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アンリミテッド

来月17日にTOHOシネマズ新宿がオープンするみたいですね。
ボクは兵庫県在住なので利用する機会はほぼないと思いますが。
TOHOシネマズ新宿は都内最大級の映画館で、12スクリーン、約2300席です。
ウチの最寄りのTOHOシネマズ西宮OSも12スクリーン、約2200席なので、
規模的には大したことないと思いますが、さすがに設備は凄そうですね。
TCXやDOLBY ATMOSはもちろん、IMAXもあるみたいで、
どれもボクは未体験なので羨ましいです。
でもなにより羨ましいのは、TOHOシネマズ新宿を中心に展開される
「新宿アニメプロジェクト」で、アニメ映画の公開に力を入れていることです。
ボクのウチから40分圏内にはTOHOシネマズが4館もあるけど、
どこも同じようなものしか上映しないので4館もある意味がないし、
こうしてサイトごとに上映作品に特徴を出して棲み分けるのはいいことです。
まぁあまり棲み分けすぎて、「ここでしかやってない」作品が増えて、
映画館の選択肢がなくなるのも困るかもしれませんが。

ということで、今日は兵庫ではここでしかやってなかった映画の感想です。

アンリミテッド
Tracers.jpg

2015年3月28日日本公開。
テイラー・ロートナー主演のクライム・アクション映画。

メッセンジャーとしてニューヨークを駆け回る青年、カム(テイラー・ロートナー)。ある日、彼は美女ニキ(マリー・アヴゲロプロス)と出会い、彼女がメンバーになっているパルクールのグループに入る。瞬く間に才能を伸ばしていき、グループを率いるミラー(アダム・レイナー)やニキの兄ディラン(ラフィ・ガヴロン)に認められるカム。やがてニキと惹(ひ)かれ合うが、彼女がミラーの恋人であることが発覚する。激怒したミラーは、カムをグループが行っている闇の仕事に引きずり込み……。(シネマトゥデイより)



109シネマズ限定で日本劇場公開された本作。
ウチの近所にたまたま109シネマズがあったので観ることが出来ましたが、
109シネマズなんてたった17サイトしかないシネコンなので、
そんなところで限定公開されると映画ファンとしては辛いですね。
まぁ別に109シネマズが独占したわけじゃなく、
他のシネコンチェーンは上映する気もなかったでしょうけど…。
でもこの17という公開館数は実は上出来な方で、
先週末に全米公開された時なんて、たったの12館だったみたいなので、
日本の方がよほど本作を厚遇していると言えるでしょう。

まぁ昨年設立されたばかりの配給会社の作品なので、
なかなか大きく扱われるのは難しいとは思いますが、
主演は『トワイライト』シリーズのトロイカの一角テイラー・ロートナーですから、
もう少し注目されてもよかった気がします。
なんでも何年も前に撮影は終わってたけど、監督が完璧主義者だったため、
公開がかなり遅れたそうですが、多少雑でも早めに公開しておけば、
『トワイライト』シリーズの余韻も残っていて、もっと注目されたかもね。
『トワイライト』は主演2人の不倫・破局で、出演者の人気もガタ落ちだし、
今やその同人映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の時代になったし、
もうテイラー・ロートナー程度では客は呼べなくなっちゃったのでしょう。
ボクは彼のワイルドな面構えがけっこう好きなので、
ロマンスではなくアクション映画で活躍してほしいと思ったし、
アクション映画である本作ではやはり彼の魅力が引き立っていたと思うので、
もっと注目されていればよかったのにと感じました。
以下、ネタバレ注意です。

自転車便(メッセンジャー)で働くカムですが、ある日、街中を疾走していたら、
屋根の上から女の子が道路に飛び降りて来て、走行中の車が急停車。
その車にカムは激突してしまい、自転車が壊れてしまいます。
どうもその女の子ニキは、パルクールで仲間と屋根を飛び回っていて、
誤って道路に転落してしまったみたいです。
道路を我が物顔で疾走する自転車便も迷惑な存在ですが、
勝手に屋根の上を飛び回るパルクールも相当迷惑ですね。
商売道具である自転車が壊れてしまったカムは働けなくなり困りますが、
なんと翌日、職場にニキからお詫びに自転車が届けられるのです。
単なるママチャリではなくロードバイクだからけっこう高価なはずです。
カムも壊れた自分のロードバイクをゴミ置き場に捨ててしまいましたが、
それも前輪がひしゃげただけに見えたから、前輪を交換するだけで
修理できそうだったのに、なんか勿体ないです。
貰ったロードバイクをすぐに盗難されたのは更に勿体なかったけど…。
まさかチェーン切って盗むとは、ニューヨークって治安悪いですね。

カムはニキにお礼をいうために、彼女を捜して街を走り回り、
ついに発見しますが、なぜか彼女は逃げ出してしまい…。
体力自慢のカムでしたが、パルクールを駆使して逃げる彼女に全く追いつけず…。
路上ならさすがにカムの自転車の方が早いけど、
ニキは高いところにスイスイ登っちゃうので、そりゃ捕まりませんね。
なんとかニキとお近づきになりたいと、カムも独学でパルクールを練習します。
それがニキの仲間たちの目に留まり、一緒に練習しようと誘われるようになり、
秘密練習場の廃コンテナ船「ルージェイン・ターミナル」に招待されます。
そこで彼らのリーダー、ミラーに会います。
ミラーはオッサンなので、彼にパルクールなんて出来るのかと思いましたが、
『アンリミテッド』の主演で、パルクールの第一人者のダヴィッド・ベルも、
リメイク版『フルスロットル』の時はオッサンで、やはり劣化は否めませんでしたが、
やっぱりパルクールは若者のスポーツ(文化)って感じがします。
本作はミラー以外はみんな若いので、パルクールも見応えがあります。

カムが自転車便で働いていることや、窃盗で少年院歴があることなど、
ミラーはなぜかカムの経歴に興味津々です。
実はミラーたちはパルクールを駆使した闇の運送屋をしているらしく、
カムを仕事の仲間に引き入れるか品定めしていたのです。
カムはチャイナタウンの中国系マフィアから1万5000ドルの借金があり、
父親の形見であるポンティアックGTOを借金のカタに取られ、
更に1カ月以内にあと1万ドル払えと脅されているため、
ミラーたちの闇の運送屋に入れてほしいと頼み込みます。
(狂言バレバレな)入団テストにも合格し、見事仲間に加わりますが、
ミラーが過去に中国系マフィアとモメたことがあるらしく、
「チャイナタウンには近づくな」というルールがあるため、
自分が中国系マフィアから借金していることは仲間に内緒です。
少年院歴があったり中国系マフィアから借金するなんて、
主人公のくせにカムはロクな野郎じゃないに違いないと思ってしまいましたが、
実は借金は彼の亡き母親が病気の時に生活費として借りたものらしく、
彼自身が好き好んで背負ったわけではないみたいなので、
カムがロクでもない主人公ではなく、よかったです。

ある日、仲間と気晴らしにクラブに遊びに行くのですが、
そこで踊ってるうちに、ニキとちょっといい雰囲気になりますが、
キス寸前のところでニキが店から出て行ってしまいます。
カムは後を追いますが、外でニキを待っていたのはミラーで…。
どうもニキはミラーの女だったみたいです。
ミラーはオッサンのくせに、こんな若い子と付き合ってるなんて…。
…と思ったら、やっぱりワケありらしく、なんでも彼女の兄ディランが
何か仕出かしちゃったのを、ミラーが解決してくれた恩義で、
ニキは兄の恩人ミラーと嫌々付き合っているらしいです。
まだこれだけではちょっと納得できない理由ですよね。
ニキもカムのことが好きですが、ミラーが危険な男と知っているため、
彼女はカムが仲間に加わるのも反対でした。
彼女の本心を聞いたカムは、借金返済したら辞めようと決心します。

そんな折、ミラーから報酬ひとり当たり2万ドルの仕事を持ち掛けられます。
どんなヤバいものを運ぶのかと思いきや、武装して目だし帽を被り銀行へ…。
まさか運び屋じゃなくて銀行強盗するのか、と思いましたが、
その銀行はベトナム系ギャングが資金洗浄に使っているダミー銀行で、
ギャングから金を横取りしようという計画でした。
銀行強盗ではないかもしれないけど運び屋でもないし、
せっかくの彼らの特技パルクールが活かせそうにない仕事ですね。
ところが、いざ押し入ってみると金庫はすでに空で、
更にギャングが集まって来たため、彼らは逃げることになり、
逃げるのにはパルクールは大いに役立ちました。
…と思ったら、パルクールでアクロバティックに逃げてるのに、
普通に追いかけてくるギャングたちにどんどん追いつめられるんですよね。
ホントにパルクールってすごいのか?と思ってしまう展開です。
仲間のひとりジャックスが撃ち殺され、そこに警察が急行してきて、
ジャックスを助けようとしていたカムは逮捕されてしまいます。

