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きっと、星のせいじゃない。

今日、TOHOシネマズ西宮OSに行くと、
ベイマックスの等身大(?)ビニール人形が萎んでいました。
穴でも開いて空気が抜けちゃったんでしょうね。
『ベイマックス』は今年に入ってから6週連続の1位の大ヒットでしたが、
この人形作ったところも、まさかそんなロングヒットするとは思ってなくて、
そこまで耐久性を重視してなかったのかもしれません。
その『ベイマックス』の連続1位記録は先週末に破られましたが、
破ったのはまさかのヤラセ番組『テラスハウス』の劇場版で…。
萎んだベイマックスも、それに負けたことに意気消沈しているように見えます。

これだから日本の興行成績ランキングなんて何の参考にもなりません。
…と言いたいところですが、全米ボックスオフィスだって似たようなものです。
先週末の一位は『トワイライト』のファンフィクション映画
『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』ですからね…。
しかも2月公開作で歴代一位の超絶ヒットなんだから世も末ですが、
評判が悪いのだけがせめてもの救いか…。
ヤラセ番組の劇場版や同人エロ作品なんかではなく、
まともな映画が正当に評価され、ランイング上位になる世の中になってほしいです。

ということで、今日は全米1位にもなった、まともな映画の感想です。
ロマンスまがいのポルノ映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』で目が汚れた人は、
傑作ロマンス映画の本作で浄化することをオススメします。

きっと、星のせいじゃない。
The Fault in Our Stars

2015年2月20日日本公開。
全米ベストセラー小説『さよならを待つふたりのために』を映画化。

末期ガンながらも、薬の効果で深刻な状態を免れているヘイゼル(シャイリーン・ウッドリー)。だが、学校にも通えず、友人もできず、酸素ボンべなしでは生活できない。そんな中、ガン患者の集会で骨肉腫を克服したガス(アンセル・エルゴート)と知り合う。ヘイゼルに惹(ひ)かれたガスだが、彼女に距離を置かれてしまう。ヘイゼルに振り向いてもらおうと、彼女が敬愛する作家にメールを送って返信をもらうことに成功するガス。それをきっかけに、二人は作家に会おうとオランダへ旅行に出るが……。(シネマトゥデイより)



本作は不治の病にかかった若い男女の恋を描いた物語ですが、
ボクは難病ものは湿っぽくて苦手なんですよね。
なのでなるべく観ないようにはしているのですが、
本作は全米ボックスオフィス初登場1位の大ヒット作なので、
ハリウッド映画ファンとしては押さえておかなければいけない作品だから、
仕方なしに嫌々観に行きました。
…というのは嘘で、難病ものが苦手なのは本当ですが、少し期待していました。
というのも、予告編で観たヒロインがとても可愛くて、これは是非観たいと。
ボクは大概の女優は可愛いとか綺麗と思ってしまうタイプなのですが、
「女優が可愛いから観に行こう」と思うことはほとんどないのはずなのに、
本作のヒロインはド直球すぎて、彼女目当てで思わず観に行くことに。
初めて観る女の子だなと思っていたのですが、少し調べたら、
『ダイバージェント』のヒロイン、シャイリーン・ウッドリーだったんですね。
『ダイバージェント』の時も、まぁ普通に可愛いとは思ってたけど、
本作の彼女は比較にならないほど魅力的です。
なんだろ、ショートカットのせいかな?

で、難病ものであることに一抹の懸念を抱きながらも観に行きましたが、
いやー、とてもよかったです。
ヒロインが期待通り魅力的だったのも、もちろん満足でしたが、
それ以上に内容も素晴らしく、非常に感動しました。
そもそも難病ものの苦手意識は、難病を扱った話だからではなく、
難病ものは当たりハズレが激しく、(邦画に多いが)ハズレの難病ものほど、
お涙頂戴が鼻につき見苦しいものはないから警戒してしまうんですが、
本作は当たりの方の難病もので、わはり涙腺崩壊の感動作ではあるけど、
あまり湿っぽくなく、とても爽やかな青春ロマンス映画で気に入りました。
まだ二月も下旬に入ったところで気が早いですが、
今年観た映画の中では1~2を争う傑作だと思います。

