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花とアリス殺人事件

本作で今年劇場で観た映画、早くも30本目になりますが、
本作を含め、邦画は4本だけで、その内3本はアニメ映画でした。
つまり実写の邦画は30本中1本しか観なかったことになりますが、
鑑賞料金値上げにより節約のために、実写邦画の本数を減らす努力をしてたけど、
そんなことをしているうちに本当に実写邦画に興味がなくなってきたみたいで、
もう最近は「この邦画は観たいけど我慢しよう」とすら思わなくなってしまいました。
今週末も観たい実写邦画は1本も公開されません。

ボクは昔、洋画しか観ないくせに邦画を馬鹿にする映画通を蔑んでいたけど、
自分がそうなりつつあることに気が付き、ちょっと焦ります。
とはいえ、これは映画ファンなら、誰でも通るような道な気もします。
量を観るようになれば、平均的に洋画の方が質が高いのは間違いないですから。
…おっと、ボクはもう邦画をそんなに量観てないので、
邦画の方が質が劣ると決めつけちゃダメですね。
うーん、来週あたり実写邦画も一本くらい観てみようかな?
三木孝浩監督はあまり好きじゃないし、全く才能があると思えないけど、
『くちびるに歌を』は中田永一の小説が原作なので悪くなさそうな予感がするし…。

ということで、今日は中田永一こと乙一がノベライズも手掛けた映画の感想です。
微妙に実写邦画回帰の手助けにもなっている気がするアニメ邦画です。

花とアリス殺人事件
花とアリス殺人事件

2015年2月21日公開。
2004年に公開された実写映画『花とアリス』の前日譚となるアニメ映画。

石ノ森学園中学校に転校してきた中学3年生のアリスこと有栖川徹子は、1年前に「ユダが、4人のユダに殺された」という3年1組に関するうわさを耳にする。彼女は自分の家の隣の屋敷が「花屋敷」と呼ばれ、この辺りの中学生たちを怖がらせていることも知る。隣家の住人のハナならユダについて何か知っていると聞かされたアリスは、花屋敷へ足を運び……。(シネマトゥデイより)



昨日、金曜ロードSHOW!でジブリ映画『風立ちぬ』がテレビ初登場しました。
ボクはこの映画は宮崎駿の引退作にして最低駄作だと思っていて大嫌いです。
それは自虐史観的左翼な内容ももちろん気に食わないのですが、
なぜこれをアニメにするのかということに大いに引っ掛かりを感じるためです。
これまでの宮崎アニメはファンタジーなので、アニメという表現方法が活かされるが、
『風立ちぬ』は伝記ドラマなので、実写向けの内容です。
それでもアニメにしてしまうのは、宮崎監督がアニメしか撮れない、
無能な監督だからに外ならず、『風立ちぬ』でそれが露見してしまったわけです。
引退前に馬脚を現してしまうとは、まったく気の毒な人です。

ボクはアニメも好きですが、見るのはファンタジーやSFものばかりで、
日常系とかラブコメは好きではないですが、それも『風立ちぬ』と同じで、
物語にアニメである必然性を感じないからです。
基本的な考え方として、実写とかアニメというのは物語の表現方法であり、
まず脚本があって、それがどんな表現方法で描けるかを選択するのが正しく、
端から「アニメを作ろう」と制作するのは何かズレてる気がするんですよね。
だからボクはアニメ監督というやつは大した監督ではないと思っていますし、
原恵一や山崎貴、ティム・バートンやパトリス・ルコント監督のように、
実写もアニメも使い分けられる監督こそ、本当に才能がある監督だと思います。
そしてその才能のある監督の中に、本作の岩井俊二監督も加わりました。

本作は中学生の青春ドラマなので、上記のボクの考え方から言えば、
実際はアニメを選択するべきではない作品ということになりますが、
本作にはアニメにする必然性があり、この上なく正しいアニメの使い方をしています。
というのも本作は、本当は実写で撮りたかったけど、それが不可能だったから、
アニメという選択肢しかなかった作品だと思えたからです。
本作は岩井俊二監督の約10年前の実写映画『花とアリス』の続編ですが、
通常の後日談の続編であれば実写を選ぶのが正解かもしれません。
ところが本作は前日譚となる続編なんですよね。
しかも約10年前の作品の前日譚なので、アニメにするしかなかったのです。

