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ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス

先週末の映画興収ランキングですが、
ジャニーズ俳優・生田斗真主演の『予告犯』が1位に違いないと思ったけど、
意外にもディズニー映画『トゥモローランド』が1位になり、驚きました。
ボクは洋画ファンだから、昨今の邦高洋低の傾向を懸念していたので、
邦画を抑えて洋画が制すると嬉しくなります。
しかも7000万円ちかい大差での圧勝です。
ただ、『トゥモローランド』は単なる洋画ではなくディズニー映画ですからね。
先々週まで『シンデレラ』がV5を記録しましたが、
どうも日本人は「ディズニー映画>邦画>洋画」って感じなので、
ディズニー以外の洋画も1位になれるようになってほしいです。
今年もそろそろ半分が過ぎますが、1位になった非ディズニー洋画が
『アメリカン・スナイパー』一本のみなのは寂しいです。
世界中で一位を取ってるような洋画でも、日本では下位、
それどころか劇場公開すらされないなんてこともザラですからね。

ということで、今日は世界中で一位を記録した非ディズニー洋画の感想です。
日本では『おかあさんの木』にまで負けて8位と残念な結果でしたが、
前作は圏外だったので、なんとか持ち直したと考えるべきかも?

ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス
The Hunger Games Mockingjay Part 1

2015年6月8日日本公開。
ヤングアダルト小説を映画化したアクションSFシリーズの3作目。

歴代勝者を戦わせる記念大会の闘技場からすんでのところで助けられたカットニス(ジェニファー・ローレンス)は、第13地区の地下にあるコイン首相(ジュリアン・ムーア)率いる反乱軍の秘密基地に収容される。そこでは独裁国家パネムを打ち負かし、自由で平等な国家を作り上げるための戦いの準備が着々と進行しており、彼女も反乱軍と一緒に戦うことを決める。しかしスノー大統領(ドナルド・サザーランド)は、人質にしたピータ(ジョシュ・ハッチャーソン)をプロパガンダに使い……。(シネマトゥデイより)



本作はスーザン・コリンズによるヤングアダルト小説『ハンガー・ゲーム』3部作を
実写映画化したアクションSFシリーズの3作目です。
3部作の小説の映画化なので、映画も3作目で終わりと思いきや、
『ハリー・ポッター』『トワイライト』『ホビットの冒険』などでも見られる、
ハリウッドお得意の最終章を更に2部に分割する延命戦略により、
次の4作目で完結することになります。
全米で昨年11月に公開された本作ですが、当時2014年最大のヒット作となり、
(翌月に公開された『アメリカン・スナイパー』に抜かれてしまいますが、)
総興収3億3700万ドルという大ヒットを記録しました。
すごい記録ですが、前作、前々作は4億ドルを超えており、
特に前作に比べると1億ドル近い落ち込みとなっています。
これは最終章2部作分割が客に嫌われているからに違いないです。
特に『トワイライト』なんて、本当に延命のためだけの無茶な分割で、
この手法に対するネガティブな印象を植え付けられたので、
客層が近い本作にもその影響は及んでいると思われます。

原題は『The Hunger Games: Mockingjay - Part 1』と、
2部作であることがわかるタイトルになっていますが、
邦題は客に悟られると興行的に不利だと考えたのか、
2部作なのかどうかわからないタイトルが付けられていますね。
まぁ全米では出せば1位の大人気シリーズでも、
日本では10位に入れるかどうかのマイナーシリーズなので、
本作を観る人は前後編なこともわかってるとは思いますけどね。
先達て前作が地上波初放送されましたが、まさかの深夜で、
本当に人気がないんだなと実感させられました。
でも放送してくれたお蔭で、前作の復習が出来てよかったです。