でも二十代までに観ていたら、今ほど感動できなかったかも。
三十路すぎたころから、少年少女の物語だと、主人公の年齢から離れるため、
親の年齢に近づいてくるので、親目線で観てしまうようになりました。
本作も難病の主人公たちよりも、難病の子を持つ親に感情移入しちゃいます。
劇中でも「ガンで死ぬより、子供にガンで死なれる方が悲惨」という台詞があるけど、
たしかにその通りで、親目線の方が感動は大きくなる気がします。
その台詞はヒロインのものですが、子供であるヒロインがそれを自覚しているのも、
なんともいじらしくて泣けますね。
でも十代、二十代の子が観たら感動できないかといえばそうでもないようで、
本作は昨年のティーン・チョイス・アワードを総ナメしているみたいなので、
主人公たちと同年代の子たちにも、かなり響く作品なのでしょう。
以下、ネタバレ注意です。

甲状腺ガンが肺に転移し、ステージ4の末期ガンを患う17歳のハイゼル。
もう完治する見込みはなく、死を待つのみなのですが、
なぜか全く効かないと悪名高い抗ガン剤が彼女にだけは効果があり、
病状はかなり安定し、無理のない程度に普通に生活しています。
ただ死を待つ身では希望もなく鬱気味で、そんな娘を心配した母は、
教会の地下「キリストの心臓」で行われるサポートグループに娘を参加させます。
難病の少年少女が集って傷の舐め合う会ですが、ハイゼルは全く楽しくはなく…。
たしかに心が弱っている時に、精巣ガンのリーダーの悲惨な話なんて聞かされたら、
尚更鬱が進行しちゃいそうですよね…。
ところが、ハイゼルはその会でガスという男と仲良くなります。
ガスは骨肉腫で右足を失って義足ですが、とても明るく優しい18歳の男です。
初対面のハイゼルに「綺麗だね」なんて言うやつなので、チャラ男かと思いきや、
ホラー映画やゲームが好きな普通の子で、まだ童貞みたいです。
やっぱり義足がコンプレックスで、恋愛に一歩踏み込めないんでしょうね。
面白いのは、彼はいつも煙草を咥えており、それを見たハイゼルから
「煙草はガンで人を殺すのにハマルティアね」と幻滅されかけますが、
彼は煙草に火を付けることはなく「殺す物にパワーを与えない象徴だよ」と返答。
いやー、その発想はなかったですが、なんともユーモアのある男ですね。
まぁ煙草咥えてる姿は、それだけで十分みっともないですけどね。

ガスに趣味を聞かれたハイゼルは、自分が最も好きな小説『大いなる痛み』を紹介。
ガスからはゲームのノベライズを紹介されて、お互い読んでみることに。
好きな女の子にゲームのノベライズを紹介するなんて、如何にも童貞ですが、
たしかにたかがノベライズと侮れない小説もたまにありますよね。
まぁハイゼルがそのノベライズを気に入ったかどうかはわかりませんが、
ガスは『大いなる痛み』に大いに嵌ります。
数日後「この小説、最後の10ページがないよ!?」とハイゼルに電話します。
ボクはそれを聞いて、ハイゼルがまたガスと話す機会を作るために、
意図的に最後の10ページを切り取ったのかなと思いましたが、
どうもこの小説は初めから唐突に終わってしまう物語なのだそうです。
難病ものらしく、登場人物の結末も描かれないまま出版されているみたいで、
ハイゼルがなぜそんな小説が好きなのかはわかりませんが、
結末が気になって仕方がないということは、そこまでがよほど面白いのでしょう。
もともと尻切れトンボな内容にするつもりで執筆されたわけではないみたいで、
作者ピーター・ヴァン・ホーテンが結末を前にある事情で執筆活動を止め、
オランダのアムステルダムに引越してしまったらしいです。
なんだか妙にその小説の内容が気になっちゃいますが、
劇中で語られるのは主人公がアンナという難病の少女ということくらいで、
内容はあまり言及されてないんですよね。
その小説の内容ってかなり重要な気がするんだけど…。