高校生の青春ドラマ『花とアリス』はとても面白い傑作映画ですが、
その作品を傑作たらしめた最大の要因は絶妙なキャスティングです。
正直、脚本はけっこうハチャメチャで、それほどでもありませんが、
主演の鈴木杏と蒼井優の演技がヒロイン2人、花とアリスに魅力を与えています。
監督もその2人が演じた魅力的な花とアリスが忘れられず、
もう一度彼女たちの物語を描きたいと執筆されたのが本作の脚本です。
しかし前作から月日が流れてしまい、アラサーとなった鈴木杏と蒼井優に
再び女学生を演じさせるのはかなり無理があり…。
しかも前日譚なので前作よりも若い女子中学生役なんて絶対不可能です。
前日譚の映画の場合は、役者も若返りを図るのが普通ですが、
本作は前述のように、鈴木杏と蒼井優ありきの企画なので、
若い女優をキャスティングするのでは全く意味がありません。
そもそも鈴木杏はまだしも、蒼井優は唯一無二の個性派女優なので、
代役なんて見つからないし、演技力が発展途上の若手女優なら尚更です。
2人を続投させ、かつ自然に中学生役を演じさせるにはどうすればいいか。
実写を諦めて、アニメでやるしかありませんね。
声優なら年齢なんて関係ないので、2人に続投してもらうことが可能です。

本作が本当は実写でやりたかったという証拠が、その制作方法にあります。
本作の実写からアニメに書き起すロトスコープという手法が使われているし、
役者の声の演技が最大限に反映できるように、先に音声を録音し、
その音声に合わせてアニメーションを描くプレスコ方式で行われています。
ハリウッドのアニメはそれが主流ですが、日本では珍しい制作方法です。
本作を観た時「(絵は別として)なんだかディズニーっぽい」と思ったけど、
それはその制作方法による影響だったみたいですね。
(日本アニメでよく見かける止め絵口パクなどもありません。)
つまり、ほぼ実写から起こしたアニメなわけですが、
これはホントはアニメより実写で撮りたかったことの表れじゃないかと思います。

ただ、実写に近づけるだけじゃなく、どうせアニメにするならと、
アニメという表現方法の特性も活かしていると思いますね。
風景はかなり写実的ですが、キャラはかなりプリミティブなのもそのひとつです。
これは前作が実写映画だったので、続投する登場人物たちが、
前作の出演者(というか本作の声優)に似てしまうのを避けたのかも。
いくら写実的に描いても、所詮は絵なので完全にソックリにはできないし、
微妙に顔が違ったりすると気持ち悪さ(不気味さ)を感じるかもしれないので、
最低限の特徴だけ捉えて、キャラのデザインを簡素にしたのでしょう。
それにより、日本アニメでよくある美少女キャラ的にならなかったのも好印象で、
日本アニメの(媚びまくりの)美少女キャラよりも逆に可愛く感じるくらいです。
冒頭やラストシーンでの急にデッザン画みたいになる演出も、
アニメだからこそできる表現で面白いと思います。

岩井俊二監督は本作が初アニメ映画だったみたいですが、
すでにアニメの利点を知り尽くしているようにも思えますね。
まぁもともと「この原作は日本での撮影には向かないな」と思ったら、
カナダ映画にしちゃうくらいの人なので、映画の表現方法に対して、
人一倍コダワリが強い映画監督なのかもしれませんね。
アニメという表現方法しか使えないアニメ監督は彼を見習うべきでしょう。

アニメに切り替えても、ロトスコープとプレスコにより、
ヒロインの魅力の減少を最小限に抑えることに成功している本作は、
たしかにヒロインの魅力は前作と遜色ないと感じます。
むしろ主演二人の経験の分、より魅力的に演じれるようになってるかも。
なんでも鈴木杏と蒼井優は高校時代は本当に同級生だったらしく、
前作の共演をキッカケに親友になり、それは今でも続いているらしいけど、
前作当時の親密になっているその関係性も本作に反映され、
ヒロイン2人の掛け合いや空気感もとてもよくなっている気がします。
ただ本作は、展開上、花とアリスの絡みが中盤まで全くないし、
ほぼアリスが単独主人公状態になったのは少し残念かも。
とはいえ、2人の絡みは少なくとも、脚本は前作よりも断然よく、
傑作の前作を超える超傑作になっていることは間違いないです。

