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カイト KITE

今月に入ってからブログ更新をサボリ気味でしたが、
今週末は映画公開ラッシュだし、今日からまた頑張ります。

ブログ更新をサボって何をやっていたかといえば、アニメを見てました。
先月トリプルチューナーのブルーレイレコーダーを買ったので、
いろいろ録画したくなって、今季から始まる新アニメを片っ端から撮り、
どのアニメの視聴を続けようか第一話を片っ端から見ました。
たぶん二十本くらいの第一話を見てみたけど、
とりあえず第二話も見てみることにしたのは『境界のRINNNE』など数本だけ。
第一話で見切るのは早いとは思うのですが、今回試してみてわかったけど、
週に何本もアニメを見るのは時間的に無理があるので、
少しでも合わないと思ったら第一話の途中でも切っちゃいました。
ボクが合わないと思うポイントは、キャラが多すぎる、設定が複雑すぎる、
そしてエロや萌えを強調しすぎることですかね。
今季でいえば『食戟のソーマ』なんて、ストーリーは面白そうなのに、
あまりにエロが露骨すぎて、エロが売りの作品という印象を受けて、
期待感が急速に減退しちゃいました。
まるでアダルトアニメのような第一話で、地上波で流して大丈夫なの?

ということで、今日はアダルトアニメの実写化映画の感想です。

カイト KITE
Kite.jpg

2015年4月11日日本公開。
日本のアダルトアニメをハリウッド映画化。

少女たちを性の奴隷として取引することが横行する近未来、幼少時代に両親を殺されたサワ(インディア・アイズリー)は、父の親友だった刑事アカイ(サミュエル・L・ジャクソン)に殺し屋としてノウハウをたたき込まれる。娼婦(しょうふ)に成り済まし、両親の敵である人身売買組織にリベンジを果たすべく男たちを暗殺していくサワと、犯行現場の証拠を隠滅するアカイ。心身共に傷つきながらも、彼女は標的である組織のボスに近づいていくが……。(シネマトゥデイより)



本作は日本のアダルトOVA『A Kite』をハリウッド映画化したものらしいです。
原作は海を越えてハリウッドで実写映画化されるくらいの作品だから、
相当有名なのだろうと思いますが、ボクは全く知りませんでした。
ボクもアニメはそれなりに見ている方だと思いますが、
アダルトアニメまでは手を出していなかったので…。
でも知人何人かにも聞いたけど、みんなそんなアニメ知らないみたいなので、
原作は普通にあまり有名じゃない作品なのかもしれません。
(まぁアダルトアニメなので、もし知ってても白を切るかもしれないけどね。)
日本原作のハリウッド映画といえば『オール・ユー・ニード・イズ・キル』が
記憶に新しいですが、そちらもボクは原作を知らなかったし、
日本人ですら知らない日本の作品を発掘するハリウッドの探求心には
本当に感服しますが、逆にそれほど原作不足に陥っているのかと
ちょっと心配になったりもしますね。
内容はどうあれ日本のアダルトアニメの実写化映画なんて、
全米はもとより、日本でだってヒットするはずないのに…。

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』や『GODZILLA』など、
日本の作品が原作のハリウッド映画が製作されると、
日本人として誇らしい気持ちになるものですが、
さすがにアダルトアニメとなると、誇らしいよりも恥ずかしい気持ちに…。
海外から日本はポルノに寛容な国だと思われているし、
実際にそうなんだけど、これは不名誉なことですよね。
どんなに素晴らしい物語のアダルトアニメであっても、
それがアダルトアニメである以上、評価するに値しないと思います。
そんなに素晴らしい物語なら性描写抜きでやればいいのに、
性描写に頼る時点で、その出来なんて推して知れると思っちゃうしね。
なので本作の原作に対してはあまりいい印象はありませんが、
おそらく史上初の日本のアダルトアニメのハリウッド映画化で、
良くも悪くも気になる作品だったため、観に行きました。