警察で取り調べを受けるカムですが、まさか本当のことは言えないので、
「なぜかギャングに追われた」とシラを切り通します。
そこでDEA捜査官ハッチャーが尋問することになるが、なんと彼はミラーで…。
DEA捜査官ハッチャーの裏の顔が闇の運送屋ミラーだったようで、
ミラーは捜査官として入手した情報で窃盗を行う悪徳捜査官だったみたいです。
でも逮捕されたカムにとっては思わぬ救いの手です。
…と思いきや、彼は「騙したな」と激怒するのです。
しかしミラーは「次の仕事を手伝え、ニキがどうなってもいいのか?」と脅し、
ニキが人質に取られたカムは仕方なくまた仕事を手伝うことに…。
なんでも数年前、ニキがレイプされかけた時に、兄ディランが妹を助けるため、
レイプ魔を殺してしまい、捜査官であるミラーがそれを揉み消してくれたそうで、
だからニキはミラーに逆らえず、彼の女になるしかなかったようです。
これではもうミラーがレイプ魔みたいなもので、とんだクソ野郎ですね。

次の仕事は、あるロシアのセレブの隠れ家を襲撃して金品を盗む計画で、
ミラーとカムは天窓から隠れ家に飛び込み、セレブを脅して金庫からダイア奪取。
その後ミラーはセレブ一家を皆殺しにしてしまいますが、
銃声を聞いてボディーガードが部屋に飛び込んで来て、ミラーと揉み合いに。
その隙にカムはダイヤを奪って、パルクールを駆使して天窓から逃げます。
ボディーガードを始末して後を追うミラーですが、やはり歳のせいか、
カムのパルクールに追いつけず、途中でパトカーを調達し追ってくるのです。
いくら素早いパルクールでも、さすがに車のスピードには敵わず、
どんどん追い詰められるカム。
…って、ミラーが車に乗ってるなら、パルクールで高いところに逃げれば、
車では絶対に追いつかれないのに、なぜ道路を走って逃げるのか…。
せめて得意の自転車で逃げればいいのにと思ってしまいます。

カムはミラーのパトカーに追いつかれ(轢かれ)そうになりますが、
ニキの乗る車が、そのパトカーに突撃してクラッシュ。
カムは車から降りたニキと一緒に近くの店に逃げ込みます。
遅れてパトカーから降りたミラーも2人の後を追って店に入り、
2人は追いつめられてしまいますが、その店は中華飯店で、
ミラーとモメた中国系マフィアの女ボス、チェンの店だったのです。
チェンは「縄張りに近づかない約束を破った」と激怒し、
手下にミラーを捕えさせ、彼はマカオ行きの船に乗せられることに…。
当然騒動を持ち込んだカムもただでは済みませんが、彼はチェンにダイヤを渡し、
許してもらった上に、借金までチャラにしてもらうのです。
しかも父の形見のポンティアックGTOまで返してもらって、
ニキとふたりで街を去り、めでたしめでたしです。

…何この中国系マフィアの気前のよさは…。
序盤はてっきり中国系マフィアと戦う話かと思ったのに、
実は本当の敵は仲間内にいて、中国系マフィアに助けてもらうなんてね。
廃車寸前だったポンティアックGTOも新品のように修理されてますが、
当初カムは借金1万ドル返済してこの車も返してもらおうと思ってたみたいだけど、
完璧に修理されたポンティアックGTOなんて1万ドルじゃ買えませんよ。
展開的に中国系マフィアは車まで返す必要もなかったと思うのに、
なぜ返してくれたのか不思議ですが、やはり昨今のハリウッド映画と同様、
巨大市場である中国を敵に回すことが出来なかったのかな?
そういえばベトナム系ギャングやロシアの大物との遺恨はどうなるんだろ?
カムとニキは街から去ったからもう安全でしょうが、
ニキの兄ディランとか残った仲間が報復されるんじゃないかな?

パルクールのアクションは見応えがあり、なかなか楽しい映画でした。
もっと過激な技も観たかったけど、ちょっと地味な技でも、
テイラー・ロートナー自身がスタントなしで頑張ってたところもあるし、
そこは評価してもいいかなと思います。
(さすがに自転車アクションは全部スタントでしょうね。)
109シネマズも本作が面白いと思ったから公開に踏み切ったのでしょうが、
なかなかいいものを観せてもらったと思うし、これからも佳作を発掘し、
どんどん劇場公開してもらえるように、今回の試みは成功してほしいです。
でも公開初日なのに客足はまばらだった気も…。
いや、本作の注目度なら上出来の客入りだった気も…。

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