この『花とアリス殺人事件』という穏やかじゃないタイトルも秀逸で、
「え、あの青春映画『花とアリス』で殺人事件?一体どういうこと?」と、
俄然興味を駆り立てられるネーミングセンスです。
ただそれはあくまで『花とアリス』を知っているからですが、前作を知らない人は、
もしタイトルに目を惹かれても、観に行ったりはしないんでしょうね…。
まぁそんなことは続編ものなら全て抱えるハードルですが、
実写からアニメに変わった本作には、普通以上に高いハードルかも。
なぜか日本人は「アニメしか観ない」「実写しか観ない」という人が多いので、
特にアニメしか観ない層は、本作がアニメ映画だからと言って、
わざわざ実写の前作を観てまで本作を観ようとは思わなそうです。
逆に実写しか観ない人の場合は、もし前作を観ていたら、
この気になりすぎるタイトルに惹かれて本作も観そうな気がします。
そのせいか、ボクの劇場での印象では本作を客層は、
いつもの(子供向けじゃない)アニメ映画の客層とはちょっと違う気がしました。
ただ、公開週の土曜日なのに客がまばらな印象もあり、
実写の続編がアニメになることの興行的難しさを感じました。
ここでひとつ言っておきますが、本作は前日譚であり前作の続きの話ではないので、
別に前作観てなくても楽しめる内容だから、一見さんも是非観に行ってください。
もちろん前作で予習すれば120%楽しめるようになりますが、ボクはもう無理だけど、
本作を観た後に前作を観るというのもオツな見方かもかもしれません。
アニメから実写になるのは間々あるパターンなので受け入れやすいかもしれないし。
以下、ネタバレ注意です。

前作で、花とアリスの通うバレエ教室の友達である矢上風子が、
2人がケンカしていると勘違いし、花にケンカを止めるように忠告する展開があり、
その時に風子が語った「花屋敷」の話を掘り下げたのが本作です。
簡単に言えば花とアリスの出会いの話で、
近所から「花屋敷」と呼ばれて不気味がられている自宅に引き籠っていた花を、
近所に引っ越してきたアリスが連れ出したというエピソードだったのですが、
なんだか無性に気になる話なのに、前作ではそれ以上のことは語られませんでした。
本作が前日譚だと聞いた時は、そのエピソードが描かれると確信したものです。
ただボクの印象だと、そのエピソードはもっと2人が小さい時、
小学生くらいの時のものだと思っていたので、まさか前作の舞台の一年前、
中学三年の時のものだったというのは意外でした。

両親の離婚で、石ノ森学園中学校に転校したアリスこと有栖川徹子。
(父の姓は黒柳だったみたいなので、母の旧姓に戻る前の名前は…。)
3年2組になったアリスですが、なぜか同級生から避けられ…。
縦笛を拾ってあげても「もうそれ捨てて」とバイ菌みたいな扱いです。
転校生が来たら中学生だったら大はしゃぎしそうなものなのに不思議です。
アリスもイジメられてると思うのですが、どうもそうではないみたいで…。
ある日の放課後、他のクラスの女子から「久しぶりだね」と声を掛けられます。
その子は幼い頃にアリスと同じバレエ教室に通っていた風子で、
久々に再会し、また一緒にバレエ教室に通うことになるのですが、
風子から、去年、石ノ森中学で殺人事件があったという噂を聞くのです。
なんでも、去年の3年2組の男子生徒「ユダ」が、4人の「ユダ」に毒殺され、
その4人は「ユダ」の妻だった、という全く要領を得ない話で…。
意味がわからなすぎて、逆に妙に気になる噂ですよね。

ある日、アリスは急にクラスの全員から取り囲まれ、
リーダー的生徒の自称「魔界から蘇って来た女」ヌーこと陸奥睦美から、
「あなたはユダの魂を封じ込めた結界を破った」と言われます。
なんでもアリスの席の下に魔法陣が書いてあり、そこに入るのはマズいみたいで…。
睦美は悪霊祓いの儀式を行い、そのお蔭でアリスは神から祝福されたようで、
それ以降、同級生から避けられることもなくなりました。
睦美は中三だけど、とんだ中二病だなと思いましたが、
クラス全員彼女に同調しているのもビックリです。
髪もスカートも長い古典的なスケバン・ファッションなので、
スケバンだから同級生から恐れられているのかなと思ったけど、実はそうではなく、
どうやら彼女は同級生にユダの霊に憑りつかれていると怖がられているみたいです。
なんでもある授業中に、急に睦子が悪霊に憑りつかれたように暴れたからです。
しかし後にアリスが睦子にユダの魂について質問すると、
悪霊騒動はイジメられっ子だった睦子の起死回生の自作自演だったと告白。
中二病ではなく、いわゆる自称霊感少女だったみたいです。
長い髪もカツラだし、母親はゴスロリだし、意外と現実的な面白い子ですが、
そんな目立って先生から目を付けられないのかな?

睦子もイジメられっ子脱却のためにユダの噂を利用しただけで、
ユダについては噂以上のことは知りません。
睦子はユダを調べるなら、去年の3年2組の生徒に聞くのが手取り早いと、
不登校で留年した同級生、荒井花のことを教えてくれます。
えー、花ってダブってたのかとビックリしましたね。
前作ではそんな話は全く出てないので、アリスと同い年と思ってました。
花はアリスの家の隣の、通称「花屋敷」に住んでいて、
自室の窓からよく外を覗いており、近所から不気味がられています…。
いや、花屋敷や花を怖がっているのは、意外と風子だけかも。
傍目には玄関に大量に花を飾っている綺麗な家に見えますもんね。

ある日、アリスの家の郵便受けに前の住人宛ての封書が届き、
その宛名には「ユダ テルオ」と書かれていて…。
ユダっててっきりイエスを裏切った使徒ユダのことかと思ったら、
前の住人で湯田家の息子、湯田光太郎のことだったとわかり、
アリスは自分が殺された人の部屋に住んでいると考え、怖くなります。
そこで思い切って、湯田を知っているかもしれない、
去年の3年2組の生き証人で隣人の花の所に押し掛けます。
花は、湯田は引っ越して生死はわからないけど、
もし生死を調べたいなら、協力してもいい、…とアリスに言うのです。
むしろ彼女もアリス以上に幼馴染の湯田の生死を確かめたいみたいで、
アリスに調べるのを協力してほしいみたいですね。

アリスは花の立てた計画を実行するために、湯田父の勤め先に行きます。
自分は顔が割れているので行けないと言いながらも、花もアリスを尾行します。
まぁ計画自体は、アリスの可愛いオッチョコチョイで大失敗しますが、
とりあえず湯田父を尾行し、湯田の引越し先を調べることに。
ところがアリスの更なるオッチョコチョイで、彼女は湯田父ではない、
湯田父の同僚の変なオジサンを尾行してしまい、湯田父は花が尾行することに…。
アリスは尾行中もオッチョコチョイの連続で、なんとも微笑ましく面白いですが、
気になったのはその変なオジサンの声ですよね。
この物真似したくなる特徴的な声は、まぎれもなく平泉成ですが、
平泉成もアリスの父役として続投しているはず…。
まさか前作でアリスの父だと思っていたのは、この変なオッサン?
…なんて一瞬思っちゃったけど、普通に父も出てくるし、単なる一人二役ですね。
でもアリスに「ヤラシ」と言われる会話とか、前作の父との会話を彷彿とさせますよね。
尾行中のタクシーの運転手のお節介も笑えました。

変なオジサンに最寄り駅まで送ってもらったアリスは、花と合流。
花は湯田父を尾行して、すでに湯田家を発見しており、
湯田が帰って来るか張り込んでいました。
…が、いつまで待っても湯田は現れず、終電がなくなりそうなので、
2人は一度引き揚げることにするが、帰りにラーメン屋に寄り道し、終電を逃し…。
どうでもいいけど、女子中学生がそんな夜遅くに出歩くなんて危ないよね。
双方ともに母親からも連絡がないみたいなのも不思議でした。
…が、彼女たちは寒空の下で暖を取るために、とんでもないことをします。
なんとエンジンのかかった停車中のトラックの下で一晩明かすのです。
下手すれば轢かれてしまう、よい子は絶対真似しちゃダメな超危険な行為ですが、
彼女たちのことよりも、運転手の立場で考えると背筋が凍ります。