いざ観てみると「本当に原作はアダルトアニメなの?」と思うほど、
性描写は控えめで、ヌードすらありませんでした。
たしかに児童の人身売買を題材にしているので、
設定的には少し際どいところもありますが、映像的には全く問題なく、
セクシーさ皆無の内容に拍子抜けして、逆に物足りなかったくらいです。
まぁ『クレヨンしんちゃん』が放送禁止になるほど、
児童ポルノに厳しいアメリカですから、児童虐待を含むアダルトアニメなんて、
そのまま実写化できるはずはないですよね。
レイティングもR指定で済んでいますが、R指定になった理由も、
性的内容よりも暴力描写を考慮してのものだと思われます。

性描写を控えた結果、アダルトアニメの面影は全くなくなり、
とても平凡なガールズバイオレンスアクション映画になってしまっています。
特に面白い物語でもないし、なんでこの程度のハリウッド映画化するのか、
と不思議に思ってしまいますが、やはり原作のアダルトアニメも、
物語の出来よりも性描写で人気を得た作品だったのかな?
性描写が売りのアダルトアニメから性描写を抜いたら、
何も残らない平凡な作品になってしまうのは当然です。
某映画批評サイトの支持率も驚異の0%だったみたいで完全に失敗作。
日本のアダルトアニメが実写映画化されるのも恥ずかしいけど、
日本の作品が原作のハリウッド映画がここまでコケるのも恥ずかしいというか、
『DRAGONBALL EVOLUTION』以来の「やってくれたな…」って感じです。
クエンティン・タランティーノやロブ・コーエンなど、
「ハリウッドの監督たちが映画化を熱望!」というフレコミでしたが、
この物語ではどうも嘘くさいですね…。
彼らも実写化をオファーされたら、確実に断っていると思われます。
以下、ネタバレ注意です。

銀行が破綻し経済が崩壊し、無法状態になった街で、
ナンバーズと呼ばれるギャング団が少女たちを誘拐し、
エミール率いる人身売買組織に売っています。
警官をしていた父をエミールに殺された少女サワは、
父の元相棒だったアカイの協力を得て、復讐するべく行動します。
サワとかアカイとか日本名ぽい役名ですが、演じるのは東洋人ではなく、
白人女優インディア・アイズリーと黒人俳優サミュエル・L・ジャクソンです。
名前くらいアメリカ人風に変更してもいい(変更するべき)と思うのですが、
名前まで変えちゃったら、完全に原作の面影を失うのかな?

サワは赤いウィッグを付けて、売春少女になりすまし、
少女売買の売人グラツォフに接近し、銃殺します。
彼女は現役警官のアカイが用意した警官用の銃でグラツォフを撃ちますが、
撃ち込んで数秒後に爆発する体内爆発弾なる珍しい銃弾を使用していて、
撃たれた頭部が破裂しミンチになった脳みそが飛び散るなど、
なかなか過激なバイオレンス描写です。
『PSYCHO-PASS』の銃みたいでちょっと面白いですね。
その殺害現場を老婆に目撃され「犯人は少女だった」と警察に証言されます。
警官のアカイはサワに警察の手が及ばないように画策しますが、
それなら端から警官用の銃なんて彼女に与えたのがおかしいでしょ。
どうせ頭撃ち抜くんだから、普通の拳銃でも即死なのにね。