『大いなる痛み』は未完の小説ですが、ハイゼルも結末は気になっていて、
作者ヴァン・ホーテンに続きを教えてほしいとファンレターを送っていますが、
当然ながら全く返事はありません。
しかしガスがヴァン・ホーテンの秘書にEメールを送ると、
続きをメールで書くと、続編として発表されたら困るから、
アムステルダムまで来たら教えてあげるよ、と返信がありハイゼルは大喜び。
しかしハイゼルの家にはオランダ旅行するほどの金銭的余裕はなく…。
当然ハイゼルもガッカリするけど、娘の最大の望みを叶えてあげられない
両親の不甲斐ない気持ちを思うと泣けますね。
ハイゼルが物わかりのいい子だけに尚更です。
しかし、ジーニー財団というところが難病の子供の"願い(ウィッシュ)"を
ひとつだけ支援してくれる慈善事業があるみたいなのです。
ホントにそんな慈善事業があるなら素晴らしいですね。
ところがどっこい、ハイゼルはまだ『大いなる痛み』に出会う前の、
発病間もない頃に既にウィッシュを使ってしまっていたのです。
なんでも「ディズニー・ワールドに行きたい」というウィッシュだったようで…。
いやー、ディズニー・ワールドはすごいらしいのでボクも行ってみたいけど、
彼女はインディアナに住んでいるので、フロリダなんて近そうなのに、
そんなものに使っちゃうなんて勿体ないですね。
まぁ明日をも知れぬ身なら、勿体ないと思う前に使っちゃうか…。

でもガスはまだウィッシュを使ってなかったので、それを行使して、
ハイゼルと一緒にアムステルダムに行きたいと財団に申請し、
1か月後に出発できることになるのです。
ガスは右足切断で完治したはずなのに財団は受け付けてくれるんですね。
しかも2人分の海外旅行費用をポンと出してくれるなんて太っ腹。
更に高級ホテルでリムジンでの送迎付きなんて、
どんな聖人君子が運営している財団なのでしょうか。
ところがその喜びも束の間、ハイゼルの肺水腫が悪化し、
アムステルダム旅行はドクターストップに…。
この期に及んでそんな殺生なって感じですが、その医師の判断は正しいよね。
飛行機内で肺に水が溜まれば、処置できず死んじゃいますから、
もしそうなれば彼女だけじゃなく多方面に迷惑が掛かりそうです。
その日からハイゼルは「ガスを巻き込んで申し訳ない」とガスを避けるように。
でもガスは「僕を避けても君への愛は薄まらない」と言いに来ます。
しかし彼女は「私はいつか突然爆発して周りを傷付ける爆弾だ」と言い、
「これ以上は進めない」と友達宣言するのです。
ガスはちょっとショックでしょうが、避けられるよりかは友達の方がマシかな。
そんな折、急きょ医師からオランダ旅行の許可が下り、
母も同行することでアムステルダムに行けることになるのです。
どうも母の旅費は自腹っぽい感じですが、
きっと娘のために頑張って旅費を工面したんでしょうね。

アムステルダムに着くと、なんとヴァン・ホーテンの秘書が
高級レストランまで予約してくれており、もちろん食事代も奢ってくれます。
ドンペリ飲み放題で相当高い食事代だと思いますが、なんて太っ腹。
ヴァン・ホーテンも素晴らしい人格者に違いないです。
…と思いきや、翌日約束通り小説の続きを聞きにヴァン・ホーテンを訪ねると、
彼は来客だというのにスコッチを片手に寝間着姿で飲んだくれるオヤジで、
開口一番「アメリカ人なんて追い返せ」と秘書に言うのです。
秘書が宥めて話を聞くことになるのですが、彼は「メールを返信して失敗した」
「秘書が勝手にディナー奢った」と、2人の来訪が不愉快そうな態度で…。
まさか憧れの作家がこんなクズだなんて、ヘイゼルもガスも言葉を失います。
そんな2人を尻目にヴァン・ホーテンはスウェーデンのHIPHOPを流しはじめ…。
スウェーデン語なのでどんなリリックかもわかりませんが、
どうやら本国じゃ放送禁止なくらいの内容らしいです。
それまで我慢していたヘイゼルもさすがに「意味不明よ」と怒鳴ります。

