ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

映画 ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム

七夕ですが、やっぱり雨です。

今日感想を書く映画で、今年劇場鑑賞した映画100本目になります。
鑑賞本数3ケタに突入する100本目は、記憶にも残りやすいのですが、
今年は更に記憶に残る、生涯初のことが起きました。
99本目の『青鬼 ver.2.0』とハシゴして観た100本目『ひつじのショーン』でしたが、
なんと二作連続で、お客さんがボクひとりの貸切状態だったのです。
3ケタも観ていれば、貸切状態も毎年一回くらい経験するのですが、
連続での貸切状態は初めてで、驚いてしまいました。
普通なら「この映画、どんだけ人気ないんだよ」と思うところですが、
同じ劇場でハシゴして連続貸切状態だと、
「この映画館、どんだけ人気ないんだよ」と思っちゃいます。
特に『ひつじのショーン』は断じて人気のない映画なんかではなく、
週末映画ランキング初登場3位、公開2日で9万人以上を動員しているので、
これの客が1人なんて、劇場に問題があるとしか思えません。
アクセスはイマイチだけど、上映作品の選択がなかなかいいシネコンなので、
潰れやしないかと心配になってしまいます。
まぁ気兼ねなくゆったり観れたけど、狭い劇場にひとりは居心地悪くもあります。

ということで、今日は今年100本目となる映画『ひつじのショーン』の感想です。

映画 ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム
Shaun the Sheep Movie

2015年7月4日日本公開。
イギリスの人気クレイアニメの長編劇場版。

牧場で生活しているひつじのショーン。ある日、牧場主から自由になるためにいたずらを仕掛けるが、そのせいで牧場主は眠ったまま都会へ運ばれてしまう。牧場主と彼を追い掛けていった牧羊犬のビッツァーを捜そうと、ショーンと仲間たちは都会へ向かう。(シネマトゥデイより)



本作は『ウォレスとグルミット』でもお馴染みのイギリスの制作スタジオ
アードマン・アニメーションズの最新アニメーション映画です。
『ひつじのショーン』自体、『ウォレスとグルミット』のスピンオフで、
『ウォレスとグルミット、危機一髪』などに登場した羊ショーンを、
主人公にしたショートアニメシリーズです。
ボクは『ウォレスとグルミット』のウォレスが生理的に嫌いなので、
『ウォレスとグルミット』も2~3本しか見たことがありません。
そのためスピンオフである『ひつじのショーン』もあまり関心がなく、
日本でも現在放送中だけど、やはり数本しか見たことがありません。
ただ『ひつじのショーン』には当然ウォレスは出てこないので、
ウォレス嫌いのボクも見ればなかなか楽しめるのですが、
如何せん短くて見た気がしないショートアニメもあまり好きじゃなくて、
現在も日本(Eテレ)で放送されてるけど、見れてません。
なので『ひつじのショーン』のことは全然知らないに等しいですが、
今回はショートアニメではなく、長編劇場版ということで観たいと思いました。
いざ観てみると、『ウォレスとグルミット』はもちろん、
テレビシリーズを見てなくてもちゃんと楽しめる内容になっていて、
しかもかなり面白かったです。
そこまでヒットしてないけど、世界的な評判もめちゃめちゃいいみたいです。

技術の発達により、最近のストップモーションアニメは、
CGIで作られたものを3Dプリンターで三次元造形して制作することが増えましたが、
それなら端からCGIアニメにすればいいし、なんだか味気なくて気に入らないです。
でも『ひつじのショーン』は昔ながらのクレイアニメで制作されていて、
ちゃんとキャラから素材の質感が伝わってくるのが味わい深いです。
まぁクレイアニメなのは『ウォレスとグルミット』も同様なのですが、
『ウォレスとグルミット』と違って素敵なところは、セリフが一切ないことです。
(ショーンはグルミットと違って人間の言葉を理解できない設定のためです。)
海外アニメなのに吹替版じゃなくても字幕なしでちゃんと楽しめるのは貴重です。
字幕にしろ吹替音声にしろ、日本語にすると多かれ少なかれバイアスが掛かるけど、
本作は世界中の誰が観ても全く同じように楽しめる気がします。
セリフに頼らずキャラの動きと鳴き声でちゃんと伝わる演出も興味深いです。
もちろん親子で観るにも最適で、幼児から楽しめそうですが、大人も楽しめるので、
本当に親子で楽しむなら同日公開された『アンパンマン』より、本作がオススメ。
単純明快な物語なのに捻りの利いた展開で、笑える上に感動まで出来る、
かなり出来のいいアニメーション作品に仕上がっています。
以下、ネタバレ注意です。