サワはグラツォフの雇主であるソーンヒルに会いに行きます。
ソーンヒルは人身売買組織のエミールに少女を出荷しているそうで、
彼女は「商品」になってエミールに近づこうと考えたのでしょうね。
しかしソーンヒルにその場で味見されかけ、
ベッドの上でパンツに隠していた凶器で首を掻き切って殺害し逃亡します。
続いて今度はグラツォフの相棒ジェピーにエミールの居所を聞きに行きます。
しかしジェピーの家に行くと、彼の商売敵スタギーの手下が家を襲撃します。
どうやらジェピーは人身売買組織に潜入した捜査官だったみたいです。
ジェピーは殺されてしまい、サワは彼の11歳の娘ナイーマを連れて逃げますが、
途中でナイーマはナンバーズに拉致されてしまうのです。
サワも捕まりそうになりますが、謎の少年オブリが閃光弾で助けてくれます。
オブリは幼馴染らしいのですが、サワは彼を覚えていません。
サワは両親が殺されたトラウマから逃れるため、
アンプという記憶を消す薬をアカイから与えられているためです。
復讐するつもりなのに記憶を消すなんて変な話ですが、
どうやらアンプは麻薬みたいなもので、止めたくても止められないみたいです。
サワはアンプが切れて禁断症状になりますが、
禁断症状になっても特になんともなさそうなのも不思議でしたが…。

サワはオブリと一緒にナンバーズのアジトに侵入しナイーマを救出。
そこに来たスタギーの手下からスタギーの居場所を聞き出します。
サワは他の悪者は容赦なく殺すのに、なぜかこの手下だけは殺さず…。
この手下が女性だったからなのかな?
スタギーの入り浸っているクラブのトイレで待ち伏せし、
殺す前にエミールが「商品」を出荷している港の場所を聞き出します。
エミールは精肉運搬車で「商品」を港まで運んでおり、
サワは「商品」に紛れて港のコンテナヤードに侵入しますが、
今回の「商品」は少女ではなく少年だったので、紛れてもバレバレ…。
サワは捕まり、エミールの前に連れて行かれ、拷問されることに。
右手をフライヤーでカラッと揚げるというなかなか衝撃的な拷問でしたが、
なんとか逃れて反撃し、エミールの首を包丁で切り落とします。
なんだかトントン拍子に話が進むと思いましたが、
まだ中盤だというのに、もう仇討ちが終わるなんて…。

…と思ったら、やっぱり親殺しの真犯人は別にいたみたいです。
アンプを絶っていたサワは親が殺された当時の記憶が少し蘇り、
犯人の顔を思い出すのですが、それはエミールではなく、
どうやらエミールに雇われた殺し屋だったみたいで…。
アカイが殺し屋について何か知ってるみたいなので問い詰めると、
なぜか「幼馴染オブリに聞け」と言われ、オブリに会いに行くことに。
どうやらオブリの父が殺し屋だったみたいですが、
彼も本当は殺し屋ではなく、元警官だったみたいです。
実はサワの親を殺したのは、オブリの父の陰から撃ったアカイで、
アカイは経済崩壊後、州軍から武器を盗んでいたらしく、
それを相棒だったサワの父に知られ、口封じをしたみたいです。
サワも記憶が鮮明に蘇り、アカイが親の仇だと気付きます。
まぁ「アンプが記憶を消す」云々の時点で、それを与えているアカイに
何か裏があるとは予想できたので、それほど驚きのどんでん返しでもないかな。

ただアカイが自分の過去がバレるのは目に見えているのに、
なぜサワをオブリのところに行くように言ったのか不思議でした。
彼もオブリの父を口封じするために探していたのでしょうけど、
サワにバレてしまったら意味ないような…。
と思ったら、アカイがサワにアンプ入りのダーツ弾を撃ち込もうとしたので、
またアンプで記憶を消せばいいと思ったみたいですね。
しかしオブリの父の妨害に遭い、サワにダーツ弾を撃つのを失敗。
アカイは逆にサワに射殺されてしまうのです。
…と思ったら、サワがアカイに撃ったのもアンプ入りのダーツ弾で…。
アカイはアンプ中毒で廃人同然になったものの、
サワはなぜ親の仇であるアカイを殺さなかったのか…。
親が殺された後、アカイが親代わりだったから、情が湧いたのか…。
ちょっとスッキリしない幕引きだったかも。

エロやストーリーを期待しているなら全くオススメできませんが、
バイオレンスやアクションはそこそこ及第点かな。
アダルトアニメの実写化なんて端から無謀な企画だったようです。

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