するとヴァン・ホーテンは急に「アキレスと亀」の話を始めます。
パラドックスの話で、いまいち要領を得ず、煙に巻かれているような感じですが、
簡単に言えば、小説の続きを求めて来た2人に、
求めているものに辿り着くことはない言いたいのでしょう。
これにはガスも「ケンカ売ってんのか」と激怒します。
ボクももう2人が気の毒で気の毒で、変な汗が出てくるほどでしたが、
その後のヴァン・ホーテンの発言が酷すぎて、吐き気がしました。
彼は「メールだともう少し賢そうだと思ったが、脳に転移したのか?」と…。
こんな暴言、どうやったら思いつくんだ?と思うような酷すぎる発言で、
逆に感心しちゃうくらいの嫌な男・オブ・ザ・イヤーです。
更に「病人だからワガママなのか。人間の失敗作のくせに。」と…。
ワガママな人間の失敗作はオマエだろって感じですよね。
ハイゼルとガスも我慢できず出て行きますが、秘書が追いかけて来て、
「ごめんね。彼も色々あって、君たちに会ったら逆に励まされると思った。」と…。
いや、例え身内が死んでいたとしても、同情できるものではないと思いましたが、
どうやら実際に娘が白血病で死んでしまったみたいで、
それをキッカケに筆を折り、アムステルダムに引き籠ったらしいです。
それなら娘と同じ境遇のハイゼルたちに優しくすればいいのに、
何の言い訳にもなりませんよね。

秘書は罪滅ぼしのつもりでアンネ・フランクの家に案内してくれます。
ヘイゼルは『大いなる痛み』のアンナの結末は気になっていたけど、
別に『アンネの日記』のアンネに興味があるとは思えなかったので、
なぜそんなところに案内してあげるのかよくわかりませんでした。
アンネの家はナチスの目を欺く隠れ家ですから、階段もかなり急で、
肺を患っているヘイゼルには優しくない観光地です。
アンネに興味がなさそうなヘイゼルですが、なぜか苦しみながらも登り、
最上階で友達宣言したはずのガスとキスします。
それを見て他の観光客はなぜか拍手喝采…。
このアンネの家の一連の展開は、ホントに意味がわかりません。
もうガスとキスしちゃったから友達から恋人になり、
あとはトントン拍子でホテルに戻って結ばれます。
双方とも初体験ですが、ガスは右足が気になるみたいで…。
義足ですが普段はズボンで隠れてるし、健常者と変わらなく見える彼だけど、
やはりコンプレックスを抱えた身体障碍者なんだと再認識させられます。
ただヘイゼルは全く気にしないので、そんな葛藤も一瞬で、あとは楽しむだけ。
もうちょっとガスの病気についても掘り下げて描けばいいのに…。

…と思ったら、本当にそんな展開が待っていました。
帰国する日になり、飛行機搭乗までのあと数時間だけ観光できますが、
ヘイゼルが「行きたい場所、全ては回れないね」と言うと、
母が「また来たらいいじゃない」と言うのですが、別に普通の会話だと思ったら、
ヘイゼルは食い気味に「そんな冗談はやめて!」と怒るのです。
そうか、彼女には次なんてないんだなと、はっとさせられる会話です。
もちろん母も悪気はなく、冗談のつもりもないのですが、
その娘の反応にはショックを受けたでしょうね…。
そんなヘイゼルを励まそう(?)とガスは秘密にしていたことを打ち明けます。
実は彼は旅行前にPET検査を受けたら、全身に転移していたと…。
右足切断で85%の確率で完治するはずの骨肉腫ですが、
彼は残りの15%になってしまっていたようで…。
驚いたことにヘイゼルよりも死期は近いみたいで、まさかの立場逆転です。

