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ステイ・コネクテッド つながりたい僕らの世界

先週末で『ベイマックス』の日本興収が89.6億円を超えたらしいので、
おそらく今は90億円を超えていると思われますが、
アメコミ映画ファンでハリウッド・アニメ映画ファンのボクとしても、
ここまでの成績は予想以上で非常に嬉しく思っています。
(正直『妖怪ウォッチ』に惨敗すると思ってました。)
12週目でまだ4位で、これから春休みにも入るので、
100億円の大台を突破できると期待したいところですが、
来月にはもうビデオリリースになっちゃうんですよね…。
せっかくアカデミー長編アニメ映画賞も受賞して、まだ伸びそうなのに、
「ビデオでいいか」と思ってしまう未鑑賞者がいそうで勿体ないです。
『アナと雪の女王』の時も劇場がまだ堅調な時にビデオリリースされましたが、
もう少し遅らせれば日本興収歴代2位の『タイタニック』も抜けたかもしれないのに…。
まぁ話題性があるうちにビデオリリースした方が、
ビデオは売れるだろうからディズニーは儲かるんでしょうけどね。

ということで、今日はビデオ鑑賞した映画の感想です。

ステイ・コネクテッド つながりたい僕らの世界
Men, Women Children

2015年3月11日ビデオリリース。
ジェイソン・ライトマン監督によるヒューマンドラマ。

フェイスブックで母親の再婚を知ったティムは、同じ高校のブランディと知り合うが、彼女は過保護な母親パトリシアによって携帯にGPSをつけられていた。ある日、娘になりすました彼女は「もう会いたくない」とティムに伝えてしまう。一方、セックスレスな夫婦生活に不満を抱いていたドンとヘレンは、互いに出会い系サイトへ登録する。ひとり息子のクリスは学校で人気のチアリーダー、ハンナに好意を寄せていたが、彼女はネットに刺激的な写真をアップしていて……。(公式より)



昨年のトロント映画祭でプレミア上映された後、限定公開を経て、
全米公開された本作ですが、その成績はかなり悲惨で、
1600万ドルの製作費に対して、興収わずか70万ドルだったそうな。
そして全米公開から1カ月を待たずに全米の劇場から消えたのだそうな。
全米大規模公開された作品としては、記録的な失敗作でしたが、
普通なら限定公開時点で手応えがないことに気付いて
拡大公開を見送るものだと思うんだけど…。
ボクも本作の評判があまり良くないことは知っていましたが、
アダム・サンドラーの出演作は意図的に低評価を付けるような風潮もあり、
全米での評価はあまりアテにならないんですよね。
傑作『マイレージ、マイライフ』『JUNO/ジュノ』のジェイソン・ライトマン監督作だし、
なんだかんだで、そんなに面白くないはずないだろうと思っていました。

もちろん日本ではビデオスルーとなり、さっそくレンタルしたのですが、
なるほど、これは人気ないのも頷けます。
ネット社会での人間の繋がりを描いたヒューマンドラマですが、
『ディス/コネクト』や『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』とは違い、
本作はネット社会に対する是非が明瞭に描かれていないので、
一体何を伝えたいのかはわかりません。
出会い系サイト、オンラインゲーン依存、未成年の画像投稿など、
様々なネット問題を扱った群像劇になっていますが、
個々のエピソードがどれも在り来たりで、いまいち興味が湧かない上に、
場面転換が忙(せわ)しないので、登場人物に感情移入もできません。
そんな在り来たりな小粒なエピソードの寄せ集めを、
NASAの無人宇宙探査機ボイジャー1号の壮大すぎるエピソードで包括するという
全く意図のわからない演出で、本当に何が伝えたいのか…。
手抜きに思えるようなナレーションベースで進行するところも多かったり、
坦々とした雰囲気でBGMもほとんどないので娯楽性も弱く退屈。
これではヒットできなくて当然でしょう。

群像劇なので、個々の登場人物のエピソードの感想を短めに書きます。
以下、ネタバレ注意です。

夫ドンと妻ヘレンは倦怠期の夫婦で、夫は夜の営みもしたいのですが、
妻は面倒くさいみたいで、夫はエロサイトを見て自分で処理するしかなく…。
でも妻にも性欲はあるみたいで、出会い系サイト「アシュリー・マディソン」を通じて、
恋人を募集し、家族には妹に会いに行くといいつつ不倫を繰り返します。
妻に相手にされない夫はエスコートサイトで売春婦を買い、W不倫になりますが、
ある日、夫は妻が「アシュリー・マディソン」を利用していることを知り、
妻が不倫相手と会っている場所に行き、夫に気付いた妻は弁明しようとしますが、
夫は彼女を責めることもなく、「僕も同じだ」と言って円満解決です。
…何このクソみたいなエピソードは?
出会い系で見ず知らずの男に抱かれるのと、金払って女を抱くのでは、
全然同じではなく、どう考えても前者の方が罪が重いですよ。
そもそも夫が女を買わなくちゃいけないのは妻が相手をしてくれないからだしね。
それに他は高校生のエピソードなのに、なぜこれだけ中年のエピソードなのか。
高校生のエピソードで統一した方がテーマ的に明確になるはずなのに、
こんな浮いたエピソードが入ってしまうのは、
一貫したテーマもなく撮っているからに違いありません。

