ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

名探偵コナン 業火の向日葵

4月18日に封切られた人気テレビアニメ劇場版
『名探偵コナン』『ドラボンボールZ』『クレヨンしんちゃん』の
三つ巴のバトルですが、初週末の興行成績ランキングでは、
興収9億6000万円で『ドラゴンボールZ』が勝利したみたいです。
『名探偵コナン』は興収8億7000万円の僅差で敗れてしまいましたが、
それでも前作比1割増しの好発進だったみたいです。
『クレヨンしんちゃん』はちょっと水をあけられ興収3億9000万円でしたが、
やはり前作比で1.5割増しの大健闘でした。
『ドラゴンボールZ』の参戦で、客の取り合いになるかと思われましたが、
むしろ相乗効果が働いたみたいですね。

初週は『ドラゴンボールZ』の勝利でしたが、
先着特典目当ての客が多かったのは明白なので、
最終興収は40億円確実の『名探偵コナン』が圧倒することになるでしょう。
『ドラゴンボールZ』は30億円、『クレヨンしんちゃん』は20億円くらいかな。
初日に3本ハシゴしたボクの評価としては、
興収では負けた『クレヨンしんちゃん』が最も面白かったけどね。

ということで、今日は3本の劇場版アニメ最後の一本の感想です。

名探偵コナン 業火の向日葵
名探偵コナン 2015

2015年4月18日公開。
テレビアニメ『名探偵コナン』の劇場版19作目。

金持ちたちが一堂に会したニューヨークのオークションで、鈴木次郎吉は以前日本で焼失したといわれているゴッホの傑作「ひまわり」を落札する。彼が3億ドルという大枚を支払ってその作品を手に入れたのは、世界中に分散してしまったゴッホの7枚のひまわりをそろえ、日本で展覧会を開くためだった。江戸川コナンたちもその大ニュースに注目していたが……。(シネマトゥデイより)



劇場版『名探偵コナン』19作目になる本作ですが、
今回はコナンの最大のライバル(?)怪盗キッドとの対決が描かれます。
14作目『天空の難破船』でも対決が描かれたので、久々でもないですね。
本作の公開に合わせてか、テレビでも昨年の秋から先月まで、
怪盗キッドが主人公の『まじっく快斗1412』が放送されていました。
なのである意味では『まじっく快斗1412』の劇場版というか、
『名探偵コナン』とのクロスオーバーと言えるかもしれません。

ボクは基本的に『名探偵コナン』とは劇場版だけのお付き合いなので、
レギュラー放送は見てないし、その前の時間帯で放送されていた
『まじっく快斗1412』もやっぱり見てませんが、
本作公開日の前週と前々週放送の「怪盗キッドVS最強金庫」前後編は
コナンとキッドが対決する話だったので、本作の予習がてら見てみました。
毛利探偵が昔の声だったので、本作に合わせて制作された新作ではなく、
単なる再放送だとわかってガッカリしましたが、
鈴木相談役の金庫「鉄狸」とか、ボディガードの後藤が雇われた経緯とか、
けっこう本作に直結するようなところもあったので、見て正解でした。
まぁだからこそこのタイミングで再放送されたんでしょうけどね。
以下、ネタバレ注意です。

南仏アルルの古民家の屋根裏から、ゴッホの名画『ひまわり』が発見されます。
ゴッホは『ひまわり』を7枚制作し、2枚目が戦時中に芦屋で焼失しましたが、
その芦屋の『ひまわり』がなぜか発見されたのです。
他の『ひまわり』とキャンバスが同じなので、贋作ではないと鑑定されます。
本作はそんな『ひまわり』を巡る物語で、『ひまわり』トリビアだらけの内容です。
芦屋の隣町に住んでるのに、芦屋に『ひまわり』があったことも知らないほど
絵画に疎いボクには、ちょっと難しいというか馴染みにくい話だったかも。
謎解きも絵画の知識を必要とするものも多かったし、
ミステリーとして楽しむことは出来ませんでした。

芦屋の『ひまわり』はニューヨークでオークションにかけられ、
鈴木財閥の相談役・鈴木次郎吉が3億ドルでハンマープライス。
鈴木財閥と言えば蘭の友達である園子の家ですが、
金持ちなのはわかってたけど、そこまで桁違いとは…。
彼はその後の会見で、世界中に散らばる他の6枚の『ひまわり』も借りて、
世界で初めて7枚の『ひまわり』を日本で一挙展示する美術展
「日本に憧れた向日葵展」の開催を宣言します。
しかし会見場に怪盗キッドが姿を現し、閃光弾を放って逃走します。
次郎吉は怪盗キッドが芦屋の『ひまわり』を狙っていると考えるのです。
そこに高校生探偵・工藤新一がやってきて、
怪盗キッドから『ひまわり』を守るための協力を申し出るのです。
その頃、本物の新一であるコナンは日本で会見のテレビ中継を見ており、
現場に現れた新一は当然偽者に決まっています。
現場にいる次郎吉の姪の園子は新一とも親しい同級生のくせに、
なんで新一の真贋を見破れないんでしょうね。