帰国したガスはヘイゼルと親友のアイザックに自分の葬式の弔辞をお願いします。
ヘイゼルも「そんなこと言わないで」とでも言うのかなと思ったのですが、
意外にも素直にそれを受け入れるんですよね。
立場が立場だけに若くして死を受け入れているんでしょうね。
再発したガスはそこまで死を受け入れていないのか、病状が悪化して死が迫り、
動揺が隠せなくなってきて、そんな彼をヘイゼルは励ますのです。
ヘイゼルにとっても、自分の死より愛する人の死の方が辛いんじゃないかな?
ヘイゼルはホントに優しくて、自分が死ぬことよりも、
自分が死んだ後に両親が苦しむことを心配するような子ですからね。
両親としては、またそれが辛いですよね。

ガスは自分の葬式に出席したいと、ヘイゼルと親友アイザックを教会に呼び出し、
2人が考えてきた自分への弔辞を聞かせてもらうのです。
驚いたことにヘイゼルはその弔辞で、あの憎むべきヴァン・ホーテンの
「アキレスと亀」の話をするのです。
限られた距離なのに永遠に追いつけないパラドックスの話ですが、それを引用し、
限られた日々の中で永遠をもらったと感動的な弔辞を読み上げます。
同じ「アキレスと亀」の引用でも、ヴァン・ホーテンとヘイゼルでこんなに違うとはね。
ただやはり元が哲学的なややこしい話なので、いまいちピンときません。
むしろ親友アイザックのユーモア溢れるストレートな弔辞の方が泣けました。
アイザックは網膜芽細胞腫を患い、両目がガラスの義眼なのですが、
「たとえ未来の科学者がロボットの眼をくれると言っても俺は拒否する。」
「お前のいない世界なんて見たくないからだ」と、男の友情に涙腺崩壊です。

その8日後、ガスは亡くなり、葬式が開かれるのですが、
なんとそこに憎きヴァン・ホートンが参列するのです。
ただでさえ傷心しきったヘイゼルの前に現れるなんて、
ホントに最低最悪な奴だと思いましたが、別に謝りに来たわけでもなく…。
ただ葬式にケチを付けて、ヘイゼルに今度は「トロッコ問題」の話をしようとします。
ヘイゼルがキレて、話を途中で遮ったので、どんな意図があったかはわからないが、
「トロッコ問題」は「ある人を助けるために他の人を犠牲にするのは許されるか?」
という思考実験で、そこから察するに、きっと葬式に相応しい話ではないはず。
ヘイゼルは取り付く島もなく、ヴァン・ホートンは手紙を置いて退散しますが、
彼女は手紙も読まず、クチャクチャポイッと捨てますが、後日アイザックから、
その手紙はガスが書いたものだと聞き、慌てて手紙を拾い、読むのです。
どうやらガスはヘイゼルの葬式用に弔辞を書いていたみたいで、
自分に文章力がないため、性格は最悪だが文章は上手いヴァン・ホートンに
メールで添削をお願いしていたのですが、手紙はそのメールを印刷したものでした。
まぁその内容を要約すれば、「僕はヘイゼルを愛している」というだけのもので、
特段気の利いたものではありませんが、ガスらしい内容で、
傷心していたヘイゼルも穏やかに空を見上げ、本作は幕を閉じます。

ちょっとオチとしては弱いかなという気もしますが、予想していたというか、
懸念していたヘイゼルも亡くなって終わるオチじゃなかったのはよかったです。
まぁヘイゼルのガンが治る可能性はないので、遅かれ早かれ死ぬでしょうが、
奇しくもヴァン・ホーテンが言った通り、「フィクションに続きはない」わけで、
ヘイゼルも生きたまま終わった限り、死ぬこともないと言えます。
もしかしたらヴァン・ホーテンが『大いなる痛み』を完結させなかったのも、
娘をモデルにした難病の少女アンナを死なさないままにする意図があったのかもね。
本作だけでもう半年分くらい泣けましたが、泣いた割には湿っぽくなく、
鑑賞後感も爽やかなとても面白い映画で大満足でした。

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