ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

REC/レック4 ワールドエンド

今日の気になる映画ニュース。
山田悠介の小説が原作で、映画も第5弾まで撮られた『リアル鬼ごっこ』を、
あの鬼才・園子温監督が再映画化(リブート?)するのだとか。
「全国の佐藤姓の人が不条理に鬼に殺される」という設定が斬新なホラーですが、
園子温版は「全国の女子高生が鬼に襲われる」という設定になるそうで、
それってもはや『リアル鬼ごっこ』じゃなくね?って感じですね。
まぁ安里麻里版三部作(3~5作目)も「B型が狙われる」って設定に変更されてたし、
1・2作目の柴田一成版も、佐藤姓が狙われる設定は踏襲したものの、
その他はほぼオリジナル作品状態でしたけどね。
たぶん、原作者の山田悠介は映画化に口を出せるほど力がないので、
監督の意向でどう改変しても問題ない、自由度の高い作品なのでしょう。
まぁ原作自体、未成年が書いたということで話題になり、知名度だけは凄いけど、
内容は酷いと専らの評判ですから、監督はその高知名度な看板だけ借りて、
自分の好きなように撮ってるんでしょう。
それでも残念ながら今までの5作は原作に負けず劣らず駄作でしたが…。

でも今回撮るのは園子温ですから、並大抵の作品にはならないはず。
ただ女子高生がターゲットという設定は全く面白味を感じません。
女子高生しか狙わない殺人鬼なんて珍しくもなんともないですからね。
でも園子温のことだから、設定の平凡さも演出で覆してくれるはず。
…と期待したいところですが、設定以上に不安なのが主演で、
トリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜のトリプル主演らしいです。
真野恵里菜の演技はまだあまり見たことがなく未知数ですが、
トリンドル玲奈と篠田麻里子は世間でも有名な大根女優で、
あまりにリスキーなキャスティングですよね。
そもそもこの2人は女子高生には見えず、大人を女子高生役に起用するなら、
ある程度のエロは期待したいところですが、たぶんそれもNGでしょう。
ホントに誰得なキャスティングで、理解しかねますが、
悪ふざけが大好きな園子温は逆にそれが楽しいのでしょうね。
映画版『リアル鬼ごっこ』の連続駄作記録が更新されそうな予感です。
それにしても園子温は今年3本も公開する気なのか…。

ということで、今日はそれってもはや『REC/レック』じゃなくね?
ってほど初期から内容が変わってしまった作品の感想です。

REC/レック4 ワールドエンド
REC 4 Apocalypse

2015年1月31日日本公開。
ゾンビ映画『REC/レック』のシリーズ最終章となる第4作。

テレビリポーターのアンヘラ(マヌエラ・ベラスコ)は、スペイン・バルセロナのアパートで発生した謎のウイルス流出事件の唯一の生存者だった。彼女が意識を取り戻すと、病室のような場所で手を拘束された状態で多数の医師に囲まれていた。恐怖を覚え、アンヘラは無我夢中で逃亡を図るが……。(シネマトゥデイより)



POVファウンドフッテージだった『REC/レック』シリーズ1作目は、
ボクの知る限り、最も面白いゾンビ映画だったと思います。
ところが2作目もPOVファウンドフッテージでしたが、
3作目はほんの序盤だけPOVで、あとは通常の撮影になり、
POVファウンドフッテージなのが本シリーズの最大の魅力だと思っていたので、
正直かなり残念な気持ちになりました。
ファウンドフッテージは低予算で撮るための手段だったりもするので、
シリーズがヒットして潤沢な予算が付くようになれば、
自由度の高い通常の撮影にしたい気持ちもわかるけど、
1作目のあの素晴らしい臨場感はPOVだからこそ生まれたのに…。
更にドキュメンタリーという体裁の前2作が、3作目でフェイクだと暴露されたも同然で、
興を削ぐ無粋な行いで、大好きな1作目が貶められた気がしました。
そしてシリーズ4作目となる本作は、再びファウンドフッテージに戻るかと思いきや、
逆に冒頭すらもファウンドフッテージではなく、全編通常撮影です。
今回の舞台は大型船舶になりますが、全ての船室や通路に監視カメラがあるので、
無理なくファウンドフッテージにできる環境だったのに残念です。

ただファウンドフッテージを捨てた前作も、
単なるゾンビ映画だと思えば悪くない出来でした。
本作もそう考えれば決して悪いゾンビ映画ではないです。
それに前作の舞台は1~2作目の舞台だったバルセロナのアパートとは違い、
ほぼ同時期に別の場所で起こったゾンビパニックを描いており、
物語としてはシリーズの外伝的な内容となっていましたが、
本作は2作目のアパートでの事件から繋がる直接的な続編なので、
1作目が大好きだったボクとしては、その後日談として興味深い物語です。
本来なら前作はスピンオフ扱いで、本作を3作目としてナンバリングするべきです。
1~2作目はジャウマ・バラゲロとパコ・プラサの共同監督作でしたが、
3作目はプラサが単独で、本作はパラゲロが単独で撮っているようで、
おそらくもともとパラゲロが主導的な立場だったけど、
前作はプラサに暖簾分けして撮らせたため、外伝になったのでしょうね。
なので本作との繋がりは申し訳程度にしかないです。
というか、ぶっちゃけ2作目も未鑑賞でも大丈夫な内容になっています。
1作目の印象は鮮烈に残っているボクも、2~3作目は正直うろ覚えだったので、
1作目だけ鑑賞していればOKな内容はとても助かりました。

ただ、時系列的には1作目の事件のほぼ直後ですが、
実際は1作目から7年ほど経っているので、ヒロインは老けましたね。
特に本作では1作目の映像が使われているシーンもあるので、月日の流れは残酷。
まぁあれだけの恐怖に見舞われたら、ストレスで一気に老けてもおかしくないか。
いや、彼女は本作でもまだ美人ですけど、当時はホントに可愛かったです。
もう可愛さで勝負できないから、セクシーなシーンも増やされてますね。
以下、ネタバレ注意です。

TVリポーターのアンヘラは消防隊の密着取材で
通報があったバルセロナのアパートに行きますが、
そこで住民が次々とゾンビ化する事件に巻き込まれます。
本作は事件の唯一の生存者となった彼女の救出とアパート爆破のために
スペイン特殊部隊GEO4名がアパートに踏み込むところから始まります。
GEOもゾンビに襲われ2名死亡しますが、アンヘラを発見し救出。
救出されたアンヘラが目を覚ますと、大型船舶を改造した隔離研究施設で、
リカルテ医師によりゾンビウイルスに感染していないか検査を受けていました。
彼女を救出したGEO隊員2名グスマンとルーカスもこの施設で検査されており、
さらにお婆さんもひとり、ここで検査を受けているみたいです。
このお婆さんは少々ボケており、ここを披露宴会場と思っているようですが、
どうやら前作の結婚披露宴でのゾンビ事件の唯一の生存者みたいですね。
おそらく新郎の祖母ですが、たしか前作のヒロイン(新婦)は死んだんでしたっけ?
検査結果は全員陰性だったみたいで、自由にしてもらえますが、
施設は海の上なので、寄港するまで船から降りることはできません。
しかも隔離施設なので、誰も外に出さないように救命艇もなく、
更に救助も呼べないように通信機さえ使えない状況で、
ゾンビパニックが始まるには絶好の環境ですよね。

外界と完全に隔絶された施設ですが単に感染者を隔離するためではありません。
研究室ではリカルテ医師が何か極秘研究を行っているみたいで、
警備のためか武装部隊も乗船しています。
船中に監視カメラも設置され、完璧なセキュリティのはずの施設ですが、
なぜか発電機だけはやたら脆弱で、度々停電が起きます。
民間の貨物船を利用しているからでしょうが、何だか詰めが甘いですね。
ある夜、船は停電し、電子ロックの研究室の檻から何か逃げ出したようです。
いや、誰かが故意に何かを逃がしたみたいですが、
おそらく実験用に捕まっていた感染者かなと思ったけど、
意外にも逃げたのは感染者ではなく、感染ザルで…。
凶暴化したサルは厨房に忍び込み、比国人コックに襲い掛かります。
やっぱりこんな展開だと真っ先に殺されるのはアジア人なんだな、…と思いきや、
コックは苛烈に反撃し、サルを油の煮えたぎる鍋に投げ込むのです。
まぁ結局はその前に噛まれていたので感染し、やはり感染者第一号になりますが。

感染し、ゾンビ化が始まったコックが作った料理を食べた乗員も次々感染。
アンヘラたち数名は、食べる前にコックの異変に気付き、助かります。
リカルテ医師はサルから抽出して作った解毒剤をゾンビ化したコックに注射するが、
ゾンビ化が治るどころか悪化し、更に強力なゾンビに変わってしまうのです。
食堂にいたアンヘラ、GEOのグスマンとルーカス、お婆さんの4人は、
船を岸に戻そうと操舵室に向かいますが、途中でサルの襲撃を受けます。
あのサルはカラッと揚がって死んだ(食材になった)と思ったけど、生きてたのか。
いや研究室から逃げ出した別の感染ザルかもしれませんね。
サルに襲われた混乱で、お婆さんが迷子になってしまい、ルーカスが捜すことに。
この際、足手まといなボケ老人なんて放っておけばいいと思っちゃいましたが、
実は実験用サルに投与されたウイルスは、リカルテ医師の依頼を受けて、
彼がアパートから持ち出したもので、そのことで負い目を感じているみたいです。
結局、彼がお婆さんを発見した時にはすでにゾンビ化していましたが、
前作の唯一の繋がりであるお婆さんは終盤まで生存すると思ったので意外でした。
でもボケてるから状況もわかっておらず、感染の恐怖も死の恐怖もないだろうし、
苦しむことなくゾンビ化したのは幸いだったかもね。

一方、操舵室に行ったアンヘラとグスマンですが、
オルテガ船長曰く、嵐でメインエンジンがオイル漏れしたらしく、
陸に戻るどころかこのまま停止するしかない状態で…。
発電機のことといい、ホントに整備不良にも程がある船です。
まだ補助エンジンを動かせば航海できるみたいですが、
起動するには機関室まで行く必要があるけど、
ロクな武器もない状況で船内を移動するのは危険で…。
その頃、リカルテ医師はなぜコックに解毒剤が効かなかったのか考え、
ルーカスの持って来た血液サンプルが移送中に変異していたと結論付けます。
その血液サンプルはアパートの屋根裏に閉じ込められていた、
ゾンビウイルスの発生源とされる悪魔憑きの少女の血液です。
完璧な解毒剤を作るには、発生源の新鮮な血液が必要ですが、
もちろんこの船に屋根裏の少女は乗ってません。
たぶんアパート爆破で木端微塵になってるはずです。
しかし、アンヘラの持っていたビデオカメラを見てみると、
屋根裏の少女がアンヘラを襲った時(1作目のラスト)に、
少女がアンヘラにワームのような寄生体を口移ししている映像が…。
今はアンヘラが発生源だと考えたリカルテ医師は、
手下を引き連れてアンヘラのいる操舵室にやって来ます。

リカルテ医師はアンヘラから新鮮な血液を採るだけかなと思ったら、
なんと彼女を腹を切開し、寄生体を取り出すつもりのようで…。
もちろん彼女は激しく抵抗しますが、手下たちに抑え込まれて動けません。
頼みのグスマンもリカルテ医師に同意したみたいで助けてくれず…。
ところがその時、オルテガ船長(舵手ゴロだったかも?)がゾンビを発症し、
みんなに襲い掛かって来たため大混乱となり、その隙にアンヘラは脱出します。
なんだかリカルテ医師はヒロインをイジメる悪者のように見えますが、
実際は人類を救うために解毒剤を作りたいだけなので、
大局的に見ると彼の行動は当然かもね。
リカルテ医師は屋根裏の少女の主治医だったみたいですが、
少女の悪魔祓いに失敗したナポリの司教がリカルテ医師に彼女を預けたようで、
悪魔祓いではどうにもならないから科学で解決しようとしたということで、
今までゾンビ化の原因は悪魔だとされてきたけど、実は違ったわけです。
口移しで宿主を変えるワームのような寄生体が原因ですが、
あれは悪魔というよりは人類を死滅させる未知の生物って感じです。
でも前作のゾンビは聖水に弱かったりしたので悪魔由来な気がするけど、
悪魔なんて非現実的な原因より、未知の寄生生物の方があり得る設定です。

リカルテ医師は逃げたアンヘラを探しますが、
彼女は隙を突いてリカルテ医師に噛みつくのです。
といっても別にゾンビ化したわけじゃなく、自分が発生源ではないと証明するためで、
リカルテ医師は感染したか自ら血液検査を行いますが、結果は陰性。
どうやらアンヘラの体内には寄生体はいないみたいです。
リカルテ医師が自分が陰性だとわかった時に、安心するどころか、
彼女が発生源じゃないとわかりガッカリしていたのが印象的ですが、
やっぱり自分のことよりも解毒剤を優先する立派な医師かもしれません。
では寄生体はどこに行ったのかですが、彼女がアパートからの救出された時に、
なんとGEOのグスマンに移動したらしく、今のグスマンは寄生体に操られており、
感染ザルを逃がしたのも彼の仕業だったみたいです。
正体を知られたグスマンは、彼女を感染ザルのいる船底に落とします。

一方、操舵室にいたルーカスと通信士のニックは、武器を調達し、
補助エンジンを起動させるために機関室を目指します。
武器と言っても銃器があるわけではないので、手頃な物を探すのですが、
それが船に積んであった漁用の銛とボートの船外機です。
ボートの船外機を武器にする展開なんて斬新ですよね。
船外機のスクリューでゾンビを砕くわけだけど、かなり強力かつインパクト大で、
今後、船外機を武器にした殺人鬼映画とか作られそうですよね。
機関室に着いた2人ですが、ルーカスがゾンビ化した機関士に襲われて死亡。
ニックは補助エンジンを起動しようとするも、起動方法がわからず断念。
一方、リカルテ医師は船の自爆装置を作動させて、
隠してあった折り畳みゴムボートで脱出しようとします。
そこにちょうど船外機を持ったニックが現れたので、一緒に逃げようと声を掛けるが、
アンヘラの大ファンであるニックは彼女を残して逃げることができず、
リカルテ医師を殴り倒してゴムボートを奪って彼女を探します。
まさかムサいデブキャラのニックがこんなヒロイックな奴だったとは意外です。

船の自爆のリミットが迫る中、ニックは感染ザルに追われるアンヘラと合流し、
船外機でサルを粉砕して助けますが、そこに元凶のグスマンが立ちはだかり、
なぜだかよくわかりませんが再びアンヘラに寄生体を移そうとします。
しかしニックがグスマンに銛をブチ込んで阻止し、
2人は甲板から海に飛び込んで、ゴムボートに船外機を付けて脱出。
その直後、船は大爆発するのです。
しかし甲板から海に飛び込むのを怖がるアンヘラには「今更?」って思いました。
たしかにちょっと海面から高いけど、もっと怖い思いしてきたんだから、
この期に及んで海に飛び込むくらい大したことじゃないだろと。
ビビりながら飛び込むものだから、海面に思いっきり背中打ってたしね。

アンヘラとニックは無事に岸に到着したみたいですが、
船の自爆でも寄生体は死なず海中を漂流し、バラクーダに食われます。
たぶんバラクーダに寄生したと思われ、まだ感染の脅威は消え去っていませんが、
本シリーズは本作が最終作なので、今後の展開が描かれることはもうありません。
まぁ最終作を謳っても、続編が作られるなんてことは珍しくないし、
一応続きが作れるような終わり方にもしてあるので、
絶対に続編がないとも言い切れませんが…。
最大の売りのPOVを捨てるなど、あり得ない方針転換なんかもあったものの、
これだけ世界的にヒットしたゾンビ映画シリーズも珍しいと思うし、
こんなドル箱シリーズを簡単に見切れるとは思えませんしね。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/1474-0af4fb85
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad