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デビルズ・バースデイ

本年度も今日で終わりです。
2015年に入り、早くも3カ月が過ぎたのですね。
いや、この3カ月はいろいろあったので、意外と長かったかも。

2015年、第一四半期は46本の映画を鑑賞しました。
予定より若干ハイペースですが、例年よりは少なめです。
正直、年間ワーストじゃないかと思うような作品も数本あり、
駄作率も高めな印象でしたが、佳作もけっこうありました。
以下、この3カ月間で鑑賞したオススメ映画10本です。

2015年第一四半期オススメ映画10選(公開順)
トラッシュ! この街が輝く日まで
KANO 1931海の向こうの甲子園
ミルカ
はじまりのうた
きっと、星のせいじゃない。
アメリカン・スナイパー
シェフ 三ツ星フードトラック始めました
君が生きた証
プリデスティネーション
イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密
風に立つライオン

あ、10選なのに11本ありますね。
ということで、今日は第一四半期最後に観た映画の感想です。

デビルズ・バースデイ
Devils Due

2015年3月14日日本公開。
『V/H/S』の脚本家によるファウンド・フッテージ・ホラー。

結婚を間近に控え、幸せの絶頂にいたザックとサマンサ。式にハネムーンにと慌ただしく過ごす中、避妊していたはずの彼女に妊娠が発覚する。大喜びのザックは、生まれてくる子供のために日々の生活をカメラに収めることに。そんな中、サマンサは“何か”に憑かれたかのように、異常な行動を繰り返すようになる。さらに、家では不可解な現象が次々と発生。一体何が起こっているのか?すべてはカメラに収められていた…。(公式より)



本作は全米初登場7位というイマイチな成績だったホラー映画です。
評価もかなり低く、酷評されまくってますが、本作の主要な批判点は、
ファウンド・フッテージなのに、そのマナーを守っていないということでしょう。
たまたまカメラが衝撃的な映像を記録していたという体裁の
ファウンド・フッテージとしては、あまりに都合の良すぎるカット割りや、
あり得ないアングルなどが散見されるため、それなら通常の撮影しろ、
と思われて批判されるのも無理からぬことでしょう。

ただファウンド・フッテージは製作費を抑える効果もあるので、
通常の撮影をするだけの予算がなかったのかもしれないです。
本作の監督コンビはホラーオムニバス『V/H/S』で脚本を手掛けていましたが、
長編映画を監督するのはたぶん初めてみたいなので、
新人監督にそんなに予算が付くわけないですし、
節約のための苦肉の策のファウンド・フッテージ採用だったのなら、
そこをあまり責めてやるのも可哀想な気もします。

それにファウンド・フッテージは臨場感を演出する効果もあります。
本作は前述のようにファウンド・フッテージとしての出来は悪いけど、
悪いなりにそれなりの臨場感を付与できていると思います。
たぶん本作を通常の方法で撮れば、その臨場感すらなくなり、
本当に在り来たりなホラー映画になっちゃう気がします。
『ローズマリーの赤ちゃん』の二番煎じになっちゃうでしょうね。
てか、脚本だけならもうパクリと言ってもいい域ですが、
後発のくせにめちゃめちゃ劣化、陳腐化した脚本です。
ファウンド・フッテージで撮られているから完全なパクリとは言えないので、
もし通常撮影していたら、ホントに悲惨なことになっていたでしょう。

『ローズマリーの赤ちゃん』のほぼパクリであることや、
ファウンド・フッテージのマナーを守っていないことはダメだと思うけど、
だからといって本作が面白くないかといえば、そうでもないかな。
面白いというほどでもないけど、普通に楽しめるホラー映画です。
悪魔や怨霊などがほぼ登場しない展開も、
安易に恐怖を煽ろうとしていないように思えて好印象でした。
以下、ネタバレ注意です。

2012年6月9日、ザックとサマンサ(サム)は結婚し、
ハネムーンでドミニカ共和国に行きます。
最後の夜、サムは現地の霊能者に手相占いしてもらうのですが、
霊能者の婆さんから「死から生まれたお前は、終わりをもたらす」と
不気味で意味深な予言をされ、彼女は不愉快に思います。
どうやらサムは孤児でしたが、両親は交通事故に遭い、
その時、母親のお腹にいた彼女だけ助かったみたいなので、
死から生まれた、と言われたら確かにそうなのかも。

ホテルへ帰る途中、迷子になったザックとサムがタクシーを拾うと、
陽気な運転手が「楽しいところに連れてくよ」と言い出し、
なにやら怪しげな路地に連れて行かれます。
2人も不安に思いながらもついて行くと、賑やかな地下のバーに案内されます。
本当に楽しいところで、2人も酔い潰れるまで盛り上がりますが、
運転手らが泥酔した2人を更に地下の怪しげな祭壇まで運び、
なにやら悪魔崇拝的な儀式を執り行うのです。
どうやらサムに悪魔の子を宿す儀式のようで、
運転手はそのために彼女らをバーに誘い込んだのですが、
あんなに怪しげな場所にバーを作ったら、途中で逃げられちゃいそうなのにね。