その夫婦の15歳の息子クリスは、10歳からエロサイトに嵌り、
その趣向は成長に従ってどんどんアブノーマルになり、
今となっては普通の刺激では満足できない体になってしまいます。
彼は気になっていた同級生の女の子と親しくなり、
いよいよ初Hできることになるのですが、普通の性癖ではなくなった彼は、
初体験なのに普通のセックスでは立たなくなってしまっていて、
彼女から「性的問題を抱える人とは付き合いたくない。」
「話すのも無駄。」とフラれてしまうのです。
うーん、だから未成年がエロサイトを見ちゃダメとでもいいたいのかな?
エロサイトを5年見続けたくらいでそんなにアブノーマルになるのか疑問だし、
ネットとリアルでは別物だと思うんだけど、なんかピンとこない話です。

そんなクリスをふった女の子ハナは芸能界を目指していて、
自己PR用ウェブサイト「ハナの秘蔵コレクション」に、
ステージママの母に撮影してもらった写真をアップしています。
彼女は地元の新人タレント発掘イベントに出場し、
テレビ中継もある本選に出場することが決まるのですが、
運営がサイトを発見し、そこにアップされている写真を不健全と判断し、
出場が取り消されてしまうのです。
どうやらレッスン費用を捻出したりする目的で、有料ページが作られ、
そこにはちょっと際どいプライベート写真もアップされていたみたいです。
アメリカは児童ポルノに厳しいし、出場停止は当然でしょうね。
サイト閉鎖してもネットに一度アップされた写真は半永久的に残るため、
もう彼女が芸能界を目指すのは難しいかもしれないし、
普通の人生を送るのにも支障が出ることがあるかもしれません。

ハナの母親は、同級生の父親と交際しています。
もしかしたらハナの義兄弟になったかもしれない同級生ティムは、
アメフト部の有望なランニングバックでしたが、突然退部してしまいます。
なんでも母親が駆け落ちして再婚したことを
母親のフェイスブックで知ったのが相当ショックだったみたいで、
「アメフトなんてやっても無意味だ」と考えるようになり、
退部してMMORPG「ギルドウォーズ」に嵌ります。
オンラインゲームなんて、どう考えてもアメフトより無意味、
いや、オンラインゲームほど無意味なものはそうないのに、
なぜ無意味を嘆く彼がオンラインゲームなんて始めるのか…。
アメフトを続けてほしかった父親は、勝手に「ギルドウォーズ」を解約し、
二度とダウンロードできないようにクレジットカードも停止します。
ショックを受けたクリスは恋人に慰めてもらおうと彼女にメッセージを送るも、
なぜか「もう連絡しないで」と一方的にフラれて絶望し、睡眠薬自殺を謀るのです。
ネット問題をテーマにしているなら、オンラインゲーム廃人のクリスが、
勝手に解約されて生きる目的を失って自殺する、という展開にするべきなのに、
これでは恋人にフラれたから自殺するという普通の展開になってしまうので、
せっかくのオンラインゲームの設定が無駄になりますよね。

そんなクリスの恋人ブランディですが、彼女の母親は過保護で、
娘のフェイスブックやマイスペースなどSNSを全て監視しています。
でもタンブラーを使っていることだけは母親にバレていないみたいで、
そこで恋人クリスと連絡を取り合っていたのですが、
結局タンブラーも母親に気付かれてしまい、母親は娘に成り済まして、
勝手にクリスをふってしまい、その結果クリスが睡眠薬自殺を謀ったわけですが、
死にかけの彼をブランディが発見し、救急車を呼び、大事には至りませんでした。
病室でクリスに寄り添う娘を見て、ブランディの母親は反省しますが、
下手すれば人を殺していたんだから当然でしょうね。
でも子供のSNSを監視する気持ちはわからなくもないし、
未成年は短絡的なので、ある程度監視するのも親の責任だと思います。
でもそこまで心配なら、監視するよりSNS使用禁止にすればいいです。
今の子供はSNSがないと友達関係に支障が出ることもあるみたいですが、
ブランディはもともと友達いなさそうだし…。

アリソンはブランドンという上級生に片思いしていて、
彼に好かれるように絶食ダイエットを行い、スリムになり、
ついにブランドンと初Hしますが、ある日、彼女は謎の出血で入院します。
大事には至りませんでしたが、どうやら子宮外妊娠して流産したみたいで…。
退院後、ブランドンと話し合うために、夜中に遠くの彼の自宅まで行った彼女は、
なぜか窓を割って帰るのです。
…何なのこのエピソード、全く意味不明なんですけど?
そもそもほぼネットと関係ないし、ホントに何を伝えたいのか…。

ジェイソン・ライトマン監督、どうしちゃったの?

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