面白かったけど、
日本初(?)の出演者全員女性という試みも面白いと思ったので、
そのコンセプトが崩れてしまったのは残念だったかも。

ミツコが厨房を出ると、自分が写った『リアル鬼ごっこ』のポスターが貼られており、
劇中に本作のポスターが登場するというメタ展開かなと思いきや、
どうもそのポスターは映画ではなくゲームのポスターのようで…。
どうやらこれまでの世界はゲームの中の世界だったみたいです。
ミツコたちはゲーム内のキャラだったわけですが、シュールの言っていた
「抜け道は普段自分がしないことを自分が気づく前にやること」というのは、
つまりプログラムされてないことを行うことでバグを引き起こして、
ゲーム外に脱出することが出来るということだったのでしょうね。
その普段しないことというのが、親友アキを引き裂くことで、
それを行ったことでゲームから抜け出す出口が出来たわけですが、
奇しくもこの設定は先週公開された鬼から逃げる映画『青鬼 ver.2.0』と同じです。
こんな偶然起きるのかと思っちゃうけど、実際に起きているので、
並行世界設定が2007年版と被ったのも、意外と本当に偶然かもね。
何にしても、「リアル」ではなくゲームの中の「バーチャル」な世界なので、
本作は前述の通り「鬼ごっこ」でもなければ「リアル」でもない、
タイトルだけで作られたはずが、全くタイトル通りではない作品なのです。
園監督の天邪鬼っぷりがよく現れています。

ただゲーム外の世界も現実世界かどうかは微妙。
なにしろ、ここはゲーム内とは逆で、男しかいない世界みたいです。
厨房を出たミツコはあるイケメン青年に「僕のこと覚えてる?」と声を掛けられます。
ミツコは戸惑いますが、ボクも誰だよコイツと思っちゃいましたが、
その答えは終ぞ語られることはありませんでした。
彼は「今はお前の生きていた古臭い世界とは違う」と言ったので、
どうやらミツコも昔はこの世界の住人だったみたいです。
その後、ある洞窟に行くと、ゲーム『リアル鬼ごっこ』を興じる長髪の老人がおり、
彼はミツコに対して「君はとうに死んでいる」と言います。
どうやら2034年春に死んだようで、その時ミツコと友達たちのDNAが採取され、
ゲームなど、未来の世界で「面白おかしく」使われているらしいです。
いまいちピンとこない話ですが、つまりこのゲームもコンピューターではなく、
クローンを使って現実に再現されているものということなのかな?

老人が「150年前に叶えられなかった夢を叶えたい」と言うと、
パンイチの男が現れて、ミツコをベッドに誘います。
そしていざ行為に及ぼうとした時に、彼女は「私たちで遊ぶな」とブチキレ、
パンイチ男を枕でぶん殴り、老人の杖を自分に突き刺して自害。
するとゲーム内のミツコやケイコやイズミも自害し…。
最後は白銀世界でミツコが去って、本作は終了します。
いやはや、序盤からわけのわからない展開の連続ではあったものの、
ゲームから出て以降の超展開のわけのわからなさは半端ないです。

監督のオファーをしたプロデューサーも、「自由にやって」とは言ったものの、
まさかここまで自由すぎる意味不明な作品になるとは思ってなかったでしょうね。
それでも旧作より面白くなってるんだから不思議なものです。
ただ、やはり原作がオワコンなので客入りは悪いみたいだし、
面白くても説明できない内容ではバイラル効果も期待できず、
おそらく連続公開4作の中でも最悪の成績になることでしょう。
ボクも個人的にはそれなりに楽しめたけど、初期の園監督ファンか、
トリンドルのパンチラが見たい人以外にはオススメできません。
というか、まだ公開中の『ラブ&ピース』をオススメしたいです。

関連作の感想
リアル鬼ごっこ2
リアル鬼ごっこ3
リアル鬼ごっこ4
リアル鬼ごっこ5

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/1574-0a1b85b6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

リアル鬼ごっこ

女子高生のミツコ(トリンドル玲奈)は、何者かに追われ、ふと気が付くと学校の教室にたどり着いていた。一方、ケイコ(篠田麻里子)は知らない女性にウエディングドレスに着替えさせられ、何者かに追われる。そして陸上部のいづみ(真野恵里菜)も迫りくる恐怖と対峙(たいじ)することとなり……。 (シネマトゥデイより転記) ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~...

  • 2015/08/02(日) 10:04:06 |
  • ひま~ん字倶楽部~MOVE館~

FC2Ad