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シェフ 三ツ星フードトラック始めました

明日からは3月ですね。
もう春ですが、春眠暁を覚えずなんて言うけど、やたら眠たいです。
…いや、花粉が飛び始めて、目を開けてるのが辛いから寝たいだけかも。

明日は3月1日なので、毎月1日の映画がお得なファーストデーですが、
明日から毎月1日(ツイートチ)は映画ツイートデーでもあるらしいです。
これは「映画館に行こう!」実行委員会とツイッター社のコラボキャンペーンで、
毎月1日に特定のハッシュタグを付けてツイートすると、
映画泥棒(ことカメラ男)のオリジナルのヴァイン動画や、
「NO MORE 映画泥棒」グッツが貰えるみたいです。
キャンペーンではもうひとつ、「教えてカメラ男」というサービスも始まり、
観たい映画名とそれを観たい場所を指定して、カメラ男宛にツイートすると、
その映画の上映劇場と上映場所をすぐに返信してくれるのだそうな。

でもこのキャンペーンには違和感を禁じ得ません。
「教えてカメラ男」ですが映画泥棒に映画のことを聞くなんてシュールというか、
映画盗撮犯に市民権を与えるようなもので不謹慎だと思います。
そもそもツイッター社とコラボすること自体どうかしていて、
ツイッターでよく利用されるスマートフォンは、通話や着信音、
画面の光で客の鑑賞を妨害するものだし、盗撮にも使われるツールです。
それをわざわざ劇場に持ってくることを推奨するようなキャンペーンで、
「映画館に行こう!」実行委員会は盗撮問題を本当に真剣に考えているのかと。
カメラ男のキャラクター・ビジネスにばかり御執心だと思えます。
カメラ男は本来、映画館の憎むべき敵のはずなのに、なぜマスコット化するのか。
そんなの消防署のマスコットが放火犯をモチーフにしているようなものです。

ということで、今日はツイッターが大活躍する映画の感想です。

シェフ 三ツ星フードトラック始めました
Chef.jpg

2015年2月28日日本公開。
ジョン・ファブロー製作・監督・脚本・主演のハートフルコメディ。

一流レストランの料理人カール・キャスパー(ジョン・ファヴロー)はオーナー(ダスティン・ホフマン)と衝突。創造性に欠ける料理を作ることを拒み、店を辞めてしまう。マイアミに行ったカールは、とてもおいしいキューバサンドイッチと出会い、元妻(ソフィア・ベルガラ)や友人(ジョン・レグイザモ)、息子(エムジェイ・アンソニー)らとフードトラックでサンドイッチの移動販売を始めることにする。(シネマトゥデイより)



本作は『アイアンマン』シリーズの監督としてお馴染みのジョン・ファブローが
監督はもちろん、製作、脚本、そして主演まで務めたコメディ・ドラマです。
ファブローが俳優上がりなのは知ってましたが、主演作を観たのは初めてかも。
主演ではない出演作なら何本か観てますが、その時も脇役が多いし、
ファブローがどんな役者なのか、ちゃんと味わえたのも今回が初めてです。
素晴らしい好演で、監督として才能があるのは知ってましたが、
役者としてもこれほどの人だったとは、少し予想外でした。
本作は彼の初主演(?)を後押しするためか、
もはや盟友とも呼ぶべき『アイアンマン』シリーズの主演ロバート・ダウニーJr.や、
『アイアンマン2』のヒロインであるスカーレット・ヨハンソンも出演してます。
監督・製作・脚本・主演を自分でこなし、かつ共演者まで彼の友人で、
まるでファブローが趣味で撮ったハンドメイド映画みたいですね。
しかし、それがこんなに面白いんだからホントに凄い人です。
以下、ネタバレ注意です。

カリフォルニアのレストラン「ガロワーズ」に、料理評論家ラムジーが来店することに。
料理評論家といってもグルメブログを運営する大人気ブロガーって感じですね。
「ガロワーズ」のシェフのカール・キャスパーは斬新な料理を振る舞って、
レビューで褒めてもらおうとハリキリますが、厨房にオーナーがやってきて、
「いつもの料理を出した方がいい」とアドバイスします。
例え話で「好きな歌手のコンサートに行けばヒット曲を期待するだろ?」と言いますが、
たしかにその通りかもしれませんね。
評論家が来た時だけスペシャルメニューを出すというのも、なんか不公平だし、
それでいいレビューを書いてもらっても、それが店の評価と言えるかどうか…。
カールは新作で勝負したかったけど、オーナーのアドバイスは実質命令なので、
保身のため定番人気メニューを出すことにするのです。

それでもそこそこ手応えがあったのですが、
後日評論家ラムジーのブログにアップされたレビューを読むと、
「10年前は素晴らしい料理人だったのに凋落した」「客に媚びる料理」
「時代遅れ」など酷評の嵐で…。(そのわりには星2つでしたけど。)
その悔しさをバネにカールは奮起しますが、部下たちからは
「あんなツイッターなんて気にする必要ない」と…。
料理バカでITに疎いカールはツイッターも知らず「?」でしたが、
小学生の息子パーシーに教えてもらい、ツイッターを見ると、
ラムジーの酷評レビューが拡散されていて…。
ラムジーはフォロワーが12万人以上いて、凄い影響力があるみたいです。
カールはアカウントを作り、ラムジーのツイートに対し、
「オマエのボケた舌じゃクンニもできないな」とリプライします。
ITに疎いカールはツイッターはメールみたいなものだと思っていたので、
まさかその返信が誰でも読めるとは思ってなかったようで、
「ラムジーにカールが公開バトルを挑んだ」とネットで話題になるのです。
いやー、ボクもITに疎くて、ツイッターもやってないので、
このカールのミスは他人事ではないと思っちゃいました。
まぁ例え相手にしか読めないとしても、負け惜しみのような返信で、
相手に全くダメージを与えることも出来ないでしょうが。

息子パーシーは、かなりスマホに慣れ親しんでおり、
ツイッターをはじめいろんなアプリに精通しています。
最近の小学生はこんな感じの子も多いんでしょうね。
ボクみたいな情弱としては末恐ろしいです。
パーシーはパパにツイッターを教えることがとても楽しかったようです。
というのも、両親は離婚しおり、カールとは別居しているため、
あまり父子で会話したりする機会がないからみたいです。
SNSはネットで人を繋ぐコミュニケーションツールですが、
まさかこんな形でリアルのコミュニケーションにも寄与するとはね。
パーシーはカールとニューオリンズ旅行も約束し、楽しみにしています。

カールはツイッターで「今夜、新作食べに来い、クソ野郎」とラムジーを挑発。
この対決を見ようと店に予約が殺到しますが、新作を仕込むカールに、
またしてもオーナーが「今夜も定番メニューを出せ、逆らうなら解雇だ」と命令。
オーナーはカールがラムジーのことを「クソ野郎」と罵ったことを怒っているので、
ラムジーが影響力のある有名人だと理解しているはずだけど、
前回のレビュー読んでなかったのかな?
また同じ定番メニュー出したら同じ結果になるのはわかってるはずなのに、
前回と違って今回の彼の命令は全く同意できません。
オーナーは単なる脅しのつもりでしたが、カールは本当に退職し、
スー・シェフのトニーがシェフに昇格し、今夜の定番メニューを作ることに。
トニーでも遜色なく作れるみたいなので、シェフの腕は関係ないメニューなのか…。

来店したラムジーは前回と全く同じメニューに唖然とし、
「カールは逃げ出した。彼の料理に足りないのは誠意だ」とツイート。
まぁ呼び出した本人がいないのでは、そう言われるのも仕方ないです。
自宅でそのツイートを見たカールは激怒し、店に怒鳴り込み、
「スタッフ全員必死で作ってるんだ!クソみたいな記事垂れ流すな!」と
ラムジーに詰め寄るのです。
ボクも料理ではなく映画だけど、こうしてレビューブログを運営しているので、
「スタッフ全員必死で作ってるんだ!クソみたいな記事垂れ流すな!」なんて
製作サイドに言われたら酷評記事が書けなくなっちゃうし、
カールの気持ちはわかるけど、ちょっと同意はしかねます。
激怒してラムジーに詰め寄るカールの様子を客がスマホで撮っていて、
YouTubeにその動画がアップされ、ますます話題になってしまいます。
カールに共感する人もいるけど、嘲笑する人もかなり多く、彼は恥を晒すことに…。
いやー、ネット社会って怖いですね…。
特に有名人ともなれば、四六時中カメラに晒される時代で、
外ではおちおち怒ることも出来なくなっちゃうんですね。
まぁ中にはあえて炎上させて注目を浴びようとする有名人もいますけど。
カールも知人から、この動画で注目されたのはチャンスだから、
リアリティ番組『ヘルズ・キッチン~地獄の厨房』への出演を勧められます。
まぁカールはリアリティ番組に出演するほど堕ちる気はないと断りますが…。

カールは別のレストランへの再就職を目指しますが、
動画の悪評のせいで、全く声はかからず…。
収入もなく、息子パーシーと約束していたニューオリンズ旅行も後回しに…。
落ち込む息子を見かねた元妻は、自分がマイアミに出張するので、
パーシーと3人でマイアミ旅行しないかとカールを誘うのです。
マイアミはカールの出身地でもあるみたいで、久々の里帰りですが、
マイアミで久しぶりに故郷の味とも言えるキューバ・サンドを食べて感激し、
彼はキャーバ・サンドの移動屋台(フードトラック)を始めようと思い立ちます。
ボクはキューバ・サンドを食べたことないですが、美味しそうですね。
でもかなりシンプルな料理なので、誰が作っても美味しく出来そうで、
カールのせっかくの料理の腕が活かされるのかどうか…。

善は急げで、元妻の元夫である建設機材レンタル業のマーヴィンに
フードトラックを手配してもらうのです。
しかしそのトラックは88年製のオンボロで、かなり手直しが必要。
そこで息子パーシーにも手伝ってもらって、大掃除を開始します。
カールはシェフに憧れる息子に、バイト代の代わりに、
シェフの命とも言えるシュフ・ナイフを買ってあげ、パーシーは感激します。
他にも両面鉄板など調理器具を購入しますが、2人では重すぎてトラックに積めず…。
そこに「ガロワーズ」で部下だったマーティンが手伝いに来てくれ、
フードトラックの調理器具設置や塗装をしてくれます。
マーティンはカールが辞めたことでスーシェフに昇格したのに、カールに憧れていて、
レストランを辞めて移動屋台で一緒に働こうと決めたみたいです。
その心意気は素晴らしいけど、「ガロワーズ」時代の仲良し三人組だった
(現シェフ)トニーだけが仲間ハズレになっちゃってちょっと可哀想ですね。

フードトラックが完成し、早速マイアミのサウスビーチで営業することに。
その後、各地を転々としながら、最終的にはロスに戻るつもりです。
その旅に息子パーシーも同行し、料理を手伝うことになります。
サウスビーチで開店すると、いきなり大繁盛します。
マーティンのスペイン語での呼び込みも効果的だったでしょうが、
カールが「営業再開」とツイートしたことも効果的だったでしょうね。
あの有名料理評論家にケンカを売ったお騒がせシェフの料理なら
一回食べてみたいと思うミーハーは多そうですから。
そのバイラル効果は絶大で、営業場所の移動するように言いに来た警官も
カールとのツーショット記念写真を求めてくるほどですからね。
親切に記念写真に応じても、ここでの営業は見逃してくれないんだけど…。

マイアミを発ち、次の営業場所を探して旅立ちますが、
その車内でパーシーが何か動画を撮っていて…。
なんでも「ヴァイン」という6秒間の動画を撮ってネットにアップして、
移動屋台の宣伝をしているみたいです。
なんか6秒動画のサービスが最近流行っているというのは聞いたことがあります。
ボク自身はやっぱり利用してないのでよく知りませんが、
流行っていると聞いたのはホントにけっこう最近なので、
そんな最新人気アプリ(?)まですでに映画に取り込むとは、
ファブローの流行に対するアンテナの感度は相当高いですね。
だから彼の監督作は時代のニーズに合った面白い映画なのでしょう。
他にも一日一秒の動画を何日分も繋げた動画「毎日一秒」なんてのも、
パーシーは利用しているみたいですが、このアプリは初耳ですね。
まだ末端のボクに届くほどのブームにはなってないってことでしょうが、
本作で取り込まれているからには、近々大流行するのかも?
それにしてもパーシーも相当な新し物好きのITボーイですよね。
そんな最先端のものに興味がある反面、普通の子供なら大好きなはずの、
ディズニーには全く関心がないみたいで、カールからロスに帰るついでに、
「ディズニー・ワールドに寄ろうか?」と言われても全く喜ばず、
「それよりニューオリンズでベニエ食べたい」と…。
ディズニー・ワールドなんて、大人のボクですら超行きたい場所なのに…。
ファブローも次は『ジャングル・ブック』の実写映画化を監督するのに、
もうちょっとディズニーに気を使ってあげてもいいのにね。

パーシーの希望通りニューオリンズに到着し、ベニエの店に行っている間に、
フードトラックの前にはお客さんの大行列が出来ており…。
どうやらパーシーが駐車場所の写真をジオタグ付きでツイッターに投稿したらしく、
それを見た人たちが開店もしていないのに集まっちゃたみたいで、
急きょその駐車場所で営業することになるのです。
パーシーは「次はテキサスに行くよ」とツイートし、テキサスでも大繁盛。
いやー、幼いのにホントに有能な宣伝部長ですね。
でもツイッターってホントにそんな宣伝効果あるんでしょうか。
ボクはツイッターに踊らされたことがないので、そんな宣伝ツイートを見て、
実際に行ってみようと思う客の気持ちがいまいち理解できません。
行列に並ぶアホは日本人だけかと思ったけど、アメリカ人もアホなんですね。

テキサスで閉店後、カールはパーシーに「ロスに帰れば学校が始まる」
「夏が終われば旅が終わり、おまえは普通の生活に戻るんだ」と言います。
パパとの旅が楽しくて仕方がなかったパーシーは「そんなの嫌だ」
「放課後と週末だけでも店を手伝いたい」と頼みますが、カールは了承せず。
ロスに戻り、パーシーを元妻の家に帰して別れます。
自宅に戻ったカールに、パーシーから動画付きメールが届きます。
その動画は旅の日々を一日一秒撮って繋いだ「毎日一秒」動画で、
まるで旅の想い出がフラッシュバックするような映像で、
息子との楽しい日々を思い出し、カールはとても感動するのです。
ボクも例の車内でパーシーが話す「毎日一秒」の説明を聞いた時は、
「それって面白いか?」と思ったものですが、いざ完成したものを見せられると、
なんだか言葉にならない感動が込み上げてきました。
自分の想い出でもないのに不思議ですが、きっとよく出来たアプリなのでしょう。
ちょっとやってみたいとも思ったけど、ボクの毎日なんて毎日同じだし、
一日一秒でも撮影が面倒なので、三日坊主のボクでは完成させられないかな。
動画を見たカールはすぐにパーシーに電話し、
「やっぱり放課後と週末手伝ってほしい」と頼み、パーシーも大喜びします。
むしろ調理でも宣伝でもパーシーの戦力は侮れないので、
そもそも彼なしで営業続けられるのか、って思いましたけどね。
まぁロスでは注文担当の女性バイトを雇ったみたいですが…。

ロスで営業中、なんと例の評論家ラムジーが屋台を訪れます。
彼はキューバ・サンドを食べたようで、カールに「美味しかった」と謝辞を伝えます。
しかし「このレビューはブログに載せることは出来ない」と…。
自分の負けを認めることになるので、公表できないという意味か、と思ったら、
「あなたの店に投資したいから、記事にしない」と申し出ます。
自分の店のレビューはアンフェアだからしないってことかな?
それとも大人気ブログを売った金で投資するから、もう投稿できないってことかな?
どれだけのアクセス数なのかは知らないけど、10万ドルで売れるそうで、
個人のサイトでもそんな価値が出ることがあるんですね。
カールはその申し出を受け、6か月後にラムジーをパートナーにした
新しい自分のレストランをオープンし、めでたしめでたしです。
でも、カールがそんな申し出を受けたのはちょっと予想外でした。
ラムジーと和解したのは納得できますが、カールは移動屋台も楽しそうだったので、
その生活を約7カ月で辞めちゃうなんて意外ですよね。
まぁカールの料理の腕を活かすなら、ちゃんと店を構えた方がいいけどね。

料理映画だと思って観始めたのですが、正直劇中の料理は、
食べたことのない中米料理(?)ばかりだし、
その材料もユッカ芋とかプラタノスとか馴染みのないものなので、
(美味しそうではあるけど)全然味も想像できず、ピンときませんでした。
むしろ料理よりも、ブログとかツイッターとかYouTubeとかヴァインとか、
ネットサービスを駆使した宣伝やネガキャンを行う展開が面白かったです。
でも面白いのは今だけで、ネットの流行り廃りは目まぐるしいから、
これらの技術もそう遠くないうちに過去のものとなり、
本作も古臭い内容だと思われる日が来るのかもしれませんね。

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