同じ時間に起きては餌を食べ、放牧され、たまに毛を刈られ、寝るだけの毎日に、
飽き飽きした羊のショーンは、たまには自由に過ごしたいと思います。
仲間の羊たちとともに、牧場主をカウンティング・シープで眠らせて、
トレーラーハウスの中に寝かし、ショーンたちは母屋で自由に過ごします。
ところがトレーラーハウスのストッパーが外れて坂道を下りはじめ、
牧場主ごと都会まで走り去ってしまうのです。
牧羊犬のビッツァーは慌てて追いかけ、街に行ってしまいます。
世話をしてくれた牧場主がいなくなり、餌もままならなくなったショーンたちは、
都会行きのバスに忍び込み、牧場主を探しに行くことになります。
今更だけど、ショーンの尻尾に何だか違和感があるんですよね。
この種の羊にあんな尻尾はなかったように思うんですが、他の羊との差別化かな?
都会にはショーンを含め7匹で行きますが、仔羊ティミーが可愛すぎますね。

ショーンたちがバスで都会に着いて早々、
小汚い野良犬が動物収容センターの捕獲人トランパーに捕まったところを目撃。
自分たちも捕まっては大変と、ブティックから洋服を失敬して、人間に変装します。
しかし無謀にもレストランで食事をしようとした時に、ショーンの服が脱げ、
正体が露見してしまい捕獲人を呼ばれて捕まってしまうのです。
一方、トレーラーハウスで目を覚ました牧場主は、外に出たところで頭を打ち気絶。
救急車で病院に運ばれますが、記憶喪失で自分が誰なのかもわからず…。
彼を追いかけて病院まで来たビッツァーは、手術着を着て医者になりすまし、
病院内でご主人を探すが、途中で犬の性で骨格標本にしゃぶりつき正体が露見。
ビッツァーも捕獲人を呼ばれて捕まってしまいます。
ショーンとビッツァーは動物収容センターの檻で再会し、仲間が助けに来て脱出。
ついでに例の小汚い野良犬スリップも救出します。
このスリップですが、鳴き声で犬とわかったけど、初めは猪かデカいネズミかと…。
同じ犬でもビッツァーやグルミットとはかなりデザインが違い、かなり不細工。
だけどまつ毛が長く、どうやらメスのようで、妙に愛嬌を感じます。

ショーンたちは街角で牧場主が大々的に写った美容院のポスターを発見します。
なんと牧場主は、この恐ろしく短い時間で、カリスマ美容師になっていたのです。
彼は記憶を全て失ったものの、羊毛を刈っていた経験からバリカンに惹かれ、
病院から脱走後に美容師になったのでした。
まるで羊毛を刈るように髪を刈るのですが、彼の手掛けた髪型は、
たちまち大流行し、彼にカットされたいと店に客が押し寄せます。
どんな髪型かと言えば、ショーンの頭のモコモコとそっくりで、
パーマのツーブロックって感じなのかな?
正直ダサい気がしたけど、たまたま刈った大御所スターが大絶賛したことで、
話題になったみたいですが、トレンドヘアなんてそんなものですよね。
ショーンたちは牧場主に会いに美容院に行きますが、記憶喪失の彼は、
急に店に羊が入ってきたので、驚いて追い払ってしまいます。
ショーンたちはショックを受け涙を流しますが、思わず貰い泣きしそうでした。
特にママ羊に泣き付くティミーが可哀想で可哀想で…。
でもテレビシリーズは数本しか見てないけど、ショーンはペットではなく家畜だし、
羊たちがこんなに牧場主のことを好きな印象はなかったな。
失ってから初めて大切さに気付くってやつなのでしょうか。

牧場に連れて行けば記憶を取り戻すに違いないと考えたショーンは、
再びカウンティング・シープで牧場主を眠らせ、トレーラーハウスに連れ込み、
牧場行きのバスにロープを結んで牽引してもらいます。
しかし、動物収容センターで一杯食わされ、激怒している捕獲人が追って来て…。
捕獲人はトレーラーハウスの底にしがみ付き、牧場まで付いてきます。
ショーンたちが牧場主を納屋に運び込むと、捕獲人は重機で納屋ごと持ち上げ、
そのまま谷底に落とそうとし、その振動で目を覚した牧場主は、
怖がって抱き付いてくるショーンたちの温もりで記憶を取り戻し、
ショーンたちと一緒に捕獲人と戦い、ぶっ飛ばします。
といっても、最後の一撃は雄牛が決めるのですが…。
この牧場って何気に家畜の種類が多いですよね。

翌朝、またいつもの繰り返しの毎日になるかと思いきや、
牧場主はショーンたちをピクニックに連れて行ってくれます。
野良犬スリップもいい飼い主に拾われ、捕獲人を解雇した動物収容センターは
動物愛護センターに生まれ変わり、めでたしめでたしです。
いやー、牧場主とショーンたちの絆には感動させられましたが、
こういうカタルシスはショートアニメでは得難いものなので、
また長編劇場版第二弾を作ってほしいです。
でもアードマンはあまり映画は作らないんですよね…。
作れば毎回高評価を叩き出しているのに勿体ないです。
てか、アードマンの前作『ザ・パイレーツ! バンド・オブ・ミスフィッツ』は
いつ日本でリリースされるのでしょうか…。
アカデミー賞長編アニメ部門にもノミネートされた高評価な作品なのに、
ソニーはアードマンとの提携終了したから、もうリリースする気がないのか…。
本作が注目されて、前作のリリース機運が高まらないかな?

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/1570-62032d45
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad