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ジェサベル

定期的に行っているDVDのリリースカレンダーをチェックしたら、
『ヒックとドラゴン2』と同日に、『ブルー 初めての空へ』の続編
『ブルー2 トロピカル・アドベンチャー』のリリースが決まっていました。
やっぱりビデオスルーになっちゃいましたが、
とりあえず日本でも観れるようになってよかったです。

他にもいろいろビデオスルーになるハリウッド映画を確認できましたが、
その中でも残念だったのは、全米1位だった大ヒットホラー映画
『Ouija』までが劇場公開を見送られ、ビデオスルーになったことです。
ハリウッド映画はアニメーションやコメディだけじゃなくて、
ホラーまでも日本公開され難くなってきているのかも…。
でも『Ouija』に付いた邦題『呪い襲い殺す』はなかなか過激で嫌いじゃないです。
ビデオ屋の棚で発見したら、思わず手に取ってしまうインパクトですよね。
たぶん劇場公開されていたら、もう少しマイルドな邦題になっていたでしょう。

ということで、今日はハリウッド・ホラー映画の感想です。
邦題は原題のままですが、ポスターのインパクトはなかなかです。

ジェサベル
Jessabelle.jpg

2015年3月14日日本公開。
『ソウ』シリーズのケビン・グルタート監督によるサイコホラー。

事故によって、愛する夫と身ごもっていた子供が亡くなってしまったジェサベル(セーラ・スヌーク)。絶望に打ちひしがれる中、彼女は父が暮らしている家へと戻る。亡き母が自分のためにと残していたビデオテープを見つけ、それを再生しては母娘の懐かしくて楽しい思い出に浸っていたジェサベル。しかし、ビデオ内で母が予言していた不吉な出来事が実際に起こるようになる。次第に恐怖に駆られていく彼女だったが、その原因として過去のある事件が浮かび上がってきて……。(シネマトゥデイより)



ポスターが怖面白そうだったので是非観たいと思った本作。
日本(関東)公開から遅れること5週後に漸く関西でも公開され観に行きました。
待ちに待って観に行ったのですが、ちょっと期待ハズレな感じで…。
まぁけっこう怖いシーンも2カ所ほどあったのはよかったのですが、
ストーリーが微妙で面白くはなかったです。
アメリカでも全米公開するつもりが小規模限定公開に変更されたようですが、
この程度の出来であればそれも致し方なしか…。
以下、ネタバレ注意です。

ジェサベル・ロランことジェシーは妊娠し、恋人と同棲生活することになりますが、
その引越しの途中で交通事故に遭い、恋人は頭蓋骨が砕け飛んで即死、
お腹の子供も死んでしまいます。
ジェシーは辛うじて助かりますが、両足骨折で車椅子が必要に…。
彼女は疎遠の父に迎えに来てもらい、バイユーの畔の実家で暮らし、
彼女を生んですぐに亡くなった母の部屋を使うことになります。
父が母の部屋を開かずの間にしていたのですが、
車椅子では階段が使えず、1階の寝室はその部屋だけみたいです。
この後、ジェシーはお決まりの超常現象に悩まされることになりますが、
超常現象が始まったキッカケは彼女が実家に戻ったためであり、
その前の交通事故は霊とかとは全く関係なかったことになります。
はっきり言って、どんな超常現象よりも子供と恋人を同時に亡くす方が
よっぽど辛いことだと思ってしまうので、これから起こる超常現象の数々も、
交通事故に比べれば大したことではない感じがしちゃいます。

主な超常現象は母の部屋のベッドに横になっている時に
女性(少女?)の人影を見たり、声を聴いたりするというものですが、
なにぶん寝ている時なので夢現かもしれず、ジェシーもあまり気にしません。
ある日、彼女が部屋を物色していると、ベッドの下で何本かのVHSを発見。
ラベルには「ジェサベル誕生日おめでとう」と書かれていて、
母が自分のために遺してくれたものに違いないと思い、再生します。
1988年に撮影された映像で、そこには妊娠7カ月目の母が映っていて、
成長した我が子へのメッセージが収録されていました。
母は娘のためにタロット占いをしてくれるのですが、
結果は「私の家から出て行け」という恐ろしげな暗示で…。
VHSを見ているジェシーを発見した父は何故か激怒し、
彼女が勝手に家を動き回れないように車椅子をバイユーに投げ込みます。
もしやヒロインがベッド(あるいは椅子)から一歩も動けない状態で展開する
シチュエーション・ホラーになるのかなと思いワクワクしましたが、
翌朝、反省した父が別の車椅子を用意してくれて…。
デッキの中のVHSは父に破壊されましたが、まだ他にも何本か残っており、
ジェシーは父の留守中に2本目を再生します。
映し出された母は、前回の占い結果をタロット占いの師匠モーセに相談し、
問題なかったと告げ、再びタロット占いを行いますが、今度は死の暗示が…。
そんな不吉なビデオメッセージを娘に遺すなんて…。

