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チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密

ジョニー・デップが今月3日に結婚したそうで、
それ自体はおめでたい話なのですが、
お相手が女優アンバー・ハードというのがちょっとね…。
彼女がバイセクシャルだからとか、あまり好きな女優じゃないから、
ということではなく、51歳と28歳という年齢差に懸念を感じます。
特に最近、年齢差夫婦といえば、高橋ジョージのところとか、
やしきたかじんのところとか、加藤茶のところとか、
何かいろいろ問題がありそうな報道が多いのでイメージ悪いです。
余計なお世話は承知ですが、ジョニデは大丈夫かと思っちゃいます。

ということで、今日は新婚ジョニデの主演作の感想です。
これを観るとアンバー・ハードはサゲマンに違いないと思っちゃいます。

チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密
Mortdecai.jpg

2015年2月6日日本公開。
ジョニー・デップ主演のアクションコメディ。

うさんくさいちょびヒゲをたくわえたうんちく好きな美術商チャーリー・モルデカイ(ジョニー・デップ)は、イギリスの諜報(ちょうほう)機関MI5に依頼されたゴヤの名画の捜索に乗り出す。屈強な用心棒ジョック(ポール・ベタニー)と共に盗まれた名画の行方を追うが、その絵にはとんでもない財宝の秘密が隠されていることがわかり、マフィアや国際テロリストも絡む大争奪戦となる。(シネマトゥデイより)



なにこれ、すげー面白くない。
ウィキペディアに某批評家サイトのレビューの要約として
「意図的につまらない作品にしているかのようだ。」と載ってましたが、
まさにその通りだなと感じる、寒々しいほどの面白くなさです。
素人でももっとマシな脚本が書けそうな気がしますが、
誰の目にも明らかにダメなのに、この脚本が通って、
6000万ドルもの製作費が投じられるなんて、正気の沙汰とは思えないが、
脚本家や監督は、ジョニー・デップが主演であれば、多少拙い脚本でも、
彼のコミカルな芝居で面白くなり、彼の人気でヒットするだろうという、
甘い考えがあったのではないかと思います。

でも一時はハリウッド随一の人気俳優だったジョニデも、もはやかなり落ち目で、
彼が主演したというだけでは面白くない映画がヒットすることは難しく、
全米初登場9位、全米興収730万ドルと、悲惨な大赤字になっています。
まぁジョニデの人気は国内よりも日本を含めた国外の方が高いので、
今後の世界興収でいくらかは取り返せると思うけど、
製作費6000万ドルに届くかどうかは微妙なところです。
先日来日したジョニデが体調不良を理由に会見をドタキャンした時も、
心配の声よりも批判の声が多かった気がするし、
日本でのジョニデ人気もかなり傾いてきているのかも。
ジョニデもそれを感じたのか、謝罪して会見やり直しまでしてましたが…。
(ボクの見た感じだと、日本公開初日の客入りはかなりよかったですけど。)

ジョニデも面白くしようとコミカルな演技を頑張ってますが、
演じるキャラが悪すぎてあまり効果はないかも。
ジョニデはジャック・スパロウとかウォンカとかマッドハッターとか、
奇抜キャラで人気を博したカメレオン俳優ですが、
本作の主人公チャーリー・モルデカイは奇抜と言うほどでもないし、
かといって普通でもない中途半端な変人で、魅力に欠けます。
彼を魅力的に際立たせるなら、周りのキャラを控えめにすべきですが、
本作のキャラはけっこうキワモノが多くて、主人公なのに見事に埋没…。
召使というか相棒のジョックの方がキャラが濃いと思えるほどですからね。

チャーリーのキャラとしての特徴は、口髭くらいのものですが、
最愛の妻が口髭を「まるで顔に女性のアソコがあるみたい」と嫌がり、
キスもさせてくらなくなったのに、彼は頑なに剃ろうとはせず、口髭に固執します。
妻のことも好きで好きで堪らないみたいなのに不思議ですが、
口髭に固執する理由が「モルデカイ家は代々髭を生やす」というだけで…。
そのわりには口髭を生やし始めたのが、つい最近というのだから意味不明です。
物語上もその口髭が何か意味があるかといえば、そうでもなく、
キャラとしての唯一の特徴があってもなくてもどうでもいいものなんて、
そんなことでは魅力的なキャラになるはずもないです。
ちなみに「"ちょびヒゲ"が世界を救う!?」というキャッチコピーをはじめ、
劇中でも彼の口髭を「ちょびヒゲ」と訳していますが、
通常この形の口髭は「ちょびヒゲ」とは言いませんよね。
脚本がダメなら翻訳もダメですが、実際ジョニデのコミカルな演技も、
翻訳が下手で滑ってしまっているところも多いように感じます。

そもそも、いい加減気づけよ、と思うのですが、
ジョニデは主人公向きではなく、スーパーサブとして輝くタイプです。
実際、成功しているジャック・スパロウもウォンカもマッドハッターも、
まともな主人公が他にいてこそ輝いていたキャラでした。
ジョニデの演技は灰汁が強いので、出突っ張りな主人公だとクドく、
物語のキーマンとして「よ、待ってました」って感じで出るくらいが丁度よく、
『イントゥ・ザ・ウッズ』くらいがジョニデの正しい使い方です。
本作はホントに最初から最後まで出突っ張りで、ウンザリしました。

ジョニデ頼みの中身のない脚本で、非常に退屈でしたが、
登場人物も多すぎるし、展開的には無駄に複雑なのが、ホントに鬱陶しいです。
退屈すぎて意識が飛びそうなのに、そんな複雑な展開だと理解が難しいです。
まぁちゃんと理解できたら面白くなるわけでもないですけどね。
以下、ネタバレ注意です。

オックスフォードでゴヤの幻の名画『ウェリントン公爵夫人』を修復中だった
絵画修復士ブロンウェンがテロリストのストラーゴに殺害され、名画は盗まれます。
…が、ストラーゴも何者かに待ち伏せされ、名画を横取りされるのです。
テロリストが関わっているため、MI5のマートランド警部補が捜査に乗り出し、
絵画の専門家である美術商チャーリー・モルデカイに捜査協力を依頼します。
チャーリーは800万ポンドもの借金があり、あと数日で返済しないと破産するので、
名画の保険金10%の報酬に釣られて依頼を受けます。
それにしてもチャーリーなんて、香港マフィアに偽物の織物や壺を売ったりする
悪徳美術商で、マートランド警部補もそのことはわかっているのに、
なぜ彼みたいなインチキ専門家に捜査協力を依頼するのか…。
商売は悪どくても美術の知識は豊富なのかなと思ったけど、
依頼を受けたチャーリーは、ゴヤの専門家グレアム卿に相談に行くので、
彼自身は大して知識があるわけでもなさそうなのにね。

グレアム卿から有力な情報は得られず、
次にチャーリーは自動車整備士のスピノザに会いに行きます。
スピノザは美術品の密輸入もしているので、何か知ってるかと思ったのでしょう。
ところがそこをテロリストのストラーゴが襲撃し、スピノザは殺されます。
ストラーゴはスピノザではなくチャーリーの命を狙っていたみたいで、
彼はチャーリーが名画を持っていると思っているようです。
というのもチャーリーの顧客のひとりである米国人クランプが、
名画を入手すると噂が流れているので、クランプの依頼で、
チャーリーが名画を持っているのではないかと推測したのです。
実際にはチャーリーがクランプから入手を依頼されているのは
名画ではなくビンテージのロールスロイスで、スピノザに預けて修理中でした。

なんとか逃げ切ったチャーリーはマートランド警部補と一緒に
殺された絵画修復士ブロンウェンの仕事場を現場検証します。
ブロンウェンが一枚の絵画の修復に3カ月もかけていたとわかり、
盗まれた名画には何か秘密があるに違いないと考え、調べてみると、
その名画の裏にはナチスの将校ケーリングが残した数百億ポンドが入った
スイス地下銀行の口座番号が描かれているとわかるのです。
だから絵画なんかに興味ないはずのテロリストが追っているみたいですね。
それにしても何でそんなところに口座番号なんてメモるのか意味不明です。
一方、チャーリーの妻ジョアンナも、独自に名画捜しを始めます。
彼女はチャーリーや自分に好意を持つマートランド警部補を利用し、
峰不二子的な感じで、名画を横取りするつもりなのかと思いましたが、
彼女もただ破産を避けるために名画を捜しているみたいです。
絵画修復士ブロンウェンの恋人アッシャーボロードン公爵に会いに行きますが、
彼は単なるセクハラボケ老人で…。
ただ彼の戦友バニーが戦時中にナチスから名画を奪取したとわかります。
もう、次々と出てくる登場人物(しかも名前がややこいい)にウンザリしますね…。

その頃、チャーリーは何者かに拉致され、モスクワで監禁されていました。
そこに更に新キャラ、ロシアンマフィアのロマノフが登場。
彼はゴヤの専門家グレアム卿から名画盗難の話を聞き、
やはりチャーリーが持っていると考え、拉致したみたいです。
もう悪者サイドはテロリストだけで一本化してほしいですが、
終盤には更に例の香港マフィアも絡んでくるんですよね…。
四つ巴にも五つ巴にもなる争奪戦で、ややこしくて嫌になります。
でもこうして感想を書いているうちに、自然と頭の中が整理できてきて、
「あー、そういう展開か」と今更ながらわかってきますね。
だからといって面白くなるわけではないのですが…。

監禁されたチャーリーは完璧超人な召使ジョックのお蔭で脱走に成功し、
英国大使館に駆け込み帰国。
…と思いきや、マートランド警部補の思惑で、すぐにロサンゼルスに飛ばされます。
ロサンゼルスで名画を入手すると噂のクランプに、
ロールスロイスを届けるついでに名画についても探りをいれるためです。
チャーリーはクランプにロールスロイスを引き渡しますが、
なんと修理工で密輸業者のスピノザにより車内の中に名画が隠されていて…。
どうやらストラーゴから名画を横取りしたのはクランプの依頼を受けたスピノザで、
チャーリーは知らないうちに運び屋として利用されたのでした。
でもその名画の裏にはナチスの口座番号なんて書かれておらず…。
とりあえずチャーリーは、クランプから名画を盗みますが、
そこにストラーゴが現れ、横取りされてしまうのです。
なんとクランプの淫乱娘ジョージナがストラーゴの仲間で手引きしたようで…。

ストラーゴとジョージナはモーテルに名画を奪って逃げ込みます。
チャーリーはマートランド警部補と合流し、ストラーゴを追ってモーテルに行くが、
安全保障のために捜査しているマートランド警部補は名画を取り戻す気はなく、
名画を焼却処分してしまうのです。
しかし妻ジョアンナは、燃やされた名画は贋作だと考え、
本物はバニーから戦友アッシャーボロードン公爵に渡り、
公爵の屋敷のトイレに飾ってあることに気付きます。
公爵は恋人ブロンウェンに贋作を作らせ、それがストラーゴに盗まれ、
スピノザに横取りされ、クランプの手に渡り、マートランドに燃やされたんですね。
折しも公爵が他界したのをいいことに、チャーリーとジョアンナは
公爵のトイレから名画を勝手に持ち出します。

借金返済のため名画を現金化したいモルデカイ夫妻は、
自分たちがオークションに出品したシェリダンの絵画をゴヤの名画とすり替え、
オークションに掛けることにします。
チャーリーはオークションに出すシェリダンが実はゴヤだとグレアム卿に教えたので、
グレアム卿の依頼主ロマノフもオークションに参加し、3000万ポンドで落札。
それで借金返済するも、諸経費や税金を差し引き、儲けはゼロでしたが、
とりあえず破産は免れて一件落着。
でも実はオークションに出したゴヤの名画も偽物で、
本物はまだモルデカイ夫妻が持ってるんですよね…。
彼らはグレアム卿がロマノフに酷い目に遭わされるのではないかと心配してましたが、
もちろんグレアム卿はただでは済まないけど、当然その後は騙した彼らも
ロマノフに命を狙われると思うので、他人事ではないはずですけどね。
ナチスの口座をMI5に押さえさせた後は、普通に売っちゃた方がよかったのでは?

駄作がヒットするのは今後のためにもよろしくないのでコケてよかったです。
でも全米公開後、ライオンズゲートは本作をシリーズ化すると発表したけど、
この出来、この成績ではシリーズ化なんて本気で言ってるんでしょうか。
もっと魅力的な主人公を考えて出直して来い、って思っちゃいます。

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