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マッドマックス 怒りのデス・ロード

史上最高のオープニング成績を叩き出した『ジュラシック・ワールド』が、
史上最速13日間で世界興収10億ドルを突破したらしいです。
日本公開は8月なのでまだまだ先ですが、ホントに待ち遠しいです。
映画の市場規模3位の日本でも同時公開してくれていたら、
世界興収10億ドル最速記録ももっと短縮できたかもしれないのにね。
公開2週目にはピクサー映画『インサイド・ヘッド』が公開されたので、
競合して失速するかと思ったけど、余裕でV2達成でしたが、
1位で当たり前のピクサー映画が2位デビューしたのは初めてじゃないかな?
『ジュラシック・ワールド』の記録更新の裏で、
ピクサーの連続1位記録が止まったのは少し残念です。
『インサイド・ヘッド』もピクサー史上2位のオープニング成績だったのに…。
3週目となる今週末は大ヒットコメディの続編『テッド2』の公開が控えていますが、
『ジュラシック・ワールド』のV3阻止なるか、見物です。

ということで、今日は先週末の日本興収ランキング1位の映画の感想です。
興収では1位だけど、動員は特典でブーストされた『ラブライブ!』に負けたので、
興行通信社の映画ランキングでは2位ですけどね。

マッドマックス 怒りのデス・ロード
Mad Max Fury Road

2015年6月20日日本公開。
アクション映画『マッドマックス』シリーズ第4作。

資源が底を突き荒廃した世界、愛する者も生きる望みも失い荒野をさまようマックス(トム・ハーディ)は、砂漠を牛耳る敵であるイモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)の一団に捕らわれ、深い傷を負ってしまう。そんな彼の前に、ジョーの配下の女戦士フュリオサ(シャーリーズ・セロン)、全身白塗りの謎の男、そしてジョーと敵対関係にあるグループが出現。マックスは彼らと手を組み、強大なジョーの勢力に戦いを挑む。(シネマトゥデイより)



本作はメル・ギブソン主演で1979年から1985年の間に
3作公開されたアクション映画『マッドマックス』の最新作ですが、
主人公マックスを演じる主演はトム・ハーディに交代しています。
しかし監督は過去3作(旧三部作)を撮ったジョージ・ミラーが続投し、
本作は旧作のリメイクやリブートではなく、あくまでシリーズ4作目。
30年ぶりの続編というスタンスみたいですね。
そんな無茶なスタンスが通用するのも、旧三部作自体が
各作品に主人公以外ほとんど繋がりのない物語だったからで、
旧作と繋がりもなければ、主人公のキャストまで変わった本作でも、
リブートではなく続編だと言い張れるんでしょう。

1作目当時はまだ生まれてないボクは、旧三部作をリアルタイムで観てないし、
当時、本シリーズがどれほど大人気だったのかもわからないのですが、
昨年の夏ごろ、本作の日本公開が決定した時に、
予習のつもりで旧三部作をレンタルで鑑賞しました。
実際に鑑賞しても、なぜ本シリーズが人気があったのかわからない内容で、
あまり面白いとは思えなかったので、このシリーズを30年ぶりに復活させても
本当に需要あるのかよ、とかなり懐疑的な気持ちになりました。
特に旧三部作の3作目の出来は悲惨で、すぐに4作目が製作されなかったのも
納得の駄作だったので、この続編なんて誰が観たいのかと…。
少なくとも当時の人気を知らない30代以下を集客するのは難しそうだと思ったし、
主演も変えて物語も繋げないなら、普通に新しいアクション映画シリーズとして
製作した方が興行的にプラスなんじゃないかと思ったものです。

しかし、今のハリウッド映画はシリーズものか原作ものしかヒットしないので、
新しいオリジナル作品よりは古い看板でも掲げた方が、
何もないよりは注目されるのは確かかな、と思ったのですが、
この『マッドマックス』という看板は、予想以上に大看板だったみたいです。
全米では初登場2位の好スタートで、評判も上々のようで、
先週末に公開された日本では、なんと興収ランキング初登場1位を記録し、
日本でディズニー以外の洋画がこれほどヒットするのは珍しく、
シリーズ復活を待ち望んでいた日本人は多かったみたいです。
たぶん『マッドマックス』の看板を掲げていなければ、ここまでヒットしてないでしょう。
やっぱり若いお客さんは少ない気がしましたが…。
なんでも旧三部作3作目も、本当は別の映画として企画されていたものを、
諸般の事情で『マッドマックス』の看板を掲げて製作したらしいですね。

旧三部作はイマイチだったと思ったけど、2作目だけはそこそこ楽しめました。
まるで『北斗の拳』の世界を実写化したような世界観で面白かったです。
(というか『北斗の拳』が2作目の影響を強く受けているそうです。)
しかし3作目では、その世界観があまり踏襲されず残念でした。
ところが4作目である本作は、2作目の世界観にかなり近い設定です。
いや、2作目と3作目の中間から、やや2作目寄りの世界観という感じで、
今回は『北斗の拳』色もあまり感じませんでしたが、けっこう好きな世界観です。