翌日、理学療法士が訪れ、風呂に入る介助をしてくれます。
バスタブでウトウトするジェシーですが、湯がタールのようになり、
水面から不気味な女が浮かび上がって来て、
母の形見であるジェシーのブレスレットを奪い取ろうとします。
ジェシーは驚いて必死に抵抗し、2人は揉み合いになりますが、
女は霊的な存在なのに、抵抗できるところを見ると実体はあるみたいです。
霊的な怖さはありませんが、入浴中に狂った女に襲られるというのは
けっこう怖いシチュエーションでしたね。
娘がバスルームで叫んでいるので、父が慌てて助けに来ますが、
もう女の姿はなく、幻覚でも見たのだろうと考えます。
怖い幻覚を見るのは例のVHSのせいだと考えた父は、残りのVHSも取り上げ、
庭で焼こうとしますが、父がライターを取りに納屋に行くと、納屋が炎上。
父は焼死してしまうのです。

父の葬儀に出席したジェシーでしたが、具合が悪くなり、
幼馴染のプリストンに看病してもらいます。
困ったことがあれば協力するという言うプリストンに事情を説明すると、
彼も「もうVHSは見ない方がいい」と忠告してくれますが、彼女は3本目を再生。
映像ではやはり母がタロット占いを行い「あなたは死んでいる」と告げ…。
その後、誰もいないはずの二階から走り回るような足音が聞こえ、
その足音が階段を駆け降りてきて、部屋中を走り回ります。
見えない何かにドタドタと走り回られるのはなかなか怖い状況です。
しかし、その前にも二階からは頻繁に物音がしていたので、
二階には何かあるのではないかと期待していたのですが、
車椅子のジェシーが二階に上がることは終ぞなく、
一体二階がどうなっていたのか、モヤモヤします。
二階から降りて来た見えない何かによって、姿見が割られ、
なぜか中からVHSが出てきますが、人の忠告は聞かないジェシーも
さすがに怖くなったのか、そのVHSは再生しません。

ある日、バイユーの対岸で何かがチラチラと光っていることに気付き、
プリストンにボートで対岸まで連れて行ってもらいます。
そこにはブードゥー教の呪術的な飾りが木から吊り下げれており、
その近くの茂みには墓があり、「ジェサベル 1988年没」と刻まれていて…。
性質の悪い悪戯だと思い、プリストンが掘り返してみると、
土の中から小さな棺に入った赤ん坊の白骨が見つかり…。
ジェザベルが生まれた年に死んでいたなら、ジェシーは一体何者なのか。
2人はすぐに保安官に通報し、DNA鑑定することになります。

プリストンはジェシーが実家にいるべきではないと考えますが、
彼は妻帯者なので彼女を自宅に泊めることが難しく、
暫く彼の母の家にジェシーを泊めることにして、
荷造りのために一度彼女の実家に戻ります。
しかしジェシーが荷造りをしている間、プリストンが例の女に襲われるのです。
必死に抵抗したので、命は助かりましたが、彼は病院に担ぎ込まれ、
ジェシーは実家を出て、彼の母の家に泊まることはできなくなります。
それにしてもジェシーは荷造りの時に母のタロットカードも持ち出そうとしたけど、
これから逃げるというのに、そんな元凶のようなものを持って行こうなんて、
この期に及んでも事の深刻さが全然理解できてないのかと思いますね。

その後、保安官からDNA鑑定結果の連絡があり、
赤ん坊の白骨死体は黒人の女の子で、死産ではなく他殺のようだと…。
それを聞いたジェシーは、家に出没する女の霊は、
ジェサベルと名付けられ生まれた直後に殺された黒人の女の子の霊だと考え、
「彼女は助けを求めている、力になりたい」と家中を探し回ります。
父を殺され、自分も親友も殺されかけたのに助けたいなんて、奇特というか…。
そして例の姿見の中の最後のVHSを再生してみることに。
その映像には、母が自分と思われる白人の赤ん坊に呪術を施し、
拳銃自殺する様子が映されていました。
そのVHSを見るジェシーの背後に母の霊が出現し、その対話の中で、
母が妊娠さたのは父の子ではなく、タロットの師匠の黒人モーセの子で、
生まれた子が黒人だったことにブチ切れた父は、モーセを焼き殺し、
赤ん坊も膝に叩きつけて殺したみたいで、それを隠蔽するために、
白人の赤ん坊を養子にしたと判明します。
ジェシーは自分が養子だったことを初めて知りショックを受けますが、ある意味、
不倫カルト女と赤ん坊殺しの実の子じゃないのは、よかったんじゃないかな?

モーセの霊も現れ、母の霊は「報いを受けるべきだ」と言い、
ジェシーを車椅子に拘束し、そのまま桟橋からバイユーに突き落とします。
車椅子ごと沈んだジェシーに、黒人女の霊が泳いで近づいて来て、
助けてくれるのかな?と思ったら、ブレスレットだけ奪って浮上。
たぶんジェシーはそのまま溺死しちゃったと思いますが、
水面に姿を出した黒人女はジェシーの姿に変わっていて、
駆け付けたプリストンと保安官に陸に引き上げてもらいます。
保安官が「ミス・ロラン、大丈夫ですか」と尋ねると、
女は「私はジェサベルよ」と言ったところで、本作は終了します。
まんまと黒人女の霊はジェシーに成り代わったわけですね。
まぁホラーなのでこんなものですが、後味の悪いラストですが、
アメリカ南部の人種問題(ハイチ移民)が絡む内容であることが、
後味の悪さに拍車をかけているような気がします。

見所はポスターのセンスだけの映画でした。

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