翌朝2人が目を覚ますと、ホテルの自室に戻っていて、そのまま帰国。
数週間後、妊娠検査薬でサムが妊娠していることが判明。
産婦人科の女医ルッカから、妊娠7週目だと言われ、
予定日は2013年3月30日らしいです。
今日は2015年3月31日なので、2年前の昨日ですね。
以来、急に鼻血が出たり、目を開けて寝たりと、サムの様子が少し変ですが、
ザックは妊娠による体の変化かなと考えます。
でもサムはスーパーで買い物中に売り物の生肉を食べ出したり、
ベビー用品店の駐車場で車に轢かれかけてブチ切れ、
その車のガラスを素手で叩き割ったりします。
もう体の変化では説明つかない異常行動ですよね。
ザックは生肉のことは知りませんが、車のガラスの時はその場にいたのに、
それほど異常だと思わなかったのか、あまり動揺してないのが不思議でした。
サム自身の変化だけでなく、家の前に怪しい男が見張っていたりと、
彼女が何者かにストーキングされるようになるのです。
もちろんそいつらはドミニカの悪魔崇拝者たちで、
彼女が悪魔の子を出産するのを見守っているのでしょうね。

2人は定期検診のために再び産婦人科に行きますが、
担当の女医ルッカが休暇らしく、代わりに男性医師ディランに診てもらうことに。
ディランは羊水穿刺を行うことにして、長い注射器を腹に刺すのですが、
このシーンは下手な恐怖シーンよりもよっぽど痛々しくて怖いです。
ホラー慣れしているボクも思わず目を覆いたくなっちゃいました。
2人が検診で家を空けている間に、悪魔崇拝者たちが家に侵入し、
家のアチコチに隠しカメラを仕掛けます。
この隠しカメラが展開的に都合のいい場所に仕掛けられているため、
ここからファウンド・フッテージとは思えない絶妙なアングルが増えます。

サムの誕生日、自宅でサプライズ・パーティが開かれますが、
サムは体調が優れず、二階の寝室で休むことに。
そのパーティの最中、親戚の子供たちが隠れんぼをはじめ、
姪がサムの寝室に入ると、サムが物凄い形相で「出て行け!」と叫び…。
姪が逃げた後、サムは床に何か模様を彫り始め…。
この時のサムは完全に悪魔に意識を奪われていたみたいですね。
そんな姪の聖体拝領に出席したサムですが、
サムは誕生日パーティの記憶がないので普通に話しかけるけど、
姪はサム伯母さんに完全にビビってる様子だったのが笑えました。
その聖体拝領の最中、サムに宿る悪魔の仕業なのか、
トーマス神父が急に鼻血を吹き出し、儀式は中止されます。
神父は病院に担ぎ込まれ、脳卒中と診断され入院することになります。

ザックは聖体拝領の時にサムの様子がおかしかったのが気になり、
その時撮っていたビデオを見直してみるのですが、
参列者の中にドミニカのタクシー運転手がいるのに気付き…。
更に悪魔崇拝的なシンボルも映っており、それがどういうものか聞きに
入院中のトーマス神父を訪ねるのです。
そのシンボルを見た神父は「ヨハネの第一の手紙、二章十八節だ」、
「多くの反キリストが現れたため、終末が訪れる」と言うのです。
キリストを信じない人が増えたら悪魔の子が受胎・誕生し、
悪魔によって世界が終わるってことでしょうね。
つまりクリスチャンが減ったと言いたいのでしょうが、まだ20億人もいるのに?
むしろ増え続けていて、過去最高の信者数なんじゃないの?
てか仮にも神様なら、信者が減ったくらいでヘソ曲げて世界滅ぼすなよ…。

サムの奇行はますます激しくなり、公園で鹿を腹を十字に引き裂いて殺し、
それを目撃した若者グループを見えない力でぶっ飛ばして殺害します。
もう悪魔の子を生むまでもなく、自身が悪魔化しちゃってますね。
ある夜、家の外に悪魔崇拝者の男がいることに気付いたザックは、
留守を妹スージーに任し、男の後を追います。
スージーは床にシンボルを刻んでいるサムを止めようとして、
見えない力によってぶっ飛ばされて殺されてしまうのです。
ザックは男を追って、近所の廃屋に入り、隠しカメラのモニターを発見。
更に地下で悪魔崇拝者たちが儀式をしているのを見ますが、
彼らに見つかってしまい、慌てて自宅に逃げ帰ります。

ザックが家に戻り、サムに近づくと、見えない力によって壁に磔にされ…。
サムは自分が床に彫ったシンボルの上で、なんと臨月の腹を自ら切るのです。
まさに切腹って感じでナイフで横一線に切るのですが、
悪魔は自然分娩では生まれないんですね。
サムは血塗れで倒れて死んでしまいますが、そこにディラン医師が現れ、
彼女の腹から怪しく光る悪魔の子を取り上げて持ち去ります。
ディラン医師もやっぱり悪魔崇拝者のひとりだったんですね。
タクシー運転手も現れ、ザックを気絶させます。
翌日ザックは妻と妹殺しの容疑で、警察から取り調べを受けますが、
警察は悪魔崇拝者の話を全く信じてはくれず…。

後日、タクシー運転手はパリでまたハネムーンのカップルに
「楽しいとこに連れてくよ」と声を掛けていて…。
その新婦にも悪魔の子を宿すつもりなのでしょうが、
あれ、サムが悪魔の子を生んで世界は終わるんじゃなかったの?
もし悪魔の子を生むのが誰でもいいなら、
サムの「死から生まれた」的な設定も意味なかったわけだし、
なんだかイマイチ納得できないラストでした。
あと愛犬マーヴェリックがもっと活躍すると思ったのに、
クライマックスにも全く出てこなかったのは残念です。
マーヴェリックは早くから悪魔の存在に気付いていたし、
悪魔崇拝者の隠れ家や隠しカメラの存在にも気付いていたので、
悪魔や悪魔崇拝者撃退に一躍買うと期待してたのにな…。

あまりオススメできる出来ではないけど、
暇潰し程度なら十分なホラー映画でした。

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