世界観も好きだけど、何よりよかったのはアクションです。
モンスター化した改造車によるド派手すぎるカーアクションが最高です。
カーアクション映画はもともと大好きなのですが、
その代表格である『ワイルド・スピード』シリーズなんかは、
シリーズを重ねるごとに人間同士のアクションが増えて、
純粋なカーアクション映画とは言い難くなってます。
旧三部作も3作目でカーアクションが激減し、それも不満でしたが、
本作はホントにカーアクションばっかりで、かなりの時間が割かれてます。
乗車してない時間なんてほとんどないくらいです。
あり得ないようなカーアクションの連続ですが、CGにも極力頼ってないそうです。
ただボクは実車によるカーアクションが好きなので、車が改造され過ぎなのは残念。
ボスキャラの車ギガホースはまだキャデラックとわかるけど、
ほとんどの車は原型を留めないほど改造され過ぎです。
有難いことに日本車も何台か登場しますが、「え、これフェアレディZ?」
「スカイラインなんてどこに出てた?」って感じで…。
まぁギタリストを乗せた矢倉みたいな車ドゥーフワゴンとか、
原型はわからなくても面白い車もありますけどね。

主人公マックスは名前とジャケット以外、旧作との共通点がないので、
同一人物と言う設定なのかはわかりませんが、
(いや、元警官で娘が死んでいるという設定は引き継いでいるか。)
企画段階ではメル・ギブソンが続投する予定だったみたいです。
諸般の事情で製作が大幅に遅れ、高齢となり降板したらしいです。
(彼は諸般の事情で暫く干されてたので、ただ降ろされただけな気もするけど。)
メルギブとトム・ハーディでは似ても似つきませんが、若返りが図られたことで、
今後もシリーズは続くみたいで、本作は新三部作の1作目になりそうです。
でもジョージ・ミラー監督も高齢なのは少し気掛かりですが…。
以下、ネタバレ注意です。

核戦争で荒廃し、水と石油が超貴重になった世界。
支配者イモータン・ジョーは水と石油、そして武器を牛耳ることで、
人心を掌握し、救世主として崇められています。
マスクやシースルーの鎧を着ていますが、傷付いた体を保護するために
身に付けているような印象で、たぶん彼は被爆者なのでしょうね。
白髪も彼の息子のひとりが奇形っぽいのも核の後遺症なのかな?
ウォーボーイズという手下の若者たちも、寿命がやたら短いようで、
核汚染で生まれながらに遺伝子に問題があるのかもしれません。
男尊女卑も酷い世界で、水が貴重なので女性から搾乳し、飲み水などに利用。
更にジョーは性奴隷のような美女たちを囲っていますが、
性奴隷というよりも子供を産ませるための道具(子産み女)って感じでしょうか。
普通なら二の足を踏んでしまいそうな、けっこう過激な設定で面白いです。

死んだ娘の幻覚に悩まされながら、荒野を旅するマックスですが、
悪者に襲撃され、拉致され、ジョーの砦シタデルに連れて行かれます。
どうやらウォーボーイズの延命のための輸血に利用するみたいです。
ある日、石油を調達するために女性隊長フュリオサが、
石油運搬車ウォータンクに乗ってガスタウンに出発しますが、
途中で勝手に進路変更し、東へと逃げ始めるのです。
ジョーは裏切り者を捕まえるため、ウォーボーイズだけではなく、
人食い男爵率いるガスタンク軍や、武器将軍率いる弾薬畑軍も率いて、
ウォータンクを追いますが、輸血袋マックスも点滴感覚で連れて行かれます。
どうやらフュリオサは子産み女5人をウォータンクに乗せており、
彼女たちをジョーから逃がすつもりのようです。
シャーリーズ・セロン演じるフュリオサは本作のヒロインですが、
ベリーショートというか坊主頭だし、顔の北半球がタールで真っ黒に塗られ、
左腕は鉄製の義手で、見た目的には全く女性的魅力を感じられず、
観る前は正直こんなヒロインは嫌だと思っていましたが、
観ているうちに徐々に慣れ、不思議と魅力的に見えてきます。
外見的に美女だったら隊長ではなく子産み女にされているはずなので、
キャラ設定的にはヒロインらしからぬ姿で正解でしょうね。