前作はほとんど記憶にも残らないほどのイマイチな出来で、
その続編である本作にもイマイチ期待が持てませんでしたが、
いざ観てみると、意外と楽しめたように思います。
たしかに最終章の前編なので、後編への序章的な内容のため、
尻切れトンボだし盛り上がりに欠けるのは否めませんが、
個人的にはシリーズ最高の面白さだった気すらします。
1作目は深作欣二監督の『バトルロワイヤル』のハリウッド版みたいな内容で、
政府の方針で少年少女が殺し合う「ハンガー・ゲーム」の様子が描かれ、
続く2作目もハンガー・ゲームの75周年記念大会の様子が描かれましたが、
本作ではハンガー・ゲームは行われません。
ハンガー・ゲームをやらないなら「看板に偽りありだろ」とも思いますが、
正直、ハンガー・ゲーム自体があまりもいい加減な設定の競技で、
記念大会は更に無茶苦茶な設定になり、あまり面白いとは思えないため、
ハンガー・ゲームが行われないのはむしろ歓迎です。
今回はプレイヤー同士の殺し合いではなく、政府との戦いに突入し、
レジスタンスによる反乱が描かれることになるのですが、
武力によるドンパチではなく、主に情報戦で展開されるところが興味深いです。
戦闘がほとんどないので地味な展開でもあるのですが、
派手のアクションが売りの戦争映画なんて珍しくもないですしね。
以下、ネタバレ注意です。

記念大会の途中、プルタークら反乱軍にステージから救出されたカットニス。
同盟を組んでいた他のプレイヤー、フィニックとビーティも救出されるも、
パートナーのピータは救出できず、パネム政府の捕虜になってしまいます。
前作はそこで終わったわけですが、このラストは本当に最悪でした。
ハンガー・ゲーム記念大会も決着を見ずに中途半端に終わり、
なんともスッキリしない幕引きで、続編への期待感も全く湧きませんでした。
でもその続きとなる本作はなかなか楽しめたので、このための助走だと思えば、
前作に対するネガティブな印象も少しは拭われたかも。

救出されたカットニスは反乱軍の根城である第13地区に連れて行かれます。
第13地区はすでに政府の爆撃で壊滅させられた地区でしたが、
住民は地下に逃れ、コイン首相を中心に反乱軍を組織していました。
反乱軍は他の12地区でも反乱を起こし、政府を倒そうと考え、
国民的人気の高いカットニスを革命のシンボル「マネシカケス」に祀り上げ、
反乱を煽るプロパガンダ映像「プロポ」の制作しようと計画し、
記念大会から彼女を救出したのでした。
ところがカットニスは反乱軍がピータを救出しなかったことを根に持ち、
「シンボルはピータが相応しい」とプロポ協力を拒否。
しかし記念大会中断後に行われた故郷12地区への爆撃による惨状を見せられ、
プロポ制作に協力することを承諾するのです。
プロポってどんな風に制作するのかなと思ったら、
カットニスが撮影スタジオの合成用ブルーバックの前で、
視聴者に反乱を呼びかける姿を撮影するという、本当にCMみたいな感じです。
ところがオスカー女優ジェニファー・ローレンスが演じるカットニスは、
けっこうな大根で、演技や台詞に全く説得力がなく…。
そこでカットニスの教育係ヘイミッチの提案で、大根芝居はどうにもならないので、
実際に戦闘地帯に行き、アドリブで撮影しようということになります。
撮影クルーを引き連れて、戦闘地帯の第8地区に乗り込みますが、
現地はそれどころじゃないのに、なんだかちょっと不謹慎で面白いです。

第8地区での撮影中に、野戦病院を慰問することになります。
もちろん負傷者を見舞いたいわけじゃなく、プロポの映像として使うためです。
しかし政府のスノー大統領はマネシカケスと関わることを禁じてるため、
マネシカケスであるカットニスが慰問したことで、野戦病院は爆撃の標的に。
プロポの撮影のせいで殺されるなんて、患者たちにはいい迷惑です。
しかしその野戦病院への爆撃も、プロポにとってみれば
政府の残虐さを示す美味しいネタで、その様子をバッチリ撮影。
ついでにカットニスが爆撃機を弓矢で射落とす映像も撮影できます。
いやー、アメコミヒーロー(例えばホークアイ)じゃないんだから、
弓矢で飛んでる爆撃機落とすのはさすがに無理がある気がするんだけど…。
その映像に彼女の十八番の歌を被せて、プロポが完成します。
この歌もまるで鎮魂歌のような辛気臭いメロディと歌詞で、
あまり士気高揚しそうに思えないけど、かなり効果はあったみたいで、
各地区の電波ジャックして放送されますが、それを見た国民は次々と蜂起します。
特に第5地区では国民による大規模な反乱が起こり、
水力発電所が破壊されたことで、首都キャピトルは電力不足に…。
でも反乱起こした国民はロクな武装もせず、ただ大人数で突っ込むだけなので、
政府軍にめちゃめちゃ殺されてるし、これほど犠牲を払う反乱が正しいのか疑問で、
カットニスもそんなことに加担して心が痛まないのかと思っちゃいます。

