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ラン・オールナイト

週末興行成績、先週末で『シンデレラ』が4週連続一位になりましたが、
動員300万人、興収40億円を突破したみたいで本当に凄いです。
『シンデレラ』の海外興収でも、たぶん日本が一位になりそうですが、
あんな誰でも知ってる話なのに、そんなに客が呼べるなんて、
やっぱり日本のディズニー人気は半端ないです。
でも洋画好きなボクとしては、ディズニー以外の洋画もヒットしてほしいです。
パラマウントの『スポンジ・ボブ』が初登場13位なんてショックでした。

ということで、今日は初登場9位だったワーナーの洋画の感想です。
全米では『シンデレラ』と同日公開で、『シンデレラ』に次ぐ2位デビューでしたが、
全米初週末の興収は『シンデレラ』の1/6未満だったらしいです。

ラン・オールナイト
Run All Night

2015年5月16日日本公開。
リーアム・ニーソン主演のノワール・アクション。

ブルックリンのマフィアのもとで暗躍するすご腕の殺し屋ジミー・コンロン(リーアム・ニーソン)は、命を狙われた息子を救うため相手を亡き者にする。ところが相手がマフィアのボスで親友ショーン(エド・ハリス)の息子だったため、復讐(ふくしゅう)に燃えるショーンはジミーと彼の息子を殺すことを宣言。ジミー父子は、組織や金で買われた警察が包囲網を張り巡らせたニューヨークで、迫り来る追手を必死に振り切ろうとするが……。(シネマトゥデイより)



『アンノウン』『フライト・ゲーム』に続き、リーアム・ニーソン主演、
ジャウム・コレット=セラ監督の3度目のタッグとなる本作ですが、
今回はどんでん返しなんかもないし、過去2作に比べサスペンス感は弱く、
アクションに重点が置かれた内容だと思います。
むしろ家族を守るために怒れる親父がハッスルする物語で、
ニーソンの代表作『96時間』シリーズに近い印象を受けました。
過去2作が面白かっただけに、本作は期待していたものとは少し違いましたが、
アクションシーンがめちゃめちゃスタイリッシュで興奮しました。

ニーソン主演アクション映画の中でも屈指の激しいアクションでしたが、
彼はアクションスターとして認知されるのが遅かったけど、
歳を重ねるのにどんどん激しくなるのが凄いですね。
もう還暦も過ぎたのに全く衰えを見せず、どこまでやるのかと思いますが、
どうやらあと2年ほどでアクション映画から身を引くつもりらしいです。
なんだか残念ですが、まだまだこれほどアクションが出来るんだから、
本人はアクションから引退したくても周りが放っておかないんじゃないかな?
コレット=セラ監督も看板俳優を失いたくはないだろうしね。

アクションだけではなく映像的な演出が本当に素晴らしかったです。
タイトル通り、一晩の出来事を描いた物語で、
約16時間程度の出来事を2時間で描いているのですが、
例えば同時刻の別の場所のシーンに移る時などは、
カットを使わずにカメラを回したまま別の場所まで高速移動させたり、
リアルタイム感の強い演出が使われていて臨場感たっぷりです。
ただ、せっかくリアルタイム感溢れる演出だったのに、
クライマックスのニーソン演じる主人公が倒れているシーンを冒頭に持って来て、
そこから回想的に16時間遡って物語がスタートする演出はイマイチでした。
始めから主人公が倒れる展開があるとわかってしまうと、
この物語の最後の一波乱が予想できてしまうので…。
以下、ネタバレ注意です。

街を裏で牛耳っている大物ショーンの親友兼腹心として、
少なくとも17人以上殺した通称「墓掘り人ジミー」ことジミーですが、
殺し屋稼業は引退した後は罪悪感に苛まれ、酒に溺れる毎日です。
ひとり息子のマイクには「家族を捨てて出て行った」と思われており、
毛嫌いされているため、ショーンの世話になって余生を送っています。
ジミーがシューン主催のクリスマスパーティでサンタ役を任された時に、
泥酔したままサンタになって、子供らの前で卑猥な態度を取るところなんて、
ホントにクソジジイだなと思っちゃたので、
主人公がこんな殺し屋崩れのクソジジイの物語を楽しめるだろうかと不安に…。

ある日、ショーンのバカ息子ダニーがアルバニア人売人と揉め、
売人を銃殺してしまいますが、その現場をジミーの息子マイクに見られ、
すぐに口封じしようとするも逃げられてしまいます。
ショーンは息子から泣きつかれ、ジミーに息子に口止めするように頼みます。
ジミーはさっそくマイクの家に行きますが、そこにダニーもやってきて、
彼がマイクに銃口を向けたので、息子を守るため咄嗟に彼を射殺。
ジミーはショーンに電話し「息子を殺した」と打ち明けるのです。
マイクは991に電話し「家で父が人を殺した」と通報。
ところが駆け付けたのはショーンの息のかかった汚職警官で、
マイクは捕まり、パトカーに乗せられて拉致されてしまうのです。
いくら父が嫌いでも殺されかけたところを助けてもらっておいて、
父を警察に売るような真似をしたのだから、マイクの自業自得だと思いました。
しかし父としては息子が拉致られて自業自得だなんて言ってられず、
息子が乗せられたパトカーをマイカーで負うのですが、
このカーチェイスが素晴らしい出来で、めちゃめちゃ燃えます。
カット割りとか撮り方も素晴らしいけどチェイス内容も面白く、
パトカーが殺人犯に追われるという、普通とは逆のシチュエーションで、
パトカーは追うためではなく逃げるためにサイレンを鳴らすんですよね。
それで一般車両が道を譲ってくれたら、追いかけるジミーも楽でしょうね。