車の下で、花は湯田との関係についてアリスに話します。
幼馴染で、小学3年生まではお互いにバレンタイン(ホワイトデー)や
誕生日のプレゼントを贈り合うほど仲良しだった花と湯田ですが、
小学4年生ごろから湯田は花と距離を取るようになります。
「女子と遊ぶの恥ずかしい」的な男子の思春期かなと思ったけど、
どうもそうではないようで、それ以降も花は一方的にプレゼントを贈り続け、
中二のバレンタインデーには、なんとチョコと一緒に婚姻届を贈って…。
そういえば花って、普段はけっこう普通の女の子ですが、
恋愛が絡むとちょっとサイコな面を見せる子でしたね。
たしか前作では片想いの男子に記憶喪失だと思い込ませて、
自分が彼女と言い張っていましたね。
恋愛に対する異常なまでの執着心は昔からだったみたいで、
湯田は小四の時に察知し、彼女を避け始めたのでしょう。

ちょっと異常でも花は可愛いから、湯田は嬉しくないのかと思ったけど、
(頭はかなり悪いけど)イケメンなので女子には不自由してなかったようです。
湯田は花の自分への片想いを諦めさせるためか、
中三になってから手当たり次第に花以外の女子を口説き、
なんと口説いた女子3人に婚姻届を渡すのです。
普通の女子なら花から婚姻届を渡された湯田同様、ドン引きしますが、
非モテ女子数人はその気になって、婚姻届にサインして湯田姓を名乗り始め…。
なるほど「ユダの妻」や「4人のユダ」とはそういう意味だったんですね。
花はそんな湯田を懲らしめてやろうと、蜂を捕まえて、湯田の服の中に入れます。
湯田は蜂に刺され病院に運ばれますが、折しも引越しが決まっていて、そのまま転校。
その後、同級生が「蜂に刺されたらアナフィラキシー・ショックで死ぬらしい」と
話しているのを聞き、花は「私は人を殺したかもしれない」と怖くなり、
部屋から出られなくなって不登校になり、今に至るわけです。
引き籠り理由にはちょっと違和感はあるけど、中学生くらいならあり得るかな?
アリスはその話を聞いて号泣します。

翌朝、巻き込み事故騒動で一悶着あった後、
2人は湯田を見つけるのを諦めて家に帰ろうとした矢先、
登校中の湯田とたまたますれ違うのです。
花は安堵感やら何やらでへたり込みますが、花に気付かず立ち去りかけた湯田に、
アリスは「私のダチがアンタに話がある!」と呼び止めます。
花は湯田と目を合わすことも出来ず、ほとんど何も言えませんでしたが、
湯田は花に「蜂入れたのお前だろ。あの痛みは一生忘れねぇ」と吐き捨て…。
好きな人からそんなこと言われたら、花もさぞショックだったろうと思いきや、
この恋愛サイコ少女は「あれって愛の告白だよね」と嬉しそうにします。
なにそのポジティブさ…、怖いのを通り越して尊敬しちゃいますね。
しかしボクからすると湯田って非モテ女子を平気で利用したりするし、
イケメンなだけでかなり性格悪そうですが、花はなんで彼が好きなんだろ?
まぁ前作の落語男子も、どこにそんな惹かれたのかわかりにくい男だったので、
花は恋愛に関して、一般人とは丸っきり感性が違うんでしょうね。
この一年後に落語男子に恋するわけで、かなり長い片想いだった湯田のことも、
案外それほど深くは想ってなかったのかも?

湯田が生きていることがわかり、アリスとも友達になった花は、
引き籠るのを止め、中学校に復帰することになります。
お互いに学校指定のセーラー服を見せ合うシーンは、
前作の高校入学初日のシーンのオマージュですね。
花とアリスは一緒に登校して、めでたしめでたしです。
タイトルに「殺人事件」なんて付いてるから、どんな怒涛の展開があるかと思ったけど、
とても爽やかな青春コメディで、いい意味で裏切られた感じです。
花とアリスそれぞれのキャラも、2人の関係性も、前作よりも成熟し、
より魅力的に感じられたので、この2人の話がここで終わるのは惜しいです。
実写でもアニメでもいいから、ぜひ更なる続編が観たいですね。

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