次郎吉は絵画の保存・運搬・警備のスペシャリスト7人「七人の侍」を雇います。
七人の侍のひとりは探偵・毛利小五郎ですが、次郎吉は小五郎よりも
小五郎に付いてくる「キッド・キラー」のコナンに期待しているみたいです。
小五郎以外の七人の侍とニセ新一も同乗した飛行機で
羽田空港まで芦屋の『ひまわり』を移送しますが、到着間際、
貨物室の外壁が爆破され、その破片が直撃した第四エンジンが停止。
あわや墜落しそうになりますが、空港への緊急着陸に成功します。
最近飛行機事故が多いので、ちょっとドキッとする展開ですよね。
本作の操縦士はアシアナ航空と違って腕がいいので大事に至りませんでした。
空港で到着を待っていたコナンは怪盗キッドが『ひまわり』と抱えて
ハングライダーで飛んでいるのを目視し、キッドには逃げられますが、
キッドが空港のビルの上に絵を隠したのに気付き、無事回収します。
コナンはキッドが宝石以外のものを盗むことや、
こんなあわや大参事の墜落事故を起こすことに疑問を抱きます。
『まじっく快斗』も見てないボクは、キッドが怪盗をする動機も知らないので、
300億円以上の絵画を盗むならそれくらいする気がしますが、
どうやらキッドは人殺しはしないポリシーみたいですね。

次郎吉は自宅の最強金庫「鉄狸・改」に芦屋の『ひまわり』を保管。
しかしその頃、小五郎の探偵事務所に怪盗キッドから
「ラ・ベルスーズの左(最初の模写)」を盗むと予告状が届き…。
絵画に疎いボクには何のことだか全くわかりませんでしたが、
ゴッホの絵画『ゆりかごを揺らす女』の三幅対の左側の最初の模写である
5枚目に制作された『ひまわり』を盗むという予告だったらしく、
5枚目の『ひまわり』は損保ジャパン日本興亜美術館に所蔵されています。
ゴッホの『ひまわり』って日本にも1枚あったのですね。
でも劇中ではガラス一枚隔てて展示され、一般公開されていましたが、
あの程度のセキュリティで大丈夫なのかと思っちゃいました。

「日本に憧れた向日葵展」のためには5枚目の『ひまわり』も必要なので、
次郎吉は七人の侍や捜査二課の中森警部を連れてSJN美術館に急行し、
館長の許可を得て、5枚目の『ひまわり』を「鉄狸・改」に移送しようとします。
しかし警備員に変装していた怪盗キッドが現れ、絵を奪って逃走。
残されたカードには「100億円用意すれば譲る」というメッセージが…。
約300億円で落札した芦屋の『ひまわり』に比べたらリーズナブルですが、
館長が用意できないと言うので、次郎吉が立替てあげることに。
もうまともな商売しているとは思えないほど金持ちですね。

館長らは取引場所の東都プラザホテルの一室に100億円用意して、
怪盗キッドが現れるのを待ちますが、こんな大金どうやって運ぶのかと思ったら、
キッドに窓ガラスが割られ、積み上げていた札が野外に舞い散るのです。
どうやら室内の気圧が高くされていたみたいで…。
でもそれなら札を積み上げていた警官たちが退出した時も
札が舞い散る気がするのですが…。
キッドには逃げられますが、5枚目の『ひまわり』は部屋に残されていました。
もちろん舞い散った札を拾うなんて不可能なので、
キッドの目的は金ではなかったみたいですが、
一体何が目的なのか、ますますわからなくなってきましたね。

7枚の『ひまわり』が揃い、「日本に憧れた向日葵展」が開館。
次郎吉はこの美術展のためにレイクロック美術館を建設しましたが、
鍾乳洞に螺旋状のチューブ型通路を作った地下8階の建造物で、
正直よく意図のわからない形状の美術館ですよね。
まぁ形状が意味不明なところも美術館らしいとも言えますけどね。
防犯面はわからないけど、螺旋通路は脆弱そうな構造で、
お世辞にも防災に優れているとは思えません。
しかも変な展示方法なので、1日100人しか入場できないらしく、
さらに美術展の開催期間も1カ月に限られているので、
客は最大でも3000人ってことになりますが、建設費を度外視しても
2枚の『ひまわり』だけで400億円以上もかかっているのに、
入場料ひとりいくら取るのかって思ってしまいます。

コナンたち園子の知り合いは、開館初日に招待されますが、
なんとそこに新一の偽者も来場するのです。
偽新一はキッドだと思われますが、入館にはX検査もあるので、
変装の名人のキッドも変装して来場することは出来ず、
自分とそっくりな新一のふりをするしかないみたいです。
コナンも言ってますが、なぜキッドと新一が瓜二つなのか、
何気に本作で最も謎なところかもしれません。
入館した偽新一が残したカードには
「14=(11人+1人)+2 15=(11人+1人)+2人+1人」という暗号(?)が。
「(11人+1人)」の部分はイエスの十二使徒で、
その後の「2人+1人」はテオ、ゴーギャン、ゴッホを差してるとか。
絵画に疎いボクには何のことだかさっぱりわかりませんが、
重要なのは十二使徒を示す「(11人+1人)」の部分だけみたいで、
次郎吉が信頼できる12人の中に、ユダ(裏切り者)がいる、
という警告のメッセージだったみたいです。
信頼できる12人が誰かは明言されていませんでしたが、
七人の侍と、コナン、園子、蘭、中森警部、ボディガード後藤の12人かな?
なので裏切り者は小五郎を除いた七人の侍と後藤の7人の誰かっぽいです。