結局パトカーは運転ミスで横転し、ジミーは後部座席から息子マイクを救出。
しかし警官が発砲してきたため、マイクが応戦しようとすると、
ジミーは息子を止め、自分で警官を銃殺します。
自分は人殺しだけど息子に人殺しはさせたくないという親心でしょう。
この期に及んで、そんな悠長なこと言ってられるのかって気もするけど…。
いくら汚職警官とは言え、警官殺しをしてしまったことに変わりはなく、
彼らはショーンだけではなく警察からも追われることになります。
せっかくマイクを庇ってジミーが警官を射殺したのに、
警察はどちらが撃ったのか理解しておらず、マイクも警官殺しの容疑者です。
ショーンも息子ダニーがジミーに殺されたのはわかっているのに、
なぜかジミーよりもマイクを殺すことに固執してるんですよね。
どうやら息子を殺された苦しみをジミーにも味わわせたかったみたいです。
あんなカスみたいなバカ息子でも親にとっては可愛い我が子ってことか。
そしてショーンは凄腕の殺し屋プライスを雇うのです。

ジミーはショーンがマイクの妻子も襲うことがわかっていたので、
マイクに妻子と一緒に山小屋に隠れるように言いますが、
マイクは妻子だけ山小屋に行かせて街に残ります。
ダニーの売人殺害現場を目撃したのはマイクだけではなく、
ジムでボクシングを教えている少年レッグスも一緒に目撃したため、
彼を置いて自分だけ逃げることはできなかったみたいです。
レッグスを探して彼の団地に行き、部屋がわからないので一軒一軒回りますが、
怪しんだ住民に通報されていまい、警官部隊が団地に突入。
さらに通報が傍受され、殺し屋プライスまで団地にやって来ます。
たぶん殺し屋の腕なら墓掘り人ジミーの方が上でしょうが、
プライスは用意周到に暗視ゴーグルなんかも持っているし、
ジミーと違って無差別に殺しまくる危険な男でかなり手ごわいです。
ジミーは肩を撃たれながらもマイクと共に何とか団地を脱出。
結局レッグスも見つかりませんでしたが、後に警察に出頭し、
マイクの無罪を証明してくれます。

マイクはずっと父ジミーが家族を捨てて出て行ったと思ってましたが、
一緒に逃げながら会話するうちに、誤解だったと気付きます。
殺し屋ジミーは危険な商売なので家族を守るために出て行ったみたいです。
まぁ殺し屋って時点でロクなものじゃないけど、
マイクの父に対する嫌悪感は徐々に緩和します。
ところがジミーの兄(マイクの伯父)エディの家に逃げ込んだ時に、
彼からジミーがショーンの命令で従兄弟まで殺したと教えられ、
再び父に対して強烈な嫌悪感が沸き上がるのです。
従兄弟はどうしようもない薬物中毒だったみたいなので、
ジミーも泣く泣く殺すしかなかったみたいです。
今回の事件の発端となったダニーが売人と揉めたのは、
父ショーンにシマでのヘロインを売ることを反対されたからですが、
たぶん腹心ジミーの従兄弟殺しの件があったから、
ショーンも自分のシマでドラッグを売ることを許さないのでしょうね。
マイクは父に完全に愛想が尽き、妻子の待つ山小屋に1人で向かいます。

ジミーは決着を付けるためにショーンを殺すしかないと考え、
1人でショーンのアジトであるバーに踏み込み、一気に制圧。
ショーンは近くの車両基地に逃げ込み、追ってきたジミーと銃撃戦になるが、
やっぱり殺しのプロには敵わず、ショーンは殺されてしまうのです。
自分とマイクを付け狙う首謀者を始末して、一件落着です。
ジミーは自首するとマイクに電話し、最後に山小屋まで会いに来ます。
マイクも再び父を赦し、妻子と共に歓迎します。
妻子はジミーに会うのも初めてだったみたいですが、
長女は初対面の祖父にもフレンドリーに接してくれたけど、
幼い次女は怖がって母親の陰に隠れたのがリアルでしたね。
でもまぁ息子一家とも和解できて、めでたしめでたし。

…ってそんなわけありません。
まだ冒頭のジミーが倒れているシーンがないので、
この後、もう一波乱あることが容易に想像できます。
案の定、例の殺し屋プライスが山小屋を襲撃してくるのです。
もう雇主は死んだのに、何の得があって殺しを続行するのか不思議ですが、
どうやら殺し屋として、伝説の殺し屋「墓掘り人ジミー」と戦いたいみたいです。
そのわりには正々堂々と戦わず、不意打ちでジミーに致命傷を与えますが…。
これでジミーが倒れて、冒頭のシーンに繋がるわけです。
この冒頭のシーンのせいで、プライスの不意打ちも予想できて驚けなかったので、
やはりこの構成はイマイチなんじゃないかと思いました。
ジミーを倒した後、プライスはマイクたち一家も殺そうとしますが、
プライスがマイクに銃口を向けた時、ジミーが最後の力を振り絞り発砲。
プライスの頭を撃ち抜きますが、ジミーも力尽きてしまうのです。
助かったマイクは憎んでいた父に感謝するようになり、父子は和解するけど、
主人公が死んでしまうというハッピーエンドとは言い難いラストです。
ただジミーはいくら改心したとしても人殺しの事実は変わらないし、
デッドエンドは元殺し屋に相応しい幕引きかもしれませんね。
それに続編の可能性もないので潔いです。

さて、リーアム・ニーソン主演の次回作『誘拐の掟』は、早くも来週末日本公開です。
今度は自分の子供ではなく、余所の子を助けるためにハッスルする
探偵を演じるみたいですが楽しみですね。

関連作の感想
フライト・ゲーム
アンノウン

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