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MW -ムウ-

最近の邦画はテレビ局が力を入れてるということもあって、
作品公開前にその作品の前日譚的なテレビドラマを放映することが多いです。
今年でいえば『誰も守ってくれない』とか『252 生存者あり』とか。
今日感想を書く『MW -ムウ-』も先日『MW -ムウ- 第0章』という
前日譚的オリジナルテレビドラマが放映されました。
でもこのドラマの出来の酷いの何のって…。
『ソウ』シリーズの超低レベルなパクリドラマって感じ。
それで思ったんですが、こうゆうドラマって本編に興味を持ってもらって、
劇場に足を運んでもらうための宣伝みたいなものだから、予算はかけられないにしても
ある意味本編より面白いくらいじゃないと意味がないんじゃないかと。
ボクもこのドラマ見て、本編『MW -ムウ-』を観に行きたくなくなりました…。
でもドラマ放映前は期待してたので前売り券買っちゃってたし仕方なく…。

で、実際に観てみてどうだったかは後で書くとして、
今月公開の『アマルフィ 女神の報酬』も前日譚『アマルフィ ビギンズ』があります。
これが性質が悪いことにドコモ動画で限定配信…。auのボクは見れません…。
これも楽しみな映画だったけど、こんな仕打ち受けるんなら観に行きたくないかも。
で、結局何が言いたいかというと、映画だったらその作品だけで勝負しろ!ってこと。

MW -ムウ-

2009年7月4日公開。
手塚治虫の禁断の問題作『MW(ムウ)』を実写映画化。

16年前、ある島の島民全員が死亡した事件は政府によって隠ぺいされるが、二人の少年が奇跡的に生き延びた。その一人でエリート銀行員となった結城美智雄(玉木宏)の裏の顔は冷酷な殺人鬼で、神父となった賀来裕太郎(山田孝之)は結城を救済しようと苦悩する。そんな中、16年前の事件の鍵を握る「MW」を手にした結城は世界滅亡をもくろむ。(シネマトゥデイより)

上で"ドラマ放映前は期待してた"と書きましたが、何に期待してたかというと、
原作者が漫画の神様・手塚治虫だってことの一点のみです。
ベタですがボクも手塚治虫は大好きで尊敬する人のひとりです。
でも『MW(ムウ)』なんて漫画、読んだことも、聞いたこともなかったんですよね。
というか手塚作品は『ブラックジャック』『どろろ』『火の鳥』くらいしか
まともに読んだことなかったなぁ…なんて。
『鉄腕アトム』も浦沢直樹の『PLUTO』でどんな話か知ったくらいで、
最近、実は手塚治虫のことなんて何も知らなかったに等しいことに気づきました。

本作は"手塚治虫の禁断の問題作"だとか"手塚治虫 最大のタブー解禁"だとか、
やけにセンセーショナルなフレコミで話題になってますが、
復讐のためにテロに走る男と、それを止めようとする男の物語で、
内容はいたって普通なクライム・サスペンスです。
なんでこんなものが"禁断の問題作"なのか調べてみたら、
原作は同性愛とかレイプとか猟奇殺人とか、キワドイ内容だったみたいですね。
そのキワドイ部分を全部そぎ落として、ただのイケメン映画にしてしまったみたい…。
なんのためにタブーに挑戦してまで映画化したんだか…。全部避けてるじゃん!
まぁ若干ボーイズラブ的な雰囲気は残ってますけど…。
でもタブーに果敢に挑戦して、玉木宏と山田孝之の濡れ場見せられるのも嫌だけど。

読んだこともない原作との比較はもう止めるとして、
例のテレビドラマのガッカリ度から比べると、予想外に面白かったです。
何が面白かったのかうまく説明できませんが、強いて言うならキャストかな。
特に冷酷な殺人鬼・結城美智雄役の玉木宏の悪役っぷりがなかなかよかったです。
ボクは玉木宏の出演作品ってなぜかひとつも観たことありません。
でもCMで起用されまくってる好感度の高い商業的イケメンって印象だったんですが、
あんな爽やかな営業スマイルより、悪い顔がサマになってます。
彼の親友で、彼の悪事に苦悩する神父・賀来裕太郎役の山田孝之は、
最近のフェバリット・アクターのひとりですが、本作でもやっぱりよかった。
でも、玉木宏と2本柱のはずだけど玉木宏の役に比べると陰が薄いかったかな。
余談ですが、ボクが"山田孝之は鈴木Q太郎に似てる"って言ったら、
一緒に観に行った子に怒られました…。でも似てますよね?
あと本作の真の主役ともいえる刑事・沢木役の石橋凌もハッスルしてました。
特にタイでの玉木との追いかけっこは若手俳優のような全力疾走で頑張ってます。
でもなんかカットによってシャツの汗染みが大きくなったり小さくなったり…。
ちょっとシーンの繋がりがおかしかったのが気になりました。

ストーリーは原作が悪いのか脚本が悪いのかわかりませんが、
登場人物が思慮の感じられない行動ばかりするのが不可解でした。
特に殺人鬼・結城はもっと賢いはずなのに、その犯行は場当たり的で、
すぐ足がつきそうな痕跡残しまくり…。
意味なく自分のリスクを高めるような行動とるし、何気に迂闊な奴です。
あと、初見で結城に犯人のめぼしをつける沢木刑事の勘の良さも不自然でした。

去年が手塚治虫生誕80周年だったことの余波もあるんでしょうが、
今年10月、彼の作品がもう一本映画化されます。それもハリウッドで。
『鉄腕アトム』のCGアニメ映画『ATOM』です。
すごく楽しみですが、それと同じくらい不安かも…。

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