逃走中、砂漠の無法者集団ヤマアラシに襲撃されるウォータンクですが、
なんとか逃げ切るも今度はスナアラシ、もとい砂嵐に遭い…。
でも砂嵐のお蔭で追っ手も引き離すことができます。
マックスはウォーボーイズのひとり、ニュークスの車に縛り付けられていましたが、
その砂嵐のドサクサで脱出しますが、目の前にウォータンクが停車していて…。
フュリオサが子産み女に水浴びをさせるために停車していたのですが、
そんなことに貴重な水を使うなんて勿体ないですね。
でも水の滴る彼女たちは、なんだかエロくてよかったです。
マックスは彼女たちを脅してウォータンクを強奪し、ひとりで発車しますが、
正しい手順でエンジンを掛けないとキルスイッチが作動する仕組みで、
その手順はフュリオサしか知らないため、彼女たちも一緒に連れて行くことに。
というか、マックスが彼女たちの目的地について行く感じかな。
ウォーボーイズのニュークスも「どうせ寿命が短いから」という
意味不明な理由で情けを掛け、連れて行くことになります。
後に彼は赤毛の子産み女に惚れ、彼女たちに協力します。

フュリオサは暴走族のいる狭い渓谷を爆破して道を塞ぎ、更に東へ逃げますが、
ジョーの軍勢は執拗に追って来て、ついに追いつかれてしまいます。
しかしジョーのお気に入り子産み女スプレンディドがウォータンクから落車。
彼女を避けようと急ハンドルを切り、ジョーの車は横転し、再び引き離せます。
でも妊婦だったスプレンデッドは母子ともに死んでしまいジョーは悲しみますが、
ジョーにも人間的な感情があったのは意外でした。
スプレンデッドを演じるのは『トランスフォーマー3』のヒロインの下着モデルですね。
酷評されたデビュー作以来、初めて観たけど、女優業を続けていたのか。

スプレンデッドの犠牲で、せっかくジョーを引き離したと思ったら、
砂の沼にタイヤを取られて動けなくなってしまい、その間にも、
重装備の武器将軍率いる弾薬畑軍がどんどん迫って来るのです。
でもこれは逆にラッキーで、マックスは武器将軍を倒し、武器を沢山調達。
ウィンチで砂の沼から抜け出して更に東へ出発します。
武器将軍との戦いですが、なんだかよくわからない決着でしたね。

一行が東に向かってるのはフュリオサの故郷に行くためで、
そこは水も植物も豊富にある緑の地らしいです。
暫く進むとフュリオサは見覚えのある鉄塔を発見しますが、
鉄塔の上にはなぜか全裸の女性がいて、助けを求めています。
これは罠だなと思いながらも鉄塔に近づくと、案の定、モトバイクの集団が現れ…。
こいつらは全裸の女に惹かれた通行人から強奪しているみたいですね。
なんとも悠長な作戦だし、どう見ても罠バレバレなのに、
これに引っかかる奴がいるのかどうか…。
鉄塔の上で全裸で待機する餌役の女性も過酷すぎるでしょ。
ところが、実はこの集団は全員女性(ほとんどおばさん)で、
なんとフュリオサの故郷に住む民族だったのです。
フュリオサは彼女たちから「緑の地は汚染されてもうない」と聞かされ、
目的を失ってしまいますが、一か八か彼女たちと一緒に
塩の湖を160日間走って横断し、新天地を探そうと考えます。
しかしマックスは「水を得るにはジョーの砦シタデルを奪った方が確実」と提案。
「ウォーボーイズが出動中で手薄な砦なら奪えるかもしれない」と皆も同意し、
女性モトバイク集団も連れて、西へと引き返します。

引き返す途中、当然ジョーや人食い男爵の軍勢と鉢合わせとなり、デッドヒートに。
人食い男爵はジョーの撃った流れ弾で呆気なく死にます。
武器男爵もそうだけど、幹部クラスがこんなに簡単に倒されるなんて意外ですが、
更に意外なのはラスボスであるジョーすらもフュリオサにマスクを引き剥がされ、
けっこう呆気なく死んじゃうことです。
見た目はめちゃめちゃ厳つくて強そうなのに、別に力が強いわけでもなく、
単に権力を持った身体障害者で、常人よりも弱いかもしれません。
どうも本当のラスボスはジョーではなく、その息子リクタスっぽいです。
リクタスは他のウォーボーイズと同じ恰好なので、見た目はモブなのに…。

フュリオサたちはジョーの車を奪って乗り込み、
リクタスに追われながら砦を目指しますが、例の狭い渓谷で、
ニュークスが運転するウォータンクを意図的に横転させ、道を塞ぎ、
彼の犠牲によってフュリオサたちは追っ手から逃げ切り、砦に入ります。
民衆はフュリオサを救世主として迎え、彼女が砦を支配することになるのです。
民衆にとっては水をくれるからジョーを崇めていただけで、
水さえくれるなら誰が支配者でも関係ないみたいですね。
マックスはそれを見届け、またひとりで旅立ち、めでたしめでたしです。
その後のマックスは次回作『Mad Max: The Wasteland』で描かれるのかな。
いや、また繋がりのない物語になるかもしれないですが…。

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