もちろん政府も手をこまねいているはずはなく、プロパガンダを開始。
カットニスと並ぶ国民的人気者で捕虜のピータをトーク番組に出演させ、
視聴者に泣いて停戦を訴えさせるのです。
まるでアメリカの選挙のようなキャンペーン合戦で面白いですね。
その番組によって世論がどう動いたかはあまり描かれていませんが、
反乱軍は彼を裏切り者扱いし、いずれ処罰しようと考えます。
カットニスは彼が無理やり言わされているに違いないと考え、
彼に恩赦を与えてほしいとコイン首相に要求します。
ある日の番組では、ピータが「第13地区は朝には壊滅するだろう」と発言。
それを受けて、大規模空爆を警戒した反乱軍は最下層のシェルターに避難。
その夜、本当に爆撃機の大群が飛んで来るも、何とかやり過ごせます。
なぜ政府が壊滅させたはずの第13地区に反乱軍がいると知っていたのか、
よくわかりませんでしたが、知ってたならもっと早くから空爆すればいいのに…。

空爆では焼夷弾と共にスノー大統領を象徴する白薔薇も大量に投下され、
それを見たカットニスは、ピータが殺されるのではないかと考えます。
反乱軍はすぐにピータ救出隊を派遣します。
カットニスは救出隊派遣を後から知ったので、隊には加わりませんが、
本作のクライマックスなのに、ヒロイン不在とは意外です。
まぁ原作だと前後篇を念頭に置いているわけじゃないので、
まだ中盤だし、ここはクライマックスではないから仕方ないか。
救出隊にはカットニスの幼馴染ゲイルら、たったの6人ですが、
首都キャピトルは停電中なため、警備も手薄になり、難なく侵入に成功。
捕虜が捕まっているプレイヤーセンターに乗り込みます。
しかし途中で電力が復旧してしまい…。
ところが反撃を受けることもなく、難なくピータら捕虜を救出しちゃうのです。
クライマックスでも一切ドンパチが無いなんて、少し盛り上がりに欠けます。

カットニスは奪還されたピータと再会します。
感動の対面、と思いきや、ピータは突然彼女の首を絞め…。
危うく殺されそうになりますが、周りがピータを取り押さえてくれて事無きを得ます。
どうやらピータは政府から洗脳されているらしく、政府はカットニスへの刺客として、
わざとピータを反乱軍に奪還させたらしいです。
救出した他の捕虜、ジョアンナとアニーも洗脳されてるのかな?
ピータは拘束され、隔離されますが、そこで前編は終了です。

前作と違い、なかなか引きのあるラストで、後編が気になります。
後編は早くも11月20日に公開されるみたいですが、
早くもというか、本作の日本公開が遅すぎただけかもね。
後編は全世界同時公開を謳っているので、
ハリウッド映画が最後に公開される日本でも同時公開してくれます。
後編公開時に本作・前編のDVDリリースが間に合うようにするため、
本作はこのタイミングで公開されたのでしょう。
全米を含め他の国だと、前編と後編の間に一年近い間隔が空くけど、
本作の日本公開が遅かったので、半年ほどしか間隔が空かず、
本作の内容を忘れる前に後編が観れそうなのは有難いです。
ただ後編公開少し前に『ダイバージェント』の2作目が公開されるんですよね。
ヤングアダルト小説の映画シリーズはどれも雰囲気が似てるので、
並行されると少し混乱しちゃいそうになるんですよね…。

関連作の感想
ハンガー・ゲーム
ハンガー・ゲーム2

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