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放送禁止 洗脳 邪悪なる鉄のイメージ

先日、缶チューハイを何本かもらったので、今ジュース代わりに飲んでます。
ボクは普段アルコールは飲まないので、少し飲むだけでもフラフラで、
今もけっこう酔っちゃってますが、とりあえず今日も映画の感想書きますね。
ちゃんと書けてるかわからないので、後日手直しするつもりです。
…いや、いつも後日校正するつもりで、書きっ放しで投稿してるけど、
まともに読み返したことなんてほとんどないし、このまま放置になるかな。
まぁ劇場で観た映画なら、もうちょっと気合を入れて書くけど、
今回はビデオで観たお手軽な映画なので、別にどうでもいいや。
さっさと書いて寝よ。

ということで、今日はビデオで観たお手軽な映画のお手軽な感想です。

放送禁止 洗脳 邪悪なる鉄のイメージ
放送禁止 洗脳 邪悪なる鉄のイメージ

2014年10月11日公開。
長江俊和 監督の人気フェイクドキュメンタリー劇場版第3弾。

江上志麻子はごく平凡な家庭の主婦だったが、ある出来事が原因で強力な洗脳を受け、ついにはそれまで築き上げてきた家庭を失ってしまう。心理セラピストの小田島霧花は、一体何が彼女の身に起きたのかを解き明かすため、志麻子の洗脳を解こうと尽力する。志麻子の親友で、ビデオジャーナリストの鷲巣みなみがその様子を撮影していた。(シネマトゥデイより)



久しぶりの実写邦画の感想ですが、今月は実写邦画を観に行く予定はないので、
本作も劇場鑑賞ではなく、ビデオ鑑賞になります。
劇場公開時にはシネマ・ロサ池袋という劇場で単館上映されたみたいで、
関西在住のボクは観に行くことが出来ませんでした。
好きなシリーズの最新作だったので、地団太踏むほど悔しかったです。
それがやっと今月18日にビデオリリースになったので、
待ちわびたボクも即行レンタルしてきて鑑賞しました。
単館上映だったからビデオリリース前のお披露目上映だろうと思い、
すぐにビデオ化されると踏んでたけど、公開から4か月後のリリースで、
意外と遅く、本当に待ちに待ったという感じです。
ただでさえ、シリーズ5年ぶりとなる待望の新作だったので。

テレビ番組『放送禁止』シリーズは、フジテレビ系列で深夜にゲリラ的に放送され、
その衝撃的な内容に、一部からカルト的な支持を受けている番組です。
ただフェイクドキュメンタリーであることが仇となり、
放送倫理的にテレビ放送が難しくなってしまったのか、
7作目以降は映画館に「放送」の舞台を移すことになってしまいました。
劇場版1作目『密着68日 復讐執行人』はテレビ6作目「デスリミット」の続編で、
劇場版2作目『ニッポンの大家族』はテレビ2作目「ある呪われた大家族」の
続編でしたが、本作は続編ではなく単発ものとして成立しています。
そのためかタイトルからも「劇場版」が消えましたね。

でも趣旨はこれまで同様、ある事情で放送禁止となったVTRを再編集し放送する、
…という体裁のフェイク・ドキュメンタリーです。
テレビでゲリラ放送していた頃には、たまたま見た視聴者がフェイクだと気付かず、
ドキュメンタリーとして見てしまうということがあったでしょうが、
さすがに能動的に観る劇場版ではフェイクと知らずに観る人はいないでしょう。
なので観客としてもフェイクであるかどうかはすでに問題ではなく、
ドキュメンタリーという暗黙の了解で観た上で、
「事実を積み重ねることが、真実に結びつくとは限らない」という趣旨で、
表面的な内容に隠された真実を見抜けるかどうかを楽しむミステリーとなります。

正直、これまでのシリーズを観てきた人にとっては、真実を見抜くのは容易です。
なんというか、長江監督は伏線(ヒント)の貼り方が一辺倒なので、
その法則を知っていれば伏線がすぐに見えてしまうんですよね。
それは本作でも踏襲されてしまっているのですが、
本作の伏線はかなり控えめで、いつになくヒントが少ないです。
前作なんて露骨なほどヒントだらけで、逆に真実を見抜こうとは思えなくなり、
興醒めしてしまったので、ヒントが少なくなったのはいいことです。
ただそのヒントは、少ないながらもわかりやすすぎるもので、
もう少し難解なヒントで、歯応えのあるミステリーには出来ないものかな?

時事ネタを題材にするシリーズですが、
本作はオセロ中島の洗脳騒動に着想を得た物語でしょうね。
あの騒動では洗脳を克服することの難しさを、まざまざと見せつけられましたが、
本作はそんな脱洗脳プロジェクトに密着したドキュメンタリーとなります。
主婦・江上志麻子はエリート証券マンの夫・孟が家庭を顧みないことに悩み、
カリスマ主婦の久慈マリアに相談するため、マリアが主催する料理教室に通うが、
彼女は徐々にマリアから洗脳されることに…。
その後、孟の浮気が発覚し離婚し、幼い息子・乃理と2人暮らしになるが、
その母子家庭にマリアが入り込み、一緒に暮らすうちに、
財産も夫からの慰謝料も家の権利も全てマリアに取られてしまいます。
しかしマリアが、夫との間に生まれた乃理君は呪われた子供だから、
九州の擁護施設(実は人身売買組織)に預けなさい、と言い出し、
洗脳された志麻子も、さすがに愛する息子を手放すことだけは出来ず…。
そんな折、突如マリアは姿を消すが、その半年後、志麻子の家が火災に遭い、
乃理君が焼死しますが、志麻子はそれがマリアの天罰ではないかと考え…。
志麻子の親友でビデオジャーナリスト鷲巣ミナミは、
心理セラピスト小田島霧花に志麻子の脱洗脳を依頼します。
その様子をミナミが密着撮影したドキュメンタリーが本作です。

本作の観客は、これがフェイクドキュメンタリーとわかっているし、
何か別の真実が隠されていることも承知しているので、斜に構えて観てしまいます。
するとどうしても心理セラピストの霧花のことが怪しく思えてしまいますよね。
ボクは霧花は志麻子を脱洗脳させようとしているわけではなく、
更に洗脳しようとしているのではないか、と深読みしてしまいました。
ただそれに繋がるようなヒントは見つからないまま物語は進行します。

ミナミは半年前に起こった志麻子の家の火事は放火ではないかと考えます。
警察は煙草の不始末が原因と発表しましたが、志麻子は煙草を吸わないはずで、
誰かが煙草の不始末に見せかけて放火したのではないか、と。
そう考えると、放火犯として怪しいのは失踪中の洗脳者マリアで、
ミナミはマリアの料理教室に通っていた別の主婦に取材することに。
その取材中にミナミが煙草を吸っていたのですが、
煙草の話の後にそんなシーンが入るのは露骨すぎる伏線で、
ミナミが放火犯かもしれないと思わされてしまいます。
ミナミのマリア放火犯説を聞いた霧花は、それは考えにくいと言い、
元夫の孟が怪しいと持論を展開するのです。
ミナミは裏付けのため、今は運送会社で働く孟に突撃取材し、
火災当日のアリバイを聞きますが、なぜか明確な返答は得られません。
しかし後日、運送会社の同僚から、孟がその日はスナックにいたと証言を得て、
孟にはアリバイがあったとわかり、マリア放火犯説が有力に…。
ところが長野県の山中から首吊り自殺したマリアの遺体が発見され、
死後一年経過して白骨化しており、半年前の火事の時はすでに死んでいたことに。
こうなると、やっぱりミナミが放火したのかなと思っちゃいますね。

…いや、もっと深読みすれば、志麻子自身が放火した疑いも。
劇中で乃理君が入園式で怪我した時に、夫が駆け付けてくれたことが嬉しかった、
と志麻子が語っているので、代理ミュンヒハウゼン症候群の疑いがあるなと…。
もっと深読みすれば、マリアの遺体は白骨なんだから、マリア本人とは限らず、
マリア放火犯説もまだ完全に消えたわけではないなとも…。
でも、この放火犯が誰なのかというミステリーは、本作の最大の謎ではありません。
ミナミが放火について調べている間に、もっと不可解なことが起こり、
それこそが本作に仕掛けられた、見抜くべき真実だったのです。

霧花は志麻子の部屋に監視カメラを置いていますが、
その映像に、姿見(鏡)の中に乃理君と思われる子供の姿が映っており…。
急にオカルトチックな展開になったのでボクも唖然としてしまいました。
更にその一週間後のセラピーの折、志麻子が急に「乃理の足音が聞こえる」
「乃理の笑い声が聞こえる」と言い出だすのですが、
たしかにミナミのビデオカメラにも子供の足音や笑い声が入っていて、
どうやら志麻子の幻聴ではないみたいなのです。
この子供の姿や声の正体が何なのかが、本作の最大のミステリーですが、
これが驚くほどあっさり解けてしまうんですよね。

例えばシリーズ5作目「しじんの村」では、村の看板が「しにんの村」と読めるとか、
劇中に映った詩「ねねねね」というのが「死(四)ね」という意味だとか、
長江監督はこんな文字ネタのヒントが好きなんですよね。
本作にもそれはあり、志麻子が文字積み木を使って、
「EVIL」「IRON」「IMEGE」という英単語を順に作るシーンがあります。
シリーズのファンであれば、これはヒントだと確信するはずですが、
実際にヒント…、というか真相そのものです。
ヒントとわかれば、どう解読するかなんて誰でもわかりますよね。
最も簡単な解読方法ですから、ここではあえて書きませんが。
普通に英単語として読めば「EVIL IRON IMAGE」で「邪悪なる鉄のイメージ」。
まさか最大のネタバレをタイトルの副題にするなんて大胆極まりないです。
もちろん大胆と言うのは褒め言葉ですが、ちょっとサービスが過ぎるかも。
「EVIL」「IRON」までで十分解けるので「IMAGE」はちょっと蛇足です。
あと、これは明らかに観客に向けてのヒントなので、物語的には、
志麻子がこんな文字を作る理由は全くないので、何か理由付けがほしいです。

孟にはアリバイがあり、マリアが一年前に死んでいたとわかった霧花は、
「これで放火の真相ははっきりした」と言い、翌日のセラピーの時、
志麻子に火事の日のことを問い詰めるのです。
霧花は志麻子が自分で放火したと考えているのかな。
…と思ったら、なんと追及の矛先を急にミナミに向けられて…。
やっぱりボクの予想通り、放火犯はミナミだったのか、
…と思ったのですが、霧花の考える動機はボクの予想とは少し違っていました。
ボクはジャーナリストのミナミが美味しいネタを撮影するために、
洗脳されている志麻子を利用したと思ったけど、霧花はミナミが撮影するのは、
犯行がばれるのを恐れて密着して監視するためだと考えていて、
それだとちょっと筋が通らないところが出てくるんじゃないか?
…と思ったのも束の間、なんと霧花の推理もボクの予想も全く見当ハズレで、
この直後、驚きの真相が明らかになるのです。

ミナミに詰め寄る霧花を志麻子が止めるのですが、
すると霧花は急に、まるで脅えたように蹲って…。
逆に正常に戻った志麻子は「彼女のアイデンティティが崩壊した」
「彼女の中の霧花の人格が消えた」と言うのです。
なんと志麻子は自分を霧花だと思い込んでいて、
霧花はそれに合わせて志麻子のフリをしていたのでした。
つまり霧花が志麻子で、志麻子が霧花だったのです。
5か月前、志麻子は脱洗脳の副作用で、霧花の人格が生まれる
人格転移が起こりますが、霧花は代わりに志麻子を演じることで、
志麻子が洗脳されている自分を客観的に見るチャンスだと考えたのでした。
いやー、志麻子と霧花が逆だったとは全く予想していませんでした。
でもたしかにその真相に迫れるヒントはありました。
ミナミが孟の部屋を訪ねた時に、志麻子とのツーショット写真があったので、
そこに写っていた女性を見れば、志麻子が志麻子じゃないとわかったはず。
ただ違和感のあるカメラワークでこれ見よがし写真が見切れていたので、
ボクもその写真が何かの伏線だとは思いましたけれど、
かなりボヤケていたため写真の女が違うことにまでは気付けなかったので、
ちょっと不親切なヒントだと思いました。

霧花と志麻子の入れ替わりは本当に予想外で、
これがオチだったら見事に騙された素晴らしいミステリーだと思いましたが、
この入れ替わりが判明するのは中盤を過ぎたあたりで、まだ先は長いです。
しかし残る謎は、あまりに簡単すぎる乃理君の霊の正体と、
もう選択肢も少ない火事の真相だけなので、これ以上の驚きは期待できず、
それ以降の展開は蛇足に思え、急に退屈に感じてしまい…。

いや、それ以降もちょっと意外だと思ったところもあるにはあったかな。
結局、火事の真相は警察の発表通り煙草の不始末によるもので、
泥酔した志麻子が初めて煙草を吸って、そのまま寝てしまい火事になります。
志麻子が気が付くと、家は焼けていて、乃理君も焼け死んだと思ったのですが、
この母子をストーキングしていた孟が、火事から意識のない2人を救い出したのです。
だが彼は離婚で接近禁止命令を受けており、火事の日のアリバイをデッチ上げます。
更に孟は志麻子のためにマリアの殺害し、首吊り自殺に偽装していたらしく、
この一連の孟の行動は全く予想しておらず、ちょっと意外でした。
ただ孟が2人を救い出した後に、志麻子に乃理君は死んだと思い込ますため、
霧花とミナミが乃理君を保護してしまうのですが、これは無理があります。
火事は放火ではなく偶発的に起こったことで、
火事から孟が2人を救出したのも全くの偶然なので、
霧花たちが用意周到に乃理君を保護できるはずがありません。
それに孟が救出した直後に乃理君を保護しているので、
ミナミが孟の放火を疑うはずないと思うんですよね…。

霧花は火事の日のことを思い出した志麻子に乃理君を引き合わせ、
脱洗脳も成功して、とりあえずハッピーエンドです。
何気にハッピーエンドで終わったのも意外だったかもしれません。
『放送禁止』シリーズでハッピーエンドだったのはおそらく初めてで、
こんな後味のいい展開になるとは全く予期してませんでした。
孟がまだストーキングを続けていることは少し気になりますが、
彼は(殺人犯にはなっちゃったけど)家族を守ってくれたわけだし、
悪い男ではないので、志麻子とヨリを戻してほしいくらいだしね。
スッキリしていて不愉快な終わり方じゃないし、
『放送禁止』史上、最も爽やかな鑑賞後感でよかったです。

関連作の感想
放送禁止 劇場版 密着68日復讐執行人
ニッポンの大家族 Saiko! The Large family 放送禁止 劇場版

コメント

全然ハッピーエンドじゃないんですけどw
wash is minami
霧花とみなみはグルでマリアもみなみに洗脳されてます。

  • 2017/03/10(金) 02:20:14 |
  • URL |
  • 無記名 #-
  • [ 編集 ]

Re: タイトルなし

…へえ。

ほとんど覚えてないや。

  • 2017/03/11(土) 22:31:04 |
  • URL |
  • BLRPN #-
  • [ 編集 ]

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