後藤はあからさまに怪しい行動が描かれているので、
観客としては彼が最も疑わしく思えますが、露骨すぎてミスリードくさいです。
警察は七人の侍の身元を再調査し、その中のひとり東が、
芦屋の『ひまわり』を発見して後に自殺した人物の双子の弟だと判明します。
東は自白し、彼の祖父が芦屋の『ひまわり』を空襲から救出したそうで、
彼と兄は芦屋の『ひまわり』を探し続け、南仏の古民家で発見しますが、
兄が日本に持ち帰ることを反対したため殺害したのだそうな。
なので東は殺人を犯した犯罪者には違いないのですが、
今回の盗難騒動とは全く関係ないと言い張るのです。
本当に関係ないようで、犯人は残る七人の侍の中にいるのですが、
正直ボクは観る前から誰が犯人かなんて察しがついてたし、的中してました。
というのも、容疑者となる七人の侍の中に、ひとりだけゲスト声優がいるからです。
鑑定士・宮台の声を女優・榮倉奈々が務めていますが、
ゲストが脇役のはずはなく、ヒロインじゃないなら犯人しか考えられません。
端から怪しんでいたからSJN美術館での宮台の不穏な動きも気付いたし、
彼女が犯人だとすぐに確信できちゃいました。
キャストでバレるなんて、ミステリーとしてはあるまじきキャスティングです。
でも本作は、誰が『ひまわり』盗難の犯人かよりも、
怪盗キッドの目的が焦点なので、犯人ばればれでも楽しめましたけどね。

次郎吉は七人の侍に怪しい人物を2人も雇うなんて間抜けにもほどがあるが、
ボディガードの後藤もキッドの仲間の変装で、ニセ後藤の調査により、
キッドは犯人が宮台だと見抜いていました。
そんなキッドの助言で、コナンも犯人が誰かわかり、彼女は逮捕されます。
彼女は芦屋と5枚目の『ひまわり』の緊急避難路を塞ぎ、
美術館に火を放って、その2枚だけ燃やそうとしたのですが、
どうやらその2枚を贋作だと思っていたみたいで、ゴッホ大好きな彼女は、
真作と贋作が一緒に展示されることが許せなかったのが動機らしいです。
本当は存在しない芦屋の『ひまわり』を贋作と考えるのはわかるけど、
SJN美術館に実際に展示されてる5枚目の『ひまわり』も疑うなんて、
5枚目は本当に贋作だという噂でもあるんでしょうね。
劇中でその疑いは否定されているものの、贋作だと疑いを持たせる内容なのに、
5枚目を所蔵するSJN美術館はよく名前を貸してくれたものです。
ボクも本作の影響で5枚目は真作とも言い切れないかもと思っちゃったし。

案の定、レイクロック美術館は災害に脆弱で、
宮台が起こした火災と、そこから派生した貯水槽崩壊により、
鍾乳洞の気圧が低下し、美術館は崩壊を始めます。
中にはまだコナンと蘭とキッドが取り残され、キッドは蘭を抱えて空から脱出し、
コナンも芦屋の『ひまわり』を回収し、自力で脱出に成功するのです。
犯人は逮捕され、7枚の『ひまわり』も無事で一件落着。
残る謎であるキッドの目的ですが、どうやら仲間の偽後藤が、
戦時中に東の祖父から『ひまわり』を預かり、南仏に隠した張本人で、
見つかってしまった芦屋の『ひまわり』を守ってほしいと頼まれたみたいです。
その動機だとちょっと辻褄があわないところがある気もしますが、
とりあえず全て解決して、めでたしめでたしかな。

絵画ネタが難しかったのに、犯人がバレバレだったものの、
今回の劇場版も全体的にはなかなか面白かったように思います。
エンドロール後の次回作のテザー予告では、
「キール、バーボン、まさかな…」という誰か(ジン?)の台詞が流れたので、
記念すべき劇場版20作目は黒づくめの組織との対決が描かれるかも。
ボクは原作やテレビアニメは見てないので、
コナンと黒づくめの組織の関係がどこまで進んでいるのかわからず、
ちゃんと楽しめるか今からちょっと不安です。
そういえば昨年末だったか、『鍵泥棒のメソッド』とのコラボ長編アニメが
金曜ロードSHOWで放送されていましたよね。
あれは本格ミステリーでかなり面白かったので、
黒づくめの組織やルパンやキッドとの対決ばかりじゃなくて、
劇場版でも本格ミステリーもやってほしいです。

<関連作の感想>
名探偵コナン 漆黒の追跡者
名探偵コナン 天空の難破船
名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)
名探偵コナン 11人目のストライカー
名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)
ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE
名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/1517